ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

「へー、そうなんですか」

2016-09-10 06:20:21 | 日記
東京在住の甥のところへ梨を送りました。
『家族全員の好物です。美味しくいただきました』
とのメールが届きました。
〈よかった〉と、こちらも嬉しくなります。

甥の母親は私の姉に当たります。
家事の「さ・し・す・せ・そ」
つまり、かつては、女性が成人までに身につけなければいけないとされていた「裁縫・
しつけ(しとやか)・炊事・洗濯・掃除」。
これが、何ともダメな私でした。

そんな私が結婚をし、子供を生む……………それを知った母は、
“暮らしていけるんだろうか、子供を育てられるんだろうか”
と、死ぬ間際まで案じていたのです。
それを知っている姉は、母亡き後、陰にも日向にもなって私を支えてくれました。

その姉が逝って、この9月で6年となります。
姉が他界した翌年の春、大震災がありました。
姉が亡くなった時は、母親が死んだように悲しみました。
もう少し生きていてほしかったと。
でも、臥せりがちな病状だった姉が震災に会えば、
本人も家族も大変だったような気がします。
姉は、それを承知で少し早めに逝ってくれたものか…………、
そんな風に思えるのは、6年という歳月が経ったからかもしれません。

ですから、
『おいしかったよ』
のメールが届きますと、“良かった”と嬉しくなると同時に、
亡姉の声も聴こえてくるのです。
《送ってくれてありがとう うまかったよ》と。
そんな時、姉は彼岸の人ではなく すぐ身近に感じられる存在です。

今の若い方達に、「さしすせそ」(裁縫・しつけ・炊事・洗濯・掃除)なんて言っても、
“えっ それって なーに?”
と言われそうです。

ちなみに、「ネット」で見つけた〈今様〉の「さ・し・す・せ・そ」です。
   「さ」     さすがですね!
   「し」     知らなかった!
   「す」     すごいですね!
   「せ」     センスいいですね!
   「そ」     そうなんですか!
男性の心を掴むワザとしてとか。

なるほど、なるほど 知らなかった!
男性の自尊心を くすぐるわけですな。
まあ、〈ばーば〉は、もう使うこともないでしょう。

亡姉の声が、また聴こえます。
  《もう まったく まじめに やんなさいよ》
コメント (2)
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