Genの思いつ記(Gen建築設計所)

人はいろいろであります。いろいろな日常を思いつくままに記録していく建築設計事務所のブログです。

正しい酒飲みの姿

2014年10月11日 | うんちく・小ネタ
今日歩いていて突然、ふっと思ったのだが、「正しい酒飲みの姿」というものは、どういうものかということ。
さあ、飲むぞ!っと気合を入れて飲むのは正しい酒飲みの姿では無いような気がする。もっと自然に時間が来れば瓶とコップを片手にちびちびとほんの少しの肴で飲むのが「正しい酒飲みの姿」であるような気がする。
 
人から見れば飲み過ぎのように見えるかも知れないが、本人は心地よく酒と人生を語っているのである。時が来れば、睡魔に負けてそっと眠りに入るのである。
眠りに入っても朝に至らず、途中で目覚め、夜のひと時の反省をするのである。
酒の誘惑に負けるというよりも酒との時間が楽しみな人生なのである。
酒で身体の調子が悪くなっても酒が好きだから仕方がないと割り切れる人生なのである。
 
そして何よりもそういう人は、ある意味ストイックであるから痩せているのである。
酒のカロリーなど関係なく、痩せて顔にたくさんの皺がある。
男の人生を生きてきた顔である。
酒を飲むときに嬉しさのあまり、思わず音を鳴らしながら飲むのである。
立呑みの酒屋に行けばそういう人たちがたくさんいる。
彼らは気分を味わいたいのである。自分と同じように酒を好きな人たちが集まる場所で
同じ時間を過ごすことによって人生の孤独を忘れられるのである。
 
酩酊するのは、酒に負けたからであってヤケ酒ではない。むしろ気分が高揚して
酒に手伝ってもらっているうちに自分を見失うのである。
普段は無口であるが、饒舌になり、最後は気持ちよく静かに眠るのである。
太っていてく、酒を飲んでいる私はまだまだ「正しい酒飲みの姿」には、なれそうにない。
最近は酒の量が自分でもわかるくらいに減ってきた。
かなり飲めたときが懐かしい。
これからは、量ではなく質を大切にしていきたい。
「正しい酒飲みの姿」まで行きつくにのは、まだまだ修業が足りないのである。


住居考-5(台所:その2)

2014年10月10日 | インポート
10月5日(日)に京都おこしやすマラソンに参加した。ハーフマラソンで当日受付もOKという手作り感満載の
マラソン大会であった。当日はどれくらいの人が参加したかわからないが、ハーフマラソンで予約した人が
109名。そのうち完走した人が87名。それでもってボクの順位は86位。見事ブービーであった。。。
まあ、とりあえず歩かずに3時間以内に完走したということで目標達成~。とっても苦しかったですが。
 
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さて、今回は「台所」の続き。今回も以前、当ブログでアップした記事に手を加えているだけですが、興味のある方は、少々長いですが、読んでみてください。 前回、「動線」のことを考えて配置しましょうという感じの話でしたが、今度は「キッチン」のことについて。「キッチン」の形状は大きく分けて「Ⅰ型」・「L型」・「コの字型」に分かれます。この他にも「ニ型」や「T型」などもあります。

まずは「Ⅰ型」について。1列に全てが並んでいる一番多いタイプ。長さは2550ミり、2700ミリが一般的。選択するときはシンクとガスレンジの位置。左右どちらが使いやすいか把握しておくこと。「Ⅰ型」は外壁側に設置するときは出窓などを一緒に考えると明るく、モノをおくスペースも出来ます。ただ、家族と向い合って料理をしたい人はダイニング側に設置し、キッチンの前にカウンターを設けて~所謂、オープンキッチンとして使う場合もあります。この時は出来るだけ開放的につくるとダイニングと一体感が出てスペースとしても広く感じます。僕が設計しているキッチンはこのタイプが多いですね。このときは、吊り戸棚は設置しません。最近は使いにくいからという理由で吊り戸棚を付けない人も多くなってきました。工事費も節約できますし~。キッチン前のカウンターはその奥行きによっては配膳カウンターになったり、大きめにとればテーブルの代わりも可能。

開放的と書きましたが、普通のレンジフードを設置するにはどうしても壁が必要になります。だいたい90cmぐらいの壁が必要。しかし、この壁が要らないレンジフードもあります。天井から吊るタイプとガスレンジのすぐ上で排気するタイプ(焼肉屋のコンロのすぐ横で排気しているのを想像してみて下さい:形は違いますが)です。このすぐ上で排気するタイプはあまりフードが汚れない。何故かというと、フードが汚れるのは熱くなった油煙がフードにたどりつくまでに、冷まされてフードの吸い込み部分で油に戻るから。
 
以前、天井から吊るタイプのレンジフードを使って完全にオープンなキッチンをつくった「リフォーム」の仕事をしたのですが、この後、そこのお宅で変化が起こりました~。なんと家事に無関心だったご主人が台所にたってお皿を洗ったり、手伝うように。子供も一緒にキッチンにたって料理を手伝うようになったそうです。しかも、子供の友達まで・・・。この仕事の時に打合せで面白いと思ったことがありました。キッチンをオープンにするかどうか悩んでおられた時に、「変に隠すと掃除しなくなるから、全部見せたらキレイに使うかも~」 この一言でオープンキッチンに決まったのですが、現在も本当にキレイに使っておられます。愛着がわくとこんなこともありますよ~ということですね。
 
次は、「L型」。調理をする場なので基本は I型と同じですが、調理の動線としては 「I型」よりも少なくてすむといわれています。コーナー部はモノを置きっ放しに出来るので常時必要なものなどはココに置いておけるので便利です。今の既製品のキッチンなどはコーナー部の入隅部分が吊戸棚や下部の収納部分に工夫されているのがあり、取り出しやすくなっています。(中身がクルッと回って外に出てくるもの等)

そして、「コの字型」。これは、ほとんどの場合「L型」にもう一列加わって「コの字」になっているので、配膳スペースを確保されたスタイルのキッチンだと理解されたら良いかと思います。食材を洗い、カットして炒めたり煮たりした後、そのまま配膳していくという一連の流れが調理する本人を中心に回っていくようなイメージです。「L型」に造作工事(所謂、造り付け家具)で配膳カウンターを造るとこのタイプに変身します~。

その次に「二型。これは2列になっているキッチンですが、シンクとガス台の関係をどう配置するかで使い方が変わってきます。シンクとガス台を同じ列に並べるのであれば「I型」+配膳カウンターということになりますが、シンクとガス台を別の列に並べると調理スペースを拡大したキッチンという使い方になります。前者は既製品で対応出来ますが、後者は既製品にはありませんのでキッチン自体をつくるということになります。以前、パスタの麺をつくったり、親子で調理をしたいという方の要望でこのタイプのキッチンをつくりました。(他のタイプのキッチンも既製品以外でつくることがあります) 2列の間の間隔をどれくらい取るかによっても使い勝手は変わってきます。

簡単に代表的なキッチンの型の紹介をしてみましたが、どのタイプにもあれば便利なのがキャスター(車)付のワゴン。これは動かせるのでとても便利です。自分で使いやすいように置くもの等をを工夫すればキッチンの使い勝手が向上します。キッチンの収納も各メーカーにより様々な工夫がされているのでショールームでも入って見ると結構楽しめます。最近は電動で動くような便利なものもありますが、僕はあまり好きではありません。電動で動くということは手で動かすものより壊れやすいと思っているからです。あまり信用していないのです~。