一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

どっちもどっち (または、つながる、ということ その3)

2005-01-24 | よしなしごと
つながる、つながらない、というつながりで(何のこっちゃ・・・)、
知り合いの中古車買取業者氏の話を思い出した。

ある日、車屋氏のところにベンツのSクラスが持ち込まれてきた。
持ち込んできたのは自動車金融業者。「あなたの愛車でお金貸します」ってやつ。
金を貸して担保に取ったものを持ち込んだ。

ところが、話を聞くと、金を貸したばっかりで初回の返済期限も来ていない。
買取価格でも軽く400万以上はするのだが、150万でいいという。どうやら融資額は100万らしい。

車屋氏「でも、その人がお金返したらどうするんですか?」
金融屋氏「返せるわけないよ。大体100万の金もないのに見栄張ってベンツに乗ってる奴なんて金を作れるわけがない」
車屋氏「でも、万が一お金を持ってきたら、車がないとトラブルになりますよね?」
金融屋氏「大丈夫大丈夫、返済期限当日は、俺、連絡取れなくなるから。そしたら金は返せないし、翌日になったら『お前が返さなかったから担保実行して売っちまった。昨日無理やりにでも返さないお前が悪い』と言えばそれまでだよ」

車屋氏、儲けとしてはとても美味しかったのだが、さすがに自分のところでは怖くて受けられない、と丁重にお引取り願ったそうだ。


通知(意思表示)が到達したかしないか、死命を制するようなときは、こういう小手先のテクニックも有効だったりする。
悪い連中はこの手のノウハウをいっぱい持っている。

これへの対抗策もあるんだけど、そういう対抗策をとれるような冷静な判断力を持っていたり、アドバイスをしてくれる知り合いがいる真っ当な人は、そもそも金融屋氏のような輩からは金を借りないよね。


まあ、金融屋氏も貸し倒れリスクの塊のような連中に金を貸すわけだから、どっちもどっち、という世界なんだろう・・・



だんだんヤバい方に入りつつあるので、とりあえずこのシリーズはここで打ち止め。
コメント
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