ジェンダーからみるカンボジア

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クメールルージュ時代の少数民族の女性に対する暴力

2014年06月28日 | 女性の自立

 

クメールルージュ時代、少数民族の女性に対する暴力がどの程度あったのかを調査した研究の結果発表に参加。調査のデザイン段階から実施まで、しっかりかかわったので、すでに内容はよく知ってるんだけれど、参加者からどんな質問がでるかな、とか、興味津々。

↓調査は、Cambodian Defenders Proejctにいるオーストラリア人が実施

105名の少数民族に属する男女を対象として実施されたインタビューをもとに、調査結果をまとめてる。

残念ながら、わたしやKatarinaが実施した一般的な調査の結果と、まあまあ同じ結果がでてる。少数民族だからといって、特別な被害にあったわけでなくって(ただしエスニッククレンジングと思われる強制結婚はある)、クメール人と同じようにつらい思いをして、現在もそのトラウマや健康の問題を抱えて生きてる。

わたしのアシスタントの子を連れて行ってたのだけれど、「生きるためにセックスと引き換えにクメールルージュ兵士から薬とか食べ物をもらったのは、自分で決めてやったことであって、犯罪ではないのじゃないか」と、セミナーのあとで質問を受けた。紛争下で、他にチョイスがない中で、そういう選択をせざるを得ないのは、「暴力」だけれど、確かに加害者を罰することはできないので犯罪とは言えない。でも、いろいろ話していると、どうやら、実際に「おかしいんじゃない?」と思われる事案をfacebookでみたそうで、教えてくれた。

事案は、セックスワーカーが、30ドルで男性と合意してゲストハウスに行ったところ、男性が30ドルを払って、「ゲストハウス代は払っておいて」、と女性に言って5ドルをセックスワーカーに払わせて去ってしまったため、男性が5ドルをだましたといって女性が警察に訴えたというもの。まあ、これは性犯罪の問題ではなくって、契約の問題だから、ちょっとわたしの範疇にはないんだけれどなあ。

いずれにしても、Facebook恐るべし。アシスタントの子には、もうちょっとFACEBOOKで情報収集すように依頼しておいたのである。