きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

借金して大盤振る舞い

2009-04-11 10:53:50 | Weblog
借金して大盤振る舞い       (009.04.11.)

倒産企業や、自己破産する人は、金が欲しいと言う欲望が先走って借金し、その付けが如何しても返済できなくて、倒産したり、破産したりするのである。

今回の麻生総理の15兆4000億円の財政支出は、中々思い切った決断であると思うが、その決断に至る前には、其れなりの勝算あっての決断でなくてはならない。

その勝算がどの様な考えに基づくものかが全く示されていないのが国民の最も不安に思うところである。

中国の温家宝首相が、8%の経済成長維持を確保すると言って思い切った財政出動を打ち上げたが、この考えは中国には13億人と言う人口があり、これ等の国民の生活レベルが低いことから、このレベルを少し上げる事を考えれば膨大な消費が見込まれるからである。

それに比べて日本は、全国民の生活レベルは先進国並みであり人口も1億2000万人程度であるから、国の経済をアップさせるだけの国内消費をあげる事は大変難しい事である。
それでなくても、我が国の経済は、輸出産業によって支えられて来たのであるから、お隣の中国とは決して同じ様に行かないと思います。

むしろ中国の国内需要のアップの流れに日本の輸出がどれだけ伸ばせる事が出来るかが期待されるところである。

日本という狭いパイの中で、消費拡大を狙うのであれば、格差の拡大を是正するための対策しか無いのではないでしょうか。
間違えても、無駄な公共事業をやたらに増やし、金を投じる事は一時的な享楽を追う事だけで、倒産企業の道を歩む事に他ならないのである。

昨日から、東南アジア諸国連合(ASEAN)会議が始まった、各国とも経済危機の影響を受けていると思うが、この時こそ、各国の協調が必要で、助け合うことで始めて発展があり、いがみあい、戦争する事で、進歩は絶対にありません。

この様な時に、ミサイルの発射実験をやる“間抜けな国”もある事を思えば、今回の経済不況が戦争より協調がより必要な事を各国が認識し、語り合う事が大切である。
(えびなたろう)