きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

大荒れのCOP15

2009-12-18 11:23:54 | Weblog
大荒れのCOP15        (009.12.18.)

議長国デンマークのラスムセン首相は、京都議定書の期限切れ後の温暖化対策についての枠組を、議長案の提示として提出することにしていたが、中国など新興国の強烈な反対に合い提出を断念したと言う事が伝えられている。

論議は結局元に戻り、今の地球温暖化を招いたのは先進国であり、先進国がCO2削減の主要な義務を負うべきで、途上国は自主努力はするが義務は課されるべきでは無いと主張し日本やEU(欧州連合)はこれに反発平行線を辿っている。

途上国は経済発展が遅れているのに、先進国は今までCO2を排出して来て地球を汚しながら豊かになって来たではないか、と言う反感が根底にあり、議論が感情的様相を呈し中国の代表からは、「何を言っているのだ。先進国は、今までの暴挙を忘れたのか」と言った発言が飛び出すと言う騒ぎだ。

CO2削減という地球規模での温暖化阻止問題は感情論で解決出来る問題ではなく、冷静に議論しなければならない問題で、先進国も、その点を勘案して、資金的にも、削減技術の問題にも、提供を惜しまない姿勢を見せてはいるが、最も大量に排出している国(米国・中国・インド)が、今ひとつ、積極的一歩が踏み出せないで居る状況だ。

日本の外務省も失望の色を隠せないで居るという。鳩山総理も話し合いに希望を持って出て行ったが、今日1日を残す会合では、余り期待は出来ないかもしれません。

日本の提案である、削減目標も、資金援助も、世界が協力する事が条件での提案であるから、何としても残念な事である。

しかし、いずれにしても、地球温暖化の問題は、全人類が乗っかっている宇宙船(地球号)の問題であるから、お互い各国が利害を超越した概念の上に解決策を出す、冷静さと理性が必要である。
(えびなたろう)