きまぐれ発言

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北朝鮮のミサイル発射

2009-04-06 10:57:54 | Weblog
北朝鮮のミサイル発射       (009.04.06.)

昨日(5日)の午前11時30分に北朝鮮が「飛翔体(ひしょうたい)を発射したと緊急情報が発せられた。
前日に北朝鮮がミサイル発射したとの報道が、誤報であった事があり、今度は本当かと言う感じで受け取ったが、聞いたときは、11時37分であったから、既に日本上空を跳び越して太平洋に出た後だった。
だから、結果的には何の落下物も無く、被害もなかったと言う事で一先ず安心であった。

一段目のブースターの落下は、予定の通り、秋田県の西280キロの日本海で、2段目以降は日本の本土を跳び越し太平洋に出た様だが、アメリカの北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)での報道では「ミサイルの2段目以降は先端部分も含めて太平洋に着水した」と報じている。

北朝鮮の報道は、「人工衛星を搭載したロケットの打ち上げ」と発表し打ち上げが成功したと主張している。しかしアメリカは軌道には何も乗っていないと人工衛星の打ち上げは失敗であった事を報じている。」

今回の打ち上げが、人口衛星の打ち上げか、ミサイルの発射実験かによっては各国の対応が二分される所で、北朝鮮は、国際宇宙条約の第1条で「差別の無い自由な平和利用を『全ての国』に認めている」と言う見解を強く表明して「平和利用することは、だれにも干渉できない主権国家の合法的権利だ」と主張している。

しかし、この国際宇宙条約の見解は、条約全文に「全人類の共同の利益」や「相互理解」「友情関係」への貢献がうたわれており、北朝鮮の振る舞いは、国際的な各国からの打ち上げ中止の忠告を無視して行われた事で明らかに暴挙であると思われている。

しかも、衛星が軌道に乗っていなければ、明らかにミサイルの発射実験とみなされ国連安全保障理事会の決議1718「弾道ミサイル計画に関する全ての活動」の停止を求めている決議に違反する行為ともなるのである。

オバマ米大統領はプラハでの演説で「北朝鮮は再びルール破りをした」ルール「違反は罰せられねばならない」と明言している。

此れに対し、中国とロシアは「冷静、抑制した対応を求める」としているが、両国は北朝鮮が言う人工衛星の打ち上げと言う見解を信じているようで、此れが宇宙軌道に乗っているのかどうかの見極めによって、どの程度変わるかが不明である。

兎も角人騒がせな北朝鮮の所業は国際的にも許されるべきものではありません。
(えびなたろう)