ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

自然との穏やかな共存が。

2016-04-29 08:01:36 | 日記
九州地方の地震は、なかなか収まってくれません。
避難されている大勢の方々の姿をテレビで見るにつけ、何とも切ない気持ちに襲われます。
先日、小さな揺れを身体に感じた時、私は思わず過剰反応をし、逃げる体勢をとってしまいました。
5年前の大震災を身体が思い出してしまうのです。

「この集落は人が住めなくなるのか」
「地区の生命線は、コメと、かんしょ。
水がないけん、今年は田植えができん。
どげんもこげんもならん」
と、布田川断層の北側に広がる布田地区のコメ農家の方が、地震で傾いた自宅の前で嘆いていらっしゃいました。
一刻も早く治まり、復興に動き始められることを祈るばかりです。

二日ほど前、年に数回訪れる磐梯山麓の湖沼を巡ってきました。
まだ、谷や北側斜面に残雪が残っていますが、ウグイスも鳴き、春が来ていました。
山桜の花びらが、風に舞っていて。
今年も、澄んだ空気を吸い、穏やかな湖沼の水面を眺め、磐梯山を見上げられたことに感謝です。

《1888年、 福島県猪苗代湖の北に位置する磐梯山は、爆発性の強い噴火活動を起こした。
この活動で山体が崩壊して北側の集落が埋没し、死者477名をだす大災害となった》
と、記されています。

噴火から、およそ130年。
磐梯山は、静かな春色をまとって佇んでいます。
幾つもの湖沼も、青い空と周辺の樹々を映して、穏やか。
観光客も、そうした自然の佇まいを、楽しんでいたようでした。
人も自然も、穏やか。

九州地方も、やがては、自然との穏やかな共存ができるようになるはず。
その兆しが、一日も早く訪れますことを、祈るばかりです。

私の住む福島県は、5年前に原発事故の災禍に遭いました。
避難地域ではありませんでしたが、あれ以来、大好きだった季節の山菜採りはしていません。
原発事故から5年たった今でも、すべてではありませんが、150キロ近く離れた地域の山菜から、
基準値を超える放射線値が検出されるのです。

原発事故は自然災害とは異なります。
川内原発。
せめて、この時期だけでも、原発の稼働を止めて欲しいと強く思っています。
                                       〈ゴマメのばーば〉

コメント (5)
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