青山潤三の世界・あや子版

あや子が紹介する、青山潤三氏の世界です。ジオログ「青山潤三ネイチャークラブ」もよろしく

続・鏡の国のアリス

2023-08-30 17:09:35 | 熱中症、差別問題と民主化運動、原発処理水放出


「ウクライナに対するロシア」
「台湾・チベット・ウイグルに対する中国」
「沖縄に対する日本」
の違いを教えて下さい。
(僕は頭が悪いので、教えて頂ければ幸いです)。

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久しぶりにモニカからのメール。

日本政府はケシカラン!
もう魚が食べられなくなってしまう(注:モニカは異常なぐらい魚好きなんで)。
どうしてくれるんだ!!

まあ、筋金入り日本大嫌い人間のモニカの場合はともかくとして、これが大方の中国国民の感情でしょうね。

福島原発処理水放出問題は、意外に大きな事件なのかも知れません。もしかすると、世界の歴史のターニングポイントになるような。

まあ、常識的に考えれば、(なんせ桁外れの、福島の何百何千何万倍の汚染物質を日常的に垂れ流し続けている中国に対しては)「お前が言うか」の一言に尽きる、ほとんどお笑いの世界なんですが、それはあくまで「常識」という前提に則った話であって、実はそう簡単な問題ではないのです。

この案件に関わらず、物事の全ては、それが正しいか間違っているか、という側面と、それとは全く別次元の側面から構成されているのだと思います。

大多数の日本人は、今回の問題(嫌がらせの電話攻撃など)を引き起こしている中国人に対して、本気で「あいつら頭おかしい」と辟易していることでしょう。

でも、大多数の中国人たちが、日本人は有害物質を平気で垂れ流す「悪魔の国民」であると、本気で激怒しているらしい、ということも、また事実なのです。

そういう異なった次元に於ける「空気」の許で成り立つ諍いほど、厄介なものはありません(「戦争」というのは常にそのような状況下で引き起こされる)。

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直接には関係ない話を2~3。

僕は、いわゆる「売国奴」と見做されそうな日本批判を度々行っています(本人は究極の「愛国心」からと信じているのですが)。

正論(特定の答え)と保身(責任逃れ)だけに頼り切る、それが日本人の欠点、と述べたところ、いや、正論も保身も間違ったことではない、絶対に必要なファクターである、と反論されました。

それは僕もそう思います。正論も保身も必要であると(長所にも結び付く)。ただし、それだけで成り立っているわけではない。異論も献身も、同じくらい必要であるはず。 

2014年夏、チベット高原の町で病状悪化し、急遽入院手術を余儀なくされることになりました。左足の切断を含め、医者に一任するための承諾署名と費用の支払いを即刻行わねばならず、といって僕自身は見動きも出来ない状況で、手許にたまたまあった日本の蝶関係者11人の連絡先を書いたメモを医師に渡して、助けを請いました。しかし全員から拒否(もしくは無視)、「あなたを助ける謂われはない」と。正論ですね。

結局、現地(と言っても数100㎞離れた地域)在住の中国人マドックスと、当時絶交状態にあって音信不通だったモニカ(どこからか僕の窮状を聞きつけて~そのことは1年以上経ってから知った)の2人の中国人が、身元保証と入院費の工面を引き受けてくれて、入院と治療が叶ったのです。

ちなみに、退院前後になって改めて何人かの日本人と連絡がつき、Hさん、L君、蝶友のM氏やF氏からも、協力を得ることが出来ました。その後の一時帰国に際しての経費などは、スーリンが「アオヤマを死なせるわけにはいかない」と全財産を叩いて捻出してくれました。

助ける義務はない、自己責任、正論です。でも実際、客観的に見て正しいその答えに身を委ねてしまっていたら、命は無かったのですね。義務はないけれど助けてくれた人たちがいたことで、生き永らえているわけです。

僕にとっては、答えとか正論の先に、命の恩人が存在します。

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直接は関係ない話をもうひとつ。巷で話題になっている大麻や覚醒剤。言い分はいろいろとあります。害はない。地域によっては解禁されている、等々。しかし、日本の法律では、断じてダメ、使用は犯罪です。それに従わねばならぬことは、ただ一つの答えであるわけです。

僕も、大麻も含めた覚醒罪の使用は、明らかに自他に対しての害がある(何人かの例を見てきた)わけで、それゆえ絶対にダメだと思っています。

しかし、そのことは、同時に酒タバコ、もしかするとコーヒーなども含めた、そのほか様々な食物に於ける「害」とセットで考えるべき、という前提に立って成り立つのです。大麻をダメとするならば、酒タバコその他との比較を(本気で)検討しなくてはならない、と。

それをいうと、「酒タバコ云々は今ここで取り上げるべき話題ではない、それとこれとは違う話である」という反論が為されます。

違わないです。それは言い逃れです。違うと言うならば、全ての対象が、それぞれ違う次元で成り立っています。そこで思考がストップしてしまいます。本気で正面から考えるならば、たとえ答えの出ない問題提起であるとしても、全力で取り組まねばならない。

ロシアとウクライナの問題も然り。一昨日のTV番組で、プーチンとゼリンスキーを取り上げていました。実はTVも故障中で、1時間のうち10分ほどしか見ることが出来ません。その番組も、最初の部分しかチェックが出来なかったのですが、2人に関わる複雑極まりない歴史背景を、本気で根源から探っていこうという姿勢が感じ取れました。善悪は「空気」だけで解決できる問題ではないのです。

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廃棄水処理の問題。どう考えても、いかにも中国人のやりそうな、トンでもクレームです。でも彼らは本気です。中国だけでなく世界の案外多くの人々が、「日本のやり方は間違っている」と考えている、というのが現状です。その事実(彼らの想い)と、良し悪しの決定とは別次元で考えねばなりません。

日本の国民は、自分たちの選択は正しい選択であり、汚染水放出は一切害を齎さない、そのことは科学で証明されている、と当然のごとく、自信を持って主張します。

僕もそう思います。でも、一応そうは思うけれど、絶対であるとは限らない、とも思っています(「科学で証明」のフレーズは大嫌いです、過信の最たるものです)。立脚点を変えて光を当てれば、問題があっても不思議ではないのかも知れません。その時空に於ける「空気」を背景に結論づけられた「答え」だけが全てではない。

なんせ、「南京大虐殺は存在しなかった、捏造である、もとより(善良な)日本人がそんなことするわけがない」という、 (中国側からすれば)一方的な解釈によってスタートしている日本人の中国観など、信じて貰えるわけがないではないです。

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ソフトバンク山川不起訴。しかし大衆は冷たく彼に非難の眼を注ぐこと必至です(結果として抹殺されてしまう可能性大)。

一方、読売坂本。(こちらのほうが遥かに悪質と思うのだけれど)いつのまにか無かったことになっているようで、のうのうと試合に出続けている(なんせ読売ですから)。

DeNAバウアーも同様の事件で大リーグ機構から実質追放されたのですが、日本では諸手を挙げて受け入れられて、 今や(ある意味日本球界の)救世主のような存在になりつつあります(僕も個人的には応援している)。

空気の持って行き方ひとつで、こうも「答え」が変わってしまうのです。

*さっきチェックしたコラムにこんなのがありました。
『山川夫人の姿勢に驚きの声「離婚も別居もせず全面的にバックアップ」』
驚きの声、、、ね。メディアや大衆の民度の低さに驚愕です。
でも良かった。

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シルビアシジミ発生状況をチェック。刈り残し草地に隣接した(セイタカアワダチソウとアキノノゲシが密生する)水道用地で多数の雌が見られました(ここではヤマトシジミと混棲)。まもなく2度目の草刈りが行われますが、ここが避難場所となるでしょうから心配しなくて良さそうです。

今年初めてクロマダラソテツシジミにも遭遇(飯塚警察署正門前)。でも、カメラが無くては撮影できません。悔しいです。






コメント
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