ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

『改憲』という《願望》から目をそらせるマジシャンに見えて。

2016-06-12 06:20:40 | 日記
「1億総活躍社会」のプラン。
「希望出生率1・8」。
「介護離職者ゼロ」の目標達成に向け、保育士や介護士の給与引き上げ。

政府は、そうした目標を打ち出していますが、日本の未来を見据えた社会保障と
税制のあり方について、しっかりしたビジョンを示すべきだと思います。

安倍首相は、来る参院選に臨んでの全国遊説を始めた模様ですが、
“ことば目標”だけで檄を飛ばしているようにしか見えません。
安倍首相が行ってきた政治経過からすれば、
最終目標は、『改憲』、それも九条の改憲としか考えられません。
「改憲」は自民党の党是です。
参院で3分の2が取れたら、改憲に動き出すのは必至です。
改憲には触れずに、《アベノミクス・アベノミクスの総仕上げ》と声高に言い続けていますと、
『ウソも百回つけば………』となってしまいそうな気がします。

東京都知事の、政治資金の使途が問題になっていますが、甘利氏問題に関しても、
任命権者としての首相の責任を果たしたとは言えません。
刑事責任とは別に、甘利氏には重い道義的責任と国民への説明責任も残っています。

《首相は10日、奈良、三重両県で街頭演説し、雇用改善などの「成果」の説明に多くの時間を割いた。
マイクを握った約2時間で憲法改正には一度も触れなかった。》(毎日新聞6月10日配信)
と報じられました。
野党は、「争点隠し」だと批判しています。
当然です。
本当に、ずるいやり方です。

常日頃、首相が「慣用句」のように乱発している「国民の平和と暮らしを守る」という言葉は、
いつもむなしく響くばかりです。
安倍首相の、少々熱っぽい話しぶりは、
『改憲』という《願望》から目をそらせるマジシャンのしぐさに見えてきます。

共産党の志位和夫委員長は、記者会見で、
「自民党改憲案を許していいのかどうかが大争点だ」
と述べています。
私もそう思います。

  『ねえ、新しく選挙権を持つ18歳の君たち。
    自民党憲法改正草案は、9条について、
    「自衛隊を国防軍にし、集団的自衛権の制限をなくす」
    としていることに、しっかり目を止めて選挙をしてね』
〈ゴマメのばーば〉は、そう言いたいのです。

参院選で問われるのは消費税再延期の是非や、「アベノミクスの総仕上げ」などだけではなく、
日本の未来を見据えた税や社会保障のあり方だ、ということも。
コメント (2)
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