きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

今年は「ツイッター」の時代かも!

2010-01-05 11:22:08 | Weblog
今年は「ツイッター」の時代かも!        (010.01.05)

東京大学の坂村健先生の「痛快!コンピューター学」と言う本が私にパソコンを夢中にさせた一冊である。その坂村教授が毎日新聞に「時代の風:ツイッター」と言う記事を正月早々書かれている。

「ツイッター」とは「つぶやき」と言う意味で、「ブログ」の様な長文のものではなく、字数も140字以内の短いもので、「人から今何しているの?」と聞かれて「今○○している」と応える程度の「つぶやき」を発信するもので、「何時でも」「何処でも」「リアルタイムに情報が発信」出来るところが、特徴である。

また、ブログと違うところは、ツイッターのつぶやきは誰でも読む事が出来るが、相手にコメントを返す場合には、ツイッターに対してユーザー登録が必要であるところが、ブログと違い、悪意のコメントや「荒らし」のトラブルの防止になっている。

2006年にアメリカのtwitter社が提供したもので、もう既に全世界では1億人以上、日本でも320万人が利用しているとのことである。
鳩山総理も新年の挨拶と共に「ツイッター」の使用開始を宣言している。

この「ツイッター」による大きな影響として報道されているものに、昨年6月行われたイランの大統領選挙問題がある。

昨年6月17日にこのブログでも書いたが大統領選挙に不正があったと対立候補のムサビ氏から抗議があり、抗議のデモは連日拡大を続けていたが、遂にイランの最高指導者「ハメネイ師」による裁断によって、アフマディネジャド大統領の再任を決めたのである。

イランと言う国は大統領よりも聖職者の言う事は絶対で、「ホメイニ師」の後継者として目下最高指導者は「ハメネイ師」である。

しかし「ツイッター」と言うネットによる国民の“つぶやき”はイラン人青年にとって、「僕らの味方」であると言って、デモの集合場所や時間等々、携帯電話にリアルタイムで連絡を取り抗議を続け、抗議の矛先が「アフマディネジャド大統領」を飛び越し最高指導者「ハメネイ師」に移り、「独裁者に死を!」と叫ぶ若者が、現体制の「非民主性」を糾弾する動きになっている。

個人が携帯電話で手軽に発信出来る、「ツイッター」の出現は、全国民が共有する能力を手にするツールとして、世界に発信出来る偉大な力を発揮する道具に成りつつあります。

アジアにおける、中国やヤンマーに於いても、抑圧から自由を希求する「つぶやき」は簡単に世界に広がり、共振を起こす力を持っている事は、大きな民主化運動に波及する可能性を持っている。

政治の世界に於いても、“KY”と言われる空気の読めない政治化には、大いに「ツイッター」を読む事をお勧めします。
(えびなたろう)