blogギター小僧の径

ギター小僧の私生活

緒形拳の遺作『風のガーデン』

2008年12月21日 | レビュー
いろんなドラマが終わったが、やはり『篤姫』に尽きると思う。最終回の視聴率もよかったようだ。『篤姫』については2008年08月24日の日記に書いたので割愛するが、篤姫の母親が最後会いにきていた。原作にはそんなことに触れてなかったと思う。ありもしないことを入れ込んでしまったなら、歴史をねじ曲げる犯罪だと思う。

その他は『OLにっぽん』『相棒』『おみやさん』『スキャンダル』『プリズナー』『風のガーデン』を観ていた。日テレ『OLにっぽん』は阿部サダヲが出ていたので観ていたがあまりにのつまらなさに観るのをやめた。

テレ朝『相棒』は前から書いているように秀逸な作品だ。シーズン7で薫ちゃんこと寺脇康文が卒業するようだ。次はどうなるんだろう? 同じくテレ朝の石ノ森章太郎の漫画『草壁署迷宮課おみやさん』を原作とする『おみやさん』もまあまあな作品だ。日テレの刑事ドラマの悪人役でよく出ていた片桐竜次という俳優が『相棒』と似たような意地悪上司で出演している。こっちの方は立場はかなり低いようだが。石ノ森作品にしか出演できない息子の小野寺丈は情けない男だねぇ~!

TBS『日曜劇場 SCANDAL』はくだらない内容ながらも観てしまった。長谷川京子はやっぱりいい女だなぁ。

WOWOWの『プリズナー』原作本の沢井鯨著「P. I . P.プリズナー・イン・プノンペン」(2000年、小学館)はその昔、読んでいたが、今回のドラマよりももっとハチャメチャだった記憶がある。ドラマ自体はつまらなかった。玉山鉄二鶴田真由の大根ぶりは観るに耐えなかった。鶴田真由のオババ度もヒドかった。全体的な演出も陳腐。

その中で、緒形拳の遺作となった『風のガーデン』はここ最近のドラマの中ではピカイチといってもいいほどの出来だ。倉本が手がけた『北の国からシリーズ』(1981年 - 2002年)、『優しい時間』(2005年1月 - 3月)に続く「富良野三部作」の第3弾という位置づけになっているということだが、『優しい時間』とは比べ物にならないほどよかった。緒形拳はいい俳優だった。書について造詣が深かったが、前の会社の時に、新人のぼくは彼の書の本の製作をやらしてもらったことがある。彼の死で悔やまれるのは『瑠璃の島』の続編がもう観られないということだ。