ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

『百メートル競走を、だれがオートバイと競うのか。』と

2018-02-10 06:19:56 | 日記
スポーツは、あまり好きではありません。
よって 楽しめません。
新聞のスポーツ欄は殆ど素通り、テレビの番組もスイッチをOFFに。
若い頃というより子供の頃から、どちらかと言うと運動が嫌い、不得手でした。
というわけで、長じてからもスポーツに興味がないので、さまざまなプロの有名選手の
名前すら知らない方が多いのです。
スポーツ好きの方には「ごめんなさい」です。
とは言っても、オリンピック、夏であれ冬であれ、世界一を競うわけですから、それなりの
興味は持っています。

「平昌オリンピック」、開会式を観ました。
何だか政治的なパフォーマンスが渦を巻いていて関心も薄らぐ思いでしたが、
やっぱり観ました。

韓国と北朝鮮、そして様々な国の思惑がありますが、形だけのことと言われても平和の
祭典です。
共に手をつなぎ、言葉を交わすことから相互理解が深まってくれれば、と願っています。
「イマジン」、私も共に歌いました。
とんでもないアクシデントなど起こらず、平和裏に終了して欲しいと願うのみです。

以前、
「ボルトが 100メートルを9秒台で走ったからと言って、クルマが時速40を超したら
負けるでしょう」
と、言って友人たちを シラケさせた私でした。
当然です。

「コンピューターと、人間の競争」に関して、養老孟司氏は、著書『遺言』の中で、次のように
記していました。
  《いまではコンピューターがヒト社会を置き換えるといわれるほどになった。
   そういう議論自体を私はバカげていると思う。
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   コンピューターにできることを、ヒトがする必要はない。
   コンピューターと将棋を指したりするのは意味がない。
   私はそう思う。
   百メートル競走を、だれがオートバイと競うのか。
   走るのに特化した機械と、ヒトが争う必要はない。
   ゼロと一とで書かれ、アルゴリズムで動くような思考を、コンピューターと
   競う必要はない。
   コンピューターが邪魔なら、電源を抜けばいい。
   自分で電源を入れてしまうコンピューターを創るのは犯罪である。
   そう決めればいい。
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・》(P173~174)

この本、実はタイトルだけを見て読み始めたのです。
『終活』がらみの内容でもあろうかとの思い込みで読み始めたのでした。
いやいやとんでもない思い違いでした。
〈動物は a=b と b=a 、イコールがわからない〉
〈動物は字が読めない・・・・・それは感覚所与を優先してしまうから〉
〈客観的な現実なんてない〉
等々、刺激に充ちて面白い本でした。
ぜひ一読を。

     
コメント
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