一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

九段斑鳩

2005-01-11 | 飲んだり食べたり
飲みに行くのも中途半端な時間に仕事が終わったので、せっかくの機会にと今まで行けなかった、九段斑鳩のラーメンを食べに行く。

幸い待ち客は2名で店の外まで列は出来ておらず、寒い思いをしなくて済んだ。

自動販売機で食券を買う。
醤油ラーメン、塩ラーメン、油そば、とあるが、まずは基本(と思われる)醤油ラーメン「全部入りⅡ」980円にする。

席を案内され、ぐるりと店内を見回す。
椅子・テーブル・カウンターは黒が基調で天井がとても高い。厨房はオープン。
ちょっとモダンな雰囲気ではあるが、最近の店と比べると特別おしゃれ、というわけではないが、「こぎれいで広々とした店」という感じ。

入り口に店主と思しき親父が仕込みをしていて、厨房には他に2人、フロアに1人。
テーブルの上のプラスチックのプレートに、店主の写真と2002、2003に雑誌のランキング上位にランクされたお礼が書いてある。
ただ、その写真が、カウンターの奥にいる本人よりかなり若い。
ご主人、苦労されたのだろうか・・・?

で、肝心のラーメン。
無化調は当然として、鰹節は高級本枯節を使うなど、高級素材を惜しみなく使う原価率の高いこだわりのラーメンという触れ込み(というかラーメンサイトでそう言われている)だが、実際も上品な味。
鰹出汁系は最近流行りだが、とがったところや(「いかにも鰹節ですよ」というケレン)や魚介系を過剰に主張するようないやらしいところは微塵もない。
ベースの豚骨系スープとうまくなじんで、とても上品な味。
中細ちぢれ麺ともうまくからんでいる。
麺の茹で加減も適度で、「麺硬め」などと頼む輩はいなそう。(どうも麺は硬いほどえらい、という一部の風潮には納得いかない。)
具はチャーシュー3枚、のり3枚、煮卵1個、メンマ、とろろ昆布
全部入り「Ⅱ」ということは、バージョンアップしているようだ。

久しぶりにスープを全部飲んでしまった。
非常に美味しかった。



ところで店内はラーメン店にしては、全体的にゆったりしたムード。
厨房の動きも、麺を茹でた後の湯切りなどを見ても「威勢がいい」というよりは「優雅な動き」を意識しているようだ。
フロアの案内の男性も、妙に丁寧な言葉遣いだし。

そういえばどことなくご主人の風貌も日影忠雄風(失礼!)

頑固(といいながら傍から見ると単なる偏屈だったり)薀蓄(度を越えるとうっとうしい)おしゃれ(ズズーっと食べたら怒られそうな)の店が多い中で、「優しいこだわり」があるところも人気の理由かもしれない。
コメント (3)
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