昨日8月25日、外苑再開発に関して文科省前で抗議行動が行われました。

東京都議の超党派議員連盟の主催で、この抗議には以下の経緯があります。
外苑再開発では、秩父宮ラグビー場と神宮球場がそれぞれの場所を入れ替えて(交換して)、建て替えられるということになっています。
そのために、ラグビー場の用地の「財産処分」というものをしなければなりません。
秩父宮ラグビー場の所有者は現在JSC(日本スポーツ振興センター)になっていますが、歴史的・文化的にこの地は国民共有の財産であり、財産処分には文科相の認可が必要です。
これに対して議員連盟や多くの専門家,市民たちが反対をしています。
ところが、7月末にJSCは秘密裏に財産処分の申請をし、文科相はわずか1週間でこれを認可してしまいました。
通常このような短期間で認可ができるはずはなく、申請前から水面下で認可の手続きが進められていたとしか考えられません。
しかも、現在の秩父宮ラグビー場は一等地ですが、移転される場所の土地価格は半額ともいわれます。
この財産の目減りについての情報が全く明らかにされていません。
また、この認可には東京都の認可が先に必要とされ、文科相が認可できる段階ではないということです。
今回の抗議は、この不当な財産処分認可の取り消しを求めるものです。

https://www.facebook.com/photo/?fbid=10238201479239801&set=gm.1480382883146690&idorvanity=661302255054761
都議連盟は今39人のメンバーがおり、都議全体の4人にひとりが加盟しているということです。
都議連盟は今39人のメンバーがおり、都議全体の4人にひとりが加盟しているということです。

抗議に参加したのは、都議会議連10人、国会議連5人、その他にも区議会議員、専門家として再開発に異議を訴えている東京大学名誉教授・石川幹子先生たち。
そして一般の人100人近くが集まりました。

社民党の福島瑞穂議員と、共産党の吉良よし子議員。

石川幹子先生。

議員と石川先生は、抗議文と要請書を文科省に提出しました。
要望事項は、①財産処分の認可を取り消すこと、②不動産鑑定や認可の過程を全て公開すること。
要望書は次の言葉で締めくくられています。
「先人たちが築き、100年の歳月を経た歴史と文化を誇る神宮外苑の都市計画区域を削り、
三井不動産や伊藤忠商事に超高層ビルを建てられるよう特別の配慮を行なった神宮外苑再開発計画は、
歴史と文化、自然を破壊するのみならず、東京都及び国のまちづくりにおける民主主義を破壊する暴挙です。
私たち神宮外苑都議会議連は、あくまでも再開発計画の見直しを求めて住民や専門家と共に歩み、取り組みを進めます。」