きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

世界最大の悲惨なイチの地震

2010-01-28 15:01:41 | Weblog
世界最大の悲惨なハイチの地震       (010.01.28)

国際的な救援が求められているハイチの地震被害は、単なる大地震と言う物理的な災害だけではなく、ハイチと言う国が、統治された国家の形態を成しておらず、アメリカの国家行政学会が06年に出した外国の援助が今まで、失敗して来た理由について報告書を出している。

それによると、「ハイチは、悪夢であり、略奪者であり、崩壊し失敗し、破綻しつつあり、寄生虫のようで、泥棒のようで、お化けのように実態の無い国だ」と言っている。そして、世界銀行が統治能力を調べた所「公務員の30%は幽霊職員で、ある官庁には1万人の職員がいるが、実際に勤務した形跡のある者は半数程度だと言う。

オバマ大統領は、アメリカはハイチ救援の先頭に立つと述べたが、救援活動がアメリカの軍事活動の一部と見なされ、救援に向った「国境なき医師団」の受け入れに、お偉方の空港着陸は許可されるが、救援を急ぐ機器の搬入等は、隣国のドミニカ共和国を迂回して搬入すると言う有様で、そのために対応の遅れが目立っている。

要するにアメリカからの援助には、「災害資本主義の搾取を許すな」と言う思想が先行しており、僅かに国連側の立場からの救援には、受け入れているようである。

その結果、住民の救援は大きく送れ、ガレキの下敷きになった生存者の救出が思うように行かず、15万人以上の死者が出ていると言う。

昨日のblogにも書いたが、日本はこの救援活動に、国連側に立った中立国の姿勢で援助活動を行うが、問題は、水、食料、医薬、と言った物理的な援助も当面は必要だが、やはり将来は、国家としての経済活動を伴った、貧困からの脱出、社会的な秩序の確立が必要で、長期の援助活動がアメリカに変わって国際貢献をしてやる事が求められていると思います。

オバマ大統領の今迄と違ったアメリカの国際貢献の姿勢は、今までが余りにも、武力一辺倒で、世界を制圧してきただけに、なかなか信頼されず、中東にしてもハイチにしても、100%の援助を受け入れ難くしている。

日本も、アメリカに従属した国であるとは言いながら、新政権の姿勢は、あくまで中立的な姿勢を掲げているだけに、ハイチでの援助活動もアメリカに変わって、行なう事が出来る立場を強調し、国際貢献に励むチャンスとして、活動することが必要である。
(えびなたろう)