「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

ステップ7 (4)

2009年08月31日 20時51分39秒 | 「BPDのABC」より
 
(前の記事からの続き)

○あなたには あなたの感情について 選択権があることを 覚えておきましょう:

 もしBPDの人が  「お母さんは 世界で最悪の母親だ!」 と言ったとき、

 あなたは 罪悪感を持つという 選択ができます。

 あるいは、 明日になれば BPDの人が

 「お母さんは世界一だ」 と 言うかもしれないと知っているので、

 今の言葉を 真に受けない (非個人化する) ことができます。

 時には、 BPDの人の 良いフィードバックを 非個人化することも必要です。

 スプリッティングの 良い面 (理想化) が、

 悪い面 (価値下げ) を伴っていることを 忘れてはいけません。

 あなた自身の自己価値という 一貫した感覚を 持つ必要があります。

 BPDの人が 何と言っても、

 あなたは 女神でも悪魔でもなく、 あなたは あなたでしかないのです。

○見捨てられ恐怖が BPDの人に 

 どのように アクティング・アウトを引き起こすか、 理解しましょう:

 BPDの人は あなたが言った言葉を、

 あなたが 彼 (彼女) を大切にしていない という意味に曲解し、

 その証拠を探しています。

 でも彼は、 あなたに優しく尋ねれば あなたが嘘をつくと思っています。

 non-BPDの人から 真実を引き出すには、

 攻撃して脅すしかない と考えます。

 悪意はありません。

 自分が欺かれていると 余りにも確信しているので、

 non-BPDの人が傷つくとは 思ってもいないのです。

○BPDの人は 恥の感覚のせいで、

 通常のセリフの中にも 批判を聞き取ってしまうことを 理解しましょう:

 BPDの人は 過度に敏感です。

 周りの皆が、 彼がでっち上げをしていると 感じるので、 腹を立てています。

〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー/E・ガン (星和書店) より 〕

(次の記事に続く)
 

ステップ7 (3)

2009年08月30日 13時45分59秒 | 「BPDのABC」より
 
(前の記事からの続き)

○事実の前に感情に 対処しましょう:

 BPDの人と 意見が対立する場合、 事実の内容でなく、

 BPDの人の感情に 反応する方が効果的です。

 BPDの人は 自分の感情に合うように、 事実を変えてしまいます。

 BPDの人が 事実ではないことを述べて 非難してきたとき、

 それを否定して 反論すると、 BPDの人は 自分が

 無効化 (無価値化, 無意味化) されたと感じ、 さらに怒るでしょう。

 BPDの人の 背後にある、

 寂しさや見捨てられ感などの 感情に対応しましょう。

○あなたの感情を BPDの人の感情と 分離しましょう:

 BPDの人は、 自分の感情を 他人に感じさせようとして、

 自分の感情を 相手に投影させます。

 誰の感情が 誰のものであるか、 あなた自身を チェックする必要があります。

○自信に満ちた 態度を取りましょう:

 口ごもったり、 謝ったりするような 振る舞い方はやめましょう。

 ユーモアを 少々使いましょう。

 微笑みましょう。

○質問しましょう:

 問題を 相手に向け変えましょう。

 代わりの解決策を 求めましょう。

 例えば、 「そのことについて、 何をすべきだと 思いますか?」

○タイミングの重要性を 意識しましょう:

 ある話題を持ち出すには、

 BPDの人の 気分や状態が 良いタイミングを選びましょう。

〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー/E・ガン (星和書店) より 〕

(次の記事に続く)
 

ステップ7 (2)

2009年08月29日 21時05分18秒 | 「BPDのABC」より
 
(前の記事からの続き)

○グレーゾーンを見続けましょう:

 BPDの人は 白黒思考をしますが、

 あらゆる状況に内在する 繊細なニュアンスを 心に止めておきましょう。

○あなたのメッセージに 集中し続けましょう:

 BPDの人の 攻撃, 強迫, 話のすり替えは 無視しましょう。

 冷静に 自分の主張を続けましょう。

○ 「壊れたレコード」 技法を使いましょう:

 質問を繰り返す, ノーと言う, 繰り返し 自分の意見を言う。

 それを何度も 繰り返しましょう。

○あなた自身を 有効化しながらも、 心をオープンに 保ちましょう:

( 「有効化」 とは、 感情や考えなどに 価値や意味があると 認識すること。

 その逆は 「無効化」。)

 BPDの人は あなたの言うことを 否定したりするでしょう。

 でも あなたにとっての現実が、 他の人の現実と 同じように、

 有効であるということを 思い出しましょう。

 これは  「自己有効化」 と呼ばれます。

 あなたの感情は、 BPDの人の感情と 同じように、

 有効化される必要があります。

〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー/E・ガン (星和書店) より 〕

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ステップ7 (1)

2009年08月28日 21時35分31秒 | 「BPDのABC」より
 
(前の記事からの続き)

*「BPDの人との コミュニケーションを取るための、

  一般的ガイドラインを 学びましょう。」

○現実的になりましょう:

 世界最高の技法でも、 BPD行動を 排除することはできません。

 BPDの人のみが その努力をすることができるのです。

 あなたの目的は、 あなたとBPDの人の双方に 敬意を払った方法で、

 コミュニケーションを取ることです。

○必要であれば、 その場を立ち去りましょう:

 身体的, 感情的に 脅かされていると感じたら、

 会話を続ける 必要はありません。

○単純化しましょう:

 デリケートな問題を 伝えるときや、

 BPDの人が 動揺しているように見えたら、

 文を短く、 単純で直接的に 話しましょう。

 誤解のないように 伝えましょう。

○その人と行動を 分離しましょう:

 non-BPDの人は BPDの人の行動を 嫌いかもしれません。

 でもそれは BPDの人を嫌いだと いうことではありません。

○ポジティブに フィードバックを与えましょう:

 私たちは 人の気に食わないことばかり 気になりがちですが、

 心からのポジティブな フィードバックをしましょう。

〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー/E・ガン (星和書店) より 〕

(次の記事に続く)
 

ステップ6 (4)

2009年08月27日 18時34分45秒 | 「BPDのABC」より
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/59594931.html からの続き)

 個人的境界を設定するのは、 最初は恐ろしいかもしれません。

 でも個人的境界は、 non-BPDの人のためだけに 設定するのではなく、

 BPDの人にも 利益を与えているのです。

 長い目で見ると、 non-BPDの人のニーズを 放棄することは、

 BPDの人のためにもなりません。

 問題は、 non-BPDの人が BPDの人の責任を 引き受けたら、

 BPDの人は 自分の責任を 持たなくて済むということです。

 BPDの人は 自分の言動が 周囲にどう影響するのか、

 見つめずに済んでしまうのです。

 きちんと自分で見つめて、 自分を変えようと 決意するまでは、

 BPDの人は良くなりません。


 BPDの人が 一番恐れるのは 見捨てられることです。

 あなたが 適正な個人的境界を設定して、 あなた自身の 人生を生きれば、

 BPDの人と 長い関係を 保てる可能性は はるかに高くなります。

 non-BPDの人の 確固たる個人的境界は、

 BPDの人が 自分の個人的境界を 設定する役にも立つでしょう。

 BPDの人は、 周りの世界に 一貫性があり、 予想可能なときに、

 感じ方も振る舞い方も ずっと良くなります。

 あなたの境界を 遵守するときは、 一貫性を持ちましょう。

 その都度 境界をずらしてしまうと、

 BPDの人の ネガティブな言動は、 間歇的に強化されてしまいます。

〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー/E・ガン (星和書店) より 〕

(次の記事に続く)
 

介護 5日目 (送迎)

2009年08月26日 21時33分08秒 | 介護帳
 
 今日は利用者さんを ワゴン車で送り迎えしました。

 欠席者もいたため 1台当たりの人数は そう多くなく、

 座席に座っている 時間が長いので 肉体的には楽でした。  (^^;)

 ただ、 一人一人の利用者さんの 色々な情報を把握し、

 連絡などを 確かにしなければなりません。

 昼は食介 (食事介助) と レクリエーションをし、 これで一応、

 一通りの身体的業務の  大雑把な流れを 体験したことになるかと思います。

 だんだん細かい部分も 理解して覚えていき、 慣れていくことですね。

 各利用者さんの 状況に合わせた 個別対応が基本なので、

 皆さんの名前と顔を 覚えることが先決です。

 でも何しろ 利用者さんの人数が多く (のべ300人以上)、

 名札が 見えないこともあったりで、 なかなか思うに任せません。

 お年寄りは 似た感じの方も多いし、 σ (^^;) の記憶力の衰えもあるし。

 それから その先は、

 様々な記録や 計画などの業務も やっていくことになるでしょう。

 まだまだ 身に付けることは 山ほどあります。

 でも 職員の人も 皆いい人たちなので、

 支えられながら やっていこうと思います。
 

ステップ6 (3)

2009年08月25日 21時28分42秒 | 「BPDのABC」より
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/59585323.html からの続き)

 幼児虐待を受けた人は、

 人との間に 強固な壁を作って 自分を守ろうとするかもしれません。

 逆に、 過度に開放的になって、

 不特定多数との性的関係に 身を投じてしまうかもしれません。

 虐待を経験する子供は 苦痛を免れるため、

 自分の辛い感情は間違っている, または重要ではないと 学習してしまいます。

 目の前の虐待から 逃れて生き延びるために、

 健常な発達段階を 踏むことができず、

 アイデンティティの発達に 問題を抱えることになります。

 個人的境界がないと、 次のような防衛機制が 生じてきてしまいます。

 人をコントロールする, 引きこもり, 非難, 正当化,

 完全主義, 二分思考, 強迫 など。

 感情の触れ合いや コミュニケーションを避けてしまいます。

 non-BPDの人が 個人的境界が薄弱な場合は、 BPDの人とは逆に、

 人の言動に 自分が責任を感じすぎる 傾向があります。

 多くのケースでは、 子供時代に

 親や他の人の世話係として 期待されていました。

 自分の気持ちを 押し殺して、

 他の人たちの責任を 引き受けることを学んでしまった 場合が多いのです。

 大半のnon-BPDの人は、

 BPDの人の ネガティブな反応を 挑発すようなことをしないようにします。

 BPDの人は、 non-BPDの人のほうが

 利己的, 無責任, 思いやりがないと 思わせることに長けています。

 それは 自分の苦痛を減ずるために、

 BPDの人が唯一 知っている方法なのです。

〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー/E・ガン (星和書店) より 〕

(続く)
 

介護 4日目 (入浴)

2009年08月24日 21時36分27秒 | 介護帳
 
 今日は初めて 入浴の介助をしました。

 僕は 実習でもお袋の介護でも 入浴をしたことはなく、

 全くの 初めての経験でした。

 いきなり 10人くらいの利用者さんの 体を洗いました。 (^^;)

 僕は汗かきなので、 ユニフォームが 午前中1枚、 午後1枚、

 ビショビショになりました。

(午前中は 人数が多いため、 パンツまで汗だくで。 ( ^_^;) )

 通所サービスの利用者さんは、 寝たきりや 重度の認知症の人は いないので、

 自分で洗える人もおり、 その分まだ楽です。

 とはいえ、 他の仕事より 肉体的には少々しんどいですが、

 利用者さんが  「気持ちいい」 と言ってくれると 嬉しいですね。

 とにかく 慣れていくことですね。

 でも浴室は 一番危険な所なので、 気を付けなければいけません。
 

ステップ6 (2)

2009年08月23日 19時38分49秒 | 「BPDのABC」より
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/59555367.html からの続き)

 個人的境界と アイデンティティの問題は 緊密に関わっています。

 自分の価値観や感情に 確信のある人は、 強い自己の感覚を 持っています。

 個人的境界は 自分が何者であるか 定義するのに役立ちます。

 それに対して 個人的境界が弱い人は、

 しばしば アイデンティティの発達が未熟です。

 自分と人の心を 区別することが困難です。

 自分の問題や責任を 人のものと混同したり、

 別の人のアイデンティティを まとったりする傾向があります。

 個人的境界は ベタベタした関係ではなく、 親密性を高めます。

 例えば、 二人の人間が結婚すると ひとつになるのではなく、

 1+1=2 のままなのです。

 樫の木と糸杉が あまり近くに生えると、互いの枝や根が 絡み合って

 成長の余地がなくなり、 それぞれの一部が 死んでしまいます。

(心理学で  「纏綿(てんめん)状態」 と言います。)

 纏綿状態は 無意識に 相手に取り入るために、

 自分が何者であるか、 何を必要としているかを 否認してしまいます。

 自分の一部を 否定することが、

 孤独よりも好ましいのです -- 少なくとも初めは。

 しかし 相手のために 自分を犠牲にすることは、

 最終的には 自分自身を喪失してしまいます。

 真にパートナーと 分かち合うためには、

 自分自身の 個別性の感覚を 持たなければなりません。

〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー/E・ガン (星和書店) より 〕

(続く)
 

介護 三日目

2009年08月22日 11時41分08秒 | 介護帳
 
 利用者さんの中に、 心子の本名と 下の名前が 同じ人がいました。 (^^;)

 陽気なおばあさんですが、 心子の引き合わせでしょうか。

 僕の彼女と 同じ名前だと 話しかけると、

 「うまいこと言って」 と 言われてしまいました。 (^_^;)

 境界性パーソナリティ障害だとか 自殺したとかは、 言えませんでしたが。

 業務も 少しずつ慣れてきました。

 しかし 覚えることは膨大で、

 利用者の人たちの 顔と名前を 頭に入れるのも大変です。

 でもスタッフの人たちは 親切に教えてくれるし、

 少しずつ覚えていけばいいと 言ってくれてます。

 それ相応に 頑張っていこうと思います。
 

「境界に生きた心子」 が プロデューサーの目に

2009年08月20日 19時55分53秒 | 「境界に生きた心子」
 
 僕が所属している ネット上のシナリオライターのグループで、

 先だって 映画企画の原作本の 募集があって、

 「境界に生きた心子」 を応募していました。

 でも 今回の募集の意図は、

 「境界に生きた心子」 のテーマと 合わないのではないかと 僕は思っていて、

 期待はしていませんでした。

 ところが 拙著を読んだプロデューサーから メールがあり、

 「境界に生きた心子」 に 非常に関心を持ってくれました。

 プロローグを読んだだけで たちまち引き込まれ、

 一気に 読んでしまったというのです。

 予定の会議もすっぽかし、

 目の前のコーヒーも すっかり冷たくなってしまったとか。

 とても多忙な方で、 普通は 本を一冊読む時間は ほとんどないそうですが、

 この上なく 嬉しいことでした。

 これまでも 何人かのプロデューサーに、

 「境界に生きた心子」 の企画を 提出していましたが、

 制作会社やテレビ局に 提出した段階でボツになったり、

 門前払いだったりしました。

 でも今回ほど、

 プロデューサーが強く 心を動かしてくれたことは ありませんでした。

 実はこのプロデューサーも、

 ボーダーと思われる 女性と付き合っていたのだそうです。

 もちろん今回も これが第一段階であり、 作品化されるまでには この先、

 大きなハードルが いくつもあります。

 まず 制作会社に企画を提出して、 そこでボツという可能性も 当然大きく、

 実現化までこぎ着けるのは 果てしなく難しいことです。

 ボーダーは 非常に理解されにくく、 それが宿命と 言えるかもしれません。

 でもだからこそ、

 ボーダーを 一人でも多くの人に 正しく知ってもらうことが、

 僕の役割だと 思っています。

 或いは これから次第に、

 制作者側の人が ボーダーに関わっているケースが 出てくるかもしれません。

 境界性パーソナリティ障害が 理解される下地が、

 ようやくできてくると 言えるのでしょうか。

 何とか 企画が少しでも進むことを 祈るばかりです。
 

介護 二日目

2009年08月19日 21時47分31秒 | 介護帳
 
 配膳,配茶は 前回より慣れました。  (^^;)

 そして今日は、 マンガを描いていた σ (^^;) の腕を買われて (?)、

 貼り絵の下書きを 頼まれました。

 正面玄関の壁に貼る 大きな貼り絵で、

 見本の宝船の絵を 拡大して描きました。

 なかなか好評でした。  (^^;)

 ここの通所サービスは 1日60人以上、 のべ300人以上の大所帯で、

 しかも リハビリが目的なので、 一人の利用期間は 6ヶ月以内のため、

 顔ぶれが 次々と変わります。

 スタッフは 大勢の顔と名前、 それぞれの人の特徴, 状態,

 家庭環境まで、 頭に入れて おかなければなりません。

 とてもそんなこと できないと思うのですが、

 スタッフの人は 誰が何曜日と何曜日に 来所するということまで 覚えています。

 やることや覚えることの 膨大さに圧倒されます。

 でも ここの所長が、 何故か σ (^^;)に 関心を持ってくれてます。

 色々話してくれたり、 今度 僕が書いたものを 読んでくれそうです。
 

介護 初日

2009年08月17日 22時14分50秒 | 介護帳
 
 本日、 心子の月命日は、 介護の仕事の 初日でした。

 どうにか 終えることができました。

 とにかく 初めての仕事場ですから、 何をしていいのか 分かりません。

 スタッフの人は ひとつずつ丁寧に 教えてくれることもあるし、

 忙しくて その余裕がないこともあるし。

 でも 皆さんいい人で 働きやすそうな所です。

 最初は 入浴や排泄などの ケアはせず、 できることから していったので、

 労働自体は 大変ではありませんでしたが、 とても気疲れはしました。

 慣れるのに 3ヶ月はかかるそうです。 (・_・;)

 ここの事業所は 介護老人保健施設が母体ですが、

 デイサービス, 高齢者住宅, 在宅介護支援センター,

 ヘルパーステーション, グループホーム, 訪問看護ステーションなど、

 多岐にわたる サービスを行なっています。

 僕の所属は 通所サービス (デイサービス, デイケア) の部門です。

 大所帯の 難点もあるそうですが、

 真摯な姿勢で 質の高い サービスを提供し、 良い施設だと感じました。


 ところで、 午後に ボランティアの女子大生の人が 来ていました。

 その人が何と 心子の本名と 同じ苗字だったのです。

 思わず 話しかけてしまいました。

 こちらの話にも 関心を持ってくれました。

 この記事や  「境界に生きた心子」 を

 読んでもらえればいいのですが。  (^^;)

 何にせよ、 これから精一杯 仕事をやっていこうと思います。
 

ステップ6 (1)

2009年08月16日 20時24分39秒 | 「BPDのABC」より
 
(前の記事からの続き)

* 「あなたの個人的な境界を 明確にするため、

 あなたの思考や感情に 注目しましょう。」

 個人的境界の問題は、 BPDの人との関わりで 中心的なものです。

 個人的境界は、 私たちが何者であるか、 どんな価値観でいるか、

 人をどう扱うか、 人からどう扱わせたいのかを 決めます。

 私たちの生活に 秩序を与えて、 有益な判断を 助けてくれます。

 健全な個人的境界は、 プラスチックの 柔らかな殻のように 柔軟なものです。

 曲げられても、 割れてしまいません。

 しかし この境界がなかったり 希薄だったりすると、

 私たちは 他の人の中に 溶け込んでしまいます。

 その人の感情や責任を 引き受けて、

 自分自身の 感情や責任を 見失ってしまうのです。

 個人的境界は 人をコントロールしたり、

 変化させるための ものではありません。

 non-BPDの人自身を ケアするために必要なものです。

 健全な個人的境界を 持つ人は、 自分の考えや感情を 理解して大切にします。

 自分自身と 自分の独自性に 敬意を払うのです。

 そして同じように、 人の考えや感情にも 敬意を払い、

 大切にすることができます。

 立場の異なる人と 意見を話し合い、 付き合いを楽しむことができます。

 また 自分の感情が 侵害されるときには、

 相手にきちんと それを訴え、 自分を守ることもできます。

〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー/E・ガン (星和書店) より 〕

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/59585323.html
 

ステップ5

2009年08月15日 18時54分20秒 | 「BPDのABC」より
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/59524133.html からの続き)

 「BPDのABC」 (ランディ・クリーガー) から、

 BPDの人と接する  「10のステップ」 の続きです。

*「トラブルの引き金を 見極めても、

 生活にもっと 予測可能性を生み出しましょう。」

 non-BPDの人には  “核ボタン” があります。

 BPDの人は こういう引き金に 気付いているようです。

 BPDの人が 脅かされたと感じたとき、 このボタンを押して、

 苦痛から 意識的・無意識的に 自分を保護するのです。

 例えば、 あるnon-BPDの人は 法律の専門家で、

 公正であることに 誇りを持っていました。

 BPDの人と 議論になったとき、BPDの人は

 ただ 「あなたは公正じゃない」 と言いさえすれば 良かったのです。

 彼は自分の意見を 疑い始めるからです。

 あなたの 核ボタンについて考え、

 あなたが弱点であると感じる 領域のリストを作りましょう。

 そういった物事が、

 あなたにとって 大きな意味を持っている 理由を考えましょう。

 それから、 その引き金 ひとつひとつに対して、

 あなたの反応は どのようなものか考えましょう。

 公正を信条とする人は、 自分の 公正についての信念を じっくり考えてみます。

 もし 自分が公正でなくなっていると 思えば、

 自分の言動に 修正を加えるでしょう。

 本当に公正だという 結論に達したら、

 BPDの人に 何を言われても 揺るがないでしょう。

〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー/E・ガン (星和書店) より 〕

(次の記事に続く)