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アフリカの諸国   余談

2017年05月22日 07時01分04秒 | 日記

2017年5月22日(月) アフリカの諸国  余談

 

 

  当ブログではこれまで、アフリカシリーズとして、

        アフリカの諸国  1~3  (2017/5/6~5/15~5/20)

を、投稿してきたが、ここで、余談である。

 

◇ アフリカの植民地に関してネットで調べていると、

      アルトゥルイズム altruism 

という言葉に出会った。筆者は、全く聞いたことは無かったが、辞書によれば、愛他主義、利他主義という意味とある。

これの反義語は、辞書でも

      エゴイズム  egoism 

とあり、利己主義の意で、こちらは良く知られている言葉だ。

 altruismの語源は、ラテン語の 

      alter 他者

に遡ると言う。(利他主義(りたしゅぎ)とは - コトバンク

 

 欧州列強がアフリカに進出するにあたって、アフリカの人たちは人種的・文明的劣等である、という強い意識を持ち、支配下に置いた人たちに、ヨーロッパ式の宗教、政治制度、言語、文化を「与える」ことは、未開な人々を文明化する行為である(altruism)とみなされ、植民地獲得は文明の名のもとに正当化された、という。(アフリカ分割 - Wikipedia から) 

これが本当だとすれば、思い上がりも甚だしい。強烈な利己主義を裏返した、偽善的なまやかしの理屈で、これは、ナチの、優生主義の思想と同じだろう。軍隊と一緒に、宣教師も派遣されたのである。 

大戦中、日本軍が、南アジアに進攻したことで、イギリスの植民地から解放された、といった理屈も同じだろう。

 

◇ 本来の意味での愛他主義、利他主義とは、どんなものかは知らないのだが、その精神を言葉で言えば、

      慈愛、博愛、思いやり、自己犠牲、忍容

等だろうか。

*孔子は、論語の中で、

      己の欲せざる所は、人に施すこと勿れ

    (自分が人からされたくないと思うことは、人に押し付けたりしないことだ)

と話し、これを、「恕」、「仁」の心と説いたと言われる。

英語表現では、以下のようになるだろうか。

   Don’t do to others what you don’t want others to do to you.

 

*一方、キリストは、聖書の福音書の中で、

   Do to others as you would have others do to you.

等と言ったという。以前、英文法では苦労した文型だがーーー。

これを、日本語表現にすれば、以下のようになるだろうか。

    己の欲することを、人に施すべし

  (貴方が人にしてもらいたいと思うことを、人にしてあげなさい)

 

 同じことを言うのに、東洋では、ネガティブ表現で、西洋では、ポジティブ表現なのが面白い。

いずれにせよ、聖人ならぬ凡人には、到底実践できない生き方ではある。

  

◇ “他者も、己のように思っている”、という基本理解から、筆者は、己と他の、双方に益をもたらす考え方が重要と考え、これをどう呼べばいいだろうかと思いめぐらし、

      相利主義 利相主義

      相互主義 互助主義 

等が思い浮かんだが、いまいち、ぴったり来ない。

 

 ここで、最近良く使われる、横文字の

      win―winの関係

が思い浮かんだ。この日本語として、この所、外交でも良く使われる、

     (戦略的)互恵関係

がみつかり、

      互恵主義  reciprocity レシプロシティ

とするのがよさそうと考えた。 これを、win―winと同義語、とみてもよさそうである。

 今“はやり”の、利己的で、我田引水の、○○第一主義、△△ファースト主義ではなく、他も尊重しながら、利害の相違があっても、「互恵主義」で進めることが、これからの、いろんなレベルでの関係づくりで、重要となるだろうか。

仲睦ましい男女間の関係を、「相思相愛の仲」と表現するが、生来、互いに異質なものを持っている男女が、愛し合い魅かれ合うのは、当たり前のことで、 win-winの原点だろう。

 

 

 

 

 

 

 


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