ジェンダーからみるカンボジア

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ベイビー・ハッチ

2011年05月18日 | カンボジアの外で感じたこと

 

午前はプールで遊ぶことにした子ども。

↓夜はバーなのだけれど、午前はお客さんもいないから使えちゃうバー席

 

マレーシアで話題になっていることのひとつが、ベビー・ハッチ。生まれてきた赤ちゃんを育てられない親が、誰にも見られずに赤ちゃんを「置いて」いける場所で、マレーシアにも昨年設置されたそうな。

一年で、30人の赤ちゃんがすでにこの場所に届けられているのだけれど、いわゆる置き去りにされた新生児は一人のみで、あとはすべて両親あるいは親がベビーハッチの運営職員に説明して預けていっているそうな。

↓相撲レスラーまっしぐらの子ども、ベビーハッチに入らないだろうなあ・・・

イスラム教国のマレーシア。結婚せずに子どもができてしまった若いカップルとかが多くの利用者らしい。

いろいろと議論はあるみたいだけれど、この制度はうまく活用されているそうな。

社会的な事実として、子どもを育てられなくって誰かにお願いしなければならない(それも行政を通さずに)ケースも多くあるのは間違いない。それだったら、安心して子どもが育つ環境に預けるほうが、捨ててしまったり殺してしまうよりも、よほどいい選択のはず。

もちろん、育てられないなら、子どもができないようにちゃんと予防策をとるべきって議論もあるのだけれど、レイプされて生まれた子どもとか(レイプ直後に適切な処置をとれないような場合も多い)、まあいろいろケースはあるので、簡単にYESかNOってわけにはいかないのだ。

ベビー・ハッチ、マレー語では「子どもを守る場所」と訳されているそう。

カンボジアでは、この制度がどう受け止められるか、学生たちと議論してみよっと。

 

 

 


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