あいかわらず石原都知事らしい発言ですが。
ガソリン税「夏までに復活だめなら独自課税も」石原知事
(2008年4月5日(土)01:31朝日新聞)
ガソリン税の暫定税率復活をめぐり、東京都の石原慎太郎知事は4日、定例記者会見で「夏までに復活できなければ、ガソリン税(の失効分)を法定外税として都独自の課税も考える」と表明した。
石原知事は与党の再可決方針を支持し、「このままでは重要な道路事業が中断する」と主張。独自課税の金額や課税根拠については「初歩的な思いつき」として明言しなかった。都主税局によると、都内のガソリンスタンドごとに課税する考えという。
独自課税などより「そもそも自民党の安定政権を前提に租税特別措置法などと言って暫定的な措置を延長延長で恒久化するようなまやかしをしているからツケが回ってきたんだ」などともっと大きなちゃぶ台をひっくり返した方が石原知事らしかったと思いますが、今回、国から内示された都の道路事業予算が2007年度の1950億円から78億円に激減したそうですので、大所高所の議論ばかりも言っていられないのでしょう。
「東京都だけ課税」というのは給油のために都外に出る車が増えて、渋滞や環境負荷に逆効果のようにも思いますが、たとえばETCカードのICチップを利用して、東京都で一定量以上給油した車でないと都心部に乗り入れできないようにするなどとしたらどうでしょうか。
さらに、これを機会に1950億円の中身の見直しをして、「道路事業予算を2割減らすかわりに都民にも負担を」、などといえばけっこう支持されるかもしれません。
石原知事の発言はあまり好きではないものが多いのですが、これはもうちょっと掘り下げて考えてみると意外と面白いアイデアにつながるのではないかと。