Genの思いつ記(Gen建築設計所)

人はいろいろであります。いろいろな日常を思いつくままに記録していく建築設計事務所のブログです。

強風の日に思う

2018年01月09日 | 日記

今日はとても風が強かった。
強い風といえば、昔、公園のポプラ並木が
強風のため、倒れてしまったのを印象深く覚えている。
ポプラは木の高さの割に根が浅いので強風に
対して根が耐えきれず、根っこからもぎ取られていた。
 
ただ、その後がすごかった。
折れた部分から新芽が出てきて新しい命が芽生えていた。
そして茎がニョキニョキのびていった。
大したものだと感心したのを覚えている。
しばらく行かなかったら、全てどこかへ撤去されていた。
 
ちょっと風と建物について書いてみる。
木造住宅など建物を設計する時に地震の事ばかりチェック
しているように思われがちだが、実は風の力、「風圧力」も
しっかり検討されている。
 
いや、「風圧力」で建物の強度を補強するというようなこともある。
「地震力」だけを考えると瓦屋根のように重い屋根は
(上部が重いと揺れが大きくなる)揺れが大きくなるので
軽い屋根よりも耐力壁(外の力に対して建物を支え耐える壁)による
補強が必要なのであるが、軽い屋根になると「風圧力」で耐力壁を
決めることになる場合もある。
「地震力」よりも「風圧力」の方が負担が多きくなり、「風圧力」
から計算して耐力壁による補強が必要となる。
 
話が難しくなりそうなので、ここまでにするが、要は風の力も建物に
影響が大きいという事。昔、伊勢湾台風で甚大な被害が出たのは
「風圧力」によるものである。
強風は屋根を吹き飛ばし、建物を倒壊させる恐れもあるということ。
地震だけでなく、強風に対しても建物というのは備えなければいけない。
 
ますます、ややこしくなってきた。
そんなことは設計する人に任せればいいのだが、それも段階があるので
建てる人が選択出来る。また、話が専門的になるのでここまで。
 
何で風の話など書きだしたかというと、事務所は鉄筋コンクリートの
建物なのだが、今日の強風でアルミサッシがガタガタと音が鳴り、
ちょっと嫌な感じだったので風の強さみたいなのを書こうと思った
次第なのである。
ベランダをみれば初詣で買った「タチバナ」の鉢植えが転倒していた。





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