「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

心子と行った桜並木に、 自転車で

2014年03月31日 22時43分23秒 | 「境界に生きた心子」

 今日は 雲ひとつない晴天、 桜もすっかり満開です。

 心子と行った桜並木を観に、 前の家のほうまで 自転車で行ってきました。

 (その途中、

 カウンセラー養成講座に通う時に通った、 長い桜並木も 観ることができました。)

 まず、 取り壊しになった 前の家の場所へ行くと、

 新しいマンションの工事中でした。

 去年の夏、 僕が転居したあと、 住人が全て退去したのが いつか分かりませんが、

 新築の工事は 今年から始まったようです。

 外壁もほとんどでき、 完成間近のようでした。

 斜向かいのブロックの、 桜の古木があったスペースにも

 新しいマンションが建ったり、 景色も一部 変わったところがありましたね。

 心子と観た並木の桜は やはり見事でした。

 毎年必ず来ていましたが、 今年からは遠くなってしまいました。


 下の写真は 桜並木で一番人気の場所、 橋の上からの景観です。

 大勢の人が 写真を撮っていました。





 下のように 桜の枝が通路の上を覆い、 花のトンネルのようになっています。

 好きな場所です。



 ちなみに 下の写真は、 家の隣の庭の桜。

 背景の青い空も鮮やかですね。





桜にメジロ

2014年03月30日 21時08分12秒 | Weblog

 昨年の夏ひっこしてから、 初めての桜の季節です。

 隣の庭に桜の木があり、

 部屋の窓を開けると 手が届きそうなところまで 枝が伸びています。

 この2~3日の暖かさで、 一挙に満開に近づきました。

 朝から窓を開け、 居ながらにして 花見を楽しんでいます。  (^^)

 見ると、 メジロらしき小鳥が つがいで。

 桜の蜜を吸いにきています。

 カメラを手にして、 シャッターを押しました。

 小さいし素早く動くし、 なかなかうまく撮れませんでしたが、

 何回もシャッターを切ったうちの 何枚かを掲載します。











援助を求める動機づけ (2)

2014年03月25日 21時30分11秒 | 「BPDファミリーガイド」より

(前の記事からの続き)

o 人生を変えるセラピーは 重大な関わりを必要とする

 いつも人のせいにしてきたことの 責任を取り、

 考え方や感じ方, 行動を変えるのは 難しいことです。

 自分なりのペースとやり方で、 自分の真実を見つけなければなりません。

o 真剣にセラピーを受ける モチベーションとしてのどん底

 BPDの人のなかには、

 どん底に突き当たってからでないと、 援助が必要だと 認めない人がいます。

 BPDの人が 真実に直面するためには、

 何かを失いたくないなどの、 重大な変化が必要です。

 変化への恐れは 内因性のもので、 その衝撃は圧倒的なものです。

 セラピーは、 BPDの人の旅であって、 ノン・ボーダーの人の旅ではありません。

 簡単なルールはありません。

 自己全体のためのリハビリです。

 ノン・ボーダーの人は 治療について 中立的な立場を取り、

 BPDの人の判断や訴えに、 同意も不同意もしないようにします。

 ただ 進みすぎるのは、 BPDの人を恐れさせる 可能性があります。

 彼らは回復し始めると、 皆さんからの支援を 失うかもしれないと考えます。

 励まし、 前向きであってほしいのですが、 このことにも敏感であってください。

〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」 ランディ・クリーガー(星和書店)
 〈監訳: 遊佐安一郎〉 より〕
 

援助を求める動機づけ (2)

2014年03月25日 21時30分11秒 | 「BPDファミリーガイド」より

(前の記事からの続き)

o 人生を変えるセラピーは 重大な関わりを必要とする

 いつも人のせいにしてきたことの 責任を取り、

 考え方や感じ方, 行動を変えるのは 難しいことです。

 自分なりのペースとやり方で、 自分の真実を見つけなければなりません。

o 真剣にセラピーを受ける モチベーションとしてのどん底

 BPDの人のなかには、

 どん底に突き当たってからでないと、 援助が必要だと 認めない人がいます。

 BPDの人が 真実に直面するためには、

 何かを失いたくないなどの、 重大な変化が必要です。

 変化への恐れは 内因性のもので、 その衝撃は圧倒的なものです。

 セラピーは、 BPDの人の旅であって、 ノン・ボーダーの人の旅ではありません。

 簡単なルールはありません。

 自己全体のためのリハビリです。

 ノン・ボーダーの人は 治療について 中立的な立場を取り、

 BPDの人の判断や訴えに、 同意も不同意もしないようにします。

 ただ 進みすぎるのは、 BPDの人を恐れさせる 可能性があります。

 彼らは回復し始めると、 皆さんからの支援を 失うかもしれないと考えます。

 励まし、 前向きであってほしいのですが、 このことにも敏感であってください。

〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」 ランディ・クリーガー(星和書店)
 〈監訳: 遊佐安一郎〉 より〕
 

援助を求める動機づけ (1)

2014年03月24日 20時59分10秒 | 「BPDファミリーガイド」より

 ノン・ボーダーの人は、 BPDの人を セラピストに会わせようと、

 次のような 多くの努力をします。

 操作, 買収, 泣く, 相手の欠点を指摘, 論理的に説明, 懇願,

 自己啓発書を置いておく。

 その結果は 目に見えています。

ステージ1

 BPDの人は、 セラピストが必要なのは ノン・ボーダーの人のほうだと言います。

 ノン・ボーダーの人のことを、

 虐待的で、 理不尽で、 支配的だと批難します。

ステージ2

 ノン・ボーダーの人は必死になって、

 「セラピストに会いに行かなければ 出ていく」 のような 最後通告をしたりします。

 セラピストが説得してくれるだろうと 期待するのです。

ステージ3

 ノン・ボーダーの人が 脅しを実行するのではないかと恐れ、

 BPDの人は セラピストに会いにいきます。

 しかし セラピーは暗礁に乗り上げます。

 援助を得ようとしない人を 助けることはできないからです。

ステージ4

 BPDの人は セラピーをやめる理由を探します。

 これは、 セラピストの腕がよく、 BPDの人の被害者意識を 強化させる代わりに、

 中核的問題に 焦点を当てる場合です。

 しかしセラピストが 患者を受け入れすぎると、

 歪んだ考えを強化してしまい、 事態を悪化させてしまうかもしれません。

ステージ5

 やがてノン・ボーダーの人は、

 人に何かを 「させる」 ことは できないということに気付きます。

 時には、 長いプロセスが繰り返されます。

ステージ6

 数ヶ月から数年後、 ノン・ボーダーの人は、

 相手を変えようとする試みが、 さらなる苦痛を 引き起こしただけだと気付きます。

(次の記事に続く)

〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」 ランディ・クリーガー(星和書店)
 〈監訳: 遊佐安一郎〉 より〕
 

専門家の援助を求める

2014年03月23日 22時04分24秒 | 「BPDファミリーガイド」より
 
 BPDの 有効な治療を探すのは、 費用もかかり、 感情的にも苦しく、

 フラストレーションとなります。

 BPD治療の経験に富んだ 臨床家への需要は、 供給を大きく上回っています。

 適切な臨床家を探すのは、 試行錯誤のプロセスです。

○ セラピストを見つけるのが 難しい理由

 セラピストがBPD患者に 否定的な態度を示す 第一の理由は、

 BPDの治療が 非常に困難なことです。

 第二に、 BPDを治療することは、

 セラピストにとって 感情的にも疲れるからです。

o 専門家にとっても 難しいBPD

 BPDは、 人の考え, 感じ方, 行動のプロセスを変えてしまいます。

 これ以上に 根本的なものはないでしょう。

 低機能のBPDの人はしばしば、

 どうせだめだろうという態度で セラピーにやってきます。

 治療のジレンマのひとつは、 BPDの人が 常に危機的状況にあるため、

 それに対処しなければならず、 深い問題を扱う時間が 作りにくいということです。

 熟達していないセラピストは、 自分自身の境界を なかなか守れません。

 問題が起こったとき、

 過度に批判的になったり、 見捨てるかのように思わせたりしてしまいます。

o 治療者も感情的にさせられる

 専門家も人間です。

 激怒や批難に対し、 本能的に反応するものです。

 頭では分かっていてもです。

 それは患者にとって有害なことです。

 クライアントが良くならないと、 それをクライアントのせいにしたり、

 クライアントの態度を  「操作」 として考えたくなります。

 BPDの人も、 よくなりたいというより、

 ただ怒りを 表現したいだけだったりします。

 治療者がうんざりするのを、 BPDの人自身感じています。

 逆に、 BPDの人が セラピストを理想化したり、

 セラピストを 自分の中心に据えてしまったりするのも、 恐ろしいことです。

〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」 ランディ・クリーガー(星和書店)
 〈監訳: 遊佐安一郎〉 より〕