昨日は「とよなか暮らしのポータルサイト」の現況報告会があり、出席してきました。というか一応このプロジェクトの委員長になっておりますので・・・。詳しくは ゆにばっぷのブログ http://blog.zaq.ne.jp/bappu/ を見て下さい。
さて、前回は「構造」のことについて少しふれましたが、今回は「じゃあ、構造のチェックって誰がするの?」という話を少~し。現場での立場を明確にするために覚えておきたい言葉に「現場監理」と「現場管理」というものがあります。両方とも「カンリ」なのですが、立場も仕事もまったく異なります。
「現場監理」というのは、普通 設計事務所が行う業務です。現場が図面通りに進んでいるかどうかをチェックしたり、現場で間違いがあれば是正するように指示したり、クライアント(建築主)の代わりに現場と打合せをしてチェックしていくという立場の業務のことを指します。だから「構造のチェック」などは「監理」業務の一つなのです。
もう一つの「現場管理」とは 簡単にいいますと現場監督の仕事(工務店)のことをいいます。現場の工程表を作成し、それに応じて職人を手配したり、モノを発注したり、工事金額の交渉をしたり等々、まさに工務店の仕事のことをさします。また、設計事務所が工事に関わっていない場合、現場監督が代わって現場をチェックすることになります。
では少し考えて見ましょう!工事が進んで仮に何かまずいことが発生したとします。このときに「現場監理」として設計事務所が入っておらず、現場監督と職人だけでの「現場管理」の場合、しっかり是正されるでしょうか?建物の中には隠れてしまって見えないところがたくさんあります。ふたをしてしまうとわからない。この時に第三者の立場として「現場監理」をしていてしっかりチェックしてもらったほうが安心ではないでしょうか。それが結果的には建物の安全にもつかがると思います。
もちろん、しっかり現場監理をしてキチンといた建物を施工している工務店はたくさんあります。先ほど書いたのは極端な例ですが、欠陥住宅や悪質リフォームなどその数は増える一方なので設計事務所をもっと活用して安心安全な建物を確保しましょうという設計事務所のつぶやきです。(笑)
最近は耐震偽造などで建築業界の信用はガタ落ちです。モラルの問題であり、情けないの一言です。構造設計者はもちろん悪いのですが、確認申請のずさんさ等、いろいろ言われていますが、あまりにも酷いものなどは現場も少し感ずいていたのではないか?という疑問もあります。結局、経済(お金)に流されて本来の「モノづくり」の心を忘れてしまった人たちなのでしょう。
多くの建築関係者は まじめにコツコツ仕事をしています。