Genの思いつ記(Gen建築設計所)

人はいろいろであります。いろいろな日常を思いつくままに記録していく建築設計事務所のブログです。

違いがわかる

2007年08月30日 | うんちく・小ネタ

「違いがわかる」とは、よいものを知っているという意味ではない。何がどうよいのかを知っているということだ。よいものを知るには、そうでないものも知る必要がある。これはひいては、どんなつまらぬことでも無意味な経験はないということだ。

 

日経新聞での脳研究者 池谷祐二氏のコラムの一部です。違いがわかるというのはよいものを知っているだけではなく、悪いものも知っていないと本当によいものというのは判断できないということです。このときのよいものというのはボクの解釈ではあくまで個人的な主観によるものだと思っています。

 

客観的に見てほとんどの人がよいものという判断をするものもあるのでしょうが、違いがわかるということからいうと、「違い」とは「こだわり」であり、それが「個性」に結びつくと思います。だから「違いがわかる」というのは 格好いいのだろう。

 

こだわりのないよいものは便利なものが多く、それはそれでいいのだろうが、自分の考えや経験がそこに反映されていないように思う。それは格好いいとはいえないのではないか。多数がよいと思われているものの中に本当はもっとよいものがあり、それを知らないだけでよいものと判断している場合が多いのではないのか。これが日本人のブランド好きに繋がっているのではないでしょうか。言い方を替えれば名の通った企業であればその圧倒的仕事の数によって、まわりを見渡して同じであれば安心するような感覚によって、よいものと感じているだけではないだろうか。

 

よいわるいの判断というのは全てのことを知った上でできるものだとコラムでは言っている。その範囲があまりにも大きい場合、例えば、これはよくないということはわかっていて、こちらがよいと思ってもみても、実はもっともっとよいものがあるのではないか。それを知らないだけではないか。

 

これを追求してしくのが可能性だと思う。もっとよいものがあるのではないか、もっと違う考えがあるのではないか、わるいと思っていることでも発想の転換によってよいものにかわるのではないか、それが家族に個人にどう対応できるのか、そんなことを考えながら住宅の設計をしている。


2級建築士学科合格発表

2007年08月28日 | ブログ

少々夏バテ気味で疲れているのだが、世界陸上で気晴らし。

見に行きたい~。でも行けそうにない。イシンバエワ、すごい!かっこいいね~。

 

さて、今日は2級建築士の学科の合格発表があった。専門学校の学生は50名中49名合格! 合格率 98%~ みんな頑張りました。 いや~よくやった。 学生のことながら、努力が報われると気持ちいいですね~。

一人だけ不合格でしたが、もう少しのところだったので 来年こそは合格することを祈っております。今年は他に木造建築士も受けているのでそちらは大丈夫でしょう。

 

さあ、次は 9月の中頃に設計製図の試験が待っています。ボクは担当していませんが、みんな がんばれ~。12月には2級建築士だ。


子供のはなし

2007年08月27日 | ブログ

土曜日の夜の子供との会話です。

中途半端に寝てしまった小学1年生の息子は深夜?11時半ごろ まだ起きていて、

突然言い出した。

「おとうさん、ピカドンしってる?」

「?」 突然いわれてなにかわからなかった。

「ヒロシマとう~んなんとかにおちたバクダン」

「あ~ナガサキやろ」

「そうや!」

「なんで知ってんねん?」 「・・・あ、はだしのゲン!テレビでみた?」

「うん」

「すごいねん、ほにゃらはにゃらこんなへにゃら・・・(本人は一生懸命話していますが、

何を言っているのかわからない)~」 

「もっとすごいバクダンあるの?」 

「あるよ、もっとすごいのが」 「日本なんでなくなるよ」

「・・・・・」

「はだしのゲンみて どうやった」

「・・・・・」

「あれが戦争やで・・・」

「日本は戦争したことあるの?」

「あれからしてない・・・」

 

少しの会話でしたが、子供が戦争のことに初めて接した映像だったと思います。

どう感じたのか珍しく子供からテレビで見たことを話してきました。

これからも戦争をしない国と子供に言い切れるような国になって欲しいと思う。


本の紹介(その7)

2007年08月27日 | ブログ

20070827205611 「銀河鉄道の夜」 宮沢賢治  集英社文庫 381円+税

恥ずかしながら、この年になってようやく宮沢賢治をまともに読んだ。まともにというのは過去二度ほど手にしたが、最後まで読んだ記憶がない。

もちろん、本のカバーにつられて読んでみようと思ったのではない。(わざわざ書くことでもなのですが念のため・・・)12月に盛岡に行く予定なので心のどこかに残っていて、花巻出身の宮沢賢治の本を手にしたかもしれない。いや、そんなことはない、それは後で知ったのですから~。ようは何故かわからないけれど突然読みたくなった。

 

「やまなし」「いちょうの実」「よだかの星」「ひかりの素足」「風の又三郎」「銀河鉄道の夜」以上の6作品が載っている。一言でいうと 読んでみてよかった。内容は皆さんご存知だと思うので書きませんが、独特の表現方法に最初は戸惑ったが、読んでいくうちにどんどん深みにはまり、すっかり魅了されてしまった。

 

「なにがしあわせかわからないです。ほんとうにどんなつらいことでもそれがただしいみちを進む中でのできごとなら峠の上りも下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから。」 銀河鉄道の夜 の中の灯台守の台詞である。少年少女用の話なのでしょうが、大人が読んでもズシリとこたえる。少年よりも大人が読んだほうが心に染みいる物語なのかもしれない。(自分がオヤジになってから読んでいるので・・・)

 

子供のほっぺの表現などは大人が読むとほほえましく思える。純粋無垢な子供の姿を表現させると独特な表現であるがとても想像しやすい。宮沢賢治本人も純粋無垢な人だったのだろう。この本を読んでいる時は別世界に入り込み、時間と現実を忘れさせてくれた。命の大切さも失う残酷さも平然と書かれている・・・。

 

自分の子供には少年少女のころに一度は読んで欲しい一冊です。


ウヰスキー

2007年08月23日 | お酒

20070816220519 俄巣灯とういうジャズバーにて ウヰスキーを楽しむ~。ゆったりとした店の雰囲気で 最後によくいく店。

琥珀色のウヰスキーには白熱灯がよく似合う。白熱灯のさすような光が琥珀色のウヰスキーを通り抜けテーブルに黄金の影を落とす・・・。

 

な~んちゃって。実は1週間ほど前の写真です。今日はお酒を飲めそうにないのでブログにて写真をアップ~。冷たいのに心が温まるような飲み物に見えるのは白熱灯のおかげ。白熱灯についてはいつか詳しく書きたいのですが~。電気代がかかる、あつい等、いわれますが、白熱灯の光が好きなのである。

 

それにしても「ウヰスキー」 美味しそうである。これは「ニッカ」なので「ウヰスキー」と表現しておきます~。意思が弱まりそう~。あ~飲みたい・・・。