新聞とかの報道によると、日本では、1年8か月ぶりに死刑執行が実施されたそう。
つい先日、大学院の講義でとりあげた問題なのだけれど(グッドガバンスの講義の一環)、当然ながらわたしは死刑制度は反対派。なんといっても人権活動家でもあるわたし、死刑制度のような野蛮かつ人権侵害そのものの制度は容認できない。冤罪の問題を考えるだけでなくって、人の生きる権利を国が奪っていいのかどうか、っていう点を考えると、どんなに残酷な事件でも、犯罪者を死刑にするのは人権擁護の観点からは容認できないのだ。 まあ、そうは言ってても、自分のこどもが惨殺されたりしたら、加害者を死刑にしてやる!!って刀もって追いかけてるかもしれないけど・・・・・・
↓須磨の浜からの朝日
2年前くらいに実施された世論調査では、8割以上の日本人が死刑制度に賛成しているそうで、いやはや、人権分野で仕事している人間としては、衝撃的な世論調査結果。日本人って、どういう人権に対する思想をもってるんだ???法務省とか学校教育では、どんな人権教育をやってるんだろう?半数くらいの日本人が賛成しているって結果がでたとしてもショックなのに、大多数が賛成してるのか・・・・・信じられない・・・・・・
↓こっちは一の谷、淡路島
なんたるこっちゃ、法務大臣はいったいどんな人だろうって思ってネットでチェックすると、法務大臣が誰だかわかったことはどうでもよくって、それよりも、19人いる閣僚のうち女性が1名しかいないってことに愕然・・・・・・
いやはや、消費税の議論で夜中までえんえんと議論しているらしい政治家にもあきれ果てるけれど、日本はなんとも混迷しているなあ。夜中まで議論して、早朝からまた会議やって、政治家はいったいなにを決めてるんだろう・・・・・・・死刑制度廃止なんて、議論にもなってない様子なんだけれど、おそろしい社会だなあ。
子どもと一緒に日常生活を送っているのは、一党独裁・言論の自由のない社会。そういう生活もどうかと思うときも多々あるけれど、政府の中にいて仕事していると、いろいろ問題はあるとしても決定メカニズムが、決定が実行されるっていう利点もあって、なんとも複雑な気持ちになるのである。