青山潤三の世界・あや子版

あや子が紹介する、青山潤三氏の世界です。ジオログ「青山潤三ネイチャークラブ」もよろしく

ゼリンスキー嫌いです

2022-11-18 15:40:12 | コロナ、差別問題と民主化運動、ウクライナ紛争




読者の方々に質問です(僕は頭が悪いので、教えて頂ければ幸いです)。



【Ⅰ】

マスクは、なぜ必要なのですか?

【Ⅱ】

「沖縄に対する日本」

「台湾・チベット・ウイグルに対する中国」

の違いを教えて下さい。

*ブログ記事の冒頭に、この質問を繰り返し続けます。



・・・・・・・・・・



分断か融和か 42年ぶりの村長選 - Yahoo!ニュース



平和とは何か?

ということですね。

正義と悪、、、。

自由の意味。民主主義の意味、、、、、。










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8050

2022-11-15 21:11:23 | コロナ、差別問題と民主化運動、アメリカン・ポップス




読者の方々に質問です(僕は頭が悪いので、教えて頂ければ幸いです)。



【Ⅰ】

マスクは、なぜ必要なのですか?

【Ⅱ】

「沖縄に対する日本」

「台湾・チベット・ウイグルに対する中国」

の違いを教えて下さい。

*ブログ記事の冒頭に、この質問を繰り返し続けます。



・・・・・・・・・・



思うところがいろいろあって、、、。



バールで頭部を殴り…78歳父親「50歳息子を殺害」驚きの背景(FRIDAY)のコメント一覧 - Yahoo!ニュース





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逸ノ城(ついでにジョージ)

2022-11-14 21:23:24 | コロナ、差別問題と民主化運動、科学・医学への過信




読者の方々に質問です(僕は頭が悪いので、教えて頂ければ幸いです)。



【Ⅰ】

マスクは、なぜ必要なのですか?

【Ⅱ】

「沖縄に対する日本」

「台湾・チベット・ウイグルに対する中国」

の違いを教えて下さい。

*ブログ記事の冒頭に、この質問を繰り返し続けます。



・・・・・・・・・・



福岡(飯塚市)に移ってからの一か月、チエちゃん、正確に言えば、ジョージの心配ばかりしています。ジョージがブチ切れたのは、先場所(名古屋場所)の大相撲中継がきっかけだったのですが、昨日、次の場所(九州場所)が始まりました。トラウマになってるので見てませんが(笑)。



明日からスマホが無いとヤフーコメントが出来なくなります。中傷コメントを防ぐための対策として致し方なきこととは思いますが、別の角度から見れば、非常に恐ろしい事(思想統制の極致)でもあります。



駆け込み投稿、ということで、ここ数日の僕のコメントを紹介しておきます。



ちなみに、昨日今日のニュースで気になっているのは、逸ノ城の「女将さん暴行問題」。村田投手の「羽田空港女性係員暴行問題」とも重なります。逸ノ城は以前から応援しているので、いろんな意味で心が痛いです。



村田投手の件ともども、どうしてもジョージの問題に繋がってきますが、逸ノ城の件に関しては、非常に奥深い問題でもあるので、敢えて触れないでおきます(それにしても「モンゴル人」「外国人」ヘイトのヤフコメが多いのには辟易してきます)。



村田投手関連の僕のコメント。



>>村田さんの場合も、仲本さんの場合もそうですが、「空港職員」「自動車の運転手」を悪く言うべきではない、、、それはそうだと思います。しかし、そのようなコメントが「絶対的な正論」として主流を占めていることには、なにか違和感を感じます。山で遭難者があった時に「遭難者の事よりも救助隊の人の安全を」「我々の税金で救助していることを忘れないで」、、、正論です。生活保護受給者(僕もその一人です)に対して、「あなたたちは我々の税金で暮らせているのだからそのことを心しておくように」、、、それも正論です。しかし、ことさらその「正論」をアピールする風潮に対しては、そこはかとない違和感を感じる、ということです。



別の記事にこんなコメントがありました。



●ネットでやたらと認知症だったのではとの憶測が出ていますが死者に対する冒涜だし世論誘導、印象操作ですよね。そうだったかもしれないしただムカついただけかもしれない。元々昔からこんな感じの性格だった様だし。普通の人でも何回も何回も機械通る様に言われたらカチンとくるでしょう。その時の空港職員の態度や口調もその場にいた人しかわからないはず。肩を押したのは暴力というよりちょっとどいてよというような感じだったのでしょう。逃亡の恐れもなく厳重注意でもなく逮捕や勾留は少しやり過ぎですね。自殺ではないと思います。火の不始末、その他でしょう。



僕のコメント。

>>同意します。最近は高齢者が対象とされる案件を、すぐに認知症に結びつけてしまう。ちょっとした老人ハラスメントですよね。世論誘導が怖いです。彼の場合は、性格的なものだと思います。僕も(直接的な)自殺ではないと思いますが、そのほかの要因であっても、気の落ち込みが結びついて、ということはあると思います。



・・・・・・・・・・・・・・



相変わらず、「年寄りヘイト」「山で遭難は迷惑(税金が使われる云々)」「スマホ(アプリ)必須」。



【日光の山中で道に迷った75才男性を3日ぶりに救助】



●また年寄りか。 税金無駄に使うのやめろ。



●最近、海・山・道路・電車内等、高齢者の不注意の事故による迷惑があまりにも多い。60歳を過ぎての単独登山は、はっきり言って大迷惑。



●アプリは大事。



●多分アプリが有れば迷っていいないだろう。 過信は良くないが、高齢者ほど苦手意識をやめて文明の利器は活用しないと。



●登山用のGPS対応位置情報アプリと家族・山営業所宛の登山計画を用意しておけば、天候も良かったから3日も待たずに済んだのに。



●地図・アプリは必須アイテムです。(道がそれた際音声案内で知らせてくれます)



僕のコメント。

>>昔はね、山に入ると、国土地理院の5万分の一の地形図を読んで、夜になると星の位置を測って、自分のいる場所を特定した。今はアブリとか便利な文明の恩恵を受けてるのだと思うけれど、大抵の人は、地形図も天体も読めないよね。最終的に、どっちが頼りになるのか、、、簡単には答えは出せないと思います。



僕のコメントに対しては、基本「そうは思わない」の評価が大半なのだけれど、上記した3つのコメントに関しては、そう思う/思わない半々ですね。そのこと(半分も賛同があること)自体、結構興味深いです。










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今日のベニシジミ&ブルー

2022-11-07 21:18:47 | コロナ、差別問題と民主化運動、科学・医学への過信


読者の方々に質問です(僕は頭が悪いので、教えて頂ければ幸いです)。



【Ⅰ】

マスクは、なぜ必要なのですか?

【Ⅱ】

「沖縄に対する日本」

「台湾・チベット・ウイグルに対する中国」

の違いを教えて下さい。

*ブログ記事の冒頭に、この質問を繰り返し続けます。



・・・・・・・・・・



10月20日から11月3日までの15日間に、偶然同じベニシジミ個体を3度撮影していたことが分かったわけですが、これ(判明したということ)はちょっとヤバいですね。リアルタイムでは気付かずに、後でチェックした際に実態が知れた。あくまで「偶然」だから興味深いのです。



最初からそれ(個体の日齢チェック)が目的となると、どうしても、対象チェックに労力や意識を注いでしまう。自由な(良くも悪くも適当でいいかげんな)ランダムチェックが出来なくなって、偶然故の遭遇確率が減少してしまう結果になることも有り得ると思います。それに、再会出来ないと心配で、精神的にもよろしくない。



・・・・・・・・・・・・



心配と言えば、娘(血の繋がり無し)が3人いると、心配ごとばかりで気が休まりません。



まあ、チエちゃんはいつもの事、一応近くにいるわけだし、お母さんとも連絡を取り合っているので、余計な心配をせずに放っておくのがベターかな、と思っています(ひたすらジョージが心配で)。



スーリンからは、ここ数年、数か月に一度くらいの割合でしかメールが来ない。でも心配しだした頃になって、「元気でいるか?」と連絡があります。その都度ホッとすることの繰り返し。先週も久しぶりにメールが来て、一安心です。



モニカも最近は数週間ほどメールが来ないことが多い。心配になって「メール寄こせ」と催促したら、昨日枝枝(2人目の赤ちゃん、1才2か月)の写真送ってきた。やはりそのたびにホッとしてる次第です。



血のつながった親御さんの場合、心配の程度はどうなんでしょうね。



母が亡くなって(来年で四半世紀)から、判読不可能なぐらいの拙い字で書き留めてあった日記が出てきたそうです。ほぼ文盲*と言って良い(若いころ満足な教育を受けていなかった)母の日記があったこと自体が驚きなんですが、その中に出てくるのは、僕の事ばかりらしいのです。「潤三が、、、、」と、毎日のように心配ごとを書き記してある。渾身的に身の回りの世話し続けた弟のことは、ほとんど出てこない、よって弟はふてくされてしまっている、と姪っ子に教えられたことがあります。



今になってその気持ちが分かるんですね。



*文盲。パソコンでこの文字が打てない。「めくら」も出てこない。差別用語対策の自主規制なんでしょうが、こんなことやってて皆恥ずかしくないのかな。少なくとも、本気で差別に向き合ってなどいない、ということの左証です。責任逃れの極。マスク集団の意味するところも同じではありますが。



・・・・・・・・・・・・



間もなく、ヤフーのコメント欄が、携帯電話必須になるらしい。それを持っていない僕は利用が出来なくなってしまいます。禁煙ならぬ禁ヤフコメ投稿を実行できるきっかけとなる丁度良いタイミングかも知れません。ということで今のうちに駆け込み投稿。



『中国広州市で新型コロナ感染者急増』というニュース。



それに対しての嫌中ヤフコメ民からの投稿に、

“ゼロコロナ政策には賛成だが、、、”

というフレーズがあったので、それに反応しておきました。毎度同じ内容です(笑)。



>ゼロコロナ対策には賛成しません。経済回復云々の問題ではなく、もっと根本的な視点からです。



>コロナは唯の風邪です。そして唯の風邪は最も恐ろしい病気(その総称)です。昔からそれを導き出す様々なウイルスはずっと存在していて、人類に脅威を与え続けていました。



>人類はそれと戦ってきたのですが、撲滅すれば済む、という問題ではありません。仮に(人類にとって都合の悪い)様々なリスクを全て排除するとなると、地球のバランスが崩れてしまって、きっと人類も滅びてしまいます。



>現代の人間社会は、リスクの排除、ということが全ての基準になっている様なのですが、それはちょっと違うのではないかと思います。



>人類は、科学とか文明とかを過信してはいないでしょうか?



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



『人類は宇宙人と交信不可能』という記事。

その理由が記されていました。僕もまさにそう思います。



>>英マンチェスターのジョドレルバンク天体物理学センターの代表、マイケル・ガレット教授はこう話す。「私たちの想像をはるかに超える容量を持った何かが存在する可能性はあります。アリが人間とコミュニケーションをしようとするようなものです」

>>さらに、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの宇宙生物学者であるルイザ・プレストン博士はこう続けた。「私たちがアリで間違いないでしょう。我々は自分たちの思考能力に関する思い上がりがあります」



・・・・・・・・・・



で、はじめに記した再会ベニシジミの話題に戻ります。



同じ個体に出会っていることが判明したからには、意識しようがしまいが、どうしても再度その個体に出会うことが目的でのフィールド探索になってしまいます。



それは余り好ましい事ではないと、次の日は“ぶらり散歩”を中止することにしました。でも、ここのところ毎日快晴なので、ジョイフルに閉じこもったままというわけにも行きません。一応この3日間、午前10時台と午後2時台に、それぞれ20分ほど、カメラを持って“ぶらり散歩”に出かけました。



やっぱり“再チェック”が目的となってしまうけれど、再会できないでいます。出会った別の個体も、一応撮影しています。考えてみれば、この季節に高温期(長日)型、いわゆる夏型がいた、ということ自体、かなり特異なことですね。ほかの個体は概ね低温期(短日)型、いわゆる春型(含む晩秋型)です。よく10月末まで夏型が生き残っていたものです。



その低温期型もボロ個体の割合が多くなりだしたようです。なぜかボロ個体に心を惹かれます。



・・・・・・・・・・



ベニシジミに限らず、どの蝶の場合もそうなのですが、目まぐるしく飛び回っていて、とまらないことには撮影出来ない。といって、とまったらとまったで、目の前にいても姿が分からなくなってしまう。別に僕の目が悪いからじゃないですよ。いても存在が分からない、それが野生生物の本質なのです。コロナと同じです。



・・・・・・・・・・



クロマダラソテツシジミですが、ここ数年で全国的に一気に分布拡散しているようです。おそらく「特定外来生物被害防止法」の対象種に指定されるものと思われます。



でも、本来、ソテツとソテツシジミは、大昔からセットで存在しているんですね。



それが、人間がソテツを移植して愛でるようになり、それに付随してきた虫のほうは、大事に育てているソテツを食害する悪者ゆえ、排除撲滅の対象とする、、、なんだか、ずいぶん勝手なような、、、。



・・・・・・・・・・・・・・・・



写真⓵

写真⓶

写真⓷

写真⓸

写真⓹

写真⓺

写真⓻

写真⓼

写真⓽

写真⓾

一応、ベニシジミに出会ったらカメラを向けているのですが、あとで気付いたら、セセリが一緒に写り込んでいた。チャバネセセリも出会うたびに写しているのです。もしかしたらイチモンジセセリが混じっていないかと。写真でチェックします。全部チャバネセセリですね。ところが、偶然移っていたこの写真の個体は、イチモンジセセリではないでしょうか?角度が良くなくて特徴がはっきりと捉えられていないので、断定はできないですが(やっぱりチャバネセセリかも知れません)。それとわかっていたら、ちゃんと撮影していたのですけれど。

写真⑪

写真⑫

写真⑬

写真⑭

写真⑮

写真⑯

写真⑰

写真⑱

写真⑲

写真⑳

写真㉑

写真㉒

写真㉓

写真㉔

写真㉕

写真㉖

写真㉗





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無題(補遺)またはベニシジミの奇跡!

2022-11-04 08:37:10 | コロナ 差別問題と民主化運動 身近な自然





読者の方々に質問です(僕は頭が悪いので、教えて頂ければ幸いです)。



【Ⅰ】

マスクは、なぜ必要なのですか?

【Ⅱ】

「沖縄に対する日本」

「台湾・チベット・ウイグルに対する中国」

の違いを教えて下さい。

*ブログ記事の冒頭に、この質問を繰り返し続けます。



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相変わらず、毎日朝8時から夜10時までジョイフル40番テーブルでパソコンと格闘、お昼過ぎ頃に、10分間ほど、ぶらっと撮影に出ます。アパートの部屋まで4分間の道程の途中、2分間ぐらいは道脇が草叢です。そこに飛んでいる蝶を、無作為に適当に撮影しています。



メンバーは同じで、メインは「ブルー・トリオ」です。「ブルー・トリオ」といえば、もちろん「ルリシジミ」「ツバメシジミ」「ヤマトシジミ」ですが、今現在での当地に於けるブルー・トリオは、「ヤマトシジミ」「クロマダラソテツシジミ」「ウラナミシジミ」です。ルリシジミとツバメシジミは全く姿を見ていません。



まあ、季節が晩秋だけに、(春の世代に偏って出現する)いわゆる北方系の前2者は数が少なくても当然なのかも知れませんが、去年の東京(霞丘陵)でも年間を通して多くはなかった(ことにルリシジミは少なかった)ですし、温暖化の影響で暖地性の種の勢力が増しつつある、という見方も成り立ちそうではあります。とはいっても、同じような分布パターン(北方系)のベニシジミは「暖地性ブルー・トリオ」に負けずに沢山飛んでいる。それらのことも併せ考えれば、単に「温暖化」が要因とも言えないような気もします。



北方系代表種ベニシジミがんばれ!と声援を送りたいですね。



ベニシジミといえば、10月20日に撮影した同じ個体を10月30日にも撮影していて、その偶然に驚いたものです。出会った蝶は無作為に一応全部写しているので、今日もベニシジミは何枚か撮影しました。また同じ個体だったら面白いのだけれど、さすがにそれはないよね、と思いながら、、、。で、ジョイフルに戻って撮影写真をチェックしたら、まさかの同じ個体です。15日間(翅の破損具合から見て更にその数日前から)、ほぼ同じ時間帯に、ほぼ同じ場所で、雌がやってくるのを待ち続けているわけですね。



写真⓵

ベニシジミ(今日)。



写真⓶

ベニシジミ(今日)。



写真⓷

ベニシジミ(4日前)。



写真⓸

ベニシジミ(15日前)。



・・・・・・・・・・・・・・・・



以下(写真⓹~㉗)「今日のブルー・トリオ」




















































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続・無題

2022-11-03 09:00:00 | コロナ 差別問題と民主化運動 身近な自然




読者の方々に質問です(僕は頭が悪いので、教えて頂ければ幸いです)。



【Ⅰ】

マスクは、なぜ必要なのですか?

【Ⅱ】

「沖縄に対する日本」

「台湾・チベット・ウイグルに対する中国」

の違いを教えて下さい。

*ブログ記事の冒頭に、この質問を繰り返し続けます。



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いつもの事なんですけれど、「上」「下」2回に分けて書くと、「上」をアップした時点で、安心してしまって「下」をアップしないまま時間が過ぎて、結局お蔵入りになってしまいます。それで、(写真を選んでいると混乱してしまうので)余り考えずに、残りの分をアップしちゃいます。



昨日の分はあや子さんに送信した時点でタイトル書き忘れていて、指摘されて慌てて「無題」ということでアップしました。「続・無題」です。



僕の記事は、蝶や植物の話でも、コロナやロシアの話でも、中身は同じなんですね。

「俯瞰的に対する」

「“かのように”という前提に立っていることの自覚」



だから、「無題」でも良いかと思っています。



・・・・・・・・・・・・・・・



写真⓵~⓼

















ベニシジミ



昨日紹介した“ブルー”3種は、それぞれポジションが異なるにしろ、暖地性の、いわゆる南方系の蝶です。日本の各地でポピュラーな“ブルー”としては、他にルリシジミとツバメシジミがいて、ともに(どちらかと言えば)北方系の蝶です。このうち特にルリシジミの存在感がなんとなく薄れつつあるような気がしていて、、、単なる思い込みなのでしょうが、環境云々とは関わりなく「種」としての勢力が弱まりつつあるのではないかと、去年このブログに書きました。一方で、ルリシジミ(やツバメシジミ)と世界的な視野でほぼ一致する分布圏を持つベニシジミは、“北方系種”の代表として大健闘しているように思います。3種とも北から南にじわじわと分布を広げている(ルリシジミは頭打ちですが)ことも興味深いです。



写真⓸は産卵。地表に茂る草の中に潜り込むので産付現場を写すのは結構難しい。



夏は高温期型(翅表が黒鱗に覆われる)、春に低温期型(翅表は鮮紅)が出現し、晩秋に再び低温期型に置き代わるようです。今の季節は、両タイプを見ることが出来ます。





写真⓵と⓹に注目してください。10月20日と10月30日の撮影、同一個体です。鱗粉の鮮度が10日間でこれくらい落ちるという実証モデルです。



写真⓽~⑰



















チャバネセセリ



こっちは、暖地性(南方系)の種の代表ですね。この時期には通常イチモンジセセリと一緒にいることが多いのですが、今回出会った個体(毎日多数)は、全てチャバネセセリでした。そのあたりのことについての感想は昨日書きました。早計に答えを出しちゃいかんでしょうが、南方系北方系に関わらず、(温暖化とか環境変化とか以前の要因を基にして)栄枯衰勢が繰り返されているような気がします。⓽⓾は産卵。



写真⑱~㉖



















キチョウ(キタキチョウ)



蝶は(全ての野生生物は、と言って良いかも知れない)は“忍者”です。キチョウの逆光静止時は、完全に周囲に溶け込んで存在が分からなくなりますが、普通に(順光で)止まっていてもなかなか分からんですね(㉖)。半面、飛翔中は鮮やかな黄色が非常に目立ちます。何頭かがチラチラ飛んでいれば(⑳㉔)、その繁みの中に別個体(雌とは限らない)が止まっているわけですが、それが分かっていても、なかなか見つけ出すことは出来ません(㉑-㉓㉕)。



写真㉗

ツマグロヒョウモン



こいつも(昔はともかく今は)どこにでもいる蝶で、いわゆる「駄蝶」の代表種でもあるのですが、駄蝶No.1のヒメアカタテハ(今日11月1日に一頭撮影)ともども、実に美麗な種です。もっともそれは雌。雄はつまらんですね。でもよく見ると結構美しい。実は、通常は雌ばかり見かけるのですよ。でもこの一週間、ここで出会った個体(群がるように飛んでいる)は全て雄。雌には一回も出会っていない。不思議です。



熱帯アジアのほぼ全域に分布していて、地域変異は全く無いようです。ただし唯一の例外として、インド南部(デカン高原およびおそらくセイロン)産は、他とは違う翅型をしていて魅力的です。近縁種が他に無く、1種だけが広い地域に普遍的に(かつ共通形質を保って)分布している蝶といえば、次に紹介する東アジア広域分布種のアゲハチョウ、前に紹介した北半球広域分布種ベニシジミ、それに(蝶で唯一の)ほぼ世界共通分布種ヒメアカタテハなどがありますが、どれも不思議な共通項があって、広い分布圏の片隅に棲む特定の地域集団(通常唯一の近縁別種とされる)だけが、思いっきりユニークな外観をしている、ということです。アゲハチョウはルソン島のベンゲットアゲハ、ベニシジミはアビシニア高地(エチオピアなど)のヒイロベニシジミ、ヒメアカタテハはオーストラリアのミナミヒメアカタテハ、、、、。このような組み合わせは、むしろ生物地理上の「基本パターン」なのかも知れません。



写真㉘

アゲハチョウ



去年の霞丘陵では一枚たりともアゲハチョウ(アゲハ、ナミアゲハ)のまともな写真を撮ることが出来なかったのですが、今回は一発で撮れました。どこからか飛来して一瞬止まって翅を開き、すぐまた飛び去って行った。今んところ、出会ったのはこの一頭きりです。



これまでにも何度か書きましたが、種としてのアゲハチョウは、それはもう大変に(生物地理学的視点からみて)重要で魅力的な存在なんですよ。いろんな意味で、東アジアを代表する生物を一種挙げる、となると、このアゲハチョウになるかと。究極の“遺存種”で、究極の“繁栄種”。



話は変わる(これも前にも書いた)けれど、アゲハチョウの仲間は、いわゆる“パピヨン”であり、「蝶の中の蝶」のわけですけれど、実は、特定の視点から厳密な意味で捉えれば、「蝶」ではないとも言えるのかも知れないのですね。



ちょっと前までの教科書には、こうなっていたはずです。いわゆる「蛾」(鱗翅目、またはチョウ目あるいはガ目)には、様々なグループがあって、そのうちの「セセリチョウ上科」と「アゲハチョウ上科」を合わせた一群を、便宜上「蝶」と呼んでいる。その他すべてを併せて、便宜上「蛾」と呼ぶ。大半の蝶は「アゲハチョウ上科」に所属し(アゲハチョウ科のほか、シロチョウ科、タテハチョウ科、シジミチョウ科など)、バタフライとかパピヨンとか呼ぶ。「セセリチョウ上科」はセセリチョウ科のみから成り、(外観的にも血縁的にも)どちらかと言えば他の蛾との類似点が多く、バタフライとは別のスキッパーとして認識されている。



それで、なんとなく、地味で目立たないセセリチョウは「原始的な一群」、派手で良く目立つアゲハチョウは「進化した一群」として認識されているように思います。でも、それはちょっと違うんじゃないの?と疑問を持ち続けてきました。



だって、アゲハチョウ科の多くの種の食草は、被子植物の中では最も原始的な、モクレン目やウマノスズクサ目で、セセリチョウ科の大多数の種の食草は、最も新しい時代に繁栄を遂げたイネ科などの禾本科植物。それを考えれば前者が原始的で、後者が進化の末端にあることは一目瞭然のはずなんだけれど、「地味なものが原始的」「派手なものが新しい」という先入観念は、そう簡単には覆らない。



教科書にそうなっているのだから受け入れるしかなかったわけですが、近々、教科書記述自体が変わりそうですね(笑)。「蝶の代表であるアゲハチョウの仲間は実は典型的な蝶ではない」「むしろいわゆる蝶ではないとされてきたセセリチョウの仲間こそが典型的な蝶の一員」。



面白いことになって来そうです。





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無題

2022-11-02 09:36:07 | コロナ 差別問題と民主化運動 身近な自然





読者の方々に質問です(僕は頭が悪いので、教えて頂ければ幸いです)。



【Ⅰ】

マスクは、なぜ必要なのですか?

【Ⅱ】

「沖縄に対する日本」

「台湾・チベット・ウイグルに対する中国」

の違いを教えて下さい。

*ブログ記事の冒頭に、この質問を繰り返し続けます。



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10月が終わりました。結局、丸々ひと月間、毎日完璧同じパターンで過ごしました。全くのサラリーマン状態です。いや、土日関係なしなので、サラリーマン以上。もちろん幾ら働いても(将来はともかく)一銭も給料は入りません。



繰り返し記しておきますね。7時半起床。7時56分に部屋を出て、4分後の8時ジャストにジョイフル。うち2分間は、大学の駐車場の脇を歩きます。これが車車車、、、。人車共用道路なのですが、この時間帯に限っては実質車専用で、脇に舗道がないため、悲惨な状態です(アルプスの稜線歩きどころではない危険さ)。



以前から(東京近郊を探索していた時にも)実質生活道路(人の歩ける道)がなくて困ってしまったことが多々あります。町の中心部はともかく、ちょっと郊外に出ると、車車車、、、そりゃもう半端な交通量じゃない。郊外の移動は車で行うもの、迷惑だから人は歩いちゃいけない、そう暗黙の了解で決まっているんですね。まるで犯罪者を見るような眼差しを浴びて精神的に参っちゃいます。降り注ぐ弾丸を避けるようにして精神を擦り減らしつつ何時間も歩いて、やっと「道」(いわゆる路)に出れば、そこは「ハイキングコース」とか「自然観察周回路」」とかの、限られた目的に沿った「歩く」道です。生活道路じゃないので、勝手にどこかに行くことは出来ない(辿り着くところは大抵駐車場)。



車がないと生活できない、(冷房とかもそうだけれど)悪循環です。人間としての権利を放棄してしまっていることに、誰も気付いていない。自由の放棄です。自由であることと、便利である(楽しく暮らす)ことは、相同ではない。



自分だけ楽をする、それが個人だと、自己中、我儘ということになるのですが、全ての人が集団で行えば(皆が“自分だけ楽すること”に徹すれば)それが基準となってそこから外れた行為や思考は逆に“自己中”と見做されてしまうわけです。資本主義の病巣の根源なのですが、その話は置いときましょう。



話が大きくなってしまいましたが、ここはまあ1~2分の我慢なので、どうってことはありません。8時ジャストに「ジョイナス」到着。隅っこの40番のコード席で、目玉焼モーニングトースト(ドリンクは終日飲み放題)326円をオーダーして、ネットを開きます。



韓国とインドで痛ましい事故がありました。ハロウインなんかは本来特定の宗教に基づいた伝統的催しであって、我々には一切関係ないはずなんですが、空気に乗っかって、(大衆が求めて企業とかメディアとかが煽る、どっちが先かは分からないけれど)大衆の共通認識としてのお祭りイベントになって、皆が同じように、、、ということなんですね。



そして皆が皆一定方向に向かう。ホモが正義でヘテロが悪だと。一定方向への集結、僕には理解が出来ないんですが、人間もウンカやヨコバイやカメムシ(そのほか大多数の生物)同様の潜在的集合特性を維持しているのだとすれば、仕方がない事なのかも知れません(そういえば最近は、半翅目はセミ目=ヘミプテラで統一されて、ホモプテラ同翅目とヘテロプテラ異翅目の区別はされなくなってるのかな?)←本題とは無関係。



おそらく、みんなが考えている以上に、人類にとっての一大事だと思います。トータルな視野から見れば、大変な問題なのです



日常的にどこかへ収斂していく(自分もその一員である)ということの恐ろしさ。それはコロナにしてもロシアにしても統一教会問題にしても、同根です。善悪の問題じゃないですよ!具体的な思想とかでなく(もちろんその衣は纏っているわけですが)、空気に基づく大衆の先導(扇動または洗脳)によって、それが特別な状況の許ではなく、無意識的に、スムーズに為されている、ということ。普遍的な、ごく当たり前の問題(人間の本質でもあります)というのは、実に複雑で多様な要素を内包している。宗教絡みのほうがまだ分かり易くて、ましなような気もします。



この話題(人間の本質としての集団志向)は面倒なので、これ以上は踏み込みません。



で、8時開店と同時にモーニング・エッグ・トーストをオーダーして、それを食べる前に、8時半、向かいの江藤医院で毎日血圧を測ります(何故か命令されている)。先日(3日前)は上が187。かなり高いのだそうで、なぜか怒られてしまった。翌日は114で、違い過ぎるじゃないか!と思うのですが、まあ結果オーライということで、でも昨日はまた170台に戻っていた。測り直して貰ったら140台になっていた(僕の場合は低め?)。その時々の(薬を飲んだ時間とかタイミングなどで)結構数値が変わるんだそうで、だったら、毎日いちいち測る意味ないと思うんですけれどね。



ジョイフル戻って、10時過ぎにカメラを持って駐車場わきの草地にぶらりと出かけます。ここのところ快晴の日が続いていて、一日中ファミレスに籠ってるのは、何か罪悪感を感じてしまう。10分でも20分でも撮影しとけば、自らへの言い訳にもなります。



日替わりランチ(無料大盛り)500円を食べた後、午後2時過ぎに再度カメラ持参で散歩。朝とは違って、車は全くと言って良いほど通らない。その代わり学生たちが大挙して通行しています。



ロクな蝶はいません。もっとも、いかに駄蝶であっても、ボロ蝶であっても、いるだけで嬉しいです。10月末ならば、むろん碌な蝶はいないけれど、天気さえ良ければ数だけはいます。い



とりあえずの目的は、ヤマトシジミの撮影と、イチモンジセセリの実態チェック。共に駄蝶中の駄蝶ではありますが、それなりに魅力的でもあります。ことにヤマトシジミは、結構美麗な蝶(殊に雄の翅表のブルー)なのに、撮影に気合が入っていないためか、いつも中途半端な写真しか撮れていない。この際、チャレンジしておこうというわけです(とはいっても「時間つぶしに」という気分が抜け切れずに本気にはなれないので結果として碌な写真が写せないでいる)。



ヤマトシジミの雄は、いたるところで飛んでいるのだけれど、なかなか止まらんのですね。小っちゃな蝶が見えないだろう道を行きかう学生たちからすれば、「このジジイこんなところでカメラ持って何してんの?」と不信に思っていることでしょう。車に対しても人に対しても、後ろめたい気持ちにならざるを得ない。



蝶の行動(周日活動)は、種によって、時間帯によって、個体の日齢によって、気象条件によって、、、様々な要因で決まっています。60年余蝶を追っかけてきたのだけれど、いまだにきちんと把握は出来ていません。この上もなく奥深い、複雑多様な組み合わせで成り立っているのです。



ヤマトシジミに関しても、蝶の飛ぶ時間帯は(そのパターンごとに)決まっていて、もう暫く待てば止まり始めるかも知れません。少なくとも午前中はひたすら雌を探して?飛び続けている場合が多いようです。



その目まぐるしく飛び交っているヤマトシジミ雄の中に、一頭だけ止まって翅を開いている個体がいた。しめしめ、とシャッターを押します。何枚か押していて、ヤマトシジミじゃなくツバメシジミらしいことに気が付いた。こちらも、(やはり普通種ゆえ余り真剣に撮影してこなかったので)この機会に沢山移しておくことに。でも、ツバメシジミともちょっと雰囲気が違う。(翅裏が確かめれず)消去法からいうと、タイワンツバメシジミかも、、、。だとしたら、まだ1枚も撮影したことのない種のゆえ、とりあえずどっさり撮影しておくことにしました。



一通り撮影し終えて、画像をチェックしようとしたら、「カードが入っていません」という表示。体調も(何度もしつこく言うように)滅茶悪くて意識朦朧、眼もほとんど見えない状態、それでよくまあ写真など写せるものだと我ながら呆れている次第ですが、体調以上に酷いのはカメラの状態、そりゃもう生半跏なクラッシュ状態じゃないです。ちゃんと撮れるのは宝くじのぐらいの確立ですね。でもこんな表示が出るのは初めて(実際に入れ忘れて撮影していたことはこれまで何度かあったけれど)今度こそ万事休すです。それで一度ジョイフルに戻って、ダメもとで叩いたり振り回したりしていたら、突然直った。



せっかくタイワンツバメシジミかも知れない種に出会った(空撮影した)のだから、同じ所に戻って、再登場してくるまで執念で待ち続けて撮影し直さなきゃ、と思っていたら、すぐに姿を現しました。でも、違った。クロマダラソテツシジミ。この種は数日前にも撮影しています。(同じ新帰化種の東京のアカボシゴマダラ同様)やたらといるみたいです。バリエーションが豊かな種でしょうから、さっきのをタイワンツバメシジミと間違えても不思議じゃない。でも断言するわけにもいかないので、一応片っ端からチェックしておくことにしました。結局、まず間違いなくクロマダラソテツシジミ。ヤマトシジミに見える蝶は、半々ぐらいでヤマトシジミとクロマダラソテツシジミ。大型のウラナミシジミを除くとブルーは全てこの2種です。



ヤマトシジミは、本当に感心するほど、どこにでもいる蝶です。その意味では「大和(日本)のシジミチョウ」の和名は、ピッタリなのだと思います。でも、北海道にはいません。アジアの暖地全域に最も普通にいる蝶の一つで、どちらかと言えば日本では比較的新しい時代に繁栄した種と思われますが、といって特に近年になって勢力を広げているというわけでもなく、その素性は意外によくわかっていません。雲南省北部の梅里雪山の氷河下などにも沢山いる(僕の見た限りでは日本産との有意差はない)ので、様々な角度から日本産との比較を行ってみても面白いと思います。



ちなみに、種全体の分布域は、第二次大戦時の大日本帝国の勢力範囲とほぼ重なりますね。それこそ、ヤマトシジミたる所以かな? ちなみに中国名は「カタバミシジミ」で、もちろん唯一の食草がカタバミであることに拠ります(ヤマトシジミのアイデンティティの追求は、カタバミのそれを知ることでもあります)。



限られた植物への依存、というのは、意外に稀なんですね。例えばベニシジミのメイン食草はスイバですが、タデ科の種の多くに亘っています。ベニシジミのグループの大半の種も同様です。アゲハチョウやその仲間はミカン科、モンシロチョウやその仲間はアブラナ科、セセリチョウ類やヒカゲチョウ類はイネ科、等々、そのパターンです。更にルリシジミなど多くの植物の科に亘って食草とする種もいる。ヤマトシジミのように、一種だけが、別の近縁種と異なる特別に限られた植物だけを食草とする、という例は、そう多くはなさそうです。



そういえば、クロマダラソテツシジミも、その特殊な例の一つですね。食草はソテツ。同じグループ(ヒメシジミ族ヒメシジミsection)の各種の食草とは全く異なる(注:ソテツシジミに関しては後述)、特殊な植物です。



ということで、ここ数日にアパートから2分弱のところのこの道端で出会った蝶は、ヤマトシジミ、クロマダラソテツシジミ、ウラナミシジミ、ベニシジミ、チャバネセセリ、ツマグロヒョウモン、キチョウ(キタキチョウ)、モンシロチョウ、アゲハチョウの計9種(最後の2種は一度だけ遭遇)。



イチモンジセセリがいないですね。これは意外です。チャバネセセリはごく普通に見ることが出来るのですが、イチモンジセセリは一頭もチェックできなかった。



そういえば、昨年も書いたのですが、東京青梅の霞丘陵でも、思っていたほどイチモンジセセリは多くは無かった。僕のこれまでの(数十年前の日本における)印象から言えば、秋に圧倒的に多い蝶がイチモンジセセリ、その次がヤマトシジミ、、、、といったところだったのですけれど。なにしろ数10億頭の大群となって不思議な移動をしていたという、突出して謎だらけの蝶だったのですが、その謎が解明されないまま、「普通の蝶」になってしまっているような気がします。



一般論として、生物の種の絶滅の前には、大発生が見られることが多いような気がします。僕の直接知るところでは、近代日本第一号の絶滅種(そのことに対しては幾つかの指摘したい点があるのですが、機会を改めて)オガサワラシジミ。中国杭州市内のチュウゴクギフチョウなどもその一例に相当するように思います。



僕は、オガサワラシジミに関しては、いわゆる「母種」に位置づけされるルリシジミとの関連で、相当真剣に取り組み始めたのですが、途中で挫折してしまいました。まさか絶滅してしまうとは思っても見なかったので、そのうちに、と楽観していたのです。



それとセットで取り組み始めていたのが、もう一つの小笠原固有種オガサワラセセリ。こちらはイチモンジセセリとの関連です。やはり(様々な事情で)挫折してしまったのだけれど、こちらも頑張って続けていればよかったのに、と今になってつくづく悔やんでいます。



(このことはこれまでにも何度も書きましたが)当時、東大農学部の千葉演習林において蝶の観察(ルートセンサス)と撮影を始めた時、最初に提出した計画書が、

「水田耕作の発展に伴うイチモンジセセリの生態的変遷」

今でも気に入っていて、時間的経済的体力的に許されるものであれが、これからでも再トライしたいと思う程、魅力的なテーマなのです。

(僕がやるのは実質不可能なので誰か若い人に引き継いで貰いたいですね)



二つのアプローチ。

チャバネセセリ(同居繁栄)との比較

オガサワラセセリ(残存祖先)との比較

異なる次元から光を当てていくことで、アイデンティティの実態を浮かびあがらせる。



常に俯瞰的に、異なる視点(時空)からのアプローチを行う。



衰退-繁栄-衰退。。。。の繰り返し(その過程が“進化”にも結び付いて行く)。



イチモンジセセリは、生物の種とは何か?生命とは、進化とは、集団とは、個とは何か? それらの問題提起のエキスを秘めた稀有の存在だったのですが、いつの間にか忘れ去られて、今は人々の興味の対象はアサギマダラに置き代わっています。



いや、アサギマダラだって、魅力的なテーマを無尽蔵に秘めた存在なのです。でも困ったことに、いろんな意味で“見栄え”がする。そして一見分かり易い。大衆に先導された「空気」に乗っかって、「答え」を導くことが出来そうに思える。プロフェッショナルもアマチュアも一丸となって重箱の隅をつつくような作業を重ね、情報が増えれば増えるほど、実態が見えなくなって行く。僕に言わせれば、方法論が間違っているのです。それ以前に、「方法論に沿って解明していく」という姿勢が間違っている。俯瞰性の欠如。



イチモンジセセリの、あの数十億頭の大移動の実態は、何だったのでしょうね。今は、普通の蝶になってしまっているような気がしますが、アサギマダラにしろ、世間の興味に惑わされず、腰を落ち着けて実態を探っていくことが出来れば良いですね。



ちなみに僕個人的には、「繁栄」よりも「衰退」という現象に、魅力を感じています。「危惧」ではなく「興味」です。

(「自然保護」と「絶滅危惧」という言葉が大嫌いなものですから)



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今日は、生活保護金の支給日でした。手取り約2万5000円。原則6万円貰っていた青梅市とは金額的には天国と地獄の差ですが、実質的には、こちらのほうが天国です。布団もあるし電気もつくしシャワーも浴びれるし病院での診察も受けられる。たっぷりと食事も出来る。なによりも、周りの人々の支援態勢が素晴らしい。土壇場でここに決めたのは、チエちゃんの大手柄です。もっとも、それ以外の事では、いろいろと頭が痛いですが(-_-;)



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撮影種の紹介(全て福岡県飯塚市有安近畿大学駐車場脇の同一場所で撮影)は2回に分けます。今日はブルー3種。明日ベニシジミ、チャバネセセリ、キチョウを予定。



写真1~12

クロマダラソテツシジミ

Polyommatus (Chilades) lajus


思い切って、属名をPolyommatusとしておきました。日本本土産の主要ブルーは、(エリオットの)ルリシジミ節をLycaenopsis、ツバメシジミ節をCupido、ヤマトシジミ節をZizeeria、カバイロシジミ節をGlaucopsycheとそれぞれ統合しておいたので、ヒメシジミ節はPolyommatus。



ヒメシジミ、アサマシジミ、ミヤマシジミ、カラフトルリシジミのユーラシア温帯勢に対する、熱帯性のヒメシジミ類ということになります。



むろん狭義で解釈しても良いので、その場合はソテツシジミはChiladesです。もっとも、Polyommatus-sectionの中に於けるChiladesはかなり祖先的な位置から分岐しているようなので、一律にPolyommatusに併合するのは、問題なしとは言えない様にも思います。



日本では、クロマダラソテツシジミが侵入する以前(今から60年ほど前)に、一度八重山諸島でソテツシジミChilades lajusが大発生した記録があります。最初につけられた和名は「キヤムラシジミ」で、僕などにはこちらの名の方がなじみ深いですね。ソテツシジミのほうは、それっきり発生が途絶えてしまい、入れ替わるように侵入してきたクロマダラソテツシジミのほうが、その後継続して発生を繰り返し、今では日本本土のかなり広い地域に定着してしまっているわけですが、その(繁栄と消滅)の分かれ目は、どこにあるのでしょうか?



ちなみに、今ネットで検索をしたら、ソテツシジミの属名がEdales、クロマダラシジミのほうがChiladesと分けて示されている文献をいくつか見受けます。その根拠は、どこにあるのでしょうか?



雄交尾器の形状は、両種の間に全く有意差はありません。ここに示した写真(ほぼ同じ日の同じ場所で撮影した個体)だけでも、相当にバリエーションがあります。2つの種の最も大きな差は、尾状突起を備えるか欠くかということだと思いますが、シジミチョウ科の多くの種に関しては尾状突起の有無は分類上余り大きな意味を持っていず、同一種でもあったりなかったりします。それどころか(今回撮影していて気が付いたのだけれど)同一個体でも、尾を伸ばしたり引っ込めたり?することが可能なみたいです。クロマダラソテツシジミの著しい変異パターンを考えると、ソテツシジミとの関係も再考を要するのではないかと思います。



写真13~18

ヤマトシジミ


属名をハマヤマトシジミと同じZizeeriaとしておきます。最近の傾向では細分する場合もPseudozizeeriaを使わずにZizeeriaで統一しているみたいですが、その場合はZizina(シルヴィアシジミ属)も統合すべきだと思います(雄交尾器の特化は本質的な差ではなく表現の程度差)。もっともその場合、ZizeeriaとZizinaは同じ著者によって同日に同じ文献で記載されているので、どちらに先取権があるのか、僕にはわかりません。個人的には「プセウドゼゼリア・マハ」という語感が好きですね。



写真19~24

ウラナミシジミ

Lampides boeticus



ほぼ世界中(ただし新大陸を除く)どこにでもいる蝶で、変異もほとんどなく、他に近縁種もいないという、もっともつまんない蝶の一つではあるのですが、その先入観さえ無くして対したら、姿も性格も、なかなか魅力的な蝶なんですね。他に近縁種が見当たらないということは、言い換えれば非常に特殊(二次的特化ということではなく祖先的残存ということで)なわけで、本来なら衰退絶滅のほうに向かうはずが、何かのきっかけで、爆発的に繁栄を遂げているわけです。この後どうなるのか。まるで人類の盛衰と軌を一にしているような。



写真1 クロマダラソテツシジミ 2022.10.29 12:32



写真2 クロマダラソテツシジミ 2022.10.31 10:55



写真3 クロマダラソテツシジミ 2022.10.30 14:49



写真4 クロマダラソテツシジミ 2022.10.30 14:49



写真5 クロマダラソテツシジミ 2022.10.29 12:30



写真6 クロマダラソテツシジミ 2022.10.29 12:30



写真7 クロマダラソテツシジミ 2022.10.30 14:29



写真8 クロマダラソテツシジミ 2022.10.30 14:32



写真9 クロマダラソテツシジミ(雌) 2022.10.30 14:30



写真10 クロマダラソテツシジミ(雌) 2022.10.30 15:10



写真11 クロマダラソテツシジミ 2022.10.30 15:11



写真12 クロマダラソテツシジミ 2022.10.30 15:11



写真13 ヤマトシジミ 2022.10.30 15:05



写真14 ヤマトシジミ 2022.10.29 15:29



写真15 ヤマトシジミ 2022.10.30 15:01



写真16 ヤマトシジミ 2022.10.31 14:22



写真17 ヤマトシジミ 2022.10.30 15:14



写真18 ヤマトシジミ 2022.10.31 15:04



写真19 ウラナミシジミ 2022.10.29 15:38



写真20 ウラナミシジミ 2022.10.29 15:38



写真21 ウラナミシジミ 2022.10.30 15:16



写真22 ウラナミシジミ 2022.10.31 11:01



写真23 ウラナミシジミ 2022.10.31 15:04



写真24 ウラナミシジミ 2022.10.31 15:03






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