青山潤三の世界・あや子版

あや子が紹介する、青山潤三氏の世界です。ジオログ「青山潤三ネイチャークラブ」もよろしく

あやこからお知らせです

2011-01-25 21:22:47 | 雑記 報告
このブログを見てくださっている皆さんへ。

青山さんは、東京に戻ってきたのですが、戻ってきたがゆえに、ネットが自由に使えない環境になりまして、ブログの更新も、ままなりません。
コメントをくださった、marierenさんや、ちょうきちさん、その他、メールをくださった方々への返信も、しばらくできないかもしれません。

一応、元気でいることだけは、ご報告させていただきます。

そのうち、なんらかの報告があると思います。

あやこ
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屋久島および伊平屋島のヘツカリンドウ(アズキヒメリンドウ)について

2011-01-13 22:21:27 | 屋久島 奄美 沖縄 八重山 その他

★青山のPCの状態が悪く、予定していた更新ができませんので、急遽、臨時の記事を投稿しました。尚、この後もしばらく、更新が出来ない可能性がありますが、ご了承ください。




ヘツカリンドウ/沖縄本島産と奄美大島産(上段1列)



アズキヒメリンドウ/伊平屋島産と屋久島産(下段1列)





ヘツカリンドウSwertia tashiroiは、北は鹿児島県の大隅半島や甑島から、屋久島、奄美大島を経て、南は沖縄県の沖縄本島や久米島に至る地域に分布する、リンドウ科センブリ属の野生植物。八重山諸島(石垣島・西表島)産は、ヘツカリンドウと同一種に含める見解や、近縁別種のシマアケボノソウS.makinoanaとする見解がある。
各地域産がどのような関係にあるのかについては、ほとんど全くと言って良いほど検証されていない。ことに、屋久島産と他の地域(沖縄本島、奄美大島、九州大隅半島)産との間に、著しい色彩の違いがあるらしい、ということは、指摘されてはいても、深く詮索されることはなかった。
屋久島産の花色の基調は、全て濃小豆色(蝦茶色、赤褐色、チョコレート色)。基本的な色調や斑紋は極めてよく安定していて、花冠内面の色調が白色(帯淡緑色、帯淡青紫色)になることや、花弁先半部や周縁に青紫色の班紋が出現することはない。
一方、奄美大島産や沖縄本島産の花色の基調は、うっすらと緑がかった白色(沖縄本島産はしばしば地色が薄紫色を帯びる)。花色、斑紋、花弁の数(4~7枚)や形(細長いものから円形に近いものまで)の変異は著しいが、基本的に地色は常に白(~淡緑、淡青紫)色、斑紋も青紫色で、小豆色や赤褐色を帯びることはない(九州の大隅半島産と沖縄本島中部の石川岳産は、白い花のみが咲くが、多様な変異の中の一形質が安定して出現しているものと考えている)。
このように、屋久島産と、その他の地域産とは明確に特徴が異なるのにもかかわらず、両者の関係は積極的に検討されていなかった。その理由は、奄美大島産や沖縄本島産のバリエーションが余りに豊かなために、「奄美大島や沖縄本島にも、紫色系の花が出現する、屋久島産の小豆色に連続しているのでは」と推測されてしまっている可能性。それと、全体の姿に、草丈が高いものや低いもの、葉が広く大きいものや狭く小さいものがあり、その多様な細部の変異にのみ目が行って、基本的な形質を基にした比較に取り組もうとする姿勢自体を、欠いていたからではないかと思われる。
これまでヘツカリンドウの種内分類群として報告されたものとしては、奄美大島産により記載された、変種オニヘツカリンドウvar.latifolia、沖縄県伊平屋島産により記載された、品種ヤエザキヘツカリンドウなどがあるが、前者は生育環境の違いに伴って出現する、多様で著しい変異を示す生態型の一つ、後者は八重咲きの個体変異に過ぎず、本質的な系統を探る分類形質とは無関係と考えてよい。

伊平屋島は、沖縄県の西北端に位置する、一島一村からなる離島である。筆者は、野生アジサイのトカラアジサイHydrangea kawagoeanaの探索に、度々この島を訪れている。トカラアジサイは、鹿児島県の三島列島黒島・口永良部島・トカラ列島の各島に分布し、なぜか奄美大島に欠如、徳之島と沖永良部島を経て、与論島や沖縄本島ではなく、伊平屋島に現れる、という不思議な分布様式を示している(屋久島のヤクシマコンテリギH.grossaseratta、台湾や中国大陸のカラコンテリギH.chinensisと同じ種とする見解もある)。
筆者は、そのトカラアジサイの探索と並行して、ヘツカリンドウの調査も行ってきた。この島のヘツカリンドウは、屋久島以外では唯一、小豆色の花が咲くのである。屋久島産同様に、例外なく地色が小豆色(屋久島産より色が淡く、チョコレート色と言ったほうが良いかも知れない)で、先半部に濃小豆色の多数の斑点を散布する。奄美大島と沖縄本島産は、著しく個体変異に富み、あらゆる班紋パターンが出現すると言って良いほどだが、屋久島産や伊平屋島産に共通する色彩・斑紋の個体は、全く見出せない。
伊平屋島の生物相は、トカラ列島や屋久島と、何らかの繋がりを持つように思われる。筆者は、その繋がりは、人類の活動が始まるより遥かに以前の、琉球弧が形成された、数100万年前まで遡って検証しなければならないと考えている。数100万年の時間の中で、沖縄の島々と、九州や、台湾や、中国大陸は、様々な組み合わせで、繋がったり離れたりを繰り返してきたはず。伊平屋島のトカラアジサイやヘツカリンドウも、その永劫の時間の流れと共に、今に至っているのである。
沖縄本島や奄美大島(および九州大隅半島)のヘツカリンドウと、屋久島や伊平屋島のヘツカリンドウ(仮に“アズキヒメリンドウ”と名付けておく)は、全く別物(別種?別亜種?別変種?)の可能性がある。今後、分布北限とされる鹿児島県甑島や、分布南限とされる久米島の探索、石垣島・西表島の近縁種「シマアケボノソウ」との関係などを調べたうえで、結論を出したいと考えている。

アズキヒメリンドウ=地色が小豆色(蝦茶色、赤褐色、チョコレート色)、班紋パターンは安定。
小豆色で基半部も濃色【屋久島】
チョコレート色(→☆)で基半部はやや淡色【伊平屋島】

ヘツカリンドウ(リュウキュウアケボノソウ、オキナワセンブリ)=地色は小豆色(蝦茶色、赤褐色、チョコレート色)でない。
一様に白(帯淡緑)色【大隅半島、沖縄本島石川岳】
様々な斑紋パターン(→☆☆)
地色は通常白色【奄美大島】
地色はしばしば淡青紫色【沖縄本島ヤンバル】


(→☆☆)奄美大島産・沖縄本島産の変異の傾向
●花弁の形と班紋の変異は著しい。●一般に山上部原生林の個体は、花被片が細くて華奢。●一般に山麓部の開けた環境の個体は、花被弁が幅広く大型。●蜜腺は単一または二分、形は多様。●花被片の数は4~7枚(現時点でのチェック)。●花弁先半の模様は様々だが、常に濃青紫色。一様に塗りつぶされることが多く、斑点となる場合は、通常、側辺や下辺が濃く縁取られる。●同一地点に生える株でも、花色、斑紋、蜜腺の形状などの変異は多様。●同一株に咲く花にも、花の形、花色の濃淡、花被片の数などに顕著な変異が見られる(花色と花弁の模様は共通する)。●場所により、白一色の個体のみ出現する地域(石川岳ほか、大隅半島産も同様)、多様な色彩斑紋の個体が出現するが白一色の個体は見られない地域、白一色の個体を含む多様な色彩斑紋が出現する地域、地色の青紫色が強く表れる地域、など様々。■茎高や葉の大きさは、環境により著しい変異を示す。人為の手が入った場所の、例えば刈り取られて主茎が切断された株などでは、茎高1~2㎝の株に、小さな葉と、比較的大型の花を多数付けることがある。■当年の実生株と、2年目以降の株では、花数、(開花期を含む)開花状況などに、かなりの差が見られる。

(→☆)伊平屋島産の変異の傾向
●花色は、一般に屋久島産ほど鮮やかではなく、屋久島産に近い赤味強い濃色の個体、やや黒ずんだチョコレート色の個体、明るい茶褐色の個体など。いずれも屋久島産同様、蜜腺から先半分に多数の濃小豆色紋を散布する。●花弁の形は比較的多様で、花色にも(同一株の花でも)かなり顕著な濃淡の差があるが、それ以外の変異は少ない。●蜜腺は単一。●花被片の数は4~6枚(現時点でのチェック)。■については、沖縄本島・奄美大島産と共通。

要約
屋久島・伊平屋島産は、例外なく地色が小豆色(蝦茶色・赤褐色・チョコレート色)で、単一の蜜腺を中心に、先半部に濃小豆色の多数の斑点を散布する。

その他の地域(大隅半島・奄美大島・沖縄本島)では、地色や模様が小豆色になる個体は無い(地色は白・淡緑・淡青紫、斑紋は濃青紫)。奄美大島と沖縄本島産は、著しく個体変異に富み、あらゆる班紋パターンが出現すると言って良いくらいだが、屋久島・伊平屋島産に共通する色彩・斑紋の個体は、全く見出せない。

大隅半島(ネットでの検索画像による)・沖縄本島石川岳産は、白地(帯淡緑色を含む)に緑色の蜜腺を備えただけの、最もシンプルなタイプ。これは、奄美大島・沖縄本島(ヤンバル地域)産に見られる、著しい変異の一方の端の形質が固定されたものと仮定しておく。

本来のヘツカリンドウ(リュウキュウアケボノソウ・オキナワセンブリ)と、屋久島・伊平屋島タイプは、異なる系統に帰属する可能性が強く、近い将来、分類群を分けるべき(別亜種または別種)と考え、アズキヒメリンドウの和名を仮称しておく。

文献上の分布記録がある、甑島、徳之島、久米島産が、それぞれどちらのタイプに属するかの検証。種子島、三島列島、口永良部島、トカラ列島、沖永良部島など、未記録地域の再調査。石垣・西表島産シマアケボノソウとの関係の考察。台湾(文献記録あり)および中国(文献記録なし)などにおける(近縁種の)分布可否のチェック。DNAの解析による、各地域個体群の系統解析。以上を行った後、分類群の再編成を行う。

センブリ属の中での系統的位置付け(アケボノソウ、チシマセンブリ他との比較)。





《参考/アケボノソウ近縁種》左:中国雲南省高黎貢山、右:台湾合歓山

2011年度の調査予定

2011.10.20-10.25○甑島
2011.10.26-10.31■九州(大隅半島)
2011.11.01-11.05×黒島
2011.11.06-11.10×種子島
2011.11.10-11.15×口永良部島
2011.11.15-11.20●屋久島
2011.11.20-11.25×口之島
2011.11.25-11.30●奄美大島(■湯湾岳)
2011.12.01-12.05○徳之島
2011.12.06-12.10●伊平屋島
2011.12.10-12.15●沖縄本島
2011.12.15-12.20○久米島
2011.12.20-12.25○石垣島
2011.12.25-12.31○西表島
2012.01.01-01.05○台湾(北部山地)
2012.01.06-01.10×緑島

●調査済み、■生育地特定、○文献上の分布地、×文献に記録なし










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ヘツカリンドウ(辺塚竜胆)とアズキヒメリンドウ(小豆姫竜胆)-4

2011-01-12 16:28:26 | 屋久島 奄美 沖縄 八重山 その他
Swertia tashiroiの2つの系統について Ⅳ


大和と琉球と大陸のはざまで~屋久島はどこにある?[12]

★青山のパソコン状況が悪く、連絡不可となったため、間違った内容になってしまいましたので、訂正しました。


ヘツカリンドウは、冬に花が咲くこと、その花が小さく目立ちにくいことから、一般には余り存在が知られていないのですけれど、この花のファンは結構多いように思われます。反面、各地産がどのような関係にあるのかについては、ほとんど全くと言って良いほど検証されていません。ことに屋久島産が「他の地域のものと著しい色彩の違いがあるらしい」ということは、指摘されてはいても、深く詮索されることはなかったのです。

花色の基調は、屋久島産は、全て濃小豆色(蝦茶色)。色調は極めてよく安定していて、花冠内面の色調が白色になることはありません。一方、奄美大島産や沖縄本島産の花色の基調は、うっすらと緑がかった白色(沖縄本島産はしばしば地色が薄紫色を帯びます)。花色や斑紋の変異は著しいのですが、基本的に地色は常に白(~薄青紫)色で、小豆色を帯びることはありません(大隅半島南部産と沖縄本島中部石川岳産の白色単一集団も、その変異の一端の安定的出現と考えています)。

また、奄美大島産や沖縄本島産は、蜜腺の形状や大きさも多様で、しばしば2個に分裂します(蜜腺の数は、センブリ属の重要な分類指標とされますが、ヘツカリンドウには当てはまらないのです)。屋久島産の蜜腺は、一花被片に常に一個。形や大きさも、おおむね安定しています。ちなみに、花被片の数(4~7枚)や、形(細長いものから円形に近いものまで)は、同一株でも様々で、分類指標にはなり得ません。

屋久島産は、地色が小豆色で安定的、その他の地域産は地色が非小豆色(白~淡薄青色)で、極めて多様な斑紋パターンを有する(多様であるということ自体が特徴)と集約されるでしょう。

このように、屋久島産は、他地域産と明確に特徴が異なるのにもかかわらず、これまで両者の関係が積極的に検討されなかった理由は、屋久産と他地域産を同時に比較しようとする発想がなかったからなのでしょうが、ほかにも思い当たる節はあります。奄美大島産や沖縄本島産のバリエーションが余りに豊かなために、その一端を見て「奄美大島や沖縄本島にも、紫色系の花が出現する、屋久島産の小豆色に連続しているのでは?」と推測されてしまっている可能性。余りに多様な細部の変異にのみ目が行って、基本的な形質を基にした比較に取り組もうとする姿勢自体を、欠いていたからではないかと。その結果、屋久島産の安定的な特徴も、多様な変異のひとつとして処理されていたものと思われます。

もうひとつは、全体の姿に、草丈が高いものや低いもの、葉が広く大きいものや狭く小さいものがあって、そちらの差に目を向けて下位分類が試みられようとしていること。思うに、それらの差は環境への適応に過ぎず、基本的な分類指標とはなりえないはず。結果として地域間の本質的な差異の検証を、怠ってしまっているわけです。

近い将来、甑島、種子島、三島列島、口永良部島、トカラ列島、沖永良部島、久米島などにおける分布の可否、および台湾(シマアケボノソウが分布することになっている)、中国大陸(文献記録なし)などにおける近縁種分布の可否を正した上で、八重山諸島産(シマアケボノソウ)を含む、各地域産の基本形質(DNAの分析も視野に入れて)の比較を行うことにより、屋久島産「アズキヒメリンドウ」の位置付けも決定されるものと思われます。



①森林の中に咲く、背丈の高い個体。




②主に開けた環境に生える、地面にへばりつくようにして生える個体。生育環境ごとに、株の姿は全く異なります。




③花だって、同じ株でも、形や花弁の数が違うのです。




④沖縄や奄美にも、屋久島のように色の濃い花がある。だから屋久島と区別する必要はない、という見解も。




⑤こちらが屋久島産。違いは一目了然。




⑥沖縄産や奄美産は、花色が様々。白一色から、、、、




⑦カラフルな花まで、、、、。様々なパターンがあるのだから、当然、屋久島のような色や模様の花も混じっているはず、という意見も有りますが、どれだけチェックしても、そのようなタイプの花は見出せません。





⑧下を向いて咲いていることが多いので、一見した限りでは、内側の花色が分からない。




⑨「屋久島にも淡色の花が咲いている」という報告の大半は、花の裏側の緑だけ見て、そう思い込んでいるのでしょう(実際には淡色の花も有るようなのですが、その場合にも、基本的には濃色の小豆色の花と、同じ色調・斑紋構成です)。


















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ヘツカリンドウ(辺塚竜胆)とアズキヒメリンドウ(小豆姫竜胆)-3

2011-01-11 15:34:24 | 屋久島 奄美 沖縄 八重山 その他
Swertia tashiroiの2つの系統について Ⅲ


大和と琉球と大陸のはざまで~屋久島はどこにある?[11]


(以前に載せたことのある内容を一部改定・追加したものです。再編の途上なのですが、時間が無いので、とりあえずそのまま掲載しておきます。)

まず、ヘツカリンドウとはどんな植物かを説明しておきましょう。南日本に固有の、リンドウ科センブリ属の野生植物。北は鹿児島県の大隅半島や甑島から、屋久島、奄美大島を経て、南は沖縄県の沖縄本島や久米島に至る地域に分布しています。八重山諸島(石垣島・西表島)産は、ヘツカリンドウと同一種に含める見解や、近縁別種のシマアケボノソウとする見解(その場合、台湾産と同一種に含める)があります。

「ヘツカリンドウ」の和名は最初に発見された大隅半島辺塚にちなんで名づけられた名前で、「リュウキュウアケボノソウ」「オキナワセンブリ」の別称もあります。リンドウ科の中では、漢方薬で馴染みのセンブリに近縁です(ヘツカリンドウが漢方として利用されているか否かについては定かではありません)。どちらかといえば北国に多いこの仲間としては、珍しく南国の花。葉が大きく幅広く厚ぼったいことや、花弁の蜜腺に蟻が群がる(ときには径1㎝ほどの小さな花に7~8頭ひしめきあっている)ことなどは、他の種に見られぬ特長といえます。

名のとおりリンドウの仲間には違いないのですが、一見とてもリンドウには見えません。まずリンドウにしては草丈が高い。大きいものでは1m近くにもなります。茎は多数枝分かれし、周りの風景に溶け込んで存在がよく分からない。地表にへばりついた葉だけは良く目立ち、大きく広く厚ぼったく、怪異ともいえます。花はとても小さく、そして下向きに咲きます。見えるのは花弁の背中側で、ガク片同様に地味な緑色をしています。おまけに、(屋久島産に関しては)花弁の内側が濃い蝦茶色で、薄暗く湿った樹林内では、ますます目立ちません。それ以外の地域に産する明るい色の花も、回りの風景の中に溶け込んでしまって、目の前にあっても気がつかない。

この植物の存在を前もって知っていて、顔を近づけて下から覗きこみ、そこではじめて“なるほど、こんな花があったのか”と気付くのです。リンドウの仲間だけのことはあります。意外に美しいのです。

そして、後述するように、(奄美大島産や沖縄本島産に関しては)たぶん日本産の野生の植物ではNo.1ではないかと思われるほどの、多様な変異に富んでいます。ひとつとして同じ模様の花は無いと言って良いほど、同じ場所に生えている株でも隣の株同士で全く色彩や斑紋が違っていたり、同じ株でも違う形の花が咲いていたりもします。そのうえ、それぞれの花が、なんとも可愛らしく、とびきり美しく魅力的なのです。まるで森の中の宝石箱。

一般には余り知られることのない植物でしょうけれど、それぞれの産地では、冬の風物詩として自然愛好家に結構人気が高く、毎年冬になると、この花を見に山々を探索するのが、一部の人々の間で恒例となっているようです。

生育地は、山間部の原生林中だったり、町の近くの公園や神社の歩道沿いだったり、様々です。分布域中においては、決して珍しい存在というわけではないのですが、生育ポイントは、かなり限られているようで、なかなか出会う機会には恵まれません。そのうえ、上記したように、周辺の風景の中に紛れ込んでしまっているので、花が咲いていても気付かずに通り過ぎてしまうのです。僕自身、未だに、確実な生育環境を把握し得ていません。共通項は、土が露出している傾斜地、人為の手の入った開けた環境では、終日直射日光の当たらない側の切通し則面といった傾向が見てとれます。

屋久島では各所に見られるようです。私の主な観察地は、モッチョム岳下半部の標高200~500m付近。鬱閉した林内の登山道脇に、草丈1m近い個体が散在しています。ちなみに、標高の高い大株歩道などに生える個体は、草丈数㎝、葉も小さくコンパクトで、一見した感じは、他の小型リンドウ類と余り変わりません。開花盛期は、モッチョム岳中腹で11―12月。ただし同じ場所で、4月末に開花株を撮影した年もあります。大株歩道では、夏の盛りにも見られます。

奄美大島の湯湾岳や、沖縄本島ヤンバル地域(与那覇岳ほか)の原生林でも、屋久島モッチョム岳同様に、鬱閉した林内の、常に水の流れを伴うような湿潤な登山道脇に生えています。これらの場所では、草丈の高い、茎の分岐が顕著な、大型の個体が中心となります。一方、奄美大島の旧・名瀬市街地に接したオガミ山や近隣の耕作地周辺、沖縄本島では与那覇岳中腹の森林公園など、人為の手が入った地域では、やや開けた環境の、路傍脇の湿った傾斜地に見られます。

草丈・葉の大きさ・形・質などは、同じ産地でも微環境ごとに顕著な差異が生じ、背丈ほどの茎の根際に広く分厚い葉を付ける個体から、コンパクトな葉の茎高数センチの個体まで、様々です。

名瀬市街地周辺では、1月上旬の時点でも開花盛期を保っているのに対し、湯湾岳では、1月上旬には完全に花期を終えていて、すでに10月中旬頃から開花しているものと思われます。沖縄本島の与那覇岳では12月下旬頃が開花盛期、ただし中部の石川岳では、11月が開花盛期と思われます。

ちなみに、大隈半島南部産と沖縄本島中部の石川岳産は、変異のほとんど無い、地色が白色(帯淡緑色)の個体で占められています。奄美大島や沖縄本島でも、稀に単調な白色の個体は見られますが、著しく多様な変異の一端でしかありません。しかるに、この両地域産は、僕の知る限り(前者はネットでの検索)全て白色個体なのです。分布の北限近くと南限近くに当たるこの両地域の共通性が、偶然なのか否か、今後の検討課題です。



①ヘツカリンドウ(アズキヒメリンドウ)の葉とカンツワブキの葉(右) 屋久島



②【生育環境】屋久島モッチョム岳(アズキヒメリンドウ)



③【生育環境】伊平屋島賀陽山(アズキヒメリンドウ)



④【生育環境】沖縄本島与那覇岳森林公園



⑤【生育環境】沖縄本島与那覇岳森林公園



⑥【生育環境】奄美大島名瀬おがみ山



⑦【花のサイズ】下右2枚:伊平屋島(アズキヒメリンドウ)、下左:沖縄本島石川岳、その他は沖縄本島与那覇岳森林公園。

















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ヘツカリンドウ(辺塚竜胆)とアズキヒメリンドウ(小豆姫竜胆)-2

2011-01-10 15:48:08 | 屋久島 奄美 沖縄 八重山 その他

Swertia tashiroiの2つの系統について Ⅱ

大和と琉球と大陸のはざまで~屋久島はどこにある?[10]

一昨日、16日ぶりで、那覇に戻って来ました。朝、「アズキヒメリンドウ」を撮影後、9時の船便で運天・名護経由で辺土名、「ヘツカリンドウ」の再探索のため、湯野岳~与那覇岳~森林公園と、いつものごとくハードスケジュールのはしご登山をこなし、夜、高速をヒッチハイクして那覇へ。

昨日の地元の新聞に、伊平屋島に関する面白い記事(正確には、載るべき伊平屋島が載っていないという興味深い記事)が載っていたので、その話を紹介します。

「ふるさと納税」という話題。各自治体が、どれだけ寄付を受けたか、という一覧表です。寄付の多くは本土からのもので、おおむね知名度の大小に比例し、観光主体の自治体ほど潤っている、ということらしいのです。

沖縄県の41市町村の3年間の統計では、伊平屋村は計36万円で39位。最下位の南風原町(那覇に隣接する沖縄県で唯一海に面していない小さな町)、40位の北大東島村(太平洋の真ん中の孤島、ちなみに南大東島は38位)に、かろうじて勝っている程度で、南隣の小さな島の伊是名村の10分の1強、人気の竹富町の約50分の1、那覇市(3400万円)の約100分の1です。

ちなみに、伊平屋島は、面積では、先島地方の西表・石垣・宮古を除く沖縄本島周辺の島としては(本島の属島とも言える伊江島以外では)久米島と並ぶ大きな島なのです(久米島町の納税額は約30倍)。

そして昨年度に限れば、伊平屋村の納税額は、何とゼロ円!ゼロ円は渡名喜村とただ2つだけ(久米島町750万円、那覇市2200万円)。

でも、僕が本当に驚いたのは、そのこと自体ではありません。この記事については、1面2面ぶちぬきで載っていて、どこそこの自治体では納税額が少なく、どこそこは多い、その理由を推察し、少ない各自治体では、どのように今後の取り組みを考えているかなどを、詳しく解説しているのですが、(本来なら最も重点的に紹介されるべき)昨年度と3年累計を合わせれば断トツ最下位の伊平屋村については、なんと一言も触れられていない!のです。

伊平屋島の、一般的な(存在感が希薄という)位置付けが、端的に表れているような気がします。

以前にも述べたし、後ほどまた詳しく述べる予定でいますが、一言で言うと、最も沖縄らしからぬ沖縄の離島、ということでしょう。沖縄の象徴とも言うべき周囲の海、なかんずくリーフは、沖縄でも一番を争うほど美しいのです。では、何が沖縄らしからぬイメージの原因となっているのでしょうか?

山が多いことは、一つの要因になっているのかも知れません。島全体が山なみをなし、山と山の間には、広い平地もあります。全島平旦だったり、島全体が山で覆われていたりすればともかく、山と平地が交互にあり、水田にも恵まれているというのは、沖縄の離島のイメージでは無いのかも知れません。

一般の日本人か思い浮かべる“沖縄の離島らしさ”というのは、ある意味では(都会の若い女性に受ける要素の)重厚ではない“薄っぺらさ”が、必要とされるのかも知れない。この島では、他の沖縄の離島に付きものの、都会風のチャラチャラした女の子の姿を、あまり見かけない様に思います。反面、地元の若者の定着率は、かなり高いようです。「過疎と観光の島」ではない、地域としての“健全さ”が感じとれます。

年末年始、僕が島の施設に滞在することになって、役場の(臨時)職員のかた2人が、詰めてくれることになりました。ともに20代の若者で、といっても奥さんも子供もいるのですが、日中調査に出かけていることの多い僕のために(夜は僕一人)、交互に留守番をしてくれるというわけです。大晦日も元旦も出勤ですから、申し訳ない思いでいっぱいです。地元出身の安里君と、夫人が島の方という玉城君のお二人。玉城は「たましろ」と読みます。同じ字で「たまき」という職員の方もいて、こちらは地元の方。同じ沖縄でも、地域によって読み方が異なるわけです。

玉城君の出身地は、沖縄本島南部の糸満です。2年前、奥さんの実家のある伊平屋島に移り住んだのですが、糸満と伊平屋島の、
風土や風習の余りの違いに、面喰ったと言います。糸満-伊平屋島間は約100㎞。反対方向の東北東に100㎞行けば、沖永良部島の先に到達します(*)。

調査で繰り返し登った島の最高峰の賀陽山(293.8m)には、沖縄県最北の1等三角点が設置されています。ちなみに、沖縄県の山のうち、この賀陽山だけが山名に“山(さん)”がつきます。沖縄県の山の大半は、高きも低きも“岳(だけ)”なのです(**)。

太平洋戦争後、北緯27度線以南が日本領土から切り離され、アメリカの統治下に入ったというのは周知の事実ですが、この島のみは例外で、27度線の北に位置しています。ちょうど僕が滞在していた島の南端の宿舎のすぐ前を、北緯27度線が横切っているのです(***)。

沖縄県では、ほとんどの離島に飛行場がありますが、伊平屋島と伊是名島にはありません。沖縄本島により近い伊是名島では、伊平屋島に比べればフェリーの欠航(波が4m以上あると欠航、冬場は何日も欠航が続くこともあります)はずっと少ないとのこと、従って急ぎ本島に渡らねばならぬ時は、漁船で伊是名島に渡ってから、改めてフェリーに乗る、という手段をとる場合もあるようです。ちなみに伊是名島の観光客向けのキャッチフレーズは“ハブのいない島”。伊平屋島は、本島からより離れているのにもかかわらず、ハブの巣窟なのです。

前に、伊平屋島の存在感の薄さ、ということに触れました。でもそれは観光客的な視点で感じること。逆に言えば、観光化されていない分、本来の“沖縄らしさ”が残っているとも言えます(昨日、那覇への帰りに車に乗せて頂いた、高校教師で沖縄の民俗を撮影しているアマチュアカメラマンの平良さんの重点的フィールドの一つも、伊平屋島だそうです)。

そして、なんと言っても、魅力に溢れた生物相。もっとも、魅力的であることと、“派手”であることは異なります。伊平屋島に対侍する沖縄本島のヤンバル(与那覇岳の周辺地域)には、ヤンバルクイナをはじめとした“スター生物”がいて、全国からの注視を集めているわけですが、そこに居を構える環境庁の自然保護センターでは、地味な伊平屋島には全く無関心なようで、調査のために足を運ぶことは皆無らしいのです。

この自然保護センターでも数日お世話になったのですが、地元の職員や琉球大学からの派遣調査員の方々の親切さとは対照的に、館を取り仕切っている本省からの出向であろう若いキャリアの人の、この上もなく嫌味で非人間的・差別的な態度には、心底がっかりしてしまいました。

ひるがえって伊平屋島。民間のリゾート施設が全くといってほど無いこの島にあって、唯一の大規模な公共施設である交流センターを、年末年始、僕が一人占めして使っていたことになるのですが、その間、役場の職員をはじめとした島の方々から、様々な形での暖かいもてなしを受けました。何よりも、島の自然や風土の解明と紹介に、皆で取り組んでいこうという積極的な姿勢が感じられたことが、嬉しかったです。

そのお返しに、微力ながら僕も(調査や広報の)一端を担うことが出来れば、と思っています。安易に受け入れ態勢を作ることにより、素朴な重厚さが失われて、チャラチャラした軽薄さに覆われてしまいかねないのですが、その心配は、この島に限っては大丈夫でしょう。

この後「あやこ版」では、今月いっぱい、伊平屋島と対岸のヤンバル地域の「ヘツカリンドウ&アズキヒメリンドウ」探索記を掲載していく予定です。並行して「青山潤三ネイチャークラブ」のほうでも、「アズキヒメリンドウ」についての報文を載せて行くつもりでいます(開始前に報告します)。よろしく。

(*)沖縄本島の「与那覇岳」然り、石垣島の「於茂岳」然り、西表島の「コザ岳」然り、、、。沖縄県だけでなく、南西諸島全域を通じて、「岳」の山名が主体であるように思えます。徳之島の「井之川岳」、奄美大島の「湯湾岳」、諏訪瀬島と中之島の「御岳」、屋久島の「宮之浦岳」ほか、九州本島に入って大隅半島南部の「稲尾岳」や「与甫志岳」、、、。大隅半島の付け根の「高隅山」辺りから「山」が現れ、「紫尾山」「霧島山」「市房山」「国見山」「大崩山」「祖母山」「阿蘇山」、、、と続きます。

(**)伊平屋島から約100㎞の沖永良部島から更に約100㎞で奄美大島、更に100㎞でトカラ列島諏訪瀬島、更に約100㎞で屋久島、更に約100㎞で九州本土南端の薩摩・大隅半島。南に目を転じると、伊平屋島から約100㎞の沖縄本島南部の糸満から、約250㎞で宮古島、更に約100㎞で石垣島、更に約100㎞で与那国島、更に約100㎞で台湾です。伊平屋島は、九州と台湾の、ほぼ中間地点(距離ではやや九州寄り、緯度ではやや台湾寄り)に位置していることになります。

(***)。伊平屋島は、有人島としては、むろん沖縄県の北端に位置しますが、無人島では、さらに100㎞ほど北東にある硫黄鳥島(奄美鳥島)が沖縄県の北端となります。緯度の上では徳之島の西方に相当しますが、なぜか鹿児島県ではなく沖縄県に所属し、しかも、位置的に近い伊平屋村ではなく、反対側の南西方向に更に100㎞以上離れた久米島町の管轄となります。



1月8日朝。伊平屋島の宿舎から、対岸のヤンバルの山々を望む。どこが最高点か判別し難い、なだらかな山なみが続く。




1月8日夕。ヤンバル環境庁センターの上の畑から、伊平屋島を望む。8つ程の山が南北に連なり、左から2番目が賀陽山。




朝の伊平屋島宿舎前の海岸。青い海は、暴風雨の日も、晴れている日も、いつも同じような表情。背後の山の右が賀陽山




島の南端の宿舎のすぐ前に、北緯27度線が横切っている。



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ヘツカリンドウ(辺塚竜胆)とアズキヒメリンドウ(小豆姫竜胆)-1

2011-01-09 10:15:05 | 屋久島 奄美 沖縄 八重山 その他



Swertia tashiroiの2つの系統について Ⅰ


大和と琉球と大陸のはざまで~屋久島はどこにある?[9]



あけましておめでとうございます。年末から正月にかけ、沖縄県の伊平屋島に滞在しています。もう一週間以上も、ほとんど毎日“台風並みの暴風雨”といった天候が続いています。さすがに雪は降らないのですけれど、ここが沖縄?と疑うほどの寒さです。役場のご厚意で、村から8㎞ほど離れたバンガロー村の研修室を提供して頂き、そこを根城にヘツカリンドウの調査行を予定していたのですが、この天候ではいかんともしようがありません。ひたすらパソコンに向かいあっている年末年始です。

「あや子版」をとりあえず再開するつもりですが、前回も前々回も、スケジュールの予告を行ったのにもかかわらず、スケジュール通りに進んだ例がありません。ということで、今後はスケジュール予告を行わず、適当に、思い付いた順でアップしていきたいと考えています。

一応、年末に予告したとおり、これまでのヘツカリンドウの探索結果などを紹介していきます。今までの(「ネイチャークラブ」や「あや子版」に紹介した文章を組み合わせたり、同じ写真を重複して使用したりしています。将来のまとめに至る一過程ですので、ご了承ください。

Swertia tashiroiの和名としては、ヘツカリンドウ、リュウキュウアケボノソウ、オキナワセンブリなどがあり、その中で現在最も流布している名が、ヘツカリンドウというわけです。リンドウ科センブリ属のアケボノソウに近縁の植物であること、また、最初の発見地でもある大隅半島の辺塚周辺を分布北限(*1)とし、数多くの個体が見られる沖縄本島を分布南限(*2)とすることから、上記したどの名も適切であるとは言えるでしょう。

従って、屋久島産を他の集団と切り離して独立の分類群(種・亜種・変種のいずれか)とする場合は、ヤクシマヘツカリンドウ(あるいはヤクシマリュウキュウアケボノソウ、ヤクシマオキナワセンブリ)とするのが妥当ということになります。でも、別の地名が2つ並ぶというのも、何だかおかしい。そこで、花色の特徴をとって、アズキヘツカリンドウまたはアズキリンドウ(あるいはアズキリュウキュウアケボノソウ、アズキアケボノソウ、アズキオキナワセンブリ、アズキセンブリ)と呼ぼうかとも考えたのですが、どうも語呂が悪いような気がします。

極めて小さな花のリンドウの仲間だからヒメリンドウ、これに花色のアズキを加える。「アズキヒメリンドウ」では、どうでしょうか。小豆色にはこだわるのです、屋久島産の花色を的確に表現する語は、これを置いて有りません。

ところで、アズキヒメ=小豆姫といえば、「朝と夜のはざまで(開始当初は“朝と夜の邂逅”)」のスタートのところで紹介した、40歳下の新しい彼女候補(あくまで“候補”ですよ!)「あずき姫」は、どうなったのか?話が途中のまま、その後一回も触れることが無いまま、今に至っています。顛末は以下のとおり。

ちょうど携帯電話を入手したばかりで、それを使っての携帯メールの操作方法を知らない僕に、一から手順を教えて下さり、練習台になってくれました。フィリッピンや中国からも、彼女とだけは、携帯メールでやり取りを続けていたわけです。

ところが!数ヶ月後の一昨年(2009年)の春、ベトナムのハノイで、その携帯電話を盗まれてしまった。“あずき姫”に関する情報は、携帯の中に全てが入っているものですから、お手上げです。メールアドレスも住所も電話番号も、全部その中です(今は名前も忘れてしまった!)。向こうも僕の携帯メールのアドレスしか知らないわけですから、どうにも連絡の取りようがありません。いや、携帯電話は怖いですね。

バイト先(新宿駅構内の“小豆ショップ”、そこでいつも大好きな“あずき茶”を買っているうちに知り合ったのです、彼女がバイトを止めたのと申し合わせたように、しばらくして小豆茶の販売も中止されてしまった、がっかりです)もやめてしまっているし、専門学校(水道橋の美術学校)も卒業してしまっています。万事休す。まあ、本気で連絡をとりたいならば、バイト先なり学校なりで尋ねれば良いのでしょうけれど、そこまでしようとは思っていません。またいつかどこかで会えるでしょう。

ということで、「アズキヒメリンドウ」は、その“あずき姫”とは全く無関係なのです。この報文は「朝と夜のはざまで」でなく、「大和と琉球と大陸のはざまで」ですので、間違えない様に(笑)。

【1~8 アズキヒメリンドウ(1~2屋久島、3~8 伊平屋島)】










【9~16 ヘツカリンドウ(9~11奄美大島、12~16沖縄本島)】










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