blogギター小僧の径

ギター小僧の私生活

橋田信介

2004年05月30日 | 想い
『イラクの中心で、バカとさけぶ────戦場カメラマンが書いた』(アスコム)の著者橋田信介が殺されたようだ。妻の橋田幸子(元NHKレポーター)が笑顔で会見していたのが印象的。

ところで最近のイラク情勢は最悪だ。アメリカの独断戦争がだらだらと続き、誤爆等が多発し、死ななくていい人間がかなり死んでいる模様。また、「アブグレイブ刑務所」等で発覚したアメリカ人によるイラク人捕虜への虐待もかなり酷い。本来、捕虜の扱いは国際法で細かく規制されている。捕虜にした側の国は、捕虜の氏名を相手国に通知しなければならない。捕虜を苦役に従事させることを禁じ、食事も必要なだけ与えることになっている。希望する者には一日に二箱の煙草を与えなければならない。宗教的な儀式を行う場合は、必要な物を提供する義務がある。そのことを考えると、今回のアメリカの捕虜の扱いは違法である。過去の日本は捕虜を大切に扱ったことで有名だ。アメリカ人は自己中心的という概念よりも上をいっていてアメリカ人以外は人間じゃないと思っているに違いない。

さて、アメリカへの逆恨みで殺された橋田信介だが、有名な戦場カメラマンだ。つい最近、「自己責任論」で話題になった3人の拉致事件について「朝まで生テレビ」に出演し積極的に発言していた。上辺だけの意見の政治家やジャーナリストと違い、彼の発言は異彩を放っていた。橋田信介が日本で失明治療を受けさせようとしていたイラク人の少年は、予定通り6月1日に来日するそうだ。────合掌。

ついでに────。小泉首相が1年半振りに5月22日訪朝し、拉致家族の子供たちが首相とともに来日した。元米兵のチャールズ・ジェンキンス氏と娘の来日はなかった。何とかならないのか、と憤る世論があるようだが、曽我さんとジェンキンス氏が佐渡で暮らせることなどあろうはずがない。平和ボケもいいところだ。軍隊の規律の中で一番罪の重い行為が「敵前逃亡」だ。上記の通り、軍隊規律が乱れているアメリカ軍はこの時期に(もちろん時期は関係ないが)これを許すはずが絶対ない。

ところで、ぼくは地村保さんというおじいさんに「日本人」を感じる。昔のおじいちゃんはこんな感じだったように思う。24年振りの酒、死んだ妻に似た孫。この人には長生きしてもらいたい。

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