*ストーンヘンジで買ったミニチュアのストーンヘンジ。太陽が真東に昇る<お彼岸の中日>には、わが家は、これを飾ります。
見知らぬ旅人・まゆみさんから絵はがきやコメントが届きます。イギリスから便りでしたが、今日はどのあたりでしょうか。
私が仕事をやっていた頃、20年とか10年前、何度かロンドンで仕事をしてきました。 駐留していたわけではありませんが、1ヶ月ほどいたこともあります。仕事ばかりでしたが、ロンドンの街中は、少しは歩けます。
一度だけロンドンの外に行ったことがあります。現地法人**ヨーロッパ社の社長が、どこか行こうか聞いてくれたことがあって、ストーン・ヘンジに行きたい、と言ってつれていってもらったのです。
だから、自分の旅ではないのです。助手席でロードマップ見ながら走ったのですが、ロンドンから何時間だったのか、覚えていません。
平原に、ストーン・ヘンジが見えたときは、感動しました。
もともと巨石文化というか、巨石信仰、太陽信仰に関心があったのです。いったい何のために、こんな大きな石を建て並べてサークルを作ったのか。太陽の動きから、春夏秋冬、季節の動き、暦を知るため、の観測台、太陽信仰的な施設といわれています。
もっとゆっくり見たかった。小石のひとつも拾いたかったし、おみやげ物屋の解説本もゆっくり探したかったのですが、そうも行かなかったのです。
ロンドンへの帰り道に、お茶、アフタヌーン・ティをして行こうと立ち寄ってくれたホテル、といっても小さなホテルに驚かされました。
The Complete Angler(コンプリート・アングラー)ホテルだったのです。
コンプリート・アングラーは、釣魚大全として訳されている釣り文学、自然文学(ナチュラル・ライティング)の古典です。当時私が、ソローの<森の生活>と同じように夢中だった本です。
その作者・アイザック・ウォルトンゆかりのホテルだったのです。
*右は、フロントにおいてあった日本語の<ホテルを紹介したカード>
正真正銘の英国のアフタヌーン・ティを楽しみながら、窓の外のテムズ川上流の風景を見ていました。山中の川、渓流とはいっても、水がたっぷり、緑の濃いテムズ川だったのです。
このホテルには、それらしいお土産売り場はなく、ただフロントには、新書版のコンプリート・アングラーを売っていました。むろん、買いました。ここで買うことに意味があったのです。
ストーン・ヘンジからコンプリート・アングラー・ホテルへの旅。
あとで自分ひとりで来ようと思っていたのです。どうも、もう行けそうにありません。
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