きまぐれ発言

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原発平和利用の安全性!

2009-04-25 13:07:14 | Weblog
原発平和利用の安全性!        (009.04.25.)

一昨年の7月に起きた新潟県中越沖地震以降、運転が停止していた柏崎刈羽原子力発電所は、日本の室温効果ガス削減目標に大きな影響を与え、京都議定書の削減目標を達成するには、累積削減値14.7%の排出削減が求められている。
今となっては、先ず不可能に近い数字で、守れなければ、国際的批判も受ける事になるだろう。

日本の室温効果ガスの削減対策として、原子力発電、太陽光発電、風力発電、地中熱利用、等々が言われているが、これ等のどれを採っても、政府が民間との一体間の中で行う体制が必要であるが、この点日本は先進国の中では一番不熱心と言うか、最も政治に力がありません、太陽光発電などは、世界一の技術を有しながら、近年ドイツに抜かれ、慌てて力を入れ始めている。

それでも、唯一日本の原子力発電に付いては世界のトップを行っているのでは無いかと思います。

原子力発電の技術と言っても、原子力を扱う技術よりも最も大切なのは、如何に安全性を持った設備を完成させるかと言う技術である。

柏崎刈羽原子力発電所は、東京電力が自慢の安全性の高い設備であるが、中越沖地震のマグニチュード6強の直下型地震には耐え切れなかったが、安全性を保つ為に瞬時に停止することが出来た技術に対しては、国際原子力機関(IAEA)の調査官を感心させている。

原子炉の安全性にとって最も大切な事は、「止める」「冷やす」「閉じ込める」の3機能が確り作動することが求められており、刈羽原発の中でも7号機が最も影響が軽微であったことから、再開の見通しが開けたものである。

安全性を言えば何処までが、安全で、何処までが危険かと言うことはハッキリした線引きは出来ないが、今回地元の自治体からもある程度の安全性を認めて再開に踏み切ったことは、未来の日本の原発技術に明るい兆しがあると思う。

国連の核査察予算の3割は実は日本で使われているそうである。日本の原発や核燃料サイクル施設には、IAEAの査察カメラが設置されている。そして年中IAEAの査察官が張り付いて監視しているのである。

日本は、地震大国で地震に対する安全性の技術は世界一と言っても良い位の技術を持っている。従ってこの技術を国際社会の場で「貢献」する事を考えるとともに、国内エネルギーの25%ぐらいを賄える様に成れば、石油などの化石燃料に頼ることもなくなり、それだけ、輸入の必要が無くなれば、環境問題は無論、国内の産業構造も変わるのではないでしょうか。
柏崎の刈羽原発の今後が、世界の原子力平和利用の先導役になれば幸いである。
(えびなたろう)