きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

G20サミッットでの主役

2009-04-03 10:33:32 | Weblog
G20サミッットでの主役      (009.04.03.)

今回のG20サミットに初めてアメリカのオバマ大統領が参加した。オバマ大統領は大型景気対策として米国が採る財政出動に各国がGDP比で2%以上の協調を求めたが纏めるまでには至らなかった。

採択した首脳宣言では「来年末までの世界経済の回復」を目標にし、世界全体で5兆ドルの景気刺激策を実施する事を打ち出し、世界の経済成長率を4%に、数百万人の雇用の創出を目論む事を提示した。

参加の各首脳は夫々危機感に対して共有してはいるが、追加の経済対策に付いては不協和音が出ている。
今までと違ってアメリカの一極集中の経済力が弱まっている中でのG20サミットは、欧州は欧州、新興国は新興国、中でも中国の発言力は今後も拡大を狙ってどの様な展開を見せるか見通しは必ずしも楽観的ではないが、今のところは、とりあえず協調優先の姿勢だけは保っている。

今度のサミットの中で、注目されるのは、むしろ「米ロの首脳会談」と「米中の首脳会談」である。
「米ロの首脳会談」では今まで「新冷戦」とまで言われていた冷めた関係が修復され「関係をリセットする時が来た」とロシアのメドベージェフ大統領の発言に対し、「今後は関係が漂流する事はない」とオバマ大統領の答弁で米ロ関係の正常化の動きが出てきた事である。

ブッシュ政権時代の関係は、最悪状態で、その影響は日露関係にも余り良い影響を与えていなかったが、今後はサハリン石油問題やシベリア開発等にも良い影響が出てくれば東アジアの安定にも期待が持たれるのではないでしょうか。

また、「米中の首脳会議」では、今年後半にオバマ大統領の訪中が合意し経済部門の対話が進められるという事である。

その様になれば、日本の立場も重要になってくるのであるが、今の麻生内閣では麻生さん一人でその気になっていても、世界がまともに話を聞いてくれていないのである。

地球温暖化問題にしても、京都議定書が守れない日本は、政府の言う事に民間企業の対応とがマッチしていない所がその原因であって、日本の技術提供の話も、政府の言う事に信頼が持たれていない面があるように思う。

だから太陽光発電にしても日本が世界一であったものが、ドイツに抜かれ、世界はドイツの太陽光発電技術を注目している。真に残念な事である。」
(えびなたろう)