アップルのスティーブ・ジョブズさんとホール・アース・カタログ(全地球カタログ)(2012.1.14)

2012-01-14 23:45:20 | Weblog

 *2011年暮れのNHKの特集番組

 昨2011年秋に亡くなったアップル社創業者でCEOのスティーブ・ジョブズのスタンフォード大学での講演の<ハングリーであれ、おろかであれ>は、すっかり有名になりました。

 というか、ワタシは初めて知ったのですが。

<ハングリーであれ、おろかであれ>=Stay hungry Stay foolish

なるほどいい言葉です。座右に置きましょう。

さて、その意味わかるの?と問われれば、もぐもぐ・・・となってしまいます。

 スタンフォード大学での講演の断片をテレビでちらっと見ただけで、全体の流れ、内容はよくわかりません。だから、<ハングリーであれ、おろかであれ>の意味もそれぞれでしょう。

 でも、さすがスティーブ・ジョブズさんですと書いておいて、スティーブ・ジョブズさんが若い時に見ていたに違いない、ある本の裏表紙に載っていることを知ったのです。

 それは、1960年代後半から70年代に、米国の若者たちの間で大評判になった<ホール・アース・カタログ(全地球カタログ)です。

 正確には、その最終号ともいえる<ホール・アース・エピローグ>(19749月発行)の裏表紙に載ったのです。 

 スティーブ・ジョブズさんは、これを読んでいたのです。ワタシもまた、リアルタイム1974年に日本でこれを買っていたのです。
 ワタシ、30を少々越えていたでしょうか。ジョブズ、20ぐらいでしょう。

 スティーブ・ジョブズさんと私、1970年代初めに同じ本を読みながら、裏表紙に印刷してあるStay hungry Stay foolishを、座右の銘にした人、気が付かなかったワタシには、人生の結果、今の“差”がでてきているのでしょうね。

 しかも恥ずかしいことに、ワタシ思い出したのでさえありません。

 暮れのNHKのテレビ番組に出てきたのです。それを見て、このホール・アース・エピローグなら持ってるぞ、と本棚から探し出したのにすぎないのです。*NHKの番組にちらっと登場しました。なかなか気づきません。この写真は再放送の時に撮影したテレビ画面です。

 ホール・アース・エピローグは、access to tools です。生きていくためのツール(道具)を紹介している本です。

 生きていくための全てが載っています。新しい生き方(行き方)のカタログです。

 おしまいの方に、スピリット(精神生活)という項目があって、仏教、禅も紹介されています。サンフランシスコにある禅センターも載っています。

*下;Whle Earth Epilog(1974年発行)、上;The next whole earth catalog(1980年発行)

 エピローグ(最終号)なのですが、1980年には、もう一冊、The next whole earth catalog(ネクスト・ホール・アース・カタログ)が発行されています。そこには、そのスピリット(精神生活)という項目に、例の禅の本が紹介されているのです。<禅マインド ビギナーズ マインド>です。

<青春時代、スティーブ・ジョブスがむさぼり読んだ禅のバイブル>と書いてあったから、ワタシが、4,5日前に買った、あの本です。

*禅マインド ビギナーズ・マインドを紹介しています。

 禅の教えか、日本人に言われ続けている言葉に、初心忘れるべからず、初心に帰れ、があります。ビギナーズ・マインド=初心です。<ハングリーであれ、おろかであれ>=Stay hungry Stay foolishは、初心に帰れ、のように思えてくるのです。

 

  【おまけ】
*もちろん、ホール・アース・カタログには、コンピュータの項目もあります。コンピュータが大きな力を発揮し始めた時代です。

*1960年代70年代のアメリカの若者たちは、禅など東洋思想に魅かれていたものも少なくないようです。

*ワタシは、1920,30年代、そして日本が戦争に負けた後1950年代までは、欧米の人たちに日本の思想、生活に、憧れというか日本的なスピリット(精神生活)を求める感情があって、60年代70年代には、それがインドに向かったように感じています。日本人は魅力的なスピリットを失ったのでしょう。ジョブズもまた20代にインドに出かけています。

*ワタシの禅、茶の湯への関心は、アメリカからの逆輸入の比重が大きいのです。

*暮れのジョブズを紹介したNHKの特集番組で、ジョブズのバックに流されていた歌は、ボブ・ディランの<ライク・ア・ローリング・ストーン>です。1960年代後半から、ワタシのまわりにも常に流れていて、一節聞こえてきたら、すぐにわかるボブ・ディランの<ライク・ア・ローリング・ストーン>です。

 


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