青山潤三の世界・あや子版

あや子が紹介する、青山潤三氏の世界です。ジオログ「青山潤三ネイチャークラブ」もよろしく

2020.2.24 青山潤三日記(お知らせ)

2020-02-24 21:43:19 | 雑記 報告



“春の女神/日本と希臘、湖北省とイラン、、、萌え始める樹々の薫りと光と風の物語”



↑こんなのを執筆中です。

>昔々(ソクラテスとかプラトンとかの時代より何百万年も前の頃に)、、、ギリシャと日本は繋がっていました。いや、繋がっているといえば、今でもほぼ繋がってます。でも、今は間に、チベット高原とか、ヒマラヤ山脈とか、タクラマカン砂漠とか、インドとかシベリアとか、、、いろいろ過酷な環境が挟まっていて(その他にも、中国とかイランとか、厄介な国も挟まってるし、笑)、その結果、生物たちの中には、長い間東西で交流が閉ざされたままになっている集団も存在します。
 
>祖先種が形成されたのち、離散集合を何度も繰り返し、各地で少しづつ姿や生活様式を変えながら今に至っている集団(人類もそのひとつ?)もあるでしょうし、ちりじりに別れてそのうちにどれもが消滅しまった集団もあるでしょう。今回お話しする「日本とギリシャの春の女神(ギフチョウ*とモエギチョウ**)」のように、遠く離れた東と西に分離したのち、再交流がないまま、(姿形を変えて)それぞれの地で細々と生き続けている集団もあるわけです。


↑出だしの部分です。完成品は100頁ほどになりそうです(写真も多数使用)。暫くの間、これに取り組むので、ブログのアップが度々途絶える可能性があります。

*Luehdorfia/**Archonそれぞれ「湖北省」と「イラン」が、重要な接点になります。今「湖北省(武漢)」と「イラン」がネガティブな意味で世界の注目を浴びているのは、決して偶然ではないのです(深い部分で繋がっている)。




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2020.2.20 青山潤三日記 / U氏へのメールから

2020-02-20 20:45:27 | 雑記 報告



デューク・エイセスの吉田一彦さんが84歳で亡くなった、というニュースがありました。

ダーク・ダックス、ボニー・ジャックス、デューク・エイセス、、、U氏だって、名前ぐらいは知っていますよね?

いつもの事なのですが、スポーツ選手や文化人の訃報に際して、今の(主に若い世代の)人達に馴染みの無い人が対象だった場合、「なぜこんな無名の人の訃報がニュースに取り上げられるのか?」といったコメントが一定数見られます。 

今回も複数ありました。

>誰だか知らんし、紛らわしいからニュースにしなくていい。

こんなリコメントがなされていました。

>>勉強不足を正当化してはいけない。知らないのはお前が悪い。

僕も、つくづくそう思います。

でも、それが通じなくなる社会になりつつあるような気もします。

単に、ノスタルジーとか、そういった次元の問題ではありません。

「香港デモ」もそうですし「新型ウイルス」に対してもそうなのですが、同調(空気の力)による世の中の支配が為されつつある。

しばしばU氏から指摘される「有名人だから報道が許される」といった要旨(僕は無名の人だから反応のしようがないですが、笑)。

有名だから偉い、一番だから偉い、これが今の日本人のスタンダード的思考なのかも知れません。

「有名」というのは何なんでしょう?

当たり前の話だけれど、例えば、U氏にとって有名と思う対象と、僕にとって有名と思う対象は違うわけです。

でも、どうやら、当たり前ではないみたいなのですね。当たり前、、、と思っている方が変であるという。

自分(や自分の周り)の知識や価値観の範囲外のことに対しては無関心、そして、無知を恥じることよりも、同調力無き事を否定する。

なにか、すごく違和感を覚えるし、それを通り越して嫌悪感すら感じます。

メディアの病巣が、その辺りにあるのではないでしょうか? メディア自体はどうでもいいのだけれど、世の中をミスリードしていくことが大問題なのです。

このようなメールを送ると、(「この忙しい時にどうでも良いことを書き送らないでください」という意見はまだ分かるとしても)メール自体を受け付けてくれない。自分や自分たちが(知識層以外の人間から)批判されることを拒否する。それは子供と同じでしょう。

いや、今の大人の社会は、子供の概念で成り立っているのかも知れません。正しい(この表現は良くないですね、「客観的な」と言い替えましょう)ことを訴えようとすると、無視される。

「高木守道と小沢一郎」執筆途上です。守道は(意外なことに)打撃主要3タイトルを一度も獲得していない。小沢は(こちらは周知のとおり)首相・総理になっていない。その部分で評価を下す(メディアや識者を含む)大衆が一定数(さすがに高木守道に関してはごく僅かだけれど、小沢一郎に関してはかなり多い)いる、ということが、僕には不思議であり、不気味でもあるのです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

モニカと香川さんからの情報。

過去中国に行ったことのある人は、香港に着いたあと14日間は宿泊地の部屋から外出できない。

香港空港から中国に行く場合は、空港から出ている深圳行のフェリー(約30分)を使えば出国できる。しかし、中国に着いたあと、同様に14日間移動できない。

3月中旬~4月中旬に、成田‐香港‐ギリシャ‐香港‐湖北省という流れで、「東洋の春の女神(第5のギフチョウ)」と「西洋の春の女神(第6のギフチョウ“萌葱蝶”」の取材を予定しているのですが、、、、いろいろと困難が伴いそうです。

良いか悪いかはともかく、中国は徹底しているみたいですね。

僕は、ますます胃の吐き気と眩暈が酷くなり、とても辛い状況です。日本でかかったノロウイルスの可能性が8割、インフルエンザと新型ウイルスの可能性が各1割ぐらいじゃないかと(担当医の先生ともども)考えています。38度以上の熱が出ないと検査して貰えないし。

僕はともかく、周りの人は大丈夫なんでしょうかねぇ(僕から感染しても責任取れない)。どうせ騒ぐなら中国ぐらい徹底してやらないと意味ないと思うのですが、、、。まあ、メディアもことさら「新型」「新型」と騒がず(死者の数はインフルエンザのほうが圧倒的に多いし)、普通にしているのがベターとは思いますが。

しかし、今地元のイオンの食堂にいるのですが、回りは「ゴホゴホ」「ぐしゅぐしゅ」のおじんおばん(全員日本人)ばかりです。中国人は出歩いてなんていませんよ。






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2020.2.18 青山潤三日記

2020-02-17 21:00:19 | 雑記 報告



朝8時半から午後1時まで、福生公立病院での、診察・検査を受けました。

肺の穴(空気泡)については、かなり大掛かりの手術に成ります(手術費は国から出る、しかし、身元保証人などが必要)。その気泡の存在が、度重なる誤飲や恒常的な肺の苦しさの元になっている可能性はあるとしても、すぐに生命に関わるわけではないとのことなので、手術は拒否しました。体力をつける、睡眠をとる、無理をしない、ゆっくりと食事する。それしかないです。

この4~5日、極度の胃のむかつき(痛みはなく下痢はしていない)が続き、眩暈が著しく、担当医師(内科F先生)の所見では、(「新型」かどうかはともかく)ウイルスには、ほぼ確実に感染しているだろう、とのこと。保健所への検査要請もF医師から行って貰いました。しかし、やはり、検査を受けるには、「37度5分」以上の熱があること、湖北省の人と濃厚接触したという証明があること、が必須条件だそうです。

F医師も、保健所の方も、(僕の見解と同様に)“「新型ウイルス」は数多くあるウイルスのひとつで、それだけを特別視することは出来ない。様々な情報の錯綜によって、(医療界を含む)社会のバランスの危機に直面している”、という見解です。

例え、僕の症状が「新型ウイルス」によるものであることが分かったとしても、一体何が出来るのでしょうか?

僕は、これまでにも無数とも言える「中国発」のウイルスに感染してきました。今回も、その一つです。体力をつけて、衛生環境を保ち、今まで通り、自然に治るのをまつ。(僕だけでなく日本の国民全て)それを心がけるだけです。






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2020.2.15 青山潤三日記 「現代ビジネス」U氏へのメール

2020-02-15 14:28:12 | 雑記 報告




長谷川幸洋さんと言う方の記事、、、、、


U氏は「青山さんの文章は下手くそ極まりない」と言うのですが、どう考えても、この記事は僕より下手くそで、、、、まあ下手くそでも良いのですが、それ以前に何よりもつまらなく、論点にも客観性がまるでないように思うのですが、、、。

でも、これを「現代ビジネス」編集部は、上手で、魅力がある、有意義な記事、と考えるのですね。

そのことは、ある意味、(僕のような下層人間に対しての)「優性人種」による、差別、パワハラの極(の現れ)だと思いますよ。

それを(僕を始めとする下層役立たず人間の)「僻み・妬み」としか考えられないのだとしたら、今後も第二第三の青葉容疑者・植松被告を次々と生み出すことになります。

そして、それはメディアの責任です。僕は徹底して戦いますので。




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2020.2.13 追記

2020-02-13 20:47:48 | 雑記 報告



たった今、モニカから報告がありました。

今日、広州に向かうとのこと。「14日間」の待機期間が解けたわけですね。モニカクラスでも14日様子見すれば自由に行動できる、ということは、中国○億国民が、一斉に都市に戻る、という訳です。

僕はいつ戻れるか、問い合わせ中です(手術?のこともあるので3月に入ってからにしようと思ってますが)。



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青山潤三日記2020.2.13 「三世」「春の女神」「肺の手術」など

2020-02-13 15:44:39 | 雑記 報告


三世が「現代ビジネス」の“オーストラリア”の記事を読んで、非常な感銘を受けています(僕も良い記事だと思っています)。それで、「そのことをUさんに伝えてあげれば、きっと喜んでくれる」と何度もメールするように伝えたのですが、嫌だと。
U氏だけではなく、K氏(ユーチュブ作ってくれている)に対しては絶対拒否、あや子さんやJTFC会長とも連絡を取ってくれません(かろうじてモニカだけは受け入れてくれている)。彼女の「人見知り」は病的です。0000も似たところがあります。だからギリシャを追い出され、グルジアを追い出され、タイを追い出され、日本を追い出され、、、しつこくロシア人の元○のスト-カーを受け続けているのです。
モニカは、まだ湖南省に閉じ込められたままです。部屋から一歩も出してくれない状態が続いているそうです。いい迷惑です。僕もいつ戻れるやら、、、。ユーチュブの続きもしなきゃいけないし。
香港の出版社から原稿料貰ったら、(HD修理代には足りないので)「第6の“春の女神”」(ギフチョウ属に最も近縁のモエギチョウ=シリアアゲハからの改名提案)の撮影にギリシャに行くか、「第5の“春の女神”」(未記載種)の探索に湖北省(“野人”が棲むという西北部山地)に向かうか、思案しているところです。

徳洲会病院で照会書を書いてもらったので、17日(徳田虎雄の83歳の誕生日)に福生公立病院で再検査を受けることになりました。福生の事務局長や徳洲会の医者からは、「出来るだけ早く手術を受けたほうが良い、お金の心配はしなくてよい」と言われているのですが、72歳にもなって、“今更”という気持ちでいます。




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2020.2.12 青山潤三日記

2020-02-12 21:02:32 | 雑記 報告




追悼、ノムさん、、、、、



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2020.2.11 青山潤三日記 病院に緊急輸送されました

2020-02-11 20:50:43 | 雑記 報告


昨夜、救急車で病院に。

夜、自室に帰ってから何か食べると、誤飲する確率が極めて高い。なぜなんでしょうか? 時間的な問題?体調の問題?座って食べるから?部屋に何か問題がある?

スッ~!と米粒とかパンくずとか、時には水などもが、気管?に吸い込まれてしまう。今回は、西友地下で買った、半額ネギチキン。ヌルっとしたチキンの一片が、吸い込まれてしまった。こんな大きいのが入ったのは、イカの足(アテネ)以来です。

5か所断られ、昭島の徳洲会病院が受け入れてくれました。

ネギチキンは、気管と食堂が分かれた直後の食道側に引っかかっているとのことで、とりあえず事なきを得ました。

しかし、肺(の上部、気管の入り口)に穴が開いてるそうです(少なくともかなり前から、もしかすると生まれたときからの可能性もあるとのこと)。福生総合病院の肺専門医宛にスキャン結果と紹介状を書いてもらった。

たぶん手術が必要、というけれど、72年間なんとかやりくりしてきたので、今更と言う気持ちがあります。

気管の「空気泡」と鼻孔の「ドングリ空洞」がベースとなって、それに30年前からの中国悪環境生活が加わって、苦しみ続けているのだと思います。

徳洲会病院の創始者、徳田虎雄(来週82歳)は、いい意味でも悪い意味でも、とんでもないひとです。「全ての患者を平等に診察する」というのが信条です。現実問題としては不可能に近いのですが、それを行うため、あちこちで問題を起こしてきました。

最近も、信じられないようなシチュエーション(全身麻痺のほぼ植物状態、ただし目だけが動かせる)にありながら、骨肉の騒動を起こしているようです。ネットでくぐってチェックしてみてください。

奄美大島(徳之島)出身の徳田虎雄氏には40年ほど前に会って、いろいろお世話になったことがあります。25年ほど前に屋久島でハチに刺された時も、屋久島徳洲会病院で無料診療してくれた。今回で3度目の助けを受けたことになります。

「毀誉褒貶」の激しい方です。まあ言えば「ウイルス」みたいな方です(笑、、、ウイルスもネガティブな部分だけではない)。

奄美大島(殊に徳之島と沖永良部島)は、少年A(酒鬼薔薇聖人)、日本ヤクザの発祥の地、、、、いろいろネガティブな話題をもつ、日本の「最深部」です。

「現代ビジネス」のボツ原稿で、南西諸島における「差別の順番」を書いた記事(そのうち「あや子版」と「社会の窓から」で復活掲載しようと考えています)があります。

日本の、実質一番端っこが、徳之島と沖永良部島です。

奄美大島の「アマミノクロウサギ」
西表島の「イリオモテヤマネコ」

一般的には、「生きた化石」みたいな対象として、ほぼ同列に扱われているのだと思います。知名度で言えば、「イリオモテヤマネコ」のほうが高そうです。

でも、遺存性(いわゆる「原始的」という尺度)で見れば、比較にならないほど「アマミノクロウサギ」のほうが上(「イリオモテヤマネコ」への注目はメディアや大衆が作り上げた虚像と言ってよい)。

「イリオモテヤマネコ」が、種のレベルでアジアの熱帯に広く分布するベンガルヤマネコと同じなのに対し、「アマミノクロウサギ」のほうは、世界のどこにも近縁種が見当たらない(南米にと棲む一群を近縁とする説などもあります)。それほど独自の存在、文字通り「生きた化石」なのです。

実は、非常に近い種の「化石」が、中国中東部、すなわち、武漢の東側の山地から産出されています(ちなみに逆バージョンともいえる、以前は化石しか知られていなかったのが、今も一本だけ生きていたという例が、武漢西方の一寒村に生える「メタセコイヤ」)。

奄美大島に話を戻すと、現生人類の歴史(100年~1000年~1万年単位)においても、生物の種の歴史(100万年~1000万年~1億年単位)においても、この地域は、非常に「原始的」な要素を保ち持っているのです。

僕は「時間のフラクタル」(ここでは詳しい説明省略)と言う問題の解釈に常に直面していて、それが出来ずに苦闘しているのですが、このあいだ、「“時間”は存在しない、それが存在すると思っているのは、実は壮大な“思い込み”である」、という書籍が紹介されていました(僕はまだ読んでませんが)。「そうか、時間が存在しないとなれば、いろんな疑問も解けるのかも知れない」、と漠然と思っている次第です。

全く無関係な話ですが、、、、、5~6年前、末期がんで余命1カ月とか宣言されていた、ドクター中松氏(91歳)も、なぜか元気で活躍されていますね。自分で延命治癒医薬を創る、といって、本当に作っちゃったみたいです。今度は、新型コロナウイルス特効薬作っています。どこにも属さない「個人」なので、日本での評価は低いのでしょうね。実は、凄い人なのです(僕にとって、なんとなく「叶姉妹」とイメージがダブル、笑)。以前ドクターが都知事選に出馬したときには、僕も投票しました。

この人、毎日三食の献立を、ずっと撮影し続けているそうです。僕も(まねしたわけではなく)よく食事の撮影を行っています。昨日のトンカツも写しておきました。

プリンセス号苦戦中ですね(三世が、「ドクター中松」と「プリンセス号」についても書け、というのでその話題を)。香港とか台湾とかフィリッピンとかタイとかの近海で彷徨ってるクルーズ船もあるみたいです。当人たち には申し訳ないのですが、まるでギャグです。

アメリカのクルーズ船14隻のうち13隻は出航を取りやめた、でも、ひとつだけ、16日神戸、17日横浜寄港の船は、予定通り運航する。ネットコラムのコメントは「来るな!入港させるな!」の大合唱です。

ちなみに、大阪神戸―上海の定期フェリー「新鑑真号」は、今日(11日火曜)予定通り神戸港から上海港に向けて出港するようです。13日木曜に上海入港、折り返し15日土曜上海港出航17日月曜大阪入港。

なんか、やってることがチグハグですね。日本人の真面目体質(言い換えれば責任逃れ体質)、優柔不断体質、寄らば大樹の陰体質等々が、滲み出ているように思います。

アカデミー賞韓国映画四冠、というニュースもあります。韓国の人達は嬉しいでしょうね(僕の素直な気持ちです、でも、ちょっとだけ皮肉も交じってるかも)。中韓叩くことにだけしか脳の無い、愛国ネトウヨの人達は、(ウイルスもあって)いろいろと大変です。

ノムさんのことは、改めて。

日本プロ野球100年のベスト9(好き嫌いや自分の意見抜きで)。
投手/金田正一・国鉄
捕手/野村克也・南海
一塁/王貞治・読売
二塁/高木守道・中日
遊撃/吉田義男・阪神
三塁/長嶋茂雄・読売
外野は 
張本勲・東映
福本豊・阪急
山本浩二・広島
より若い選手なら
秋山幸二・西武
イチロー・阪急
個人的には
投手/野茂英雄・近鉄
一塁/ランディ・バース・阪神

★高木守道と小沢一郎
★青葉容疑者と植松被告
★サミー・スミスとエスター・フィリップス
★湖北省と奄美諸島
★徳田虎雄とドクター中松
、、、、書かねばならないことが山ほどあって、それぞれ90%ほど書き終えているのだけれど、あと一押しが足りません。



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2020.2.10 青山潤三日記 

2020-02-11 08:40:44 | 雑記 報告



 「肺炎コロナウイルス」のことよりも、「やまゆり園・植松被告」「京アニ・青葉容疑者」のことを考え続けています


今日、福生公立病院に行き、事務局長E氏と雑談したあと、歯科口腔外科S医師、内科F医師の診察を受けました。E氏・S医師・F医師も、かかりつけの東青梅のK医師も、いつも丁寧に対応してくださるので、本当に感謝しています。お医者さんが、みんな彼らみたいだったら、世の中もっと良くなると思うのですが、、、、残念ながらクソ医師もいるわけで、、、しょうがないです。

夜は、現代ビジネスU氏にトンカツ定食をご馳走して貰いました。相変わらず、ボロクソに言われました(笑)。でも、トンカツは美味しかったです。

まあ、「新型ウイルス」に関しては、皆同意見ですね。「騒ぎすぎ」。F医師(女医さん)曰く、他のウイルスやインフルエンザと区別する方がおかしい。マスクはほとんど意味がない。丁寧な手洗いを心がけること。十分な睡眠をとり、体調を整えておくこと。「防御方法」は、それに尽きる、と。

ここ数日、胃の調子が悪いです。たぶんウイルスに感染しているのだと思います(新型かどうかは知らない)。考えて見れば、もう30年もの間、しょっちゅう「ウイルス感染」しているのだと思います。中国では、次から次へと日常的に未知のウイルスがそこいら中に蔓延しているはず。自らの体力維持でなんとか克服し続けているのです。

モニカが、いつもらしくなく落ち込んでいます。彼女は中国大好き人間です。日本からの報道で「全て中国が悪い」と言ったような攻撃を受けて、悔しいのだと思います。

別の場所から移動後14日間は外出できない。湖南省のご主人の実家に移って、2週間が経ちます。そろそろ広東省の自分の実家に移りたいのかも知れません。多分、その後また14日間は移動出来ないのでしょうけれど。でも、それはそれで理にかなってるようにも思いますが、、、。

繰り返し指摘するけれど、今回の中国政府がとった「隠蔽」は、結果として正しかったと思います。もう数日「移動規制」が早い時期に為されていたなら、各大都市の一般住民は武漢同様都市内に閉じ込められ(逆に富裕層は金積んで一足早く日本に逃げ出し)、とんでもない状況になっていたと思います。

今の武漢にしても、膨大な数の「診察の必要のない」人間が病院に押し寄せ、2次感染を含むパニックを引き起こした、という側面があると思います。それを仕掛けたのは、ある意味「日本の悪意」です。

日本(のメディアや大衆)は、気分だけに頼った「中韓叩き」を止めるべきです。やがて、日本に跳ね返ってきます。

まあ、中国の衛生事情が滅茶苦茶に(ほとんどの日本人が想像も出来ないほど)悪いのも事実なわけで、、、、その根本的な部分を改善しなくては、どうしようもないです(中国の「文化」でもあるので、限りなく不可能に近いでしょうが)。

といって、日本の過剰な潔癖概念も、客観的に捉えれば、ほとんど病的ですけれど、、、、。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「国家から一律に自由が押さえつけられる」ことで、僕のような底辺の人間も「結果としてなんとか自由にありつけることが出来る」中国と、「国家から個人の自由が許される」ことで、結果として僕のような底辺の人間は「力を持ったメディアや大衆による自由から排除されてしまう」日本と、どちらがマシなのか、、、。

これはもちろん冗談ですけれど、今回の「新型ウイルス騒動」を見るにつけ、日本も「報道規制」をした方が良いのではないかと。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今、青梅線直通列車で、地元のスタバに戻ってきたところです。一時間余、立ちっぱなしでした。「優先席」は若者たちが陣取ってます。年寄りは皆、立ったまま。中国じゃ、考えられないことですね。

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「やまゆり園・青葉容疑者」と「京都アニメ・植松被告」のことを考え続けています。「排除」と「共有」の問題です。







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「武漢・新型コロナウイルス肺炎問題」の本質を探る(下)

2020-02-08 20:26:14 | 新型ウイルス


2020.2.8

「現代ビジネス」用に、いくつもの原稿を用意しているのですが、僕のような役立たずの低知能者が書く記事は、端から無視されてしまいます。エリート編集者や識者・論客と言われる人たちの知能は、植松被告みたく「優秀」であることには違いないので、仕方がありません。
むろん僕の僻みの冗談です(笑)。明日、編集U氏がトンカツ定食をご馳走してくれることになっているので、余り刺激をするとマズい(トンカツ食いっぱぐれる)のですが、どうせ記事にはならないのなら、僕のブログのほうで、思いついたことを脈絡なく、かつ寄り道しながら書いていくことにします(新型ウイルスにしか興味のない方は、冒頭部分や寄り道部分を飛ばしてお読みください)。
「津久井やまゆり園」(昔よくギフチョウの撮影時に近くを通った)植松被告(呼称はこれで良いのかな?)と被害者の方々、「京都アニメ」(昔、ウラジロミドリシジミの撮影にこの辺りから近くの山に向かったことがある)青葉容疑者(呼称未確認)と被害者の方々。それぞれの立場や関係性は、正反対に位置するのですね。ちなみに座間の大量殺人は、「獣」としての人間の余りに悍(おぞ)ましい欲望。青葉容疑者は、人間の根源にある「恨み」。植松被告は「思想」「信念」に基づいた行動。

少し前の、あるヤフーニュースで、次のようなコメントを見つけました。
>「京アニ」と「やまゆり園」は、根本的に異なる。確かに両方とも多くの人が亡くなった。しかし、前者は、人だけではなく、日本の素晴らしい文化(アニメ作品とその作り手)の消失。人類にとっての損失である。後者とは比較にならないほど前者の損失は重い。

さすがに、「それは違うだろ!」というリコメントも多かったのですけれど、賛同意見も少なくなかったのです。

ちなみに、僕もリコメントを入れておきました。
「命は命、作品は人により評価が異なる」

僕とアニメは、全く接点がないわけではありません。僕の「出発点」は、児童漫画の世界です。10代の頃は、この業界の裏方(アシスタント)として働いていました。

唯一、雑誌「リボンコミック」に掲載された“ハムレット”(芳谷圭児・画)」という作品に、アシスタントとして名前が載ってる(笑)。

10代の頃の僕は、「漫画(特に少女漫画)評論家」になりたかったのです。最も好きだったのが、超ベテラン(なにしろ太宰治の1歳上)の杉浦茂、90歳近くになっても新作を発表し続けていました。コロッケ五円の介、野菜サラダの介、おでん串の介、、、知ってる人は知ってる、ギャグ漫画(この表現は余り好きではありませんが)の元祖みたいな方です。子供たちに、SF小説の存在と魅力をそれとなく伝えた、という功績もあります。

身近なところ(僕より一歳年上)では矢代まさ子さん。主要媒体は貸本だったので、新開地や新長田にあった古本屋をめぐって執筆作品を収集、宝物のようにして読みふけっていました。様々な作品に登場する作者の四国の田舎(伊予三島市、現・四国中央市)を訪ねていったこともあります(今でいう“聖地巡り”ですね)。ご主人の山本まさはるさんの故郷、淡路島の南に浮かぶ小島「沼島(ぬじま)」にも縁があって、2歳か3歳頃、母の故郷徳島県に向かう途中、神戸港発鳴門港行きのフェリーが台風の余波で沼島に緊急寄港したことを覚えています(僕の最初の記憶のひとつかも知れない)。

後年、東京都の国分寺市にアパートを借りた際(ちょうどそのアパート脇を舞台にして“三億円事件”というのが発生し、その後僕は何度か警察の取り調べを受けた)、比較的近い町に矢代さんが住んでいたので何度か訪ねて行って、収集した本は全てご本人に差し上げました。

ご主人の山本まさはるさんとは、国分寺の駅前で、よく飲み明かしたものです。ご健在なら、矢代さんは73歳になったところでしょうか(時々夢に出てきます)。まさはる氏は80歳近いのかも(今ネットで調べてみました、両氏ともご健在なようです、ついでに芳谷圭児さんもチェックしたら、83歳でご健在です!)。

しかし、僕にとって「漫画家」といえば、手塚治虫さん、彼一人に付きます。次元が全く異なります。

落語家の立川談志さんが、「人類の歴史で天才と呼べるのは、レオナルド・ダ・ビンチと手塚治虫だけ」と仰っていたことがあります。僕はテレビなどを見ることが滅多にないので、立川談志という人のことは良く知らないのですけれど、この言葉だけでも、「本物の人物」であることが分かります(少なくとも、ちょくちょくネットに顔を出す立川ナントカとやらの、白痴丸出しの弟子とは、天と地ほどの差があることは確かなようです)。ちなみに後ほど談志氏は「ダ・ビンチを並列したのは、言葉のゴロを考えてのこと、本当の天才は手塚一人」と言い切っていた。完全に同意します。

手塚治虫の作品は、いわゆる「漫画」の枠からは、大きくはみ出しています。芸術作品であると同時に、哲学であり、科学的な論文と見做すことも出来ます。

手塚漫画に接すれば、小説も絵画も必要ない、学校で勉強する必要もない。ただただ手塚作品(例えば「火の鳥」とその関連作品)を読んでいるだけで、全てのこと(世の中、宇宙、、、)が分かる。これ以上は書きません(「火の鳥」読んだことがない人がいれば、ぜひ読んでください)。

手塚治虫は、(まだ当時の日本では誰も本格的には手掛けていなかった)アニメ制作を目指していたのだそうです。しかし、初期段階で挫折してしまいました。僕は、それでよかったのではないだろうか、と思っています。 

漫画とアニメは、似て非なるものです。話し出すと長くなって仕舞うので、とりあえず一言で言っておくと、漫画は「自らが読み取るもの」。ひとつひとつ、自分の頭で内容を理解して、先に進んでいく。「実態」で構築されている漫画と異なり、アニメは「空気」で成り立っている。良くも悪くも、有無を言わせず、読者に「感じさせる」“力”を持っているのです。究極の「共同幻想」媒体。

漫画は、例えば「地図」に置き換えれば、シンプルな(等高線が載って正確な縮尺が示されている)従来型の地図です。等高線とか距離とかの基本情報は、それに基づいて様々な解読や発見が齎される無限の情報宝庫なのですが、現代の若者にとっては、無駄だらけの古風な地図にしか過ぎないようで、シンプルな(基本情報のみが示された)地図は、急速に消滅しつつあります。

アニメは、いわば最近の、“役に立つ情報”がてんこ盛りの、ファッショナブルな地図。基本情報はほぼ全てカットされ、必要な情報だけが、利用者に提供されます。読み手が(無駄な?)努力をしなくても、「空気」に身を委ねるだけで、一瞬にして「分かる」のです。

両方あって良いと思います。でも、「基本」は無くしてはならない。

「アニメ」が日本の素晴しい文化であることは認めます。しかし、危険性も秘めています。イメージ的な伝達で、簡単に「真実」が分かったような気分になる。そのシステムを作り出すことも、受け取ることも、日本人に与えられた才能の一つかも知れません。でも、良い部分も悪い部分もある。アニメは(人々を皆同じ方向に導こうとする)「空気」のプラットホームです。アニメを過大に評価することに、危惧を感じています。

話が本題から逸れてしまったかも知れません。「アニメの命」と「障害者の命」の重みについてです。

意思伝達が出来ない人々が存在することで、(本人を含む)多くの人々が苦しみ、社会に「迷惑」がかかる。感情抜きで処分すべきである(まあ、僕も処分されちゃうわけですね)。日本人の大多数の本音は、(むろん、非常に深い部分での本音であって、現実上は、そんなことは誰も表立って考えないでしょうが、、、、表立って考えていないからこそ)植松被告の主張と、左程大差はないのでは、と思っています。

「京アニ放火事件」では、「アニメに関わる貴重な人命が失われた、青葉容疑者は許しがたい」ということで、構図的には対極にあるのですが、「空気のプラットホーム」に乗っかったうえでの反応ということでは、同じだと思っています(僕は、病院での治療中に青葉容疑者が発したという「初めて親切にされた」という言葉が、頭から離れません)。

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さて、今回の新型ウイルス騒ぎについて書こうとしています。正直アホらしい気分になっています。とりあえず思いついたことを、無秩序に書いておきます。
まず、前回のブログ(「あや子版」には掲載済みも「社会の窓から」には未掲載)再掲しておきます。

武漢訪問を隠し医師ら30人余りを新型コロナの危険にさらした中国人とは?

実に醜い記事です。この記事を書いた宮崎某という記者こそ、断罪されるべきです。
 
武漢ウイルス感染者と接触した人は、無数にいるはずです。僕もその一人かも知れないし、U
氏や三世やあやこさんだって知らないうちにその一人になっているかも知れません。
 
2月3日も早朝に帰国、すぐに病院、保健所、市役所などに報告に行きました。全く相手にさえしてくれませんでした(皆非常にまじめに対応してくださった上で)。「一定以上の熱がある」「武漢に滞在」「感染が発覚する」以外は、手の打ちようがないのです(インフルエンザの場合と同様に)。
 
言動一致させようにも為すことが出来ず、結局「中国(および個人)叩き」に終始するだけ。それと諸共、日本も窮地に陥っている。漁夫の利を得るのは、アメリカ、という事でしょうね。
ということで、だんだん見えてきた気もします(気がするだけ、なのかも知れませんが、、、何が事実か、物事全て、そう簡単ではないわけで)。

香港デモ同様に、その構図は「中国(共産党)を悪」として、ひたすら「悪を」叩くことで、自分より弱い立場の存在の全てを、否定・排除する。上記の記事などは、その典型でしょう。

「産經」など保守系メディアが、ステレオタイプ的に中韓を叩きまくる一方、「朝日」などのリベラル系メディアでは、次のような記事も見られます。
「武漢に一泊しても私は平気だった」現地のリアルとは?
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200205-00000080-sasahi-bus_all&p=2

まあ、「お手軽な記事」ということでは“似たり寄ったり”ということも出来ますが、「空気」で膨らんだ風船をぶち破るためには、このくらい思い切ってカマしておいた方が良いのかも知れません。

リベラルってのは、心情的には、あんまり好きではない(個人的には「産經」「読売」のほうが何故か厚遇してくれていて、「朝日」「毎日」からは冷遇されています、笑)し、この、ロジャースさんの意見が正しいのかどうかも定かではないですが、その正否とは別に、このような記事が掲載されることは、非常に意義があることだと思います。

メディア(報道)にとって、最も重要なことは、「正確さ」や「速報性」や「事実の特定」ではなくて、いかに「客観性」に基づいているか、という事だと思うのですが、どうやら「客観性」に拘っていれば、報道は成り立たなくなってしまうみたいですね。
例えば、今回の新型ウイルス騒動でしばしば伝えられる「ゴースト・タウン」状態の町。この時期(春節週間)は、毎年「ゴースト・タウン」状態です。むろん、今回の問題がそれに拍車をかけているのは確かでしょうし、本来ならそろそろ春節期間(名目上は初日から一週間ですが通常もっと長く休んでることが多い)終了で活気を取り戻さねばならないところなので、現時点での「ゴースト・タウン」状況は異常事態ではあるのですけれど、(報道されている)数日前ぐらいの時点では、春節の延長と、本来なら捉えるべきなのです。

感染者数や死者数についてもそうですね。「新型」でない肺炎や、従来のインフルエンザを始めとした他のウイルスなどとの比較の上において考えるべきだと思うのですが、、、、。「それぞれに性格が違うから比較しようがない」というのは当然ですけれど、その前提で比較を試みる、という努力が、全くと言っていいほど為されていない(まるで、それを行ってはいけないような「空気」)。

このブログの(上)では、広東省に於ける、リアルタイムの状況、ことに「マスク」着用の推移の実態について、書き記しました。

特に香港では、去年の後半から、図らずも「マスク」がトレンドになってます(笑)。

以前から、「マスク」ってのは一体何なのだろう?と考えてきました。日本人や中国人は、なんでこれほどまでにマスクが大好きなんだろう?

結論を言えば、「現代日本の文化」の象徴ですね。日中韓の東アジア人の意識の端的な現れが「マスク」に代表されているように感じます。危機管理、自己防御、責任逃れ、、、、マナーとルールの問題。

マナーとルールという事に関して、別の話題を差し挟みます。

いつも日本に戻ってくるたびに、違和感を覚えるのです。僕の日本のアパートのある、東京郊外のJR青梅線。ドアの開け閉めが手動です。「車内の気温を一定に保つこと」と「省エネ」が本来の目的だと思うのですが、「ルールのためのルール」になってしまっている気がします。

例えば、最終電車近くになると、立川駅で中央線からの乗り換え客が、どっと階段を駆け下りてきます。それらの乗客が、ひとりひとりドアを開けては閉めて、乗り降りする。次々後ろからやってくるのが分かっているのに、「自分はルールを守る」ということで、乗ると閉める。面倒なだけではなく、次に乗る人が度々ドアに挟まれたりもするので、危ない事このうえない。

「自分はルール守る」、、、それが最も大事な事のわけです。自分さえルールを守っていれば、(むろん極論ですが)他はどうなっても良い、という(無意識的な)意識。自分たちがやってることがどういうことなのか、自覚はしていないのですね。滑稽というか哀しいというか、、、、それが日本の国民性なのでしょう。

中身(本質)よりも入れ物(外枠)が大事。

今回中国では、マスクをしていなければ交通機関を利用できず、するしかなかったのですが、、、。日本に帰ってきても、(肩身が狭いので)一応、マスクを持ち歩いています。

個人的には、かえってマスクは不潔に感じるし、それ以前に、ただのマスクに、どれだけの「防菌」効用があるのか、、、。そもそも、マスクというのは、病人とか特殊な作業をする人が使用するもの、ではなかったのでしょうか? いつの頃からか、冬はマスクをするのがマナー、みたいになってきています。

もっとも、接客業こそマスクするのがマナー、と言う意見もあれば、接客業がマスクをするのは、マナーに反する、という意見もあります(異なる意見が並立するのは良いことです)。
「上」にも書きましたが、中国広州では、人→人感染の可能性が発表された1月16日から、緊急指令が発せられた(大晦日に当たる)1月24日の間に、マスク着用者の割合は、大きく遷移しました。
20日頃まではマスク着用者はちらほらだったのが、22日頃には接客飲食関係者のほぼ全員(というより上からの指令で完全に100%)、一般の人達の6~7割ぐらいが、マスク着用となりました。25日には、一般の人も着用を義務付けられ、100%に。
日本は逆ですね。接客・飲食業は、現時点でもマスクなしが主流。それよりも、一般の人のマスク姿のほうが、ずっと多いように思われます。もっとも、今回に限らず、毎年冬にはマスクですが。
どっちにしろ、「右に倣え」ですね。
日本は共産主義社会ではないので、「自由の閉鎖」は有りません。空気に沿った「自主規制」という「自由の閉鎖」があるだけです(笑)。
マスクに関しては、日本人は、なんか、勘違いしているような気が、、、、。でも、これがアジアの(日中韓共通の)文化なんでしょうね。

欧米では、「マスク」というのは、結構特殊な存在なのだと思います。「重病人」とか、劣悪状況下で作業している人とかのためにあるもので、日常的なものではないはずです。

そういえば、今回、香港に於いても、欧米人の多くはマスクをしていなかったですね。

*「日本マクドナルド」および「スターバックス・イン・ジャパン」は、企業の方針で従業員のマスク禁止由(空港のスタバのスタッフに関してはマスク着用とのこと)。
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中国の人達は、(やってることの良し悪しは別として)必死に「新型ウイルス」と戦っています。それはもう、涙ぐましいほど、、、、。
もちろん感染を防ぐ(自分たちの身を守る)ことに対してもですが、自分たちが源となった失態を最小限に食い止め、日本を始めとした外国からの、これ以上の「蔑視」を何とか防ぎとめよう(評価を回復しよう)と。見ていて切なくなります。
一部の中国人の反応は、行き過ぎであるとも感じます。僕のいたコミュニティ(アパート周辺住居群)では、24日から完全閉鎖(外部住民との接触の全面禁止)が続いています。自衛団が集落の出入り口で目を光らせる、鬼気迫った雰囲気。正直、そのこと自体が恐怖です。

モニカの(ご主人の)実家も、完全封鎖されていて、部屋の外にも出れないようです。おそらく、中国中が、(公式発表の有無に関係なく)そのような状況に陥っているのでしょう。
で僕は、命からがら?(モニカとU氏の手助けを得て)香港に逃げてきたのですが、さすが「自由」の国、今回に関しては、緊張感は余りありません。市民は皆、自主判断で行動しているように見てとれます(誉めているわけでもない)。
日本入国時も、簡単な自己申し込み用紙に記入(印)しただけ。イミグレーションでの体温検査もなし(自動的に為されているみたいですが)。いつもは「どこに言ってましたか?」と訊ねられる質問もなし、、、、。
一方、(香港を含む)中国各地の港や空港から来た船舶や飛行機の乗客を、一律入国拒否する。なんか、やってることが、バラバラだと思います。
ヤフコメ民の騒いでいる「中国から日本に人を入れるな」の合唱は、一体何だったのか? 中国は「隠蔽」ばかりして、自分の事しか考えてなくて、けしからん、日本は毅然とした態度を、、、と言っていたのではななかったでしょうか?
日本は、、、良くも悪くも言動不一致ですね。
以下極論です(笑)。

★中国上層部は初期~中期段階で情報を「隠蔽」した。
★それによって、「医学的な危機管理」には、成功した。
★しかし、「政治的な危機管理」には、見事に失敗した、

「新型ウイルス」の問題は、突き詰めれば、メディアや大衆による、弱者に対しての壮大なる虐めですね。虐める側は、自分たちは「正義」だと思っている。
*むろん、虐められる側にも問題はある。でもそれとこれとは別の話です。
図式を整理しておきます。

武漢都市圏(人口5000万人)。仮に、発生源がこことしましょう(断定はできないけれど状況的にはそうでしょう)。16日の人-人感染判明から間もなくして、春節移動直前に都市が(実質)封鎖された。都市内でパニックを伴ったパンデミック発生。

その他の東西南北に位置する(北京・上海・重慶・広州など)大都市圏(人口5000万人+)。理屈上、武漢と日常的な、大量の人々が交流しているので、各大都市圏での感染者は既に膨大な数。

それぞれの地において2次(および以降)感染に至るタイムラグを仮に10~20日と考えれば、1月末スタート、そろそろ武漢同様のパンデミックが発生する頃です。

しかし、そうはならない可能性も。

というのは、、、、武漢以外の各大都市圏は、“現時点では”大都市ではないのです。春節期間の継続により、おそらく通常の1/10の人口もないはず。

人々は田舎に散らばっています。個々に対応する(医療技術など不足問題あるとしても)対策を、大都市に人々が集中している場合に比べれば、比較的取りやすいのではないか、と。

俯瞰的に見た場合(例えば日本など)。
>“大都市に閉じ込められず”広範囲に感染者が亘る。
>ほかのインフルエンザ同様の次元に置かれる。
>個々の感染者ごとに対応することが可能。

もしかしたら、現時点での武漢に於ける突出した感染者・死者数の最大の要因は、必要のない極めて多くの患者?が、一握りの病院に押し寄せた弊害に基づくのではないでしょうか?

それとは逆に、別の視点からの(ポジティブな)意外な盲点。日本では、現実的には「新型ウイルス」よりも、インフルエンザの拡散のほうが遥かに危惧されることなのですが、ここにきて、大幅に感染者が減少していると。「新型」騒ぎで予防が行き届き、インフルエンザの蔓延を防ぐ思わぬ効果が齎されたのだとか。皮肉なことに「新型ウイルスのおかげ」というわけです。

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問題を次の3つに集約してみました。
中国の劣悪な衛生概念。
日本の執拗な中韓叩き。
武漢・湖北省発の意味。
Ⅰ現代中国の余りにも劣悪な、かつ「文化」として成り立っている“環境・衛生概念”を考える。
この機会に、中国の衛生問題を、(見かけの問題としてではなく)根本的に考え直すときに来ているのではないでしょうか?

その象徴例。

小七、服を着たままジャー、でも僕は注意出来ない。
>モニカ曰く「何が問題あるの?もう日本人はつまらんことにイチャモンつけてウザい」
食堂のゴミ箱にウンチもさせます。
>「何か問題ある?どうせ残飯と一緒に処理されるでしょ?」
それが中国の文化なので、それはそれで良いのかも知れないけれど、その延長が今のどうしようもない「衛生環境」に至ってるわけで、、、。

しかし、こんなことも言えると思う。
日本の風呂(僕は大好きなので帰国後はイの一番に銭湯に行きます)。
なんて不衛生なんだ!
国外の多くの人が、そう思ってるはずです。

でも、日本に於いては、全体としての高い衛生環境の中での存在ゆえ、破綻には至らないで済むのです。

と言って、もしも、ということもあります。その際は (高い衛生概念を保っていることが返って仇となって)無免疫であることが災いして、思わぬ大事に至る可能性もありえます。

中国の出鱈目な文化。
日本の行き過ぎ文化。
それぞれに長所を認めたうえで、欠点を改善していくべきだと思います。

中国の「衛生」「環境」に、どれほどの問題があるのか。一般の日本人には、とても想像の付かないことと思います。

なぜ、こんなにも差があるのか、、、僕にもその理由がさっぱり分からない。「共産主義」だから、とか「中国人は自分のことしか考えていないから」とか、「人口が多すぎるから」とか、そんな「平面的な」解釈では、説明不能です。

日本は極端なので比較の対象にもならないでしょうが、東南アジアの諸国の「劣悪環境・衛生」と比べてさえ、その劣悪さは次元が飛び抜けている。

他の国(僕の知ってる範囲では東南アジア諸国・アメリカ・ギリシャ)の場合は、衛生・環境の劣悪化は、貧困・無教養・地方といったファクターが大きく作用し、富裕・教養・都市化が為されることで、改善に向かう、という側面が感じ取れますが、中国の場合は、いくら富裕・教養・都市化が為されても、本質的な部分では、変わっていない(むしろ表向きの繁栄と相対的に劣化)と感じます。

これは言っちゃいけないことのひとつかも知れないけれど、、、多くの日本人は、「(共産党政権下の)中国本土と、(自由な民主主義の国)香港・台湾は、全く違う、後者は(衛生・環境面にしても)基本的には日本と同じだ」、と思っているようです。

違いますよ。香港も台湾も、外枠は「日本・欧米」的に近代化が為されていますが、本質的な部分では「大陸中国人」の価値観・感性と何ら変わりがありません。絶対面積の小ささと、欧米や日本からの(もちろんいい意味での)外圧が作用して、表向きはなんとか「最悪の劣悪環境状況」から脱することが出来ているのです。

「政治体制」の問題ではなく、「漢民族」としての価値観を根本的部分から変えねばならないのだと思います(現在の価値観のまま「共産党」圧制のタガが外れたら、もっと大変なことになる)。

隣国、日本の存在は、我々日本人が考えている以上に、(とてつもなく)大きいと思います。

このままいけば(仮に現体制が崩壊し「民主化」が為されても)、町中ウンチ・ションベンのまま、世界一の大国になるのです。金持ちが、世界中で、暴若無人な振る舞いを行います。

日本は、良くも悪くも、対極にある。

僕は、(日本を愛する日本人として)日本の「悪い部分」(例えば過剰な衛生概念や責任逃れ体質など)にどうしても目が行ってしまうのですが(笑)、いっそのこと、日本も「半分」中国化することを勧めたいです。

それでもって(例えていえば、遠く地球から月を眺めているのではなく、月の表面に近づいてチェックすることで)、日本の国民は、やっと「中国の本質」を理解し得るのだと思う。

同時に、中国国民の方も、手放しで(他人事のように)「日本は清潔・空気がきれい」と感嘆するだけでなく、自分の国と照らし合わせて(現状では比較可能な次元にない)問題の在処を考えることが出来るようになるのではないかと。

隣国として、中国と一体になり、世界の「環境」整備に取り組む、義務を有している、と思います。

今回の「新型ウイルス」騒動が、そのきっかけに成れば良いのですが(排除では解決しない)。
Ⅱ 日本の執拗な中韓叩きに基づく災害の二次拡大。日中共倒れで、アメリカ一人勝ち?
今回のウイルス問題は、日本が「異質の排除」に向かう中で起こった、象徴的な出来事だと思います。中韓ヘイトは、必ずや、自分たち(日本人)に跳ね返ってくる。そのことを認識する機会になれば、と思います。

発生当初のヤフーニュースの記事に、こんなコメントを入れてみました。

>武漢には、可愛いい女の娘が多いです。

>武漢の若者の多くは、日本が大好きです。

すると、ドサッと青ぽっち(否定)がやってきました。

中国(武漢)を褒めたコメントと思ったみたいですね。

それで、再訳注を追加しました。

>日本のおっさんが、(武漢出身の女の子と)多数「濃厚接触」しています。

>武漢の若者は日本大好きだから、大量に押し寄せてきます。

赤ぽっち(肯定)のほうが多くなりましたね。

*ちなみに、(このヤフーニュースのシステムとは無関係ですが)中国に於ける注意点。基本的に、赤は「Yes/Good」、青は「No/Bad」です。間違えて判断しないように。
攻撃の対象を特定するべきではないと思うし、実質上「対象」が特定出来なくなっています。それ以前に、日本のメディアや大衆は、アメリカで大騒ぎになっている、インフルエンザの猛威には、頑なに触れようとしません。
実際の(少なくても僕の周りに存在する)人々の考えと、メディア(ネット含む)から発信される“国民の平均的意見?”の、余りの乖離は、何なのでしょうか?、、、、、今回に限らず(例えば香港デモでも)いつも不思議に思い続けているのです。
個人の直接的思考と、メディアやネット上の意見。後者は、実は絶対的多数ではなく、絶対的を装った相対的な多数(無意識的な追従・依存が表に現れたもの)なのかも知れません。
僕は、(語弊はあるとしても)、中国政府の「隠蔽」は、結果として成功だったと思います。危機発令が大晦日だったということは、大半の都市住民は既に田舎に帰ったあと。もし、春節期間前に発令していれば、田舎に帰ることも出来ず、市民の大多数が都市に閉じ込めれることで、各都市が武漢同様のパニックになっていた、と思います。逆に富裕層は、一足先に大挙して海外に逃げていただろうし。
 
武漢から2週間遅れだとすれば、日本は今がちょうど武漢スタートの時点、今月中頃には今の武漢状態になるわけですが、皮肉な言い方をすれば、ザルであるゆえに、普通のインフルや肺炎と同列の状態で日本中に広がって、いつしか日常の中に没してしまうのでしょう。

今後の方向性推定。
 
残るは、より一層の中国叩きと、異質への恐怖心。
 
いずれにしても、中国の衛生概念は、それはもう信じられないぐらい酷く、なおかつそのことが「文化」として刷り込まれてしまっています。難しい(ほとんど不可能?)けれど、この機会に根本的な部分から変えていくしかありません(都市、富裕層、エリートほど大きな問題を抱えているので、必要以上に「中国の近代化」にポジティブな焦点を当てることは危険です)。
中国の劣悪な衛生状況下では、(表に現れないだけで)同様のストレスは、過去長い期間にわたって、世界に大量にばら撒かれている。中国の“想像を絶する”衛生状況を鑑みれば、「新型ウイルス」にしろ、そのほかのウイルスにしろ、とっくに蔓延していて当然です。日本にだって、ずっと前から、幾つもの未知のウイルスが広まってるでしょう。「種類」が特定されず、報道されていないだけだと思います。
「新型」への対応を基準にするとすれば、(既にある旧型やインフルエンザなども合わせて)本来なら、日本国民すべてが「隔離」されなければ解決しない問題です。
 
既に世界のあちこち(殊に日本)が、数週間前の武漢状態になってるはずです。やがて、現在の武漢状態になる?自分たちも、既に当事者(潜在的保菌者の可能性)です。中国人を追い返すなり、感染者を隔離するなりして、やり過ごせばいい、という問題ではないと思います。もっと根本的な、俯瞰的な取り組みが必要とされるはずです。
 
早い話、従来の肺炎やインフルエンザの脅威は、隅に置かれたまま、、、、結果として「中国叩き」の材料になるだけです。
 
なにか、問題がすり替えられているような気がします。日本の国民がやってることは、なんか、おかしいです。
 
ヒットラーのユダヤ排除、関東大震災後の朝鮮人暴動デマによる虐殺、中世の魔女狩り、、、、同じ方向に進みつつあるような危惧間を持っているのです。

 
「新型ウイルス」問題は、結局は、矛盾だらけのまま、「終結無きの終結」とせざるを得ないでしょう。
 
そして後に残るのは、これまで以上の「異質の存在」(主に中韓)に対するヘイト。日本人の孤立化です。
Ⅲ 地球の遺伝子のプール、長江中流域一帯で、何が起こっているのか?
ユーラシア大陸の中央から東に向かって中国を横断する長江は、アフリカ大陸のナイル、南米大陸のアマゾン、北米大陸のミシシッピーと並ぶ、地球最大の大河です。その中でも、トータルなボリュームという点では、飛び抜けたスケールを持っています。
7000m級のチベット山岳地帯に源を発する(メコン、サルウイン、イラワジ、ブラマプトラなどをはじめとしたアジアの大河と踵を接して南北に併流する)源・上流部から、一度広く平坦な四川盆地へと流れ込み、そこからほぼ真東に、上海郊外の東シナ海河口に向かいます。
その中間地帯で、再び南北に山が迫ります。三峡渓谷です。出口の東にある大都市が武漢。
生物地理学、生物地志学的な面に於いての、武漢・湖北省・長江中流域の、世界的に見ても特別な位置づけ。それと近代文明の急激な発展との相関。今回の「新型ウイルス」発生と、(直接か間接かはともかく)何らかの次元で、結び付きがあるように思えてなりません。
「濃厚接触」による(人から人へ感性の可能性)のヤフーニュースをチェックしたのと、ほぼ同じ頃、同じ武漢周辺を舞台とした「世界最大の淡水魚(ハシナガチョウザメ)の絶滅が認定された」というニュースに出会いました。僕としては、圧倒的に、後者の方が重大ニュースだったのです。
僕は、1988年から中国を主要フィールドとしているのですが、それまでのメインは日本の屋久島でした(1960年代中期~)。世界各地の、屋久島と同緯度(北緯30度13分~28分)地帯に、非常に興味があるのです。
屋久島から西に向かうと、上海南方の舟山諸島(岱山島)、長江流域を遡り、チベット高原南部とヒマラヤ山脈北部を横断し、アフガニスタン、イラン、イラク、シリア、エジプト、チェニジア、モロッコなどを通り、大西洋からフロリダ半島付け根(ジャクソンビル=ジョニー・ティロットソンの故郷です)に上陸、カリブ海北縁、アメリカ/メキシコ国境地帯、カリフォルニア半島の付け根、北太平洋を渡って、伊豆諸島と小笠原の間の鳥島に戻ってきます。

屋久島はともかくとして、大多数が、紛争地だったり、岩と砂漠の不毛の地だったりします。温帯でも熱帯でもない、中途半端な気候です(少し南の沖縄や少し北のギリシャなどを含め、この“中途半端ベルト”が、現代文明の発祥地であることは興味深いと思う)。

武漢も、ちょうどこの「屋久島ライン」上に位置しています。歴史的・地政学的に中国のジャンクションであるとともに、武漢の背後を覆う三峡一帯の湖北省山岳地帯は、地史学・生物地理学的に見ても中国の(のみならず地球の)最重要地域でもあります。

この長江中流域(三峡周辺山地)は、貧弱な植生環境が続く“中途半端ベルト”の中で、例外的に豊かな植生を誇っています。北京郊外へと流れる黄河に挟まれた北側一帯は、陝西省の「秦嶺」(ジャイアントパンダやトキの野生地)からつづく「神架農」の深い山地です。 

僕のオナガギフチョウ(日本固有種ギフチョウの最近縁種)の調査地域であり、やはり僕が対象としている野生アジサイの一種で日本固有種のギンバイソウの唯一の姉妹種が分布する地域です。

野人(いわゆる雪男!)が存在している、とも信じられています。もちろん“トンデモ科学”の類で(笑)と言いたいところですが、この地域の生物相の特殊性を考えれば、完全無視をしてしまうのも、どこか抵抗が残ります。

今回封鎖された都市のひとつ恩施市にも、何度も通いました。レンゲソウの故郷を調べたり、、、僕にとって、とても思い入れの強い場所なのです。

近くには、他には化石しか知られていない、古代樹メタセコイアの唯一の原生個体の生育地もあります。ちなみに、以前の「現代ビジネス」記事に書いた、野良仕事のおばあちゃんが「清潔な水なので飲んで良いですよ」と案内してくれた「オタマジャクシの泳いでいる水たまり」も、この地です。

南側一帯には、香港に流れる、珠江との間に挟まれた「南嶺」が連なります。その北に聳える梵浄山のブナ原生林では、日本固有種で、日本以外の地域には近縁種さえ存在しないと考えられていた、フジミドリシジミ(蝶)の姉妹種が発見されました(発見の経緯は僕の指摘に基づきます)。

そうそう、この一帯は、稲作文明の発祥地でもあるのです。

いろんな思いがあって、書き切れません。
 
「新型ウイルス」の媒体起源が、この地域に棲む野生コウモリ、という噂もありますね。それが事実かどうかはともかく、この地域発祥の未知のウイルスを数多く保有している可能性は、大いに有り得ると思います。

長江三峡地帯は、地球の生命の遺伝子のプールです。中国人たちは、そこに巨大ダムを造った。そのことに代表される人類の過信。ひたすら近代化を目指し、無駄を排除する理論。やがて“シッペ返し”が訪れることは、目に見えています。

今回の「新型ウイルス」騒動は、その序章なのかも知れません。

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僕は、「日韓中」は兄弟の関係だと思っています。人間社会的なことは僕にはよく分からないのですが、生物地理学的な視点からは、紛いようもなく一括りの地域です。

なのに、あまりにも互いの事を知らない(知ろうとしない)。膨大な数の人々が、日本に、中国に行き来して(居住して)いるにも関わらず、無関心。

国家、企業、大学、メディア、旅行代理店、、、等々を通して(まるで防護服を纏っているかのような状態で)しか、相手に接しようとしない。

一方、(国際結婚したりして)彼の地(日本&中国)に溶け込んでいる人達は、それぞれ(国家体制だけではなく大衆)からの弾圧・疎外を恐れてか、ひたすら口を噤む。

そのような状況下において発信されるメデイアの情報からは、ちっとも「想い」が伝わってこないのです。

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追記①
昨秋から「社会の窓から」と「青山潤三の世界・あや子版」に同じ記事を併行して掲載し続けているのですが、「社会の窓から」の方には、写真掲載が出来ない状況が続いているようです。添附された写真に関しては「あや子版」のほうをご覧ください(「社会の窓から」の方にも、古い記事の写真をイレギュラーな形で載せていくこともあるかも知れません)。

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追記②
今回の「新型ウイルス」騒動は、僕にとって“他人事”ではありません。僕自身、この数年間、度々「急性肺炎」に至る恐れを指摘されてきました。不可解な症状に悩まされながら、日中を往復し続けています。現時点でも、午後になると、肺が猛烈に締め付けられ苦しい状況が続いています。7年前のドングリ事故に基づく、膨大な量の痰や膿の肺への嚥下が重要なファクターであることは間違いないのですが、様々な検査の結果に異状は見出されず、正確な診断は叶わないでいます。経済的な面も含め、ブログで助けを求めてはいるのですが、ほとんど誰一人見向きもしてくれません(笑)。

まあ、そのような状況下で、この記事を書いているという事を、認識して置いて頂ければ嬉しいです。




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三世からのメール コンデンスミルク三世&一世

2020-02-07 13:06:48 | 雑記 報告



以下、リライトして記事にしてくれ、というので、三世の書いた内容は概ねそのまま残し、掲載することにしました。

2020.2.4

とりあえず、アメリカはずるいと思います。というか白人種は取り柄がないので上に立ちたがるのか、今回のコロナ問題でヨーロッパではイエローモンキー差別が起きています。

私自身も免許取るのに昨日病院に行ったら、ビザにちゃんと記載されている内容を、しつこく何度も繰り返しチェックされました(ほとんど嫌がらせです)。これだって、白人優位を保ちたいがためにバラまかれたウイルスみたいなもんだと思います。

白人は、正直、イエローモンキーのように頭回らないですね。手先も器用じゃないんで、テクノロジーもないし、細かい製品は作れません。メイド・イン・チャイナは質悪いといいますが、高級ドイツ製も似たようなレベルかと。黒人と違って、芸術的才能も運動能力もない。

白人の中でも、ギリシャ人は特殊な才能があったので、他の白人たちから嫌われ、疎外されてきました。今は(日本もですが)教育と情報操作によって、能無しということにされてます。元を辿れば、イギリスが世界を壊し、地球を破壊したのです。

違う話ですが、戦争時代の記事を読みました。みんなラジオを信じ、洗脳され、、、、、あほですね。人間はただの猿であると認めた方がいいです。

青山先生は私たちに中国体験を(一度中国に来い、と)勧めますが、ギリシャも違う意味で中国に負けないので体験してください(青山注:去年行って体験したじゃない!)。

今日も朝7時前から部屋の真横で工事始めました。大家さんもスタッフも私たちが住んでいるのも知ってるし、一回00000が怒りましたがお構いなしです。大家さん、工事の予定を契約する前に教えてくれなかったです。

車で出かけようとすると、「タバコ買いに行きたい」とか、「高級食材買った帰り」とかで、ヒッチハイクしてただ乗りしようとする厚かましい人まみれです。グウタラで、平日からみんなカフェ行って働かないです(青山注:屋久島にいたときも皆そうでした、朝から焼酎飲んで、一日中パチンコやってました)。

2万円で山の上の可愛い一軒家を借りようとしたら、おばあちゃん付きでした。独身らしいのでおばあちゃんを口説いて、結婚して家ゲットしてください(青山注:僕は30歳以下限定です!鰻屋のオバチャンは特例)。

2020.2.5

5G問題もあるかと思います(青山注:5Gって何ですか?)。アメリカはまだ5Gの技術がないのかと思います。でも中国は持っているわけで。恥を晒したくないのかと。各国に、“もし5G技術を中国から導入したら友好関係を解除する”と通達しているみたいですね。

小学生にありがちなやつです。それもあって、中国を仲間外れにしたいんだと思います。ジャイアンですね。

今回の「武漢新型コロナ肺炎ウイルス」騒動にしても、みんな裏事情なんか考えずに、表面しか見ずに踊らされてます(この騒動で得をすつのはアメリカ!)。日本のネトウヨの”天皇万歳”と何も変わってないです、“アメリカ万歳”ですね。

違う話ですが、この世界には、自由なんてないです。どこの土地に行っても所有者がいて、山に住むことさえも許されません。ドラえもんの映画で、のび太くんが同じようなこと言ってました。昔のドラえもんは良かったです、深いところがありました。

イギリスが世界をこうしてしまったんだと思います。みんな法律やらに縛られていますが、守る必要はあるのでしょうか。猿のボスが勝手に決めたわけで、そのおかげでアホな人増えてる気がします。

ただ法律を守り、なんでその法律ができたのかとか、根本的な部分を考えることが出来ない人ばかりです。岡山のちーちゃん(青山注:三世の幼馴染?)が出会った転勤族の男性に、なんで転勤するの?と聞くと、わからないと言っていたそうです。

2020.2.6

今日は連絡ないですが、生きてますか?

以下、青山記:

生きてまっせ! 
も一回三世に会えるまでは、意地でも生きとかなきゃいけません。
ということで、ドン・ギブソンの名曲「ジャスト・ワン・タイム」。
女性カントリー歌手コニー・スミス盤がイチオシです。

「も一度だけあなたに会えたら、、、If I Could See You Just One Time」を、10回繰り返します。そして(原曲と違って)最後の11フレーズ目で、「もう一度あなたに会いたい、、、、Wish I Could See You One More Time」と。

「Just One Timeもう一回“だけ”」を未練がましく繰り返してきて、最後にストレートに「One More Timeもう一度」、、、、なんか、グッと来るのです。
 
ついでに、先週アップされたばかりのJohnny Tillotsonヴァージョン、ついでのついでにEverly Brothersバージョンも(両方とも「Just」のままで終わるのでつまんない)。
 
 The Everly Brothers

 Johnny Tillotson

 Connie Smith



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2020.2.6 青山潤三日記

2020-02-06 13:44:34 | 新型ウイルス


武漢訪問を隠し医師ら30人余りを新型コロナの危険にさらした中国人とは?

実に醜い記事です。この記事を書いた宮崎某という記者こそ、断罪されるべきです。
 
武漢ウイルス感染者と接触した人は、無数にいるはずです。僕もその一人かも知れないし、あやこさんだって知らないうちにその一人になっているかも知れません。
 
今日は、病院、保健所、市役所などに報告に行きました。全く相手にさえしてくれませんでした(皆非常にまじめに対応してくださった上で)。「武漢に滞在」「感染が発覚する」以外は、手の打ちようがないのです(インフルエンザの場合と同様に)。
 
言動一致させようにも為すことが出来ず、結局「中国(および個人)叩き」に終始するだけ。それと諸共、日本も窮地に陥っている。漁夫の利を得るのは、アメリカ、という事でしょうね。




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2020.2.5 青山潤三日記

2020-02-05 20:46:54 | 雑記 報告




梓みちよさんが亡くなりました。76歳だったそうです。僕は、日本の歌謡曲(J・Popとかも)に全く興味ないし、もちろんご本人とも何の接点もないのですが、、、。

ここのところ、ブログ、「青山潤三の世界・あや子版」と「社会の窓から」に“武漢新型コロナ肺炎ウイルス”についての記事を載せ続けている(一昨日、中国を脱出して日本に帰ってきました、、、そのことについては書きたいこと、書くべきことが数多くあります、しかしあえて暫く間を置きます)わけですが、当初は僕の本意ではなかったのです。

ジョイナス(高木守道)逝去のショックが余りにも大きすぎて、1~2か月は「追悼・高木守道」のままで、ブログ更新を控えていよう、と考えていました。次の記事は「高木守道と小沢一郎」にしようと。

ところが、チエちゃんが、私信として送信した新型ウイルス関連のメールを、記事として載っけてしまった。じゃあ、この際、新型ウイルス関係の記事を書いて行こうと、思いを切り替えたわけです。

一時中断して、ジョイナスに戻ります。高木守道、1941年7月17日生まれ。東松原のウナギ屋のおばちゃんと、確か誕生日が一日違いです(16日か18日)。梓みちよは僕より5歳上、小沢一郎は6つ上、ジョイナスと鰻屋のおばちゃんは7つ上ですね。

去年は、バッキーが亡くなり、鎌田実が亡くなり(この二人は関西限定?の偉人)、カネやんが亡くなりました。そして今年に入ってジョイナス(高木守道のことをなぜ「ジョイナス」と言うのか、実は僕は知りません、由来をご存じの方いらっしゃれば教えてください)まで逝ってしまった、、、。

バッキーや鎌田や金田は、年齢を考えても「仕方がないか、、、」という想いがあったのですが、まさか守道がこんなに早く逝くと思わなかったので、ショックが大きいのです。

でも考えたら僕より7つ上、、、、仕方がないのかも。

鰻屋のおばちゃんは「男女の組み合わせは女が7つ上、というのが一番いいのよ!」といつも言ってました(ご主人は一回り以上年上で、病弱です)。

僕は、年上の女性には興味がないのです。でも、鰻屋のおばちゃんだけは別格。

僕の人生の最大の失敗は、なぜ鰻屋のおばちゃんにアプローチしなかったのか、、、。

いや、ものすごい美人で、セクシーだったのです。本来ならば、鰻屋さんの店頭などにいる人ではないのです(でも、こんなこと言うと差別ですね、鰻屋さんは立派な仕事ですから)。

本人も言うように「若い頃は“五月みどり”ソックリ(デビ夫人にも似ている)と言われたんよ」、いや、もっと美人、、、僕なんかから見れば、文字通り“高根の花”です。

でも、僕のことを弟のように可愛がってくれた。「私と(やはり近所に住む)北杜夫の奥さんが、青山さんのファン代表だから、頑張って出世してね!」と、夜に店を閉める前に、毎日のように、僕のために「うな丼」を残していてくれた(無料で貰っていた)。僕が東松原に住んだ1976年から、鎌倉に引っ越す1991年まで、おばちゃんが35歳から50歳までの頃。

1998年に僕の本の出版記念会があった時、おばちゃんを招待しようと思って訪ねたら、いなかった。近所の人に聞いても、皆口をつぐんでいる。親戚と言う一人の方が内緒で教えてくれました。町のみんなは、あの人のことに触れたくない。でも青山さんだから、特別に教えてあげる。年老いたご主人を置いて、若いイケメンの従業員と駆け落ちして、町を出て行った、その人とも上手く行かなくて、今は息子さんのアパートに身を寄せている、、、、。招待状を出したのだけれど、来てはくれませんでした(「私なんかが、、、」といった返事があった)。

梓みちよさんの訃報から、ジョイナス、鰻屋のおばちゃんへと話が飛んでしまいました。

最初に、僕と梓みちよさんは、何の接点もない、と書きましたが、一時結婚されていた和田浩二さんとは、話をしたことがあります。

ジョニー・ティロットソンの「涙くんさよなら」映画化(1966年)の時、日活の撮影所でお会いしたのです。とても気さくなナイスガイで、いろいろと会話が弾みました。でも、僕の目的は、ヒロインのジュディ・オングに会いたかったことだったので、彼女はその場にいず、がっかりした気持ちのほうが強かったのです。当時はまだメジャーな存在ではなかった太田雅子さん(後の梶芽衣子)もその場にいたのだけれど、会話したのかどうかも覚えていない。勿体ないことしたものです(和田浩二さんも早くに亡くなられてしまった、、、、)。

ザ・ピーナッツ、中尾ミエ、伊東ゆかり、園まり(いわゆる“三人娘”)、九重祐美子、、、、「和製コニー・フランシス」が「中尾ミエ」なら、「和製ブレンダ・リー」は「弘田三枝子」ですね。彼女は元気でいるのでしょうか、、、。みんな素敵でしたね。

梓みちよさんは、突出した大ヒット曲を持っています。1963年の「こんにちは赤ちゃん」。それは、すさまじいほどに大ヒットしました(あや子さんの年代だと、ぎりぎりリアルタイムで知ってるかも知れません)。

ジョニー・ティロットソンが、本国に遅れること5年で日本でブレイクしたのが、同じ1963年の「キューティ・パイ」。その後、「ジュディ・ジュディ」「プリンセス・プリンセス」「素敵なガールハント」と、片っ端から本国ヒット曲のAB面を逆さまにしてリリースします。それらのシングル盤(日本キングレコード)の歌詞カードには、全て「梓みちよの“こんにちは赤ちゃん”大ヒット中」という広告が付されていました。

ジョニー・ティロットソンの本国2大ヒット曲と言えば、60年の「ポエトリー」と62年の「涙ながらに」。弟分のブライアン・ハイランドは、やはり60年の「ビキニスタイルのお嬢さん」と62年の「涙の口づけ」。

全く異なるスタイルの2つの大ヒット曲を持っているというのは強いですね。ジョニーの「ポエトリー」はともかく、ブライアンは「ビキニスタイル~」一曲だったら、何時まで経っても「ビキニスタイル~」の一発屋、と揶揄され続けたことでしょう。

「涙の口づけ」(や、その前の「愛しのジニー」「レット・ミー・ビロング・トゥ・ユー」なども含めて)の大ヒットで、ブライアン自身、ずいぶん気持ちが救われたことでしょう。

その点、梓みちよも似ていますね。後に、全く異なる曲調の「二人でお酒を」などの大ヒット曲があります。

むろん、「こんにちは赤ちゃん」も「ビキニスタイルのお嬢さん」も、素晴らしい歌なんですよ。リアルタイムでは(「こんにちわ~」の梓みちよ、「ビキニスタイル~」のブライアン・ハイランドと)「印」を付けられるのに抵抗は有ったでしょうが、後には、誇らしく思っていたはずです。




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「武漢・新型コロナウイルス肺炎問題」の本質を探る(上)

2020-02-03 21:22:18 | 新型ウイルス


筆者は、31年前の6‐4事件の際も、2003年のSARS騒動の際も、その後に(尖閣列島問題などとの関連で)複数回発生した日本レストランなど襲撃事件の際も、昨年の「香港デモ」の際も、中国に滞在していました。

しかし、(むろん単に筆者が鈍感で呑気すぎるということなのでしょうが)いずれの時も、自分とは直接に関係のない、いわば「対岸の火事」、としてしか捉えていませんでした(SARSやレストラン襲撃などは事件自体の存在すらリアルタイムでは知らなかった)。

33年間中国に通い続けていて、今回のように、異様な(様々な意味で自身の身の危険を感じるような)状況に面したのは、始めてです。さすがに今回は、鈍感な筆者も、慌てています。

結論を先に言ってしまえば、これまでの出来事とは違って、情報が溢れすぎていること。正直、どの情報が事実で、どれがフェイクなのか、判断がつきかねるのです。

筆者は一介のネイチャー・フォトグラファーですから、人間社会の出来事について、学問的に分析する能力は持ち合わせていません。言い換えれば、客観的にしか見ることができない。それはそれでアドバンテージと考えることも出来ます。とりあえず、錯綜した情報を、整理しておきましょう。

武漢が発祥地であることの意味

今回の「新型ウイルス」の発生元とされる武漢は、中国有数の大都市です。人口1100万人とされていますが、それは行政上の「武漢市」であって、実際の都市圏人口は、3000万人とも5000万人とも言われています。

武漢自体の都市としての規模もさることながら、重要なのはその位置です。北の北京、南の広州・深圳・香港、東の上海、西の重慶・成都の、ジャンクションに位置しています。武漢と各大都市圏の間には、飛行機や高速列車や高速バスが頻繁に行き来していて、それぞれの大都市圏人口は1億人前後と見做してよいでしょうから、実質的には中国の半分ぐらいの人々が、武漢を通して日常的に密接に関わりあっているわけです。


*写真① 1月31日の広州東駅、取りやめになった列車も少なくありません。

人から人への感染の報道が始まった頃の、武漢に於ける患者数・死者数の数値と、現時点での各大都市圏に於ける数値は、さほど変わりません。ということは、タイムラグはあれども、このあと、他の大都市圏においても、現在の武漢と同様の状況(感染者や死者の数値の激増)に陥っていくことは、目に見えています。 

それら東西南北の大都市圏はまた、日本を含めた国外各地への主要出入り口でもあります。ということは、世界の各地でも、「対岸の火事」と呑気に構えてはいれなくなってくるわけです。今後、武漢が辿った道をなぞるように、被害が拡大していく可能性は、十分に考え得ることでしょう。

筆者は、今回の「新型ウイルス」騒動のスタート時点から暫くの間、武漢(今回封鎖された10都市の一つである恩施市を始め、湖北省の各地も筆者の主要フィールドの一つですが、ここ数年は訪れていません)ではなく、広東省の広州に滞在していました。上記したような予測に基づけば、そのことも、中国全体の動きを俯瞰的に捉え、報道していくに当たって、むしろ有利な条件なのではないかと考えています。

という訳で、筆者が、武漢からの南の出入り口である、広州・深圳・香港で遭遇した「新型ウイルス」に対する現地の受け止め方の推移を、簡単に纏めて置くことにします。

広東省広州での推移

筆者の今回の中国滞在期間は1月9日~2月3日。春節前に、中国人のアシスタントMと今年の計画についての打ち合わせをしておくことと、昨年8月4日付けの「現代ビジネス」に発表した「香港デモ」に関する記事(それに筆者のブログに発表した数編を追加したもの)が、香港のメディアから単行本(アメリカ、ドイツなどの記者との共著)として刊行されるため、その契約を交わすことなどが目的でした。

中国で「新型ウイルスによる肺炎」が多発しているらしいことは、海外のソースでは、昨年暮れ頃からニュースになっていたように思います。しかし日本の一般市民を含む多くの人々に知れ渡ったのは、今年に入った1月16日。ヒト→ヒト感染の可能性を示唆する「濃密接触云々」の報道の、その見慣れぬ言葉の定義などをめぐり、冷やかしを含めた様々なコメントが他人事のように為されていました。

今年の春節初日は1月25日ですが、休暇や移動が始まるのは、一週間前の1月18日前後からです。都市から地方へ、数億人が大移動します。アシスタントMは1月17日に最終的な打ち合わせを終えたあと、翌18日にご主人の田舎の湖南省の村に帰省していきました。多くの中国人は、春節初日の約一週間前の、この日の前後に都市部での仕事を終えて、田舎に向かうのです。これから後の2週間ほどは、中国各地は、ゴーストタウン化してしまいます(都心のごく一部はある程度の賑わいを見せていて、また、農村部や漁村部は、町から戻ってきた人たちでむしろ活気がありますが、都市近郊の新興住宅街周辺は、毎年、食堂や売店も閉まって悲惨な状態になります)。

筆者が、1月20日と21日に、香港メディアとの打ち合わせのため広州-深圳-香港を往復した時点でも、まだ「新型ウイルス肺炎」は、余り話題に登っていなかったように思います。一応「人から人への感染可能性」の情報は、中国(本土も香港も)の市井の人々に行き渡ってはいましたが、まあ、いつものこと(毎年冬はインフルエンザを始め様々なウイルスが蔓延するので、今年も注意しておこう、武漢の人は災難だね)ぐらいにしか捉えていず、さほどの危機感は感じられないでいました。



*写真②は深圳/香港のイミグレーション中間地点の人の流れ。右側が香港パスポート所有者の通路、左のエスカレータが中国本土人と外国人の通路。筆者は、昨年6月に香港デモ発生以降、イミグレーション往復時には、常に(累計20往復以上)人数の割合のチェックや撮影を行っています。時期や時間帯に関わらず、圧倒的に香港人の割合が多く、中国人(外国人を含む)の香港人に対する比率は、少ない時で1/100以下、多い時でも1/20ぐらいです。ちなみに、写真①を撮影した1月20日時点では、ほとんどの人がマスクをしていません。

ところがその頃日本では、人-人感染がほぼ確実になったことにより、これはヤバイんじゃないか、という雰囲気になってきました。中韓におけるネガティブな話題が大好物の日本の大衆(やメディア)からの、大バッシングが始まったのです。

>中国政府の事実隠蔽、なぜもっと早く公表しなかったのか。全ての責任はそこにある。現在の発表も信用できない。本当は、桁外れの感染者や死者がいるはず。

>日本の政府も優柔不断すぎる。もっと強気に出て、中国からの入国を一切閉ざすべきである。

他方、一様に危機感を煽った日本の報道とは対照的に、中国政府は、この時点においても慎重な姿勢を維持しました。情報を、ひとつひとつ確認しながら、小出しにしていく、というやり方です。

集落閉鎖という恐怖

それが一変したのが、1月24日、日本の大晦日に当たる「徐夕」の日です。この日は、中国の田舎では一年で一番忙しい日です。この日のうちに、何から何までの春節の際事の準備を済ませねばなりません。自分たちの作業に集中しなくてはならず、たいていのインフラがストップしてしまい、筆者など部外者が途方に暮れてしまうのも、この日です。

その、大半の都市部住人の帰省が終えた1月24日になって、政府が正式に危機を発令し、中国国内の一般市民の多くが危機感を共有し始めました。それまではちらほらとしか見かけなかったマスク姿が、一気に激増しました。地下鉄の入り口などでは発熱検査が行われ、人々の口からも不安の声が一斉に上り始めました。


*写真③ 1月24日、この日から地下鉄入り口にて体温検査が始まりました。ただし、この時点ではマスク着用はまだ義務付けられていなかった。


*写真④ 1月26日、交通機関利用時にマスク着用が義務つけられたのは春節初日の25日から。

偶然だとは思うのですが、春節移動のピーク終了のタイミングを見計らったかのように、緊急事態 発令が発令されたわけです。それが良い事なのか悪い事なのか、意図的なのか偶然なのか、筆者には知る由もありませんが、結果として、情報を隠蔽?し「移動禁止」の発令を遅らせることにより、(武漢以外では)「都市」から「田舎」に国民を送り出して、閉じ込めたことになります(春節休みは1月30日までですが、2月2日に延長され、現時点では更に2月13日まで延長となっています)。

広州市も封鎖(外部地域との交流禁止)された、という情報が広がりました。市政府は、それはデマだ、封鎖はされていない、と声明を出しました。でも実際、筆者が住むボロアパート(都心でも田舎でもない、広州市郊外のニュータウンの脇にある、一日窓を開けておくと埃だらけになってしまう劣悪な環境にあります)の一帯は封鎖されてしまっています。集落の周りがぐるりとテープで取り囲まれ、バスターミナルに接した側には、10人ほどの町民が、手に手に棍棒などを持って、出入りしようとする人間を、すごい剣幕で追い返すのです。まるでホラー映画の一場面のような異様な光景です。


*写真⑤ 1月31日、筆者のアパートの周囲には、ロープが張り廻らされて、外部との行き来が出来ない状態に(この写真と反対側のバスターミナル寄りのコーナーには、何人もの見張りが立って人の行き来を阻止している)。

筆者は道を大回りして、5分ほどの先のバスターミナルとその上の階のスーパーマーケットに行ってみたのですが、本来なら春節期間も都心と結んでいる直通バスの運行が急遽取りやめになっていて、スーパーの食料棚はほとんどスッカラカンです。ATMも動いていません。もともと春節期間は そんなものなのですが、新型ウイルス騒動による買占めが輪をかけたということでしょう。

出発日まで、我慢して室内に閉じこもっているしかありません。ところが、1月31日になって、Mから すぐに部屋を脱出しろ、外に出れなくなってしまう恐れがある、という連絡がきたものですから、予定を2日繰り上げて深圳に向かうことにしました。

かろうじて動いていたローカル・バスで最も近い地下鉄駅 (20停留所ほど約30分、乗客は筆者一人)へ向かい、地下鉄と新幹線(和諧号)を乗り継いで、Mが手配してくれた深圳のホテルに2泊してのち、香港に出ることにしました。

しかし、その夜再度Mから「深圳は一泊で切り上げて明日すぐ香港に向かえ」という指示、何となれば、中国政府が外国人の香港行きを禁止する、という情報が入っている、とのこと。その情報の真偽は分からないし(どうせガセネタだとは思うけれど、あり得ないわけでもない)、香港の宿泊費は高額なので躊躇していたのですが、事態を憂慮した日本の某出版社の友人が、香港のホテルを手配してくれたので、帰国便前日の2月1日に香港に渡りました。
です。




黒マスクから青マスクへ

イミグレーションは、いつもの場所は閉ざされて、別の場所に移っています。いろんな書類への記入を求められ、宿泊するホテルはもちろん、帰国便の飛行機座席まで記さねばなりません。分からなくて戸惑っていると、「分からなければ書かなくてもいい」と係員が助け舟を出してくれました。

それに広州や深圳では、バスでも地下鉄でもスーパーでも、至る所で体温検査が為されていたのですが、肝心のイミグレでは、中国側でも香港側でも、(普段でもしばしば為されている)体温検査も荷物チェックもなしです。その後、香港では、空港内を含めて、全くノーチェック。ちょっと、ザルすぎる気もしないわけではないのですが、、、、。 

つい数か月前までは「黒マスク」で覆われていた(当初の用途は「催涙弾除け」で後に「身分隠し」が目的になったその推移は8月4日付けの「現代ビジネス」に記述)香港の街は、今度は「青マスク」で覆い尽くされていました。よくよくマスクに縁がある街ですね。

そのマスクですが、広州-深圳-香港での地下鉄乗車時に、筆者と同じ車両に乗っていた乗客のマスク率とマスクの種類を数えてみることにしました。


*写真⑥は深圳側(1月31日)、


⑦は香港側(2月1日)。香港側にはマスクをしていない人も乗っています。

一部報道では、「普通のマスクでは、新型ウイルスの防御には役に立たない」「防御には特別なマスクをする必要がある」とされています。どんなマスクが効用があるのか筆者にはよくわからないのですけれど、とりあえず立体的なものと外観が物々しいものを「特殊マスク」としてカウントしました。

1月31日、中国側(広州&深圳) 、7路線29駅間の270人をチェック。うち、通常のマスク着用者が235人、特殊マスク着用者が35人、乗車時に使用が義務付けられているため、マスク無しは0人です。深圳地下鉄では、最も混雑する一区間で、チェックしながら一車両の端から端に移動したのですが、老人の僕が乗客をかき分けて進む度に、座っている乗客(概ね若い女性)が席を譲ってくれようとしました。計8人も。感謝しつつ断らざるを得ませんでしたが。

2月1日、香港側、4路線17駅間の279人をチェック。うち通常のマスク着用者が266人。特殊マスク着用者は3人しかいなかった一方、マスク無しも10人を数えました。ちなみに、深圳同様に混雑する一区間で車両の端から端まで移動したのですが、席を譲ろうと声をかけてくれる人は、ひとりもいませんでした。

香港側では中国側と違って、乗車時の体温検査もありませんでした。危機感の高さは、本土のほうが上回っているように思えます。見方を変えれば、「しばりつけ義務」の中国本土と「自由を選べる」香港の、体制の違いからくるものとも言えるでしょうし、また、気質の違いが、それとなく見て取れるようにも感じます。



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