「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

皆さんは 「救済者」 なのでしょうか? 

2012年04月14日 23時11分54秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス
 
 「関係依存症者」 と呼ばれる人がいます。

 ある種の関係 (どれほど酷い関係でも) なしでは

 「完全」 と感じられない人のことです。

 「救済者」 というタイプの 関係依存症者があります。

 治療が必要な人に 惹かれる人たちです。

 自分がその問題を改善できると 信じています。

 しかしそれは 何と勝算の薄い試みでしょう。

 救済者は、 パートナーの問題を解決すれば、

 完璧な恋人になると 信じているといいます。

 そして自分は、

 優しく思いやりのある世話人として 認められると確信しているのです。

 ボーダーの人もノン・ボーダーラインの人も、

 最も恐れているのは 見捨てられることです。

 愛する人が自分なしではいられないと 確信すると、

 しばしの間、 この最大の恐怖を 和らげられるのです。

 以下の点に 思い当たる節がありつつも、

 自分はパートナーを変えられると 信じているなら、

 皆さんは救済者と言えるかもしれません。

・ 嘘をついてでも パートナーをかばうことがある。

・ 返してもらえないのに パートナーにお金を貸す。

・ パートナーを助け出すのが 役割になっている。

・ パートナーは 浮気や過去について 隠し事をしている。

・ パートナーは 自分や家族を害することに 中毒になっている。

・ パートナーの破壊的行動から逃れるには、 警察や友人の助けが必要である。

・ パートナーに治療を受けさせることで 頭が一杯である。

・ 問題が消えれば 完璧な関係になると信じている。

・ 仕事を探すなど、 本来パートナー自身がするべきことを 引き受けている。

・ パートナーに充分なことをしていないという 罪悪感に駆られている。

  パートナーのために 自分の生活を蔑ろにすることに 罪悪感がある。

〔「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」 星和書店(ランディ・クリーガー)より〕