golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

メシアン「聖体秘蹟の書」ベイト

2011-04-17 21:21:24 | Weblog
福島第1原発の原子炉安定に6~9ヶ月という収束に関しての目処が示されましたが、それで本当に収束するの?という思いと、やはり長期間掛かるんだという思いが交錯致します。

少なくともその間、放射能は出続ける訳ですよね。

夏~秋には台風も来るし…。

もっと短期間で有効な手立ては無いものなのでしょうか?

ジェニファー・ベイト(オルガン)(Regis盤)

先日取り上げた、「二枚折り絵」、「献堂式のための唱句」(http://blog.goo.ne.jp/golf130/e/67f2f98ad5c8da8ce17eac53e17d9378?guid=ON)とのカップリング曲。(カップリングとは言っても、長さ的にもこっちの方がメインでしょうが)

メシアン晩年(1884年)のCD2枚にまたがる140分ほどの大作。

同じオルガンの大曲でも、「オルガンの書」(http://blog.goo.ne.jp/golf130/e/14a598dc124adfe03fbb262ce617c8ff?guid=ON)に聴かれた前衛性は影を潜め、ひたすら瞑想的な音楽が進んで行きます。

キリストに起こった秘蹟を描いた作品で、次の18曲から成ります。

1.汝を讃えん
2.生命の泉
3.身を隠し給う神
4.信仰の行為
5.我らの生まれしみどり子
6.マンナと生命のパン
7.復活させられた人々と命の光
8.聖体の秘蹟の設定
9.闇
10.キリストの復活
11.復活したキリスト、マグダラのマリアに現れる
12.聖変化
13.水の二つの壁
14.聖体拝受前の祈り
15.恩寵の喜び
16.聖体拝受後の祈り
17.さまざまな現存
18.捧げものと最後のアレルヤ

メシアンのオルガン音楽の集大成でしょうか。

マッシブなオルガンの圧倒的な響き。いつものメシアン通りに鳥の歌も聴け、天上の響きをも聴き取れます。

昨日からまだ2回目を聴いただけで、この作品の真価はまだとても分かりませんが、大宇宙を思わせるこの曲の壮大なスケール感は稀有のものです。

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