青山潤三の世界・あや子版

あや子が紹介する、青山潤三氏の世界です。ジオログ「青山潤三ネイチャークラブ」もよろしく

2021.6.30 日記

2021-06-30 20:18:09 | コロナ 差別問題と民主化運動 日記



読者の方々に質問です(僕は頭が悪いので、教えて頂ければ幸いです)。

【Ⅰ】
マスクは、なぜ必要なのですか?

【Ⅱ】
「沖縄に対する日本」
「台湾・チベット・ウイグルに対する中国」
の違いを教えて下さい。

*ブログ記事の冒頭に、この質問を繰り返し続けます(最近付け忘れていたので復活)。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

K氏からスマホ(のようなもの)を与えられた(夜明け前のヒグラシの大合唱を録音してユーチュブ公開する目論見、、、来年以降中国に戻れたら、日中のヒグラシとかウグイスとかの鳴き声比較を行いたい)のだけれど、どのようにして操作すれば良いか、いくら頑張って取り組んでも全く分からずに、落ち込んでいます(頭がおかしくなってしまいそう、、、もともとおかしいか、笑)。

なんせ、冗談ではなく、「道のない山の中で歩くのは誰よりも得意」だけれど、「町の中では上手く歩けない」、、、その資質が(良くも悪くも)体現されちゃってるわけです(まさに「発達障害」の典型ですね)。

・・・・・・・・・・・・・・

新種ゴキブリに関する記事がありました。

むろんコメント欄には「Gは嫌!」が並んでいます(気持ちは分かる、笑)。

でも、研究者の方が、こうも言われています。
「ゴキブリに対する感情は、どんなゴキブリにどんな状況で出会ったかで決定される」と。

その通りですね。「オオクワガタ」を珍重・愛好しても、「G」は忌避する。それが、日本の健全な人々です(国によってはGはオオクワガタ以上に愛好されているのですが)。

あと、このような記事に於ける、読者の(あるいは発信した記者の)勘違いについて。

「“新種”が発見された」
のではありません。
「“新種”と認定された」
のです。

「新種発見」という言葉の響きは「探検」とかのニュアンスに親和性があるように思われますが、これは「事務的な手続き」。むろん、それはそれで大事なことですけれど。







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アパートの裏山- Nature of Misty Hill青梅市霞丘陵(and 周辺地域の森)の自然2021.6.28

2021-06-29 21:26:51 | コロナ 差別問題と民主化運動 身近な自然


 
“This is the worst trip I’ve ever been on”(「スループ・ジョンB」)、、、は、ちょっと大袈裟にしても、滅茶疲れました。これほど無駄に疲れたのは、2015年の広東省詔(左の扁は“音”)関市始興県に於ける「チ○○を求めて3000里」(歩いても歩いても“あと3km”)の時以来のことのような気もします。
 
朝9時出発。アパートから20分ちょっとのオオムラサキポイントに行ってみたけれど、天気は良いのに姿は見ません。 時間が早すぎるのかも知れないので、付近をぐるりと一周してきました。戻ってきた時も、やはり姿は無し。ボロヒカゲ3種もいません。ボロヒカゲに関してはもう姿を完全に消したとみれば良いのですけれど、オオムラサキは(例年ならともかく今年は)もうそろそろ出ていても良いのではないでしょうか。一時間近く待機していたのだけれど、曇り空になってきたし、途中カモシカに出会ったり、翅を開いたムラサキシジミを撮影したり、それなりの成果もあったので、今日の探索行は早めに切り上げて、(蝉の声*録音用に)K氏が送ってくれたIホーン(?)の使い方を調べたり、オオチャバネセセリの論文をチェックしたりすることにしました。
*ニイニイゼミは6月22日から鳴き始めています。ヒグラシはまだ聴いていない(例年の状況からするともう鳴いていても良いはず)。
 
写真1

二ホンカモシカ。10時22分。
 
写真2

ムラサキシジミ。10時48分。
 
・・・・・・・・・・・・・・
 
でも、まだ正午前です。もうちょっと頑張っても良いような気がします。ついでに、これまで一度も訪れていなかった(多摩川を挟んだ)南側の丘陵も、ちょっと見ておこう。F氏の観察地でもあるこのK医院裏のポイント、M氏に教わった愛宕山の3本の木、狭山丘陵の緑の森、、、オオムラサキはどこもまだ姿を見せていないようなのですが、ネットで検索したら、南側の丘陵、青梅市と日の出の境にあるゴミ廃棄所周辺では、既に発生中となっています。この機会にそっちのオオムラサキの発生状況などもチェックしておこう、ここからすぐ近くみたいだし。
 
それが「大失敗」、8時間、無意味に歩き続けることになってしまいました。
 
上記のごとく、午前中は「楽勝」だったんですよ。今日はそこでやめときゃよかった。
 
・・・・・・・・・・・・・・
 
とりあえず、午前中の撮影写真をもう少し紹介しておきます。
 


オオムラサキポイントの雑木林。K医院のすぐ近くです。M氏は、去年の7月上旬、この木の樹液に来ているのを2頭見た、今年は季節進行が早いので、6月下旬ではないか、という意見です。鳥に詳しいサイトウ氏によると、右から2本目の木の樹幹に、ツミが営巣しているとのこと。9時32分。
 


オオムラサキポイントの雑木林。9時32分。
 


クロホシタマムシ。小型種ですが、翅の金属光沢の美しさは、本家タマムシにも負けません。幼虫はこのコナラの木材を食べて育ちます。9時36分。
 


クロホシタマムシ。9時36分。
 


アオダイショウ。かなり大きいです。9時59分。
 


展望台?の手前の木組みの歩道上で、ニホンカモシカに出会いました。10時14分。
 


人間がいるのを知らぬふりして、木の葉を食べています。10時15分。
 


やっぱり、とりあえず茂みの中に移ろう。10時16分。
 


僕が正面からカメラを向けているので、固まってしまっているみたいです。10時18分。
 


狭義のカモシカ属は3種。(他の生物でもそうなのですが)インターネット上では、ニホンカモシカのみが(これでもか、と言うぐらい)詳しく紹介されていて、他の2種については、ほぼ全くと言って良いほど触れられていません。10時21分。
 


ニホンカモシカ:北海道、本州(中・東部)、四国と九州の一部。タイワンカモシカ:台湾。ニホンカモシカと同一種で亜種関係にあるとする見解や、別種と見做す見解があります。スマトラカモシカ(シーロー):中国大陸南部、インドシナ半島、スマトラ、ヒマラヤ地方。3者の関係は、なかなか興味深いです。例えば、タイワンカモシカ+シーローの分布域は、ほぼタイワンタイマイの分布域と重なりますね。10時24分。
 


ニホンカモシカは、日本固有種で特別天然記念物に指定されています。10時24分。
 


最近は、かなり棲息地が広がって(個体数が増えて)いるようです。ちなみに、科は異なりますが同じ偶蹄類の野生種であるシカ(ニホンジカ)も、この辺りにかなり棲息しています。数日前、オオムラサキポイントの手前の住宅密集地の、住宅から10mほどしか離れていない斜面にいました。写真を撮ろうとカメラを向けたら、住宅地のほうに逃げて行った。この日の昼間には住宅街の中をシカが歩いていたかも知れません。10時25分。
 


特別天然記念物として手厚く保護されているニホンカモシカ、実質的な害獣として認知され駆除されつつあるニホンジカ、、、、皮肉ですね。10時33分。
 


ピンボケ写真です。20分余撮影を続け、まあこんなところで、と切り上げて場を離れたら、一目散で山を下って行きました。僕がずっと前にいて、さぞ怖かったことでしょう。ゴメン。10時34分。
 


ムラサキシジミ。10時45分。
 


ムラサキシジミ。10時48分。
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
18年間青梅市に住んでいて、東隣の町が瑞穂町であることを、ついこの間知りました。南隣の町が日の出町であることは、昨日知ったのです。あきる野市と日の出町が別の行政に属することは、たった今知った(笑)。
 
歩いて瑞穂町に行くと、いつの間にか別の行政地域に替わっています。武蔵村山市とか入間市とか、、、。昨日行った日の出町も、いつ通ったのかも分からない(車じゃなくて歩いてですよ)。あきる野市とか羽村市とかの表示が出てきたりします。
 
行政を跨ぐ、ということは(実際面として)どういうことかというと、アクセスが悪い、と言う事ですね。
 


多摩川を渡ります。東青梅南口の交番の若いお巡りさん(山梨の北杜市出身で、子供の頃オオムラサキは沢山見たそうな)の説明が細かすぎて(笑)、かえって迷ってしまった。通りかかったおねえさんに訊ねたら、親切に途中の分岐点まで案内してくれた。そのあと郵便局で地図を書いて貰って、とりあえず多摩川に架かる橋まで辿り着きました。12時26分。
 
しかしここからが大変。町境の峠(二つ塚峠、標高300mくらい?)までの秋川街道は、もの凄い数の車車車車。。。。。。。その(ガードレールもない)脇の歩行は、まさに命がけです。そして、いつまで経っても峠に登り着かない。
 
一帯全てが、老人ホームと霊園とゴミ廃棄所と杉林と雑木林で成っているようです。
 
心身共にくたびれ果てて、峠に辿り着きました(来るんじゃなかった)。十字にトラック道が横切っている(資材廃棄所とかが沢山有るのでそこに行く車をチェックする)管理所のおじいちゃんに訊ねました。
 
僕:
オオムラサキで有名な場所があると聞いてきたのですけれど、、、そんなのあるのですか?
 
おじいちゃん:
もちろんあるよ、でも今日は休みだよ。
 
僕:
休みって?
 
おじいちゃん:
日によって希望者(団体に限る、個人はダメ)を案内していて、その時だけ開いている。
 
僕:
なんだ、飼育しているのか、、、、。
 
おじいちゃん:
いや、そういうわけでもないと思う、詳しい事はここに連絡して聞いて。近い将来、この町(日の出町)の観光の目玉にする目論見らしいよ。
 
僕:
ここから遠いの?
 
おじいちゃん:
左のダンプ道を1.5㎞。
 
飼育放蝶なら、出現が他の地域より早いことも肯けます。わざわざ見に行く必要もないでしょう。でも今日はまだ時間もたっぷりあるし、せっかく(車の洪水の中を)苦労して登ってきたので、一応どんな感じのところなのか、見ておくことにしよう、と示された方向に歩いて下りました(そのまま行くと五日市線の駅に出る由)。曇り空で、蝶もいないでしょうから、写真を撮る必要(ことに時間配分を決めなければならないというプレッシャー)もないし。
 


1.5kmは結構長いのかな?なかなかそれらしき建物は見つからない。あ、これかも。それにしてもオオムラサキ飼育ケージとしては目立ち過ぎない? 14時08分。
 


むろん違いました。ここは、あの有名なロンヤス会談場(日の出町の別荘)なのです。会談場所は、この建物の中で
はなく、ここは入口のモニュメント? 14時13分。
 


少し下ったところにあった道案内。14時17分。
 


ケージのある場所が分かりません。1.5㎞は歩いたと思うんですけれど。やがて住宅街に出ました。庭にいたおばさんに聞きました。電話でご主人だかに聞いて調べて貰った結果、どうやら遥か前に通り過ぎているらしい、とのこと。ここは峠から4kmはあるそうです。それで来た道を引き返し、ロンヤス別荘入口にいたおばさんに訊ねたりして、たぶんゴミ処理所の中ではないか、ということになりました。ここだ! 14時57分。
 


ケージの中で網振って走っている(ちょっとシュールな光景)人がいます。お~い!と呼ぶと、来てくれました。Fさんというおばさん(もとい、おねえさん)で、自分が所属する研究機関(名前聞いたけれど似たようなのが沢山あるので忘れた)から派遣されて来ているのだとのこと。14時57分。
 
僕:
(もし失礼な質問だったらごめんなさい)
飼育放蝶しているのですか?
 
Fさん:
違います。野生集団を一時的に取り込んでいるのです。
 
僕:
見学の為?
 
Fさん:
それも違います。保護と研究のついでに一般の人たちへの啓蒙活動を行っているのです。
 
僕:
一時的、、、というのは、どういう事なのですか?
 
Fさん:
このゴミ処理(集積・廃棄)所には、もともとエノキが数多く生えていて、オオムラサキも多数棲息していたのです。それが処理所の方針で、苔土を大量破棄することになりました。となると越冬幼虫が棲めなくなってしまう。それで、一時的に(といっても年の半分以上?)ケージに移しているのです。羽化すれば外に放ちます。それと個体数を数えるなどの調査も行っています。ここ数年、増えているのですよ。
 
僕:
なるほど、一応、野生のままで「仮の処置」と言うわけですね。僕は、ここのオオムラサキが、他の場所(僕が観察しているところなど)ではまだ見ることが出来ないのに既に発生していることをネットで知って、その理由を“飼育放蝶しているからなのかな?”と思っていたのです。
 
Fさん:
そうではありません。ケージ外の野生の個体もとっくに発生しています。今年は特に早くて、5月末からです。6月に入ってすぐ、雄のピークを迎えました。今はもう雌の時期です(ちなみにF嬢は雌のほうが好きなんだとか)。
 
僕:
え? もうそんな状況なの! これはのんびりしていられない、、、。
 
Fさん:
そうですよ。もうシーズン終わり近くに来ています。
 
と言って、ケージの中の蝶を写したところで意味ないし、野生で沢山飛んでいるという背後の森に“特例で入れてくれ”なんてことも言いたくないし(どっちにしろ今日はもう天気が悪すぎる)、それで、一応目的(実態の確認)は達成したと言う事で、「“金輪際ここには来たくない(車の洪水!)”と思っていたけれど、結構いいところなので、またチャンスがあったら来てみます」と、お礼を言って、そこを辞しました。
 
峠に引き返して「金輪際来たくない」道を通り抜けねば、アパートには戻れません。峠の上で考えました。「車道ではなく山道があるはず、そこを通って戻ろう」と。
 
再び、ケージ、ロンヤス、老人ホーム、霊園、、、を経て、住宅街手前の4kmほどの道を、北側に入る道がないかとチェックしながら歩きました。Fさんは、「時々採集者の声が斜面の上から聞こえたりします」と言っていたはず。ということは、どこかに道はあるのです。
 
途中、広い霊園の中を隅々まで歩きまわったりして、4㎞の道を1往復半、3時間近く「山道」の入り口を探しまくりました。Fさんに聞こうにも既に帰ってしまったみたいだし。道端にいた地元の郵便配達の兄ちゃんに詳しく調べて貰ったのだけれど、何処にも北に分岐する山道は無さそうです。
 


その間の成果はイチモンジセセリ、これだけ。16時00分。
 


今年2頭目のチェック。この時期としては、かなりの貴重な記録です。16時00分。
 


諦めて峠(二つ塚峠)に戻りました。実は、こっちの道も、秋川街道に劣らず、車車車、、、です。それも急カーブの連続で、もちろんガードレールなどありません。ひやひやものです。車の運転手たちも、なんでこんなとこ歩いてんだ、危ないったらありゃしない、と怒っていることでしょう。僕だって、そう思っているから、車の通らない山道探してるんです。峠の市/町境の、ほんの少し青梅市側に入ったところに、ハイキングコースが横切っていました。(たぶん西は御岳山、東は?)とりあえず東に向かってそこを行くことにします。途中左に河辺方面に下る道があるはずです。道標もありました(17時20分)。
 


直進すればいいはずですが、一応右のほうもチェックしておきましょう(17時22分)。思った通りさっきのケージのすぐ上に出ました。仕切りも何もないので、一般の採集者も容易に調査中のオオムラサキを捕らえることが出来そう。生育地を囲い込んで「部外者採集禁止」を訴える権威を持った研究者側も、なんだかなあ、と言う気がしますが、調べている最中の蝶を採集していくコレクターも、トンデモ野郎です。
 
うろうろしていて何か言われると嫌なので、すぐに分岐点に戻りました。道標に従えば、直進した後、どこかで左に曲がって、小作駅に向けて下っているようです。駅ひとつ分行き過ぎますが、まあ仕方がないか。しかし、行けども行けども、左に下る道はありません。少々焦り出した頃、やっと左に(結構いい)道が出現。でも「私有地に付き通行禁止、怪我しても責任は負えぬ」という立札や貼り紙が何か所も。見つかると銃で撃たれたりするのかも知れない(まさか)。ここは安全策を、ということで、仕方なく直進します。
 
またいい加減不安になってきた頃、左に分岐する道。これも、なんだかよく分からないことが細々と書かれたプレートが立っています。「少し先で道が2つに分かれる、右の道は病院の裏に出る、しかし途中で道が消えて通行は困難、左の道は広場に出る、しかし非常に危険な悪路」、、、、そんなこと言われても、、、。諦めて先に進みます。
 
一体この尾根道(ハイキングコース)は、どこまで続いているのでしょうか。時たま見かける道標には「二つ塚峠方面-草花(出口?)方面」と書かれているだけ(あとは「狩猟禁止」と赤字で書かれたプレートがやたら目立つ)。もしかすると、拝島と八王子の間の多摩川縁とかまで行っちゃうのでしょうか?
 


やがて車の音が聞こえて来た辺りで3つ目の左へ下る道が現れました。今度は何にも書かれていません。しかし道標もないので、どうしようか迷った挙句、下ることにしました。何とかなるでしょう。低山のはずなのに、まるで日本アルプスの登山口付近のような急な下りが続きます。本当に標高200m程度なんでしょうか? 
 
やっと下の車道に出ました。どっちに行って良いのか分からずに、とりあえず高速道路?のトンネルの下をくぐって(18時17分)進みました。民家に辿り着いて、今いる場所と道を尋ねました。「小作の南の羽村寄り」とのことで、ほっとしました。そこから小作駅までと、小作駅からアパートまでも、結構大変だったです(各40分)が。
 
思ったこと。
 
山道は、「ハイキングコース」と「自然観察(許可制)路」、あとは私道(通行禁止)だけしか有りません。「生活路」が全くないのです。「生活者」は全員車を利用していて、歩くことはしない。
 
その「ハイキングコース」も、目的地(出発点-到着点)だけが分かれば良い(ハイカーはそれに従って歩くだけ)ので、途中の事などは関係ない、というわけです。





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日本の蝶(その3) オオチャバネセセリ[上]

2021-06-27 20:24:00 | コロナ、差別問題と民主化運動、蝶



はじめに表題についての注記をしておくと、「アパートの裏山- Nature of Misty Hill青梅市霞丘陵の自然」の紹介の中で、ここのところ立て続けにオオチャバネセセリの写真を載せています。それに、確か前回の記事の末尾にも「次はオオチャバネセセリについての記事を取り上げます」とか記したように思うので、「裏山シリーズ」とは別に「日本の蝶(その3)」として纏めてみました(考えてみれば「その2:下」もまだ掲載していない)。

1(ウスバシロチョウ)も2(ダイミョウセセリ)も、必ずしも僕の守備範囲の蝶ではありません。でも「裏山」で観察を始めてから良く出会う蝶なので、書いてみることにしたのです。関心が薄い分、気負いがなくて良いです。オオチャバネセセリに関しては、その二者を上回るほど、全くと言って良い程、無知な存在ですが、成行き上チャレンジしてみます(ただしその話題は途中から、最初は無関係な話を)。

・・・・・・・・・・・・・・・

“教科書で教わった事”だけが「正しい」とされているらしい日本の社会では、“異論”を言うと「逆張り」とか見做されてしまうんですよね(あるいは「陰謀論」とかに)。でも僕にとっては事実だから、しょうがない。
*ちなみに、僕の書いた文章が複数の国語の教科書に載ってます(笑うしかないですけれどね)。

「オコエ選手(妹さんのほう)の話」
予告したまま、なかなか書き進めることが出来ません。差別、ヘイト、いじめの問題は、「単純」な問題(差別が無くなれば良いだけ)であると同時に、限りなく奥が深い。いじめにあっている本人が言うのだから間違いないです。

以下、別の話題です。

僕はニンジンが嫌いです。嫌いなんて生易しいもんじゃなくて、恐怖の対象です。見るだけで気分が悪くなり、食べると吐いてしまうこともあります。こうやって字を書いているだけでも嫌な気持ちになります。

西友ストアのサラダには、全部ニンジンが入っています。幾ら安くて(夜半額になる)美味しそうでも、ニンジンが混入しているために購入が叶いません。ジョナサンの日替わりランチに添えられたサラダにも、ニンジンが入っています。こちらはひとつひとつ指で取り除いています。みっとも無い事この上ないです。

無論、精神的なものです。といって、そう決めつけられるのは嫌です。客観的に見れば、決めつけられるのも何も、確かにその通りであるのですが、異なる解釈もできます。僕にとってのニンジン忌避が精神的な要因から来るものであれば、以下の例はどう解釈できるのでしょうか?

例えば、多くの人々にとっては、ご飯の中に一匹でも虫が混入していれば、嫌な気分になるのではないかと思います。中国の田舎に行くと、ご飯の上に、オケラとかトンボのヤゴとか芋虫とかゴキの親戚のようなよく分からない虫とかが盛られた、お客さんを歓迎するご馳走が出てきたりします。もちろん食べます。僕は平気です。でも「虫ご飯」は嫌がる人が多いでしょうね。それを嫌がることを、誰も「精神的なもの」とは言わないと思います。逆に、それを平気で食える僕がおかしいとされかねません。

もっと言えば、人肉。これは僕もさすが食えません。でも、純粋に「食べ物」として見た場合、ほかの哺乳類の肉と、同じではあります。しかし、皆(たぶん僕も)目の前に人肉料理を出されたなら、吐き気を催したり、気分が悪くなったりしてしまうはずです。そして、それは当たり前なことのわけです。

僕のニンジン嫌いが「精神的要因」に因るものであったとしても、“だから?”という思いでいます。
決めつけることは嫌い、ということ。

さて、ジョナサンで何をしているのか、といえば、インターネットで調べものをしています。

三日ほど前、オオチャバネセセリの事を書いた時に「“属Polytremisは単系統ではない”とは必ずしも限らない」と記したことが気になって、ネット上の論文をチェックしていたのです。

常識(分母は数人かも知れませんが、笑)では、“多系統”と考えられているはずです。まず、川副昭人氏が、 「日本蝶類大図鑑」(1976年、保育社)で、そう言っている。僕も「中国のチョウ」(1998年、東海大学出版会)で、川副氏の説を支持しています。

現在の日本の(蝶研究の世界での)見解では、オオチャバネセセリは、Polytremisから分離されて、Zinaidaとするのが主流な様です(今回、ウイキペディアをチェックして初めて知った)。

Polytremisの模式種は台湾にも分布するlubracansキモンチャバネセセリのはず(未確認)で、それとpellucidaオオチャバネセセリをはじめとする他の各種(台湾産で言えばeltola tappanaタッパンチャバネセセリとkiraizanaキライザンチャバネセセリ=図・解説無しでリスト中にPelopidas属の種として示されている)は、互いに形態的にもかなり異質です。Parnaraイチモンジセセリ属やPelopidasチャバネセセリ属など他の近縁各属の「属分類の区切り」の基準に合わせるなら、それぞれが別属に振り分けられて然るべきでしょう。

さらに、従来はPolytremisとは別属に置かれている種が、Polytremisとされている各種の中に割り込んで位置している(すなわち単系統ではない)可能性もあります。

そのような見解に立てば、Polytremisにはキモンチャバネセセリだけが所属し、タッパンチャバネセセリやオオチャバネセセリは、それぞれ別属に配置されるべきなのだと思われます。

ただ、別の見方も出来ると思います。より広い視野から、Polytremisとしての分類群に(他属の幾つかの種共々)含めてしまう見解。そうするとPolytremisは単系統ということになるわけです。

あるいは、オオチャバネセセリ属やイチモンジセセリを含めた、GegeniiniまたはBaorini(イチモンジセセリ族またはチャバネセセリ族、いわゆるゲゲネスグループ)の全てを一つの属に纏めてしまう。まあ常識的に考えて、さすがにそれはないでしょうけれど、それも一つの見解には違いないはずです。

その場合、属名はGegenesになるのかな? このグループの種は、ヨーロッパには、南縁付近の僅かな地域に(狭義の)ゲゲネス属の2種が分布しているだけですが、全てがヨーロッパ基準に置かれる学問体系の許、熱帯アジアやアフリカに数百種を擁する、イチモンジセセリ属、チャバネセセリ属、ユウレイセセリ属、オオチャバネセセリ属、ムモンセセリ属等々を差し置いて、ゲゲネス属がこのグループの代表とされているわけです。

結局のところ(他の生物群でもそうですが)、「大きく捉える(統合)」か「小さく捉えるか(細分)」か、どちらかになってしまいます。統合は、その証明に手間がかかる。決定することにリスクが伴う。細分は、(その処置が妥当かどうかはともかく)その結果自体は一応正しいことが多いでしょうから、リスクは少ない。

ということで、オオチャバネセセリが所属する属は、Polytremis改めZinaidaとしておくのが、妥当なところなのだと思います。

オオチャバネセセリの所属分類群については、これが最新の情報です(このあと原典にあったってみます)。が、時代を遡れば、もう一つ重要かつ膨大な作品がある。僕の座右の書のひとつ、W・H・エヴァンスの「セセリチョウ科のカタログ」(1937‐1955)。

日浦勇さん(当時「イチモンジセセリ研究会」を一緒にやっていた)が亡くなった時、奥さんから宮武頼夫氏を通して「青山さんへの形見に」と託されたのが、世界の全セセリの系統分類を纏めた、2000頁を超す3冊組の分厚い研究書です。

標本は一部しか示されていないのに対し、雄交尾器の図は全種について示されている、という、当時にとっては、まさに企画的な作品。ゲニタリアの図は、一見稚拙に思える略図ですが、分類指標となるポイントはきちんと押さえられています。

顕微鏡の性能も研究者の技術も向上した現在では、より詳細な見栄えのする図を描くことが出来るし、絵ではなくマクロ写真で実物を示すことが出来る。でも僕は、そのことが必ずしも「表現」の向上に繋がっているわけではない、と思っています。
*ちなみに東京の研究者は写真派、西日本の研究者は描画派、という傾向(伝統?)があるようです。

例えば、科学の発達により、「宇宙」(何兆光年離れた時空も、単に大気圏を外れただけに過ぎない地球の周囲の空間も、同じこの言葉に収斂してしまうことに対して僕はなんとなく違和感を覚えます)からの撮影を基にしたグーグルの詳細な地図が、一般の人も簡単に見ることが出来るようになっています。国土地理院の5万分の一図や、2万5000分の一図の需要は(少なくとも大衆にとっては)益々“不要の長物”になりつつあるようです。

その傾向は、全然間違っていますね。グーグルの地形図は、確かに“見たまま”を移し表しているわけではあるのですが、実際に見ているわけではない。高度感や傾斜感の判断は出来ません。等高線が示されていないからです。グーグルの地図と5万分の一の地図を比べると、いかに5万分の一図が素晴らしい存在であるか、今更ながらに実感できます。

交尾器(外部生殖器)の図の話に戻りましょう。画描よりも写真、これが現在の「進歩的」な人達の共通認識だと思います。しかし、写真は形を正確に示すことが出来ても、しばしば中身を捉えることが出来ていません。その点で、グーグルの地図と5万分の一の地図の関係と同様です。

例えば、カラスアゲハのグループ(種群)とミヤマカラスアゲハのグループ(種群)では、ユクスタという部分の隆起状況が系統分類上の最も重要な指標になります(僕以外誰も気付いていません、しばしば取り上げられる平面上の輪郭の凹凸は無関係)。デリケートで、かつ非常に安定した形質表現であり、それは写真では絶対に示せない。実際に“触れて”初めて認知することが出来るものです。ピンセットの先に触れた感触などで、膜質の部分からキチン化した部分への移行部分を探っていくのです。

これも例えば、ですが、「大きな突起がある」「全く突起がない」この2つの状況は、通常「別のもの」として捉えるはずです。「A=大きな突起がある」「B=全く突起がない」「C=全く突起がない」この3つの組み合わせの場合、「A対(B+C)」と分類されるはずです。

しかし、同じ全く突起がないもの同士を、同じ「形質」として捉えることが出来るかどうかと言うと、必ずしも
そうとは限らない。

同じ「突起がない」でも、許から「突起発生」とは無関係の場合もあれば、近縁種には突起があって、特定の集団のみ例外的に突起を欠く(消失した、或いは今後の発達を予測される)という場合もあるでしょう。両者は、一見同じに見えても意味が違うと思うのです。突起がない者同士の類縁上の距離は、あるものとない者のひとつとの間の距離より離れている場合もあるかも知れません。例えば「(A+B)対C」。

それを突き止めるには、近縁種との比較の中で俯瞰的に見渡すことが必要であり、また、痕跡の有無のような部分の確認は、ピンセットの先を通しての手触りの感覚で知らねばなりません。いずれにしろ「単体の写真」だけでは表し得ないのです。

全体の俯瞰と、基本的部分のチェック。ということで、70~80年前のアナログ仕事とはいえ、エヴァンスは素晴らしいです。段ボールのどこかに収めているのですが、今朝それを探し出そうとして重い段ボールを幾つか移動したら、S字状に曲がってしまっている背骨を更に痛めてしまったみたい*なので中断、それに下手に探し出して中身を読みだしたら、他の仕事が全く手に付かなくなる恐れがあります(笑)。

*昨日今日と猛烈に胸が苦しい(特に左胸の心臓の裏側辺り)。昨日K医院に行って心電図他いろいろ検査して貰ったのですが、全て正常なので、我慢するしかないです。

より新しい時代にも、セセリチョウ科各種の雄交尾器について詳しく触れた文献があります。川副昭人・若林守男著の「原色日本蝶類図鑑」(1976年、保育社)の川副氏による属解説(セセリチョウ科単独では更に前により詳しい報文が為されている)。こちらも段ボールの中で、今探し出せません。辛うじて手元にあるのが白水隆著(雄交尾器の描画は三枝豊平氏による)の「台湾蝶類大図鑑」(1960年、保育社)で、こちらも素晴らしい内容なのですが、台湾産に限られているのが難点です。

これら50年以上前の仕事以降にも、幾つかの重要な報文は有るはずです。殊に(現時点でインターネット上ではチェックし得て得ないのですけれど)T氏やC氏の論文。お二人(T氏は僕より年長、C氏は年少)とも素晴らしい能力を有した研究者で、僕も彼らから多くの事を学んでいます。

しかし、同時に、少なからぬ嫌な想いも受けている。それは、僕がしてきた数多くの嫌な想い(ヘイト、パワハラ、イジメ)の典型でもあります。殊にC氏(典型的な「エリートこそが正しい」とする立場の方だと思う)には、許しがたい思いを持っています。

僕は、有る時代、1970年代後半から1980年代初めにかけて、日本の石垣・西表島固有種「アサヒナキマダラセセリ」は中国大陸に広く分布する「ウスバキマダラセセリ」と同一種である、という事を検出し、その検証を正確に為すため、必死に取り組んでいました。

この「両種」は、アカセセリ・セクションのコキマダラセセリ属に含まれます(オオチャバネセセリやイチモンジセセリなどのゲゲネス・セクションなどと共に、広義のアカセセリ族の一員)。

コキマダラセセリ属の各種は、いわゆる「北方系」の蝶と信じられています。アサヒナキマダラセセリも、当初「北方系」のコキマダラセセリの近縁種が南の小島に閉じ込められて独自の進化を成したもの、と考えられていました。

しかし、コキマダラセセリ属の各種(更に範囲を広げてアカセセリ族の主要な種)の雄交尾器を詳細に比較していくと、アサヒナキマダラセセリは、コキマダラセセリをはじめとする(いわゆる)北方系の種との類縁上の繋がりは希薄で、台湾や朝鮮半島や中国大陸(インドシナ半島やヒマラヤ地方も含む)に広く分布するウスバキマダラセセリにごく近い存在であることが分かりました。しかも、東シナ海に沿った、朝鮮半島から中国大陸東南部の集団とは、寸分も相違がないのです。

(北方系のグループが古い時代に取り残されたのではなく)大陸対岸域に普通に広く分布しているウスバキマダラセセリが、(残存か移入かはともかく)比較的新しい時代に八重山諸島に残存し(または移り住み)、その外観が島嶼的環境の外圧によって特化したのに過ぎない、という確信を得たのです。

そのような見解は、その時点では誰も言ってなかったので、完全に無視されていました(すなわち当時のイリオモテヤマネコの分類上の処置と同じケースです、ちなみに、ウラナミジャノメ属についても同じ)。

それをきちんと検証すべく、ウスバキマダラセセリの各地域産、及び近縁種の徹底チェックを行うことにしました。80年代初めの時点で、必要なサンプルは、ほぼ揃えたのですが、当時まだ情報収集が困難だった中国奥地の個体群の一部が入手できません。それがなくとも全体像を纏めることは可能な段階には達していたのですが、どうしても完璧なチェックを行って置きたいと思い、人脈の広かったI.M氏(埼玉県の蝶愛好家の重鎮)の仲介で、当時、セセリチョウ科の気鋭の研究者(ハワイのビショップ博物館に在籍)であったC氏を始め、東南アジアのシジミチョウ科の研究者らを含めた何人かの方との会合をセッティングして頂きました。

そこでC氏に、僕がこれまでに纏めてきたウスバキマダラセセリの資料を渡して、協力を請いました。なんにしろC氏はプライドの高い、よく言えばアカデミックな立場の学研肌の方です。僕のような学歴もなく所属もない人間に対して 露骨に見下ろしているであろうことはありあり感じ取れます(数年後ハワイにハワイアンブルーとカメハメハバタフライの探索に行った際、現地のビショップ博物館のスタッフとの仲介の労を取って頂いたのだけれど、その時にも侮蔑的な言葉をかけられたのを忘れることが出来ません)。

何もC氏に限ったことではないのです。大半の研究者、あるいは金満コレクターのような人たちから、どれほど数多く露骨に侮蔑する言動を取られ続けてきたことか(本人たちには自覚はないのかも知れませんが)。それは、分野に関わらず、無数にです。

蝶の世界でいうと、白水隆先生、柴谷篤弘先生、川副昭人先生、日浦勇先生、、、(より新しい世代では、三枝豊平教授、矢田修氏、原聖樹さんらも)、、、、、本当に凄い人たちは、僕のような若輩にも、(身に余るほどの)敬意をもって接してくれているだけに、そうでない人たちの露骨な蔑みの態度が、より一層悲しく思えてくるのです。

C氏も、僕に対しては微塵も敬意を持ってくれていない一人でしょうね(笑)。それはそれで仕方がないことなのですが、許し難いことがあります。

「協力を期待」どころか、それとは正反対の行動をとられてしまった。「アサヒナキマダラセセリは実はウスバキマダラセセリである」という話を、僕に何の相談もなく、しれッと学術論文として発表してしまった。お会いした時点では、そのことに微塵とも気が付いていなかったようなのにも関わらずです。もちろん(お渡しした)僕の未発表報文も完全無視。参考文献も、謝辞もなし。同じようなデジャブ経験が(分野に関わらず)一体何度繰り返されてきたことか。大袈裟ではなく無数です。

ウスバキマダラセセリの実態にしても、僕が、それこそ血肉を削って調べ上げた仕事です。それが完全無視される。どれほど辛い事か、分かって頂けるでしょうか?

僕の報文は、リアルタイムでは結局表に出ないままになってしまったのですが、幸い当時非常勤講師をしていた専門学校の授業テキストとして使っていた印刷物が残っています。それも添附して、後に刊行した単行本の「中国のチョウ」のウスバキマダラセセリ(アカセセリ族)の項目に、12頁に亘り、相当に詳しく記述しています(この本自体の存在が完全無視されているようですが、(;´д`))。

「“アサヒナキマダラセセリがウスバキマダラセセリと同じ”だなんて、なにをお門違いの事を言っているの?」と嘲笑の的とされていたのが、今は一転して「アサヒナキマダラセセリの正体はウスバキマダラセセリ」と、学名や和名までが同じにされてしまっています。「偉い人」の意見は皆素直に聞くのです。

まあ、白水先生らは分かってくれている(亡くなる前に僕の報文を激賞する私信を頂いた)ので、それで良いのですが。
*ちなみに、新種アサヒナキマダラセセリの記載に使われた雄交尾器は、破損したサンプルです。僕以外は皆それに気が付いていません。

ということで、「アサヒナキマダラセセリ/ウスバキマダラセセリOchlodes subhyalina」に関しては、自信を持って様々な見解を述べることが可能なのですが、「オオチャバネセセリ」Polytremis pellucidaについては、80年前のエヴァンスと、50年近く前の川副氏の作品からの知識(それも文献自体に当たれず頭の中に覚えているもの)に頼るしかありません。

その間、オオチャバネセセリに関しても、C氏らはより詳細な報文を示されてと思います。でも、向こうが無視するなら、こちらも無視して敢えて調べることはしません(アジサイに関してもヒグラシに関しても同様です)。

いずれにせよ、オオチャバネセセリについては、僕は何にも知らないのに等しく、一から勉強です。

幸い、その全く無視されている「中国のチョウ」に、Polytremisについても、エヴァンスの見解を基にした記述を行っています。ここで(次回のブログで)それを紹介しておくことにします。

それと、その刊行10年余後の2009年夏の、四川省西嶺雪山に於ける、オオチャバネセセリ近縁種の観察記録。それを改めて紹介しておきたいと思います。

この続き(記事や写真の紹介)は明日のブログに予定しています。

今日紹介するのは、オオチャバネセセリとは全く無関係の写真です。四川省産オオチャバネセセリ近縁種を撮影していた時に、同じところでホタルガの写真を撮影しました。たまたま前回ブログの霞丘陵の記事でもホタルガの写真を紹介しました。

ホタルガの分布はどうなっているのだろう?と、インターネットで調べてみました。日本産のホタルガ自体の記事は無数にあるのですが、分布について示されているのはどれも国内だけで、国外に関する記述がありません。やっとひとつ見つけた記事には、「国外での分布は朝鮮半島、華北(中国北部)」「インドシナ半島などに近似の別種が分布」とされていました。

この四川省西部産は、どっちに属するのでしょうか? 地域的には中国北部よりも、どちらかと言えばインドシナ半島に近いと思うのですが、写真で判断する限り、別種とは思えません。

この種に限らず(動物植物に限らず)、日本での“いわゆる普通種”の国外での分布が、ネットをはじめとする文献で調べてもよく分からない場合が多いのです。

写真1

ホタルガ。青梅霞丘陵。2021年6月26日。

写真2

ホタルガ。四川省西嶺雪山(標高1700m付近)。2009年8月7日。






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アパートの裏山- Nature of Misty Hill青梅市霞丘陵の自然(and 狭山丘陵“緑の森”)2021.6.26

2021-06-26 20:36:10 | コロナ 差別問題と民主化運動 身近な自然



 
晴れていたので、9時出発(今日は霞丘陵)。9時55分、愛宕山の頂上に着いたところで、大きな網を持って昆虫採集をしている人に出会いました。この方(M氏)もいつも霞丘陵に来ているとのことなのですが、会ったのは今日が初めてです。話が弾んで、気が付いたら午後1時10分、延々3時間15分チョウの話をしていました。蝶屋(蝶の好きな人の事をこう呼ぶ)さん、恐るべし(お互いに、笑)です。
 
話が終わった頃には、もう曇りになっていました。いずれにしろ今日はほとんど蝶の姿を見ない。コリアス草原にもモンキチョウは(他のチョウも)一頭もいません。今日飛んでいた蝶は、概ねボロのコジャノメとヒメウラナミジャノメ。そのほかに見かけた蝶は、カラスアゲハ、ヒカゲチョウ、キマダラセセリ、オオチャバネセセリ各一頭、ベニシジミが二頭(ボロ春型と新鮮夏型)、それが全てです。
 
6月下旬と言えば、一年で最も蝶の(種類数の)多い季節、と思っていたのですが、関東の低地(殊に今年)に関してはそうでもないようです。春型と夏型の交代期なのかも知れません。
 


キビタキ。9時33分。
 


キビタキ。9時33分。
 


ノコギリクワガタ。9時37分。
 


ノコギリクワガタ。9時37分。
 


9時52分。
 


チョウが一匹もいないコリアス草原。13時15分。
 


アカノマンマ(イヌタデ)。断然旧名のほうが良いですね。ママコノシリヌグイとか、秀逸な名は残して欲しいですね。前回コリアス草原に来た時にはまだ咲いていませんでした。13時17分。
 


ホタルガ。13時40分。
 


ベニシジミ。たぶん第二化(まだ春型)。13時49分。
 


ヤブカンゾウ。14時9分。
 




かなりシュールだと思いませんか? 14時11分。
 


オオチャバネセセリ。14時20分。
 


オオチャバネセセリ。羽化したての雌です。次回ブログではオオチャバネセセリの分類上の位置づけについて検証していく予定です。14時21分。
 


キマダラセセリ。14時28分。
 


ベニシジミ夏型。15時23分。
 


ベニシジミ夏型。第二化?第三化? 第二化から後は特に区切りは無く出現するのかも知れません。幼虫の時期に温度が高く(日照が長く?)なった場合に「夏型」になるようです。15時23分。
 


汚損したヒメウラナミジャノメと新鮮なベニシジミ夏型。15時24分。





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アパートの裏山- Nature of Misty Hill青梅市霞丘陵の自然(and 狭山丘陵“緑の森”)2021.6.24

2021-06-24 21:16:06 | コロナ 差別問題と民主化運動 身近な自然


★6月23日の記事に、いいね!その他ありがとうございます。
 

今朝は寝苦しかった。
寝る前に睡眠剤を飲んでから、何か食べたり(昨夜は4本98円のバナナを一本)、仕事し出したりすると、上手く眠りに入ることが出来ずに熟睡に失敗する。
嫌な夢を繰り返し見た。
「お金がない。どうして作ればいいんだろう?出版社の仕事やったのに、約束を反故にされて原稿料が貰えない」 
「泊まるところがない。ユースのドミトリー満員、空くまで待ってるしかない、、、」
仕方がない、待っていよう、と思ったところで目が覚めた。
 
朝起きて天気が悪いと嬉しい。どうかこのまま晴れないでくれ、と。
といって部屋にいてもWi-Fiは使えないし、変なムシ(ダニ?)がいるようで手や脚のあちこちに赤い斑点(痒い)が出来てしまった。
今日は一日近所のジョナサン(Wi-Fiの繋がり具合は最良)にいることにする。食事込み総額税込878円かかるが、ドリンクは1日中(10時~8時)飲み放題である。僕は気が弱いので、1日数種(コーヒー/そば茶/スープ/青汁/抹茶そのほか)10杯程度しか飲まないけれど、“つわもの”もいて、先日隣に座っていた女子学生は、テーブルいっぱいに数10個ドリンクカップを並べて1日粘っていた。
 
日替わりランチセットは10時半から始まるので、9時出発、とりあえず先にオオムラサキ・ポイントに行ってみた。9時40分到着。まだいなかった(それらしき飛翔姿を見たが止まった場所が分からなかった)。
 
10分ほどいて、10時30分にはジョナサンに向かう予定だったのだけれど、結局は今日も5時間余、森の中をうろついてしまった。
 
蝶のほうの成果はほとんどなし(ただし情報は数多く得た)。今年初遭遇の蝶=ウラギンシジミ(撮影は失敗)。
 
この付近に来られている僕と同年輩の方々(単独、マスクなし)は、ユニークな人(いい意味で)が多いようで、今日も凄い知識とオーラ持った女性をはじめ、何人もの楽しい方々に出会って、いろんな話を交わしてきた。
 






















最近、ボロ蝶に感情移入しているみたいで(笑)
クロヒカゲ/ヒカゲチョウ/サトキマダラヒカゲ
*写真のクオリティは滅茶低いです。



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アパートの裏山- Nature of Misty Hill青梅市霞丘陵の自然(and 狭山丘陵“緑の森”)2021.6.22

2021-06-23 20:16:04 | コロナ 差別問題と民主化運動 身近な自然



 
いろんな想いに耽っています。
 
人生で有名人に偶然出会う事はどのぐらいあるのでしょうか。僕の場合、数人ぐらいしか思いつきませんが、きっと気付かずにすれ違っている人なども結構いるのかも知れませんね。
 
それに「有名」の定義も、どう解釈すれば良いのか?チャック・ベリーは、自分が有名であることを自覚せずに、ビートルズやビーチ・ボーイズにミーハーファンのノリでサインを貰っていた(と同時に曲を勝手に使われたと裁判起こしたりもしてた)とか、三橋美智也も、、、(以下略)といったような、「都市伝説」があったりします。
 
昨日は、一度東京都武蔵村山市側の六道公園に寄り、瑞穂町の縁を経由して緑の森に行く途中に、思わぬ有名人に出会いました。正確には数年前に亡くなったある有名人の御夫人です。
 
このような場合、ブログに名前を出して良いのでしょうか?有名人というのはある意味公的な存在とも言えるでしょうから、別に問題はないとは思うのですが、間に夫人を介して、かつ僕のブログのようなハチャメチャな媒体で名を出すと御迷惑をかけかねない、と思ったりもします。といって、名前をイニシャルにする方が、かえって失礼に当たるかも知れない。迷った挙句、今回はとりあえず“Iさん”で表記していくことにしました(了解を頂き次第、次回からは名前で記していくことにします)。
 
その僕より少しだけ年下と思われる年配女性は、ハンノキが疎らに生える谷戸の路傍で、ノカンゾウの花を写していました。
 
なんと表現して良いのだろう。雰囲気(たたずまい)が唯の人ではないのです。逆の表現をした方が良いかな?(この表現で伝えられるかどうか自信ないですけれど)“あり得ないほど完璧に唯の人”なんですね。
 
僕は基本的に、山野草とかを撮影している年配者を見るのが嫌いです。“いかにも”といった感じが、どうしようもなく嫌なのです。
 
その年配女性(とりあえず「Oさん」としておきます)には、“いかにも”感を全く感じなかった。谷戸とノカンゾウの空間に溶け込んで、敢えて言えば、“存在していないような存在感”。
 
それで、すれ違いざまに声を掛けました。

僕:
>“へメロカリス、、、ノカンゾウ”ですね。

Oさん:
>たぶんそうだと思います。

普通、そこで会話は終わるわけですが、、、しばし話が続きました。
 
Oさん:
>私の亡くなった夫は、一応ミュージシャンでIと言うのですけれど、、、、。
(どのような経過でその話が出てきたのか脈絡は忘れた)
 
僕:
>Iさんって、結構有名な、、、(でもまあ良く似た名前のミュージシャンなんて幾らでもいるだろうから、そこから先には言葉を継がなかった)。
 
僕もOさんも、とりあえずその話題をパスして話を進めました。
 
でも、話を進めるうちに、やがてIさんが、僕が思い浮かべた(そしてたぶん僕の勘違いと思っていた)有名ミュージシャン本人であることが分かりました。
 
僕は、アメリカン・ポップスが大好きで、日本製ポップスが大嫌いなのです。良さが全く分からない。
 
マクドで和製ポップスがかかっていると、心底気分が悪くなります。急いで耳栓代わりにイヤホン差し込んで、コニー・フランシスとかブレンダ・リーとか聴いています(笑)。
 
ただ、ごく稀に、街角やカフェから流れてきた曲の、その歌い手が日本人であることを知り、“すごく上手い!”とびっくりしたことがあります(どちらも20年以上前だったと思いますが、柳ジョージさんとか忌野清志郎さんとか、、、、どんなポジションの歌手なのか良くは知らないのですが、とにかく名前だけは覚えた)。
 
Iさんの曲も、たぶん聴けばそこに加わるのだと思います。でも、これまでに聴いたことはないはず(聴いているのかも知れないけれど認識できていない)。にもかかわらず、何故か(ネット情報を通しての)この人の存在は、心に引っかかっていたのです。
 
スーパー人気アイドルグループのメンバーで、解散後ソロ活動や他のアーティストのコラボを行っていたことなどをネットで知り、本当に「何故か」としか言いようがないのだけれど、そのたびに動向が気になっていました。といって気になるだけで、それ以上、近づきはしなかった。重い病気にかかりながらも活動を続けていたこと、やがて活動を停止し亡くなったこと、、、その都度気にかけていたのです。
 
Iさんの名は、たぶん日本のロック‐ポップス音楽の愛好家なら、誰もが知っていて、多くの人々にレスペクトされているはずです。ただ“一般大衆”という括りで言えば、そうとは限らないかも知れません。
 
Oさんも、最初Iさんの名を口にしたとき、「たぶん僕のような一般の人には分からないだろう」という前提で、さりげなく出したように思います。
 
以下、IさんやOさんには失礼かも知れませんが、僕からみたポジション的な例えです。
 
例えば、、、僕が(チャンスと能力があれば)いつか書き著したいと思っている「島谷金二伝」の島谷選手(中日→阪急)。実績と一般的知名度の(ある意味良い意味での)落差のようなものについて。話が逸れるけれど、島谷選手(僕より3つ上)といえば大島選手(僕より2つ下)もセットで取り上げねばなりません。
 
同じ球団(中日)に同じ年にドラフト入団し(黄金の71年組)、同じ守備位置(サード)で、併せて3728安打/611本塁打を放っている。(二人とも後に移籍したとはいえ)同じポジションでの同時入団で、共に成功という例は、なかなかないと思います。
 
今、大島選手は、重篤な病状にあるのにも関わらず、めげずに、明るく、前向きに戦っています。大島選手には、島谷選手のことを聞かねばなりません。僕がインタビューに行くまで、頑張って貰わなきゃ困りますよ!
 
また別の例で(Iさんに当て嵌めるのは失礼なレベルですが)、日本での「キューティ・パイ」や「涙くんさよなら」のヒットが無かったと仮定した場合の日本に於けるジョニー・ティロットソンのポジション(たぶん“伝説の米国ティーンアイドル/ポップカントリー歌手”とされていた)。
 
あるいは、ここんところブログで何度も取り上げている、「斎藤緑雨」的なポジション。
 
Iさんの一般的な知名度は、トータル的に見て、上記3人より、もう少し上かも知れませんね。
 
そうだ、僕の大好きな、ローリング・ストーンズのビル・ワイマンにも、結構近いと思う。
 
いずれにせよ、何故か気になるのです。
 
それで、改めてインターネットでIさんの事を検索してみました。大変な偶然を発見しました。
 
出身が僕と同じ神戸市だ! そして、なんとなんと、、、。
 
僕の生まれ育った「神戸市垂水区塩屋町西ノ田」の最寄り駅、山陽電鉄「滝の茶屋」駅の駅前の飲食店でアルバイトをされていた、と。僕は60年前、そこから毎朝電車に乗って須磨浦小学校や甲南中学校に通っていたのですが、7つ年上のIさんも、そこにいらしたのだ、と。
 
僕はその後不登校児になり、東京は練馬区椎名町に某漫画家を訪ねて、、、。Oさんは、そこに住んでいられる。
 
なんか凄い縁(偶然)だと思いませんか?
 
Oさんは、Iさんが亡くなってから、Iさんの残した音楽をより多くの人々に知ってもらうべく、様々な活動をされている(Iさんの曲、今日、たっぷりと聞きましたよ!)。
 
と同時に、Oさん自身が素晴らしいアーティスト(植物写真家)です。
 
とても太刀打ちできないけれど、ダルビッシュ(ユーチュバー!)や、あや子さんや、三世や、パラリラに加え、僕の新たなるライバル出現です。 
 
https://amix-soundworks.com
 
・・・・・・・・・・
 
Oさんから、話の流れの中で、Iさんの闘病と亡くなった時の事を聞きました。もう、本当に、その気持ちが分かります。
 
度々同じことを書きますが、、、時間とは何か。例えば、僕の生きてきた73年間と、このあと生きていると思う、1日かも1年かも10年かも知れない未知の時間。
 
73年は73年なわけですが、ここから先は、「無限」としか言いようがない。過去と未来の比較はできません。全く異なる次元にあります。
 
僕の内側から見た場合、73年という数字に表すことが可能な時間と、これからのX時間。
 
しかし、外側から見れば、また別の次元での時間が存在するわけですね。
 
自分という存在が、内と外での全く異なる次元の許で(かつそれが一つに融合して)成り立っている、、、。
 
「個」の中での存在は「個」の命が終えた時点で消滅するわけだけれど、「他」から見れば「個」は常に存在しているわけです。ただし「他」も常に上書きされて消えていく。
 
時間はどこに向かって進んで(もしかすると戻ってたり?)するのでしょうか。そもそも、時間は存在するのでしょうか。存在は存在するのでしょうか。
 
・・・・・・・・・・
 
昨日は、天気も良くなかったので、その後はほとんど撮影しませんでした。唯一ともいえる成果は、オオチャバネセセリのショウマ(チダケサシ)への訪花。前回は汚いパソコンカバーや僕のズボンのポケットでの吸汁だったので、今回は“ハナセセリ”の別名通りの吸蜜写真の再紹介です。
 

















オオチャバネセセリ
 


ノカンゾウ。右上隅っこにOさんの後ろ姿が見えます。
 


ノカンゾウ。
 


ゼンテイカ、ワスレグサなども、ノカンゾウの別名ですね。高山植物でもあるニッコウキスゲも同じ仲間。屋久島で良く見た暖地性種のアキノワスレグサも。むろん中国大陸にも多数の近縁種が分布しています。たまたま出てきた、四川省宝興県北部の、漢民族居住圏の再奥地(ここから数十分歩いた渓谷源頭からチベット民族集落に替わる)で撮影した個体(種未同定)の写真も付け加えておきます。
(*ジャイアントパンダ生育地の中心地帯です)
2010年7月17日。四川省宝興県北部。




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アパートの裏山- Nature of Misty Hill青梅市霞丘陵の自然(and 狭山丘陵“緑の森”)2021.6.21 追加 Ⅲ

2021-06-22 13:00:00 | コロナ 差別問題と民主化運動 身近な自然


 
僕は、この人、大々々々、、、嫌いなんだけれど(笑)、これに関しては、僕と全く同意見ですね。全文を引用しておきます。
 
立花孝志党首「コロナはやっぱり風邪」「子どもや若者はなっても問題ない」退院しても持論健在(中日スポーツ) - Yahoo!ニュース
 新型コロナウイルスに感染して11日から都内の病院に入院していた「古い政党から国民を守る党」の立花孝志党首は21日、自らのYouTubeチャンネルで退院を報告した。ピンクのポロシャツ姿の立花党首は移動中の車内から「令和3年6月21日、お昼の3時前。無事にコロナの入院から11日、退院しました」と第一声。続けて、「コロナは風邪というのは、やっぱりそのとおりだなというのが正直な感想です」と入院前と変わらぬ持論を語った。 さらに、「もちろん、おっさんは風邪で入院します。じじいは風邪で死んでしまいます。だから、風邪だから油断して良いとか、風邪だから罹患していいというのではない」と前置きした上で、「実際に53歳でコロナに感染し、入院した結論から言えば、感染力の強い風邪で長引くんだなと言うこと。これが糖尿病をお持ちの方だったり、僕より高齢の方については血液が固まったり、肺炎が悪化して死に至るというのはすごく感じます。逆に子どもや若者はコロナになっても全く問題ないというのは言えると思います」と淡々と話した。
中日スポーツ
 
↑この記事を読んで感じたことは、タイトルに“持論”とあること。メディアは“正論”と“持論を”最初から振り分ける。それはアンフェアだと思います(たぶんメディアにはその自覚は無いのでしょうが)。








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アパートの裏山- Nature of Misty Hill青梅市霞丘陵の自然(and 狭山丘陵“緑の森”)2021.6.21 追加Ⅱ

2021-06-22 09:00:00 | コロナ 差別問題と民主化運動 身近な自然



 
神奈川・小田原のサル「H群」、ついに全頭駆除へ 車たたき、住民威嚇…被害半年で4千件「管理困難」 (カナロコ by 神奈川新聞) - Yahoo!ニュース
 
札幌クマ出没は人ごとではない! 東京は世界的にも珍しい「クマが生息している」首都だった(アーバン ライフ メトロ) - Yahoo!ニュース
 
「自然保護」とは何か、、、に関わる、永遠のテーマなのだと思います。考えても考えても答えは出ないのでしょうが、「自然(地球)」の中に生きている人間としては、考え続けるしかないのだと思います。
 
*青梅にクマがいるのですね(昨日は野生の小鹿に出会いました、カモシカもいるらしいです)。
 
*ちなみに、中国の首都・北京市だってクマは棲息しているはずだし、(首都ではないけれど)ニューヨーク州にだってクマは棲息しています。結構多くの国の「首都」(行政的切り取り方で様々な解釈が可能)にもクマはいると思いますが、、、、。






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アパートの裏山- Nature of Misty Hill青梅市霞丘陵の自然(and 狭山丘陵“緑の森”)2021.6.21 追加

2021-06-21 20:23:26 | コロナ 差別問題と民主化運動 身近な自然



池袋暴走 被告「私の過失ない」 - Yahoo!ニュース、、、、考えれば考えるほど、この上もなく難しい問題ですね(誰もそうは思わないのかも知れませんが)。

たぶん、飯塚被告は“この世から抹殺すべき”「悪人」「老害」なんでしょう。たぶん“コロナ”が「絶対悪」であることと同様に。

はっきりと言えることは、安易に答えを出す(正義と悪を捌く)大衆が、つくづく恐ろしい、ということです。

仮に彼がこの世から消え去ったところで、亡くなられたお二人や遺族の方が嬉しく思うわけじゃないでしょう。

彼は「高齢の自分が車を運転していたのは良くないこと」と認めている。それと事故の直接原因は、ある面から見れば強い関連性があるかも知れないし、別の側面から見れば「最も大きな要因」とは言えないのかも知れない。

飯塚被告の主張「メカニック上のアクシデント」も、徹底して追及するべきだと思います。







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アパートの裏山- Nature of Misty Hill青梅市霞丘陵の自然(and 狭山丘陵“緑の森”)2021.6.21

2021-06-21 14:10:19 | コロナ 差別問題と民主化運動 身近な自然


★6月19,20の記事に、いいね!その他ありがとうございます。


病院に行って、外科で右足首と右膝のレントゲンを撮ってきました。年相応の軟骨のすり減りや筋肉の弱体化で、ただちに心配することはないみたいです。今日も休みますが、明日からはまた頑張ります。

でも、これ以上歩くのは辛い。せめて(利用できるところは)電車・バスに乗りたいです。

植物の写真、蝶の写真、、、雑誌や図鑑に(請われて)提供してある分の原稿料催促しているのですが、どれも丁寧なお礼のメール(及び雑誌や本の贈呈)が来るだけで、原稿料の話には触れていません。

やっぱり「青山さんはお金のことを考えてはいけない」ということなのかなぁ、、、、。

読者の皆さん、どうかバス代(および洗濯費)カンパしてください。




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アパートの裏山- Nature of Misty Hill青梅市霞丘陵の自然(and 狭山丘陵“緑の森”)2021.6.20

2021-06-20 20:40:59 | コロナ 差別問題と民主化運動 身近な自然




ここのところ、毎日10時間前後。幾らなんでも、歩き過ぎです。本当に疲れた。

足首を挫いてしまったみたいです。疲労骨折かな?

背骨が痛くてたまりません。一年半前のマクドの深夜清掃でS字状に曲がってしまいます。パソコンやカメラを持つのさえ辛い。明日は通院日(電車賃節約すると徒歩往復4時間)なので、F先生に相談します。

ということで、今日は(毎日のように天気予報外れて晴れですが)探索行は止めます。もっとも、じっとしていたところで、どっちにしろ午後には体調辛くなるので、どうせなら、とつい思って(無理をして)しまうのです。

洗濯がしたいなあ~。下着はとTシャツは毎日洗っているから良いのですが、ズボン(2本のうちヨドバシカメラのM君に貰った一本は履きつぶして完全にアウト、残り一本もポケットに穴)の汚れは手洗いでは簡単に落ちないし。

ここ(アパートから徒歩10分)に行きたいのだけれど、助けてくれる人いませんか?



偉い人達は、植物の写真も昆虫の写真も、提供要求だけしてきて、原稿料催促しても「青山さんはお金が無くても生きて行ける人なのでお金のことは考えないでください」ということだそうです。

家賃更新料2年分(=家賃2か月分相当)滞納で、強制退去命令の裁判とか、三世がエーゲ海の孤島で途方に暮れている(いろいろ事情があるのです)とか、、、、、。

結局、ブログを見て援助(そんな大袈裟なものではないとしても)を申し出て下さったK氏(33年前に小笠原航路でお会いしたことがある)や、長い間無償でそのブログ発信を続けて下さっているあや子さん(10数年前入院中に一度見舞いに来てくださった)ら、ドジな人達だけが貧乏くじを引いて、僕みたいなお荷物を背負うことになってしまいます。

前回、そのK氏からのメールを紹介しました。
>この状況下で青山さんから巻き上げる?方々がいるって、本当に世界は広いなぁ、と感動します(笑)。

そうですよ、世界は広い。その広い世界は、そんな人達だけで構成されています。

池に落ちた犬は叩きまくります。毟り取ります。悪意じゃないですよ。善意です。ゴミは捨てて「美しい日本」を目指す。皆、仮面を被っているのではなく、本物の善意の人々、正義の民です。

日本の人々が、(個人個人では)素晴らしく親切で、心が優しく、感じの良い方々ばかり、というのが、今回あちこち道を尋ねたりしていて(皮肉ではなく本心から)分かりました。だからこそ、僕のような人間の居る場所は無いのでしょうね。

というわけで、出来れば一刻も早く日本から逃げ出したいです。モニカが、(追々)湖南省の田舎にあるご主人の実家の一軒屋に移り住んで、そこにジュンゾウの住処も与えて貰う、、、とずっと前から言ってるのだけれど、まずはモニカ本人がお義母さんに気に入られるのが絶対条件だそうで、前途は厳しそうです(三世のエーゲ海の場合はもっと厳しい)。

でも、いつか叶う、と期待し続けています。

・・・・・・・・・・・・・

今日は、ブログを書いたり、写真の整理をしたりして、ゆっくり休むつもりです、、、と、ここまで書いて、危ゆく、また前言撤回してしまうところでした。

「休むつもりです」が一度「でした」になって、さらにまた「です」に戻ったところです。

大谷、16日18号、17日19号10盗塁目、18日6回1失点勝利投手、19日20号21号、20日22号、、、、とにかく彼に言いたいのは、(これに関しては他の多くの人同様に)「いくら何でも少しは休めよ」。

でも、それは僕自身にも言わなきゃいかんです。

我慢、というのは、こういう事なんでしょうね。

午前中教会の礼拝に行って、どうせなら、と思って、その延長線上の方向にある“オオムラサキ・ポイント”まで行ってきました。まあ、これくらいは歩いても良いでしょう。オオムラサキはいなかったし、カメラも相変わらずごく気まぐれにしか作動しないので、部屋に帰ることにしました。

しかし「雨/曇り」の天気予報に反して、カンカン照りです。「緑の森」は今日は日曜でスタッフも沢山来ているはずだし、明日月曜は休館なので、今日行っておいた方が良いかな(腕章も返し忘れているし)?と思ったのですが、無理はしちゃいかんです。

とりあえず(徒歩で2時間かけて瑞穂に行くのは止めて)電車に乗って(8分170円)福生まで来ました。ここからバス(15分280円)に乗れば箱根ヶ崎、そのあと徒歩1時間で「緑の森」、、、なのですが、でも、やっぱり足首痛いです。熟考に熟考を重ねた上、中止しました。ここは我慢です。

まだ時間はたっぷりあるとしても、このままブログを書いていたらバスに乗れなくなるので、結果として正解かも知れません(バス代往復560円をドリップコーヒー代319円に回す)。

・・・・・・・・・・・・

僕が外出するのを嫌うのは、マスク人間に出会うからですね(スタバはマスク確率が比較的低い)。そういう人は僕の他にも数多くいそうです。

誰もいないところでマスクをしているのは「犯罪行為に等しい」と僕は思っています。異論に対する無意識な排除でありヘイト。

日本ほど、「実質的な」自由のない国は、世界中を見渡しても、そうはないと思っています。

でも世界は、「便利」で「楽」な、日本スタイル(「リスク管理社会」「事なかれ主義」「無意識強要同調正義」「集団的洗脳教育(国民総カルト化)」「国民総自己中心」)を目指そうとしているわけで、、、。

世界の人々が求めているのは、「自由」などではなくて、「既得権」。その奪い合いです。そこから脱却しない限り、人類に未来はありません。マスクとワクチンで集団自己防衛している場合ではないと思うのです。







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アパートの裏山- Nature of Misty Hill青梅市霞丘陵の自然(and 狭山丘陵“緑の森”)2021.6.18

2021-06-20 09:00:00 | コロナ 差別問題と民主化運動 身近な自然



 
朝6時35分出発。霞丘陵の周縁を、8時間歩いて、ほぼ(東端部一帯を除き、青梅の森を追加)ぐるっと一周してきました。
 
カメラ、完全にアウトです。ただし、気まぐれに動いたりします。レンズを付け変えたり、バッテリーを入れ直したり、初期化設定をし直したり、強く叩いてみたり、、、、。何だかんだやってると、10分に一度くらいの割合で、突然動き出すことも有ります。数枚続けて写真を撮って、一呼吸置くとまた動かなくなる。それを延々と繰り返し、何とか写真を撮り続けています。よって「シャッターチャンス」などと言った言葉は無縁、最初からチャンスなどありません。写せる写真は、ほぼ“偶然”です。
 
ただしひとつ断っておきたいのだけれど、カメラの調子云々に関わりなく、クオリティにはメチャ拘っているのですよ。ピントの甘い写真は、原則として使いません。
 
でも、ブログの性質上、余りクオリティには拘れないんですね。たまにピントの甘い写真が混ざっていたりするのですが、それも他と差がなく表現されます。あんまり拘っている意味がないのです。まあ仕方がないです。
 
昨日アップした、「晴れの日の雑木林に降る雨」の4枚の写真は、ひとつひとつの「雨粒」に注目したものです。でも、この画面では、雨粒自体がぼやけて、意図した意味が無くなってしまいますね。読者の方々には、そこんところを、どうか分かっておいて頂きたい、と願っています(いつか原版写真を見て頂ける機会があれば、と思っています)。
 
・・・・・・・・・・・・・・・・
 


愛宕山(標高約210m)の山頂。8時05分。
 


コリアス草原(これ一枚の写真撮るにも大変な労力がかかるんですよ)。8時14分。
 


モンキチョウ。ほとんどいません(第三化らしきのが数頭)。まだ時間が早いからでしょうか?(第二化発生時には、同じ時間帯に多数の個体が飛んでいたのですが)。8時15分。
 


トンボのことは良く知らないので、、、。ハグロトンボ?(それともアオハダトンボ?) いずれにせよ、カワトンボ、ミヤマカワトンボに次ぐ、カワトンボ科3つめの種です。8時21分。
 


角度が悪くてこれが精いっぱいです。またそのうち出会うでしょうから、まともな写真はその時に撮ります。8時21分。
 


雑木林。コナラもハンノキも生えているのだけれど、ゼフィルスには出会ったことがありません(今日もコジャノメが飛んでいただけ)。8時36分。
 


ミズイロオナガシジミ。丘の裏側の路傍の栗の花で吸蜜していました。9時25分。
 


ミズイロオナガシジミ。「なんで水色なの?ハイイロオナガシジミと呼んだ方が良いんじゃないの?」というコメントを何かのコラムで見ました。確かにその通りで、標本で見る限りでは、雌雄とも翅表の色は灰色です。でも飛翔時には、確かに水色に見えるのです。9時25分。
 


ベニシジミ。ベニシジミ族の種は、日本にはベニシジミ一種だけ(ちなみに台湾もウラフチベニシジミ一種だけ)。
中国西南部には僕が確認しただけでも12種がいます。朝鮮半島にも、ヨーロッパにも、北米にも、何種もが分布していることを考えれば日本に一種しかいないのは不思議です。その唯一種が余りにポピュラーな存在であることら、蝶の愛好家たちには余り人気がないようですが、どうして、大変綺麗な蝶です。もし、希少種で、かつゼフィルスの様に多数の近縁が分布していたなら、大変な人気を得たものと思われます。9時27分。
 


ベニシジミ。栗の花とベニシジミの組み合わせは、余り考えたことが無かったですね。この機会に多数の写真を紹介しておきます。9時27分。


ベニシジミ。9時28分。
 


ベニシジミ。9時29分。
 


ベニシジミ。9時30分。
 


ベニシジミ。9時41分。
 


キマダラセセリ。9時31分。
 
 


キマダラセセリ。9時35分。
 


青梅の森の東端に位置する、オオムラサキのいる雑木林。11時57分。
 


サトキマダラヒカゲ。11時50分。
 


スジグロチョウ。ドクダミの花との組み合わせは、ピッタリのイメージです。10時12分。
 


スジグロチョウ。何度も繰り返すけれど、僕は“スジグロシロチョウ”とは呼びません。昔からずっと“スジグロチョウ”と呼んでいたものを、今更「黒蝶でなく白蝶なので名前を変えるように」と言われて従わなきゃなんないのでしょうか?様々な脅威のウイルスはずっと昔からあったはずなのに、なんで今更「マスク」「ワクチン」なのでしょうか?「スジグロチョウ」も「コロナウイルス」も地球の一員です。人間の身勝手で、、、、と言うような話を、つい言いたくなってしまいます。気を付けないと、どんどん話題が逸れてしまう(笑)。10時12分。
 


スジグロチョウ雄。狭義には、ほぼ日本固有種、広義に捉えれば北半球温帯広域分布種(上種エゾスジグロチョウの一員)。12時37分。
 


スジグロチョウ雌。ここんところ、スジグロチョウの産卵に嵌っています。見かけたら“頑張れ!”と声をかけている(声には出していませんが)。12時44分。
 


スジグロチョウ。上写真と同一個体です。食草探すのに一生懸命だったのですが、いつの間にか食事タイムに替わっています。12時47分。
 


13時17分。アパートに近い「菖蒲園」という場所まで戻ってきました。以前はハンノキが湿地上に群落を作り、ミドリシジミが群れ飛んでいたそうです。今は、ロボットたちが群れる「美しい日本」。
 


13時53分。綺麗な人工自然にロボットが群れています。可哀そうにと思う僕のほうが(ロボットたちから見れば)可哀そうなのかな(笑)?
 


13時20分。リスクは避けるのが日本人です。
 


13時23分。僕も日本人なので、「禁止」(命令)されていることは一応守ります。でもロボットではないので、「ご理解とご協力をお願い」されても、理解出来ないときは協力しません。
 


13時57分。マスクで逃げて、ワクチンで退治して、、、、。それでウイルスに勝てると思っているのでしょうか?
 


14時01分。科学、教育、集団丸ごと洗脳、人類全体自己中心。
 


本日の締めくくり。入口のところでトラフシジミの夏型が、リョウブの葉に産卵していました。14時08分。
 
 


今年50種目(通算53種目)。14時22分。
 


カメラは偶然作動してくれました。ラッキーです。14時31分。
 










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アパートの裏山- Nature of Misty Hill青梅市霞丘陵の自然(and 狭山丘陵“緑の森”)2021.6.17

2021-06-19 14:12:41 | コロナ 差別問題と民主化運動 身近な自然



 
身体が(ほぼ)ぶっ壊れ、カメラも(ほぼ)ぶっ壊れているのにも関わらず、毎日近所の山(丘)を、一日5~10時間歩き回っています。
 
多くの方々に助けて頂いています。六道山公園や緑の森のスタッフの方々。緑の森のレンジャーで青梅をはじめとする東京の蝶の情報を詳しく教えて下さったYさん。青梅の森入口のオオムラサキポイントで様々な情報を頂いたFさん。昨日その場所で更に詳しく青梅の自然の情報を教えて下さり、お勧めの観察ポイントに案内してくださったサイトウさん。そのあと近所の公園入口で出会った僕と同年輩の老夫婦の方。先週、緑の森の入口バス停から箱根ヶ崎駅まで車で送ってくださった地元のおばさん(おねえさん?)を始め、道を尋ねた際、丁寧に詳しく教えて下さった何人もの方々、、、、。その人たちに、一人ひとり御礼と報告を行いたいのですが、とりあえず、ここでお礼を述べておきます。
 
このブログの読者で、様々な協力を申し出て下さっているKさんにも、資料を送らねばなりません。やるべきことが多くあり過ぎて(三世の心配なども含む)四苦八苦しています。でも、とにかく前に進むしかありません。
*K氏曰く「この状況下で青山さんから巻き上げる?方々がいるって、本当に世界は広いなぁ、と感動します(笑)」。
まさにその通りです(;´д`)。でも、三世にとっては、今が人生の正念場なので(ここでは詳しく書けないけれど、それはもう大変な事態で)、暖かく見守ってやってください。
 
さて、裏山探索は、3~4日に一度くらいのペースで、一日6時間以内、と決めていたのですが、ここのところ毎日出陣、日によっては10時間越え、という状況になっています。東京近郊の低地の蝶の撮影にとって6月下旬は一年のうちで最も重要な季節。もとより梅雨の時期なので、晴れ間を狙わねばなりません。しかし、天気予報が見事に当たらない。しかも今年は異常に早いペースで季節が進んでいるので、各種の出現時期を“読む”のが難しい。
 
そんなわけで、ブログも変則掲載となります。
 
とりあえず、6月17日分(今日アップ)と6月18日分(明日掲載予定)。
 
初めて箱根ヶ崎(福生・河辺)とは反対方向から、西武線を使って「緑の森」に向かいました。これがまたメチャ面倒なんですね。乗り換えだらけで(運賃も片道1000円近くかかってしまう)。これなら河辺から歩いて行った方が、ずっと楽です。
 
ということで、お昼過ぎから、7時前まで、主に“ハンノキの木”ポイントで撮影を行いました(といっても、カメラがぶっ壊れているので、撮影すること自体が想像を絶するほどの困難さです)。
 
*ミドリシジミはいたけれど撮影は出来ませんでした。
 


オオチャバネセセリ。15時16分。今日の追加撮影種は、今年に入って49(通算52)番目の、オオチャバネセセリです。雑木林に囲まれた丘頂で“ヒルトッピング”していました。イチモンジセセリやチャバネセセリと違って、なんとなく“ずっしりとした”重厚さを感じます。
 


オオチャバネセセリ。15時17分。オオチャバネセセリの学名は Polytremis pellucidaですが、最近では属名を Zinaidaとすることが多い(日本に於いてはこれに統一されつつある?)ようです。広義のオオチャバネセセリ属Polytremisは、外観的に異なる(中にはイチモンジセセリ属やチャバネセセリ属に酷似する)種から構成されていて、かつ雄交尾器も形状も幾つかの小グループごとに異なっています。DNA解析に基づいて、幾つかの属に細分されているわけですが、ただし広義のPolytremisは、必ずしも多系統群と言う事でもなく、オオチャバネセセリを狭義のZinaidaに置くか、広義のPolytremisに含めるかの選択は、研究者の見解ごとに可能かと思われます(ここではPolytremis pellucidaとしておきます)。確実な分布域は日本海周縁地域(中国大陸北部を含む)。台湾産や中国大陸産(北部を除く)が日本産と同一種であるかどうかについて(Polytremis=Zinaida zinaとする?)は、僕には分かりません。
 


オオチャバネセセリ。15時13分。
 


オオチャバネセセリ。15時32分。
 


オオチャバネセセリ。15時30分。蝶の“吸い戻し行動”については、詳しい事は分かっていません。“詳しい事”も何も、どだい、他の生物の事情を人間が“分かろうとする”ことなど無理なのです。人間の事さえ(自分の事さえ)分かっていないのでしょうから。
★汚れた僕の服や持ち物にやってくるということは、単なる水分補給や体温調節とかではない、栄養分の摂取。
★しかし、吸ったものをなぜ腹端から出して再び吸う事を繰り返すのか?(まるで僕が今苦しんでいる“逆流性食道炎”みたい)
★この行動はセセリチョウ科の多くの種で(そのほかの蝶や蛾の少なからず種にも)共通していますが、殊にオオチャバネセセリ(あるいはPolytremis属全般)に於いて顕著です。
★例えばアゲハチョウ科で(スソビキアゲハ属で特に顕著に)見られる、吸水しながらの尿の放出とどこが異なるのでしょうか?
★オオチャバネセセリは“ハナセセリ”の異名もあるくらい花蜜が好きな種。栄養分の補給と言う事での役割分担は?
 


オオチャバネセセリ。15時29分。
 


オオチャバネセセリ。15時31分。
 


オオチャバネセセリ。15時31分。
 


オオチャバネセセリ。15時31分。
 


オオチャバネセセリ。15時32分。
 


オオチャバネセセリ。15時38分。
 


オオチャバネセセリ。15時51分。僕のズボンのポケットが余程汚いのか(笑)、そこから離れません。
 


オオチャバネセセリ。15時52分。
 


オオチャバネセセリ。16時19分。
 


オオチャバネセセリ。15時39分。
 


オオチャバネセセリ。15時33分。
 


オオチャバネセセリ。15時33分。
 


オオチャバネセセリ。15時33分。
 


オオチャバネセセリ。15時34分。
 


驟雨の雑木林。16時28分。晴れているのに雨が降る、、、、短時間ではなく結構長く続きました。
 


驟雨の雑木林。16時29分。
 


驟雨の雑木林。16時33分。
 


驟雨の雑木林。16時33分。
 


“ハンノキの木”ポイント。16時38分。
 


イチモンジチョウ。16時54分。ハンノキの木には、時たまミドリシジミの雌が現れます。でもどこに止まった(あるいはどこに飛んで行った)か、全然分からない。13日~16日の探訪時には、この木にキタテハがやって来て目まぐるしく飛び回り、そのためミドリシジミがやって来ても、紛らわしくて仕方が無かったのですが、今日はキタテハは(この木には)ほとんどやってきません。その代わりに、イチモンジチョウがやって来て、目まぐるしく飛び回っています。
 


イチモンジチョウ。16時54分。
 


ツバメシジミ雌。16時56分。
 


ノリウツギ。18時09分。歩いて駅に向かう途中、山肌に野生アジサイのひとつ、ノリウツギが咲いていました。ほぼ満開です。僕のこれまでの経験では、ノリウツギの開花は早くても7月中旬ぐらいから、と思っていたのですが、、、。ここだけが例外的に早いのでなく、翌日、青梅の森でも既に咲いていました。やはり今年は異常に早く季節の推移が進んでいるようです。







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アパートの裏山- Nature of Misty Hill青梅市霞丘陵の自然(and 狭山丘陵“緑の森”)2021.6.13-15

2021-06-17 13:49:30 | コロナ 差別問題と民主化運動 身近な自然


★6月16日の記事に、いいね!その他ありがとうございました。


アパートの裏山- Nature of Misty Hill青梅市霞丘陵の自然(and 狭山丘陵“緑の森”)2021.6.13-15
カテゴリー:「コロナ」「差別問題と民主化運動」「身近な自然」
 
いや、凄いことになってますよ。
 
一日に、8つの行政(市と町)を歩いて行き来してるという、、、。そんな人は、僕のほかに、そう多くはいないんではないでしょうか?
 
理由は、もちろん交通費の節約、です。満身創痍の73歳の老人に、こんな苦行をさせている日本と言う国は、なんと酷い国なんでしょう(笑)。
 
青梅市、羽村市、福生市、瑞穂町、武蔵村山市(以上東京都)、所沢市、入間市、飯能市(以上埼玉県)。
 
青梅市の隣町(のひとつ)は瑞穂町なんですね。今まで知りませんでした。
 
それで、新しいペンネーム作りました。
「押部谷藍那」(文筆業)
「押部谷瑞穂」(写真家)
“謎の双子の姉妹”という設定で、、、、。
 
「神戸電鉄:粟生線」と「JR東日本:八高線」。結構いい勝負だと思います。
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
ミドリシジミの関連から、霞丘陵の東隣の狭山丘陵の西端にある「緑の森の博物館」で協力を得ることになりました。
 
スタッフのSさんには、失礼な事を言っちゃいました。
 
Sさん:
>Sと申します。
 
僕:
>あ、巨人の旧・四番ね。僕は阪神の選手の名前は覚えられるけれど、巨人の選手は覚えられません、紙に書いてください。
 
後で気が付きました。Sは巨人の旧・四番だけではなく、阪神の二番手捕手でもあります。僕としたことが、何という失態。
 
Sさんとは、どこかで会ったような気が、、、。思い出しました。昆明の“第三の常宿ユース・ホステル”の、僕の天敵(笑)受け付け嬢に良く似ているのです。しょっちゅう喧嘩していた。いつもいつも腹立たしい事この上もないのです。
 
そのたびにモニカに電話して「腹が立つので、すぐに来てくれ」。僕の代わりに中国語でそいつに怒って貰おうと思うのですが、逆に僕が叱られます。「それはジュンゾウが悪い」と。「今後そんなことで怒っては成らぬ」と。
 
そりゃ理不尽だと思う(いろいろとあります、そいつのせいで飛行機に乗り損ねたり、、、)のだけれど、モニカの決め台詞「ここは中国だ!」を聞けば、納得せざるを得ません。
 
まあ何度も喧嘩したので、その後はかえって信頼関係を築けたみたいで、結果オーライと言えなくもないのですが。
 
何が言いたいのかと言うと、(「ここは中国だ」を反対側から見ると)「ここは日本だ」、、、、と言う事ですね。
 
出会う見知らぬ人たち(道を尋ねたり、、、)みんな、本当に親切です。自然も豊かだし。
 
でも、“どっか違うんじゃないか?”という想い(象徴的存在が“マスク”)。
 
“違和感の正体”を突き詰めていくと、「ここは日本だ」、、、、なんですね。
 
その話については、また後でします。
 
・・・・・・・・・・・・
 
S嬢が教えてくれた“ハンノキ”の木に、3日間通いました。(8つの市・町に跨って)一日10数キロ歩いて。
 
以下は、その樹の周辺での撮影。
 


ハンノキの木。16時39分(2021.6.14)。
 


ここで、3日間待機。16時39分(2021.6.14)。
 


ミドリシジミの産卵。15時46分(2021.6.14)。
 


16時32分(2021.6.14)。
 


16時32分(2021.6.14)。
 


16時32分(2021.6.14)。
 
「会ったとたんに一目惚れ」(テディ・ベアーズ/フィル・スペクター)
ならぬ
「着いたとたんに曇り空」(緑の森の博物館のハンノキの木)
です。
 
計5度訪れて、毎回太陽が顔を出すのを待ちながら、「ハンノキの木」の脇に佇んで、適当に“ミドリシジミ以外の蝶(概ね普通種)”も撮影していました。その一部は前回のブログでアップしました。今回は各種の「産卵」に絞って紹介します。
 


モンキチョウの産卵。“ハンノキの木”のすぐ横にて。15時15分(2021.6.15)。
 


新鮮個体なので、既に第三化かも知れませんね。第一化/第二化では「スズメノエンドウ」(たぶん在来種)への産卵確認済み。クローバーは帰化植物ですから、(日本産に限って言えば)本来の食草ではありません。15時15分(2021.6.15)。
 


15時15分(2021.6.15)。
 


ツバメシジミの産卵。同じく“ハンノキの木”のすぐ横にて。第一化については、4月22日に「カラスノエンドウ」(たぶん在来種)への産卵を撮影・紹介しています。今日(6月16日)、同じコリアス草原で数頭見ました(昨日のブログで紹介)。ちなみに、モンキチョウのほうは、くまなく探したのだけれど、一頭しか見なかった(たぶん第三化の先兵、霞丘陵コリアス草原の標高が約200m、緑の森ハンノキの木の標高が約120mですから、発生時期に数日の差が生じるのかな?)。15時26分(2021.6.15)。
 


サトキマダラヒカゲの産卵。“ハンノキの木”のすぐ近くで。ササ属の葉裏に産卵するクロヒカゲと異なり、ヒカゲチョウ共々、メダケ属(アズマネザサなど)の葉裏に産卵します。ヒカゲチョウ、クロヒカゲが卵を一個ずつ産み付けて行くのに対し、サトキマダラヒカゲは卵塊を作ります。16時49分(2021.6.14)。
 


16時49分(2021.6.14)。
 


16時50分(2021.6.14)。
 


16時53分(2021.6.14)。
 


スジグロチョウ*の産卵。これも“ハンノキの木”のすぐ横。
*僕は「スジグロシロチョウ」とは呼びません。1980年代まで踏襲されて来た「スジグロチョウ」で通します。
片っ端からあちこちの葉に触れながら飛び続け、食草と違うと分かるとすぐに他の草に飛び移ります。14時38分(2021.6.15)。
 


食草に行き当たるのは、10数回の接触に一回ぐらいの割合です。大抵は付近をぐるっと一回りして、同じところに戻ってきます。14時38分(2021.6.15)。
 


おいおい、そっちに行ってもイヌガラシないよ!と教えてあげたいのだけれど、自分で確かめたいみたいです。14時39分(2021.6.15)。
 


大抵は付近をぐるりと一回りして、同じところに戻ってきます。14時40分(2021.6.15)。
 


既に産み付けられている卵が数個ありますが、この度の“ぐるりと一周”中に産み付けられたのではありません。前回、前々回、、、もしくは別個体の可能性もあります。14時47分(2021.6.15)。
 


横に一覧産み付けたあと、1センチほどずらした位置にもう一卵産み付けようとしました。14時48分(2021.6.15)。
 


しかし、この態勢に入ってから、同じ(イヌガラシの葉裏に腹端をくっつけた)姿勢のまま、ピタリと動かなくなった。14時48分(2021.6.15)。
 


14時48分(2021.6.15)。
 


14時49分(2021.6.15)。
 


14時49分(2021.6.15)。
 


ここまで3分余、シャッター回数50枚分。14時50分(2021.6.15)。
(*後述するようにカメラはぶっ壊れていて度々作動しなくなりますが、この時はちゃんと続けてシャッターが切れました)。
 
これが、例えばミヤマシロチョウだと、この姿勢で数10個の卵を産み続けるわけで、、、。分散して産み付けるか、一度に産み付けるか、、、燃費的には後者の方が良いのかもしれず、この個体は、ふと、そのことを考えて固まってしまっている、、、(そんなわけないか)。
 


18時15分(2021.6.13)。ミドリシジミの雄は近くに降りては来ませんでした。午後6時を過ぎたあたりになると、突如樹冠の上で数頭の雄の激しい追飛翔が始まります。しかし典型的な“卍巴飛翔”には至りません。あと一時間ほど待てば、(真っ暗になる直前)低いところに降りてきて卍巴飛翔を始める可能性がありますが、どうせ写真は撮れないでしょうから引き上げることにしました。
 


18時16分(2021.6.13)。
ちなみに、ある程度の長時間継続卍巴飛翔を行うのは、高等ゼフィルス各種(例:クロミドリシジミ午前4時頃、ウラクロシジミ午後7時頃、、、ジョウザンミドリシジミなどのように午前9時前後の太陽光が当たる時間帯に行う種もいます)のほか、僕が確認した中国産の別グループの種では、サファイアオオルリシジミ Caerulea coeligena(正午前後)、ルリオビヒカゲMandarinia regalis(午後7時頃)、意外な種として、ヒメジャノメ(日中~夕刻)なども顕著な卍巴飛翔を行います。
 


青梅市の東隣の町、瑞穂町の案内地図。「緑の森」は、行政的には埼玉県側に入るようです(地図の右上端)。北縁に入間市、左上方向に飯能市、左縁北半分に青梅市、左下半分が羽村市、右下半分が武蔵村山市、下側に福生市。
 




カメラが絶望的な状態です。すぐに動かなくなったりおかしくなったりして、その都度一々初期化に戻さねばなりません。それでも駄目な時があります。例えばこんな感じ(上写真)になったので、撮影現場から時間をかけて福生のスタバに移り、いろいろ試してやっと正常(下写真=スタバの窓から撮影テスト)に戻りました。
 
しかし、その時点では、まだ良かったのです。この後、移動中のバス座席の角にカメラをぶつけてしまって、更にひどい状態になってしまっています。一度動かなくなると初期化してもダメで、やけくそで10回ほどレンズ交換を繰り返したり、バッテリーやカードを出し入れしたりしていると、暫くの間、突如動き出したりします。そしてまたすぐダメになります(前回紹介の6月16日の霞丘陵はその状態での撮影)。





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アパートの裏山- Nature of Misty Hill青梅市霞丘陵の自然(and 狭山丘陵“緑の森”)2021.6.14-16

2021-06-16 20:59:13 | コロナ 差別問題と民主化運動 身近な自然


 
とりあえず、ここ数日溜まっている写真をアップしておきます(「緑の森“ハンノキの木”」ポイントの事と、各種産卵行動については次回ブログで紹介予定)。
 


ミドリシジミ(今年45種目の撮影種、去年アパートの近くで撮影した3種を含めれば通算48種目)雌。15:34(2021.6.14)。
 


ミドリシジミ雌。16:33(2021.6.14)*上写真のちょうど一時間後。
 


アカシジミ(46種目、通算49種目)。14:12(2021.6.14)。
 


アカシジミ。15:20(2021.6.14)。
 


アカシジミ。13:31(2021.6.15)。
 


アカシジミ。15:04(2021.6.15)。
 


アカシジミ。15:06(2021.6.15)。
 


ベニシジミ。15:47(2021.6.15)。第二化(少しだけ黒い鱗粉が出現)雄。
 


ベニシジミ。15:48(2021.6.15)。雄のすぐ横にいた雌。第二化だけれど黒鱗は未発達。
 


ベニシジミ。15:47(2021.6.15)。たぶん産卵に来た個体(産卵行動は確認できなかった)。
 


ベニシジミ。15:51(2021.6.15)。ユーラシア大陸温帯域広域分布種ですが、その実態は思いのほか複雑です。
 


ベニシジミ。15:51(2021.6.15)。
 


イチモンジチョウ。15:04(2021.6.14)。ユーラシア大陸温帯域広域分布種です(中国では北部に分布し、長江以南ではナガサキイチモンジに置き換わる)。
 


ミスジチョウ。12:41(2021.6.15)。首都圏で増えているようです。僕が若い頃は、非常な希少種でした。もっとも、最普通種のコミスジ(ユーラシア大陸広域分布)には「コ」が付き、ミスジチョウ(日本海周縁分布)には何にもつかない。ということは、更に以前には、コミスジ以上に「普通種」だったのかも知れません。分布の増減には、食樹のカエデ類の植栽の推移が関係しているように思われます。
 


クロコノマチョウ(47種目、通算50種目)。16:20(2021.6.14)。以前に紹介した(たぶん)越冬個体はウスイロコノマチョウと同定しましたが、今回はクロコノマチョウ(新世代)と同定しておきます。やはり近年分布を拡散しています。どちらかと言えば「暖地性の種」ですが、「南方系の種」ではありません。ナガサキアゲハやクマゼミの場合同様に、「温暖化」で分布を広げているわけではありません。
 


キタテハ。15:37(2021.6.14)。他に近縁な(姉妹)種が存在しない「東アジア固有種」(よく似たシータテハとは、類縁的にかなり隔たります)。同様に「東アジア固有種」のアゲハチョウ(周極分布のキアゲハ類とは類縁が隔たる)ともども、日本における分布の成り立ちに興味が持たれます。
 


キチョウ(キタキチョウ)。13:17(2021.6.15)。「夏型」(新世代)には違いないのですが、「第一化」なのか「第二化」なのかは、、、、よく分からない。
 
以上、狭山丘陵西端の“緑の森”。以下は、青梅霞丘陵。
 


キチョウ。14:18(2021.6.16)。キチョウの分類は(アカシジミの分類などとも同じく)「キタキチョウ」と「ミナミキチョウ」に分けることで“答えが出た”わけではありません。実態は非常に複雑です。それらの話については、また改めての機会に行うことにしましょう。
 


ヒメウラナミジャノメ。12:03(2021.6.16)。4月はじめから、途切れることなく姿が見られます。世代の区切りが無く、だらだらと発生しているのかも知れません。なお、和名の頭に何も付かない「ウラナミジャノメ」のほうは、現在の日本の大多数の地では、絶滅寸前の希少種です。なぜに、日本における「最普通種」の一つと言ってよい「ヒメウラナミジャノメ」に「ヒメ」が付き(別に小さいわけではない)、希少種の「ウラナミジャノメ」に何も付かないのか?中国大陸では、ヒメウラナミジャノメ(広義)よりもウラナミジャノメ(広義)のほうが、より普遍的に分布していることに、そのヒントがありそうです。
 


ツバメシジミ。10:01(2021.6.16)。北半球温帯広域分布種。この分布パターンの種の日本産の成り立ちについては、改めて考察する必要がありそうです。
 


ツバメシジミ。10:04(2021.6.16)。雨中での撮影。
 


ツバメシジミ。10:06(2021.6.16)。
 


ツバメシジミ。10:09(2021.6.16)。
 


キマダラセセリ(48種目、通算51種目)。12:08(2021.6.16)。以前ヒメキマダラセセリを数多く見た「ウグイスの谷」で。暖地性の種とされています(属としては熱帯アジアに繁栄)、一応日本固有種です。
 


キマダラセセリ。12:09(2021.6.16)。
 


キマダラセセリ。12:09(2021.6.16)。
 


ヒメキマダラセセリ。12:13(2021.6.16)。“本物の”キマダラセセリが飛び去ったあと、同じ場所にヒメキマダラセセリがやってきました。もしかしたらまた誤認したのかな?と思ったのだけれど、写真をチェックしたら、やっぱり「キマダラセセリ」と「ヒメキマダラセセリ」でした。偶然同じところに2種いたのです。ちなみに「ネッタイアカセセリ」はアカセセリの仲間ではなくキマダラセセリの仲間。一方、ヒメキマダラセセリは、主に北半球の冷温帯域に繁栄するアカセセリの仲間です。ただしヒメキマダラセセリは東アジア固有種(“アサヒナキマダラセセリ”の名で呼ばれる八重山のウスバキマダラセセリも同様)。







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