一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

地道な進化

2005-01-31 | よしなしごと
写真はBRAUNの電気カミソリの内刃。
肌に当たる部分の網刃の内側で振動して、網刃との間に入ってきたヒゲを切るという構造。
網刃が2山(断面でいうとマクドナルドのMマーク状)になっているので(こんな感じ)内刃も2つある(写真は横から見たもの。目玉のようなところが2つの刃)

先週網刃が破れたので、網刃と内刃を揃って交換した。
1週間たったので、刃の掃除のために網刃をはずそうとしたところ、一気に中の内刃まで飛び出してきて、剃ったヒゲのカスを撒き散らしてしまった。

チクショウ・・・と思いながら内刃をみると、今までとはちがって、2つの刃の下に小さなバネがついている(写真の「目玉」を支えている部分)。
どうやらこれが網刃をはずした拍子に跳ねたようだ。

こんなバネは今までの内刃にはなかった。

もともと僕の使っている製品は4,5年前のものなので、替刃の規格を共用している最近の製品の改良が反映されたのだろう。


確かにバネがあれば網刃と密着するのだろう。
ただ、そんな簡単な事なら4,5年前でも考え付いていたはず。
どこかにブレイクスルーがあるのではないか・・・?

素人考えでも
内刃は中心の軸で(多分)小さな円運動を高速でするので、そもそもその先の2つのバネがきちんと上下に動くのだろうか?
バネが強すぎて内刃に密着しすぎると、内刃の寿命を短くするのではないか?
バネの耐久性は?
などと、課題は多そう。

しかも、実際に以前のものよりよく切れないといけない。
(仕事でも実効性のないアイデアのために回り道をしてしまうことってある。「アイデアを思いついた」こと自体にこだわるとろくな事はない・・・)

さらに、コストが見合うのか、という問題もある。

それやこれやをクリアして、この4.5年で地道な進化を遂げたか・・・と、散らかったヒゲのカスを前に、内刃をしげしげと見てしまった。


実際に、以前のものと比べてどうかというと、確かによく剃れるようになったとは思うが、それがバネの効果なのか、単に新しい刃に変えたためなのかは、よくわからない。
比較しようがないのが残念。
コメント
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