玄文社主人の書斎

玄文社主人日々の雑感もしくは読後ノート

扇風機にリモコン?

2011年07月29日 | 日記
 節電の夏がやってきた。今のところ仕事場でも家でも冷房は使用していない。これまで節電に対して意識的ではなかったけれど、原発事故以降は意識的にならざるを得なくなった。
 タイムスの事務所は冷房が壊れているので、使いたくても使えない。家で寝る部屋にはもともと冷房がないので、使ってみようがない。夏場の節電に意識的でなかったのは、そのような理由による。もともとそんなに電気を使って生きてきたわけではないのだから。
 家の二階は、窓を開けておけば風が通る。古い家だから密閉性に欠ける。冬は寒いが夏は冷房なしでもしのげる。冷房なんかない時代にも、我々は生きてきた。扇風機があるじゃないか。団扇だってあるじゃないか。
 ところで、最近は扇風機にまでリモコンがつくようになった。昨年の夏、扇風機を出してきて使おうと思ったら、リモコンの電池が切れていた。「電池がなければ扇風機も使えないのか。ひとをバカにするな」と怒りのあまり、電池の入れ替えもせず放っておいた。別の古い扇風機を出してきて使った。
 今年になってよく見たら、リモコンをはずせば、その下に手動のスイッチがあって、リモコンなしでも動くことが分かった。「応急運転」とそこに書いてある。「何が“応急”だ。扇風機にリモコンなんかつけるな」と、また怒ってしまった。
 手動のスイッチだが、手で押すことはない。リモコンのかわりに長い脚があるので、スイッチはその先についている足の指で操作することにしている。脚と足に電池はいらない。

越後タイムス7月8日「週末点描」より)


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