私らスウィング・ベアーズは、毎週末に練習しています。
10月21日(日)のSWING SWING SWING(正風館ジャズまつり)まで、もう2回しか練習日がありません。この間の日曜(9月30日)が、全員揃うという点では実質最後の練習だったのです。
今日のスウィング・ジャズの話題は、グレン・ミラーにしましょう。
ステージから、“ではグレン・ミラーのナンバーから・・・・・”と話かけると、会場全体にほっとした空気が流れます。
グレン・ミラー・サウンドは、誰でも知っています。誰にも好まれます。
<巨人・大鵬・たまご焼き・そして、グレン・ミラー>なのです。
ざっと100年前、1900年頃にアメリカ・ニューオールリンズで、黒人音楽として始まったジャズは、1930年代に入って、<それまでのジャズに感じられたルーズで、ブルージーな雰囲気を一掃したような、シャープで洗練された演奏が登場するのです>。
ベニー・グッドマンやグレン・ミラーなど、白人ミュージシャンをリーダーにするビッグバンドの登場です。
このあたりのジャズが“スウィング・ジャズ”と呼ばれたのです。そして、ビッグバンドのジャズの楽しさが広く知られていったのです。
その筆頭が、グレン・ミラーをリーダーとする、グレン・ミラー・オーケストラです。グレン・ミラーは、ジャズ界での絶頂期に、第2次世界大戦のさなか大西洋上に消息を断ちます。彼の生涯は、映画“グレン・ミラー物語”で知ることができます。
この映画は、ご夫婦だけで、ご覧になれば、美しい夫婦愛を感じるでしょう。反抗期の子どもたちとも、家族一緒に見ること出来る“ほのぼの”映画です。
映画は1953年の映画です。私に映画館でみた記憶はありません。ビデオを買って持っています。今日、ビデオをひっぱり出してきたのですが、いったい何度見たことでしょう。2,3度でしょう。それでも買うのですね。本も一回読めばおしまい。同じことです。
映画の中で、登場するナンバーは、次のとおりです。
ムーンライト・セレナーデ、真珠の首飾り、イン・ザ・ムード、茶色の小瓶、セントルイスブルース・マーチ、タキシード・ジャンクション、アメリカン・パトロール、ベイズン・ストリート・ブルース。 レコードをかけるように、ビデオをかけるのです。
さて、10月21日(日)のジャズまつりには、私ら、スウィング・ベアーズの他、ドリーム・スイング・キングダム(春日部市)、オール・スウィング・ジャズ・オーケストラ(越谷市)の3バンドの共演・競演になります。
課題曲というか、どのバンドも必ず演奏する曲を決めています。
グレン・ミラーのイン・ザ・ムード(In the Mood)です。どうも編曲者は違うようです。3バンドともプログラムの詳細は明かしません。三者三様のイン・ザ・ムードが楽しめるでしょう。
他に、スウィング・ベアーズは、タキシード・ジャンクション(Tuxede Junction)を演奏しますし、それに終演近くには、3バンド一緒の演奏で、ムーンライト・セレナーデ(Moonlight Serenade)をやります。
50人がステージ上で、おし合いへし合いの演奏になりますが、あの情感たっぷりのクラリネット・ソロは、誰がやるんでしょう。どうなるでしょうね。
【おまけ】
* 普通のレギュラー・コンサートでは、グレンミラー・ナンバーをやることは少ないでしょう。中学・高校の吹奏楽部の定演の第2部には、必ず登場します。私らには、“今さらおとなのバンドが・・・・・”みたいな気持ちもありますし、よく知られた曲には、お客様の反応が怖いという気持ちもあって避けることもあるのです。
* ことし(2007)の春、<ジャズ・ディかすかべ>のことです。
私らの前に出演した、春日部女子高校吹奏楽部さんが、“ムーンライト・セレナーデ”を演奏。私らスウィング・ベアーズも予定していただけに、少しあわてました。突然差し替える曲の準備もなく、そのまま演奏しました。かわいい女子高校生のすぐ後に、おじさんバンドの同じ曲だったのです。・・・・・・負けないくらい拍手をもらったことにしておきます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます