市民参加条例制定の裏に、何が隠されているのだろう(2007.9.14)

2007-09-14 18:37:08 | Weblog

*2年前の10月1日、庄和町は春日部市になりました。そのとき発売された“記念ビール”です。

もう4,5日前のことです。春日部市役所別館5階で、市民参加推進担当のお手伝いをしていました。
終わって夕暮れ、眼下に広がる春日部市に見とれました。高い所からの街の風景を何年も忘れていて、夕暮れの感傷もあって、ちょっとだけいいなあと思ったのです。
こうして私も、庄和町民から春日部市民になっていくのでしょう。

市民参加条例制定に向けて、市民の声を集める作業に関わっているのです。
知人がやらない?と誘ってくれたのです。正式な名前は、春日部市市民参加条例検討ワークショップという長たらしい名の集まりです。

8月中旬、30人近い市民が集まっていまして、1/3は市民活動団体からの推薦参加者、残りが応募者です。友人2人の他、町で見かけたことのある人が3,4人。
初日は、春日部市の市民参加について、それぞれの実感を話し合いました。活動団体の人はもちろん、普通の人も、<何かしらの活動>の長い豊富な経験をお持ちなのです。
まいったなあ。私など、とてもとても、公民館へバンドの練習に通っているだけ、とは恥ずかしくていえません。
世のため人のため地域のためなんて、何にもないのです。場違いだったなあ。

市役所が、市民参加条例を作るというのです。そのために市民の考えを集める、意見を出し合うのです。私は、話すこともなく聞き役にまわっていたら、皆の雑多な発言を整理するはめになってしまったのです。
それで、初めて春日部市役所の玄関に入りました。しかし、まっすぐ通り抜けるだけで、裏の別館の5階にいったのです。

市民が、役所に<市民の声を聞いてほしい><市民の立場に立った行政をやってほしい>と懸命に訴えても、適当にあしらわれるのが、通常の市民参加の形でしょう。ところが、この市民参加条例は、役所の方から作ると言い出したのです。市民から、そういう要望が湧き上がったのではないと思うのです。

しかも、全国多くの市町がいっせいに始めている。
<これは、市民に言わない裏があるのではないか>、<役所は、これから市民に何をやらせようとしているのだろうか>

ここ10年、お上がすごく簡単に作ってしまう法律には、必ず裏があって、社会は悪くなる一方ではないか、と、ヒネクレ者になっている私は、そう考えてしまうのです。

そういう視点で話を聞いていこうと、3,4回通ったのです。
やはりありました。悪名高き??構造改革というお上の方針です。市場原理・競争原理につながり、自己責任と言う言葉が出てくるのです。民間企業の話でなく、地方の公共の団体(市役所)も、公共分野も、この原理で進め!という方針のようです。

そして、どこかの大学の先生が、<市民参加条例は、自治体と市民との関係を再構築しようとする条例として位置づける・・・・・>書いていました。

<おお、またまた再構築か・・・>。10年ほど前、民間企業の中で、再構築(リストラクチャア)という言葉が金科玉条のように叫ばれました。そして、リストラの嵐が日本を覆ったのです。

・・・・・という、ねじれた視点でなく、市民参加条例を、市民運動・市民活動の天国・極地として、すばらしい、夢の市民参加を考えましょう。

*初めて春日部市役所の行った時の記念写真です。

春日部市市民参加条例についての、市民向けの“説明会”“発表会”が、この週末、9月16日(土)午後2時から、春日部市教育センター(ロビンソンの近く)で開かれます。出かけてしっかり聞きましょう。2,3日前のブログに書きました。<ここです>

私も出かけます。ひょっとすると、市民生活の大きなターニングポイントになるかもしれません。 そういう予感がするのです。


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