golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

ルクレール「ヴァイオリン・ソナタOp.5-4,6,7,8,10,11 」寺神戸、ルセ、上村、鈴木

2009-06-13 23:33:21 | Weblog
REIKOさんからお題を頂戴した(http://m.webry.info/at/handel/cmtlist.htm;jsessionid=A3F2C3B6358B5740AF327D9FCD553B0B.1028bblog403?id=0801f6d4c7&i=&p=&c=m&page=1&guid=on)ので考えてみました。

いわゆる「大岡裁判」のニューバージョンです。

昔、あるところに長い間行方不明になっていた子の親権を争う2人の女性がおりました。

1人は大商人の奥方のカネ子、一方は長屋に住む貧乏な職人のおかみさんのトメ。

大岡「どちらがこの子に対する愛情が深いか、どちらの家に帰るのがこの子の幸せになるかを見極める為、2人に料理を作ることを命ずる」

カネ子は、この子が戻って来てくれたらと、大きな鯛の尾頭付きにお刺身やら蒲鉾やらたいそう豪勢な料理を作り始めました。

しかし、トメにはお金がありません。小さな目刺しが3尾のみ。これを七輪で焼いておりました。

小さな目刺しと言えども炭火に当り、芳ばしい香りが辺り一面に漂います。

と、そこに三毛猫が素早く七輪に近付き、目刺しを掠め取ってしまいました。

「こら!」、カネ子が制したから1尾は残ったものの2尾はあっという間に三毛猫の胃袋に。

ほどなく、大岡の「はい、制限時間一杯!」という野太い声が響き渡りました。

カネ子の用意したお膳には鯛の尾頭付きが光っており、その周りを豪華なおかずが取り巻いております。

一方、トメの方は貧相な目刺し1尾にアワとヒエのご飯が縁の欠けた茶碗に入っているのみ。

勝ち誇った表情のカネ子。俯き加減のトメ。

誰の目にも彼我の差は明白、財力の差は歴然。

大岡「この子がどちらの家に戻った方が幸せかは皆の者にも良く判ったじゃろ」

そういうと大岡は、2人が争っていた三毛猫をトメの手に渡しました。

大岡「やはり日頃食べ慣れた物が一番じゃ。畜生と言えども我が家の『味』は良く憶えておるものじゃのう」

トメ「畏れながら、大岡様」

大岡「なんじゃ?トメ」

トメ「大岡様、これはアジではなく、イワシにごぜえます」

お後がよろしいようで…。

寺神戸亮(バロック・ヴァイオリン)、クリストフ・ルセ(チェンバロ)、上村かおり(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、鈴木秀美(バロック・チェロ)(DENON盤)

REIKOさんの「三大ヴァイオリンソナタ」の一つがルクレール、とのことで先日図書館から借りたCDです。

前から気になっていたジャン=マリ・ルクレール(1697~1764)のヴァイオリンソナタ。未聴だったのでこの機会に聴いてみました。

優美で微笑みの様な明るさを湛えていて良いですね~。

寺神戸さん始め、このシリーズの常連メンバーの素晴らしい古楽器演奏が心地良いです。

今度このCDも買わなきゃ。!

ところで、見直ししたら、REIKOさんご推奨はOp.9-3なんですね~!

そちらも是非とも聴いてみなくちゃ。

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
座布団10枚! (REIKO)
2009-06-14 01:12:18
すごいッ!\(^ ^)/
お題投稿時間からほんの数時間?で、このクオリティ!
golfさん、実はプロのシナリオライターとかやってるのでは?
これ、2重オチ?いや3重かも!
ちょっとしたショートショートみたいな趣もありますね。

ところで、ルクちゃん(←と私は呼んでます)の作品9の3は、まだバロックヴァイオリンが一般的じゃなかった昔、ヴァイオリニストが彼のソナタを弾く(録音する)とすれば、大抵この曲・・・だった曲です。
古楽演奏時代になって、良くも悪くも特定の曲に録音が集中しなくなったので、バロックヴァイオリンでは意外と録音が少ないんです・・・。
返信する
ルクちゃんのきゅうさん (golf130)
2009-06-14 09:36:43
REIKOさん
座布団有難うございます。(笑)
REIKOさんのコメントを拝見したのがPM9:10頃だったでしょうか。
それから、何とかPM11:00位までに記事投稿しようと思い(経験則だとPM11:00位までに投稿しないとその日のアクセス数が落ちるようですので)、急ぎ書いたのでちょっと端折っちゃっています。しかも30分ほど超過。
ちなみに、実は私は………冴えないオッサンサラリーマンです。(爆)

ルクちゃんのきゅうさん(Op.9-3)、やはりバロック・ヴァイオリンで聴きたいです。
録音少ないというのが残念。今度探してみます。
返信する
アジな裁きですね (木曽のあばら屋)
2009-06-14 14:11:05
こんにちは。
ルクレールの作品9-3は、フェリックス・アーヨの録音を持っていますが
バロック・ヴァイオリンのものは持ってませんねえ。
伸びやかで明るい曲です。

寺神戸さんの録音はどれも素晴らしいですね・・・。

ルクレールは1764年に何者かに殺害されましたが、
犯人は結局明らかにならなかったそうですね。

殺人事件の被害者になった作曲家といえば、
ルクレールとストラデルラくらいですね。
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殺人事件の被害者ですか! (golf130)
2009-06-14 20:31:23
木曽さん
コメント有難うございます。
そうですか、ルクレールは殺されちゃったんですか。こんな素晴らしい曲を作ったのに…。
一方、殺人事件の加害者になった作曲家ジェズアルドもいましたね。
作品9-3是非バロック・ヴァイオリンで聴いてみたいです。
返信する
こんな死に方はしたくね~♪ (REIKO)
2009-06-15 00:26:42
確か「ルクレール殺人事件」の捜査で、容疑者にあがったのは、彼の前妻と義弟(だったか・・・?)要するに、「親族」だったんですよ。
でも証拠不十分で、結局真犯人はわからなかったらしいです。
ルクレール、けっこう人間的&性格的には、難しい人だったようです。
曲を聴いていても、あまりそういう感じはしませんが。
容疑者に親族があがるなんて、悲しいと思うのはワタシだけ?
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ルクちゃん (golf130)
2009-06-15 22:36:15
REIKOさん
コメント有難うございます。
音楽聴いている限りでは、とても気難しい人って感じしませんよね。
かく言う私も………しょ~うもない、パッパラパ~オヤジです。(笑)
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