「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

BPDに対応している施設 (付記)

2011年05月30日 19時30分49秒 | BPDの治療について
 
(前の記事からの続き)

 保健所で BPDの治療機関を聞くと、

 教えてくれる所と 教えてくれない所があるそうです。

 それは 情報を持っているか 持っていないかだということです。


 精神科の診療は、 患者とドクターの相性が 非常に大切です。

 ある人には良くても、 ある人には合わない ということがあります。

 何軒か問い合わせ、 ドクターショッピングしてみるのは

 悪いことではないのではないでしょうか。

 ただ、 信頼できる先生に出会えたら、 途中でやめずに、

 先生を信じて 最後までやっていくことが 大切と言われます。

 BPDの人は 治療を続けられないことが 多いために、

 治癒率が低くなってしまいます。

 医療機関を何回も替わると、 その度に 一から診療をやり直さねばならず、

 負担が大きく なかなか前に進みません。

 BPDの皆さんが 相性の合うドクターに出会え、

 良い方向へ向かっていくことを 祈っています。
 
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BPDに対応している施設 (2)

2011年05月29日 19時47分43秒 | BPDの治療について
 
(前の記事からの続き)

 その他に、 BPDを受け入れているという 病院やカウンセラーを紹介します。

くじらホスピタル (東京・江東区)
http://www.kujira-hp.jp/
(家族相談・ 家族の会もあるそうです。)

青梅成木台病院 (東京・青梅)
http://www.narikidai.jp/

代官山メンタルヘルス相談所 (長谷川メンタルヘルス研究所)
内田江里 (臨床心理士)
http://home.do1.itscom.net/dk-mhco/
03(5459)2188

カウンセリングルームらくだ (横浜)
山下史子 (臨床心理士)
080(5694)5504
メールアドレス:rakuda5504@ezweb.ne.jp
 

 以下は、 個人的に ネットで見つけた施設です。

人格障害研究センター
http://www.jec-heart.com/?gclid=CJrQvre4iakCFcSBpAodBnmnjA

虎ノ門病院
http://www.toranomon.gr.jp/site/view/contview.jsp?cateid=8&id=29&page=1

長谷川病院
http://www.hasegawa-hp.or.jp/patient/mental.html

 ボーダー治療を得意とする 病院一覧のページもあります。
http://www.deborder.com/hospital.html

(次の記事に続く)
 
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BPDに対応している施設 (1)

2011年05月28日 22時31分05秒 | BPDの治療について
 
 東京で BPDに対応している病院などを、 紹介させていただきたいと思います。

 僕が参加している  「BPD家族の会」 からの情報を、 元にしたものです。

 ただし僕自身は 直接に現場を知りませんので、

 受診などの際には ご自身の判断と責任で お願いしたいと思います。

 まずは、 BPDの第一人者 ・ 遊佐 (ゆさ) 安一郎先生の施設で、

 BPDの集団療法 (弁証法的行動療法) の グループを行なっています。

 遊佐先生は、  「BPD家族の会」 にも何回か来ていただき、

 「境界に生きた心子」 の出版社・ 星和書店とも 縁が深い方です。

 「弁証法的行動療法」 は、

 BPDに効果があるとされる 認知行動療法を発展させたもので、

 東洋の禅の思想を 取り入れています。

 現在アメリカで 最も効果があると言われ、

 日本でも 始める施設が出てきたところです。

長谷川メンタルヘルス研究所 (所長・ 遊佐)
http://home.d01.itscom.net/dk-mhco/

 ただ、 BPDの人には 初めから集団療法は 難しいという話もあります。

 長谷川メンタルヘルス研究所はじめ、

 下記で 個別のカウンセリング方式の認知行動療法を やっているそうです。

 (保険適用になるということです。)

原田メンタルクリニック (九段南)
http://shinbashi-ssn.blog.so-net.ne.jp/2007-11-01-3

洗足ストレスコーピング・サポートオフィス (洗足)
http://www.stress-coping.com/ninchi.html

国立精神・ 神経センター (小平市) (松本俊彦先生)
http://www.ncnp.go.jp/hospital/sd/seishin/index.html

赤坂クリニック (赤坂) (貝谷久宣先生)
http://www.kokoro-iyashi.info/archives/876178.html

 また、 「BPD家族の会」 で講演された、

 黒田章史 (あきのり) 先生の クリニックもあります。

黒田クリニック (杉並区)
http://www.onyx.dti.ne.jp/~akino-k/

(次の記事に続く)
 
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「イネイブリング」 から抜け出す

2011年05月26日 19時17分21秒 | ボーダーに関して
 
(前の記事からの続き)

 僕は心子に対しては、

 一昨日の 「イネイブリング」 チェックリストの 2番と4番が当てはまりました。

 3つ以上ではありませんでしたが、

 ご多分にもれず 僕もボーダーのパートナーとしての 隘路に陥っていたのですね。


 さて今日は、 イネイブリングから抜け出す テクニックを書いてみましょう。

1. 彼の症状や不機嫌は、 あなたの責任ではない ということを忘れない。

2. 彼が考えることも、 彼の気持ちも、 彼の行動も、

 あなたにコントロールできるものではない ということを忘れない。

3. あなたは彼を治療し、 変えることはできない ということを忘れない。

4. 彼の機嫌の悪さや ひどい行為について、 言い訳したりかばったりしない。

5. 彼には 専門的な治療が必要だということを、 あなたがまず認め、 受け入れる。

6. できるだけ、 彼の機嫌によって

 あなたの家事や仕事が 左右されることがないようにする。

7. 「彼のために できることはここまで!  これ以上はできない!」

 という限界を きっぱりと示し、 守ること。

8. 彼のことについて 心配したり悩んだりする時間を なるべく短くできるように、

 あなた自身が楽しめることをし、自分の心身の健康に気を配る。

9. 自分自身や子供を 最優先して守る。

 彼が あなたや子供を傷つけるならば、 やめてほしいと頼み、

 それが無理なら 離れて暮らすことを考える。

〔 「オトコのうつ」 (星和書店) より 〕
 
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「イネイブリング」  チェックリスト

2011年05月24日 21時36分47秒 | ボーダーに関して
 
(前の記事からの続き)

 以上のことは、 ボーダーについても 同じことが言えます。

 家族は ボーダーの人のためにと思って 世話を焼いたり、

 トラブルの尻拭いをしたり、 あつれきを恐れて 言う通りにしたりしますが、

 それが結局 ボーダーの言動を強化してしまうのです。

 そういう環境を 作っていないかどうか、

 うつの人への対応の チェックリストがありますが、

 ボーダーにも適用できるでしょう。

 3つ以上当てはまると、 イネイブリングや共依存の恐れがあります。

 ただし、 世話を焼いたりすることが 全ていけないわけではありません。

 ~~しすぎていないか、 ということを振り返る きっかけにしてください。


1. 自分の生活や 人生についての心配よりも、

 彼 (ボーダーの人) の行動や症状について 考えている時間のほうが長い。

2. 彼の機嫌がいいかどうかを 常に気にしていて、

 次はいつ爆発するか、 荒れるのかとビクビクしている。

3. 彼の機嫌がいいかどうかで、

 自分と彼の間が うまくいっているかどうかを判断する。

4. もし自分が 彼の世話を焼き、 あれこれと気を配るのを やめてしまったら、

 彼はダメになってしまうのではないか と考えている。

5. 彼が不機嫌になったとき、 あるいは不満そうにしているとき、

 それは自分のせいだと考える。

6. 彼が仕事を休むときや、 誰かとの約束を守らなかったとき、

 電話をかけて言い訳をするなど、 彼をかばう行動をとっている。

7. 他の人が  「彼、 この頃おかしくない?」 と尋ねたとき、

 「どこもおかしくない」 「怒ってるんじゃない」 「別に何も隠してない」 と

 彼の状態を隠そうとする。

(次の記事に続く)

〔 「オトコのうつ」 (星和書店) より 〕
 
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「イネイブリング」 (2)

2011年05月23日 21時08分52秒 | ボーダーに関して
 
(前の記事からの続き)

 依存症者の家族が 本人を心配したり、 止むを得ないと思える行動が、

 結果的に イネイブリングになっている例の続きです。

○依存症者の脅しに屈して、 薬物を与える。

 暴言や暴力によって お金や薬を用意する。

 その結果、 家族を脅せば 薬物が手に入ることとなり、

 暴言・ 暴力はエスカレートする。

○実行できない脅しを 繰り返す。

 「今度薬を使ったら 家を出て行ってもらう」 と言うが、 実行しない。

 その結果、 お互いの信頼を さらに損ない、

 どうせ口だけだとタカをくくって 薬物を使い続ける。

○世間体を気にする。

 家庭内のトラブルや、 本人の薬物依存症を 周囲に隠す。

 その結果、 私の家は平穏だと繕う。

○依存症者に代わって、 対外的処理をする。

 依存症者が迷惑をかけた相手に、 家族が代わって 謝ったり弁償する。

 その結果、

 人から責任を問われたり、 非難されるなどの思いをせずに、 薬を続ける。

○知らない間に トラブルを始末する。

 依存症者が壊したものを 家族が片付けて、

 翌朝には 何もなかったかのようになっている。

 その結果、 自分のために生じた 現実を見ず、 痛い思いをしないですむ。

○依存症者に対して、 自分のつらさを言葉にしない。

 「私はつらい」 など言わず、 黙ってじっと耐える。

 その結果、 家族の気持ちに直面することなく、 薬を続ける。

(次の記事に続く)

〔 ASKアルコール通信講座テキスト

 全国薬物依存症者家族連合会:
 http://www.yakkaren.com/bigina.b/hissatusirinugui.html より 〕
 
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「イネイブリング」 (1)

2011年05月22日 20時34分51秒 | ボーダーに関して
 
 「イネイブリング」 とは、 アルコール依存や薬物依存の 人に対して、

 彼らが飲み続けるのを 可能にしてしまうことを言います。

 英語の動詞  「enable」 から来たもので、

 「誰かが何かをするのを 可能に (able) する」 という意味です。

 依存症者が飲み続けるのを 可能にしてしまう (周囲の) 人は、

 「イネイブラー」 と言われます。

 実は彼らは よかれと思ってやっていることが、 裏目に出てしまっているのです。

 これは 境界性パーソナリティ障害にも共通します。

 ボーダーの人の家族などが、 ボーダーに困って 何とかしたいと思いながら、

 結果的にボーダーの言動を 助長・ エスカレートさせてしまっているのです。

 薬物依存を例に 書いてみましょう。


○ 薬物使用をコントロールしようとする。

 薬物を捨てたり、 隠したり、 使えないようにする。

 その結果、 依存症の人は、 離脱症状や脅迫的薬物欲求があるため、

 巧妙に薬物を手に入れようと 必死になる。

○ 薬物で病んでいる人に 説教する。

 「いい加減にして!」  「まったく情けない」 と責める。

 その結果、 薬物使用中の依存者は、

 選択的記憶システム (自己中心的記憶回路) によって、

 責められた印象だけが残り、 怒りや恨みをためこみやすい。

○ トラブルなどの肩代わりをする。

 「借金」 「窃盗」 「交通事故」 などの 後始末, 尻拭いをする。

 その結果、 依存症の人は 金銭的に困らず、 罪の意識を持たない。

(次の記事に続く)

〔 全国薬物依存症者家族連合会:
 http://www.yakkaren.com/bigina.b/hissatusirinugui.html より 〕
 
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被災者を雇う  「キャッシュ・フォー・ワーク (CFW)」

2011年05月20日 21時54分43秒 | 東日本大震災
 
 被災地の復興に 被災者を雇用する、

 「キャッシュ・フォー・ワーク (CFW)」 が 注目されています。

 災害地の経済復興と 被災者の自立支援につなげ、 自ら復興に関わることで、

 尊厳と 将来への希望を取り戻し、 地域の絆を強める手法です。

 復興過程の 数ヶ月から1年の間、 復興に関わる単純労働に、

 通常より低い賃金で 被災者を雇用するキャンペーンで、

 これまでも 被災した途上国で 用いられてきました。

 日本でも 有効な仕組みになる可能性があり、

 賃金よりもむしろ 精神的な支援が重要です。

 約40の団体で作る  「東北広域震災NGOセンター」 (事務局・山形市) は、

 CFW事業で 被災者10人を雇用しました。

 4月下旬から 民家の泥だしや がれき処理を請け負っています。

 時給750円ですが、 泥だし作業に携わる 40代の男性は、

 働いている姿を 家族に見せたいと思いました。

 「朝ご飯を食べて、  『行ってきます』 と 弁当を持って家を出る。

 『ただいま』 と言って 夕飯を食べて風呂に入る。

 それだけで、 嫁さんが笑ってくれるから」

 地元のために 汗を流すことが、 自身と家族、

 そして 地域の立ち直りにつながるのです。

 地元の地域では、 いま何が必要か、 何ができるかは、

 被災者自身が 一番よく知っています。

 それが強みなのです。

 事業の財源は、 センターへの寄付金 400万円ですが、

 5月一杯で 尽きる見通しです。

 事務局は 寄付金集めを続けています。

http://www.ivyivy.org/news/post-64.html

(団体名は  「国際ボランティアセンター山形 (IVY)」 となっています。)
 
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広汎性発達障害への対応

2011年05月18日 19時48分44秒 | ボーダーに関して
 
 自閉症児の教育は難しいですが、 以下のような点に注意します。

1.得意・ 不得意のアンバランスが著しいので、

  その子の能力を 正しく評価し、 その子に合った 教育が必要です。

2.ただ禁止することは、 かえって問題を増やす 元となります。

  替わりに何をしたらよいのか 分からないからです。

3.物事を教えるときに  「構造化」 という工夫が必要です。


 「構造化」 とは、 次のようなことを言います。

 例えば、 「夜になったらパジャマを着る」 ということを 考えてみましょう。

 これを正しく行なうためには、

1.どのタイミングでパジャマを着るか 判断することが必要です。

  自閉症の子は 周りの状況から 判断することが苦手です。

  また、 言葉による指示も 理解できないことがあります。

  → タイミング, 状況を伝える工夫

2.パジャマを正しい順番で 身に着けなければなりません。

  順序立った行動が 苦手です。

  → 段階的に 複雑な手順を習慣づける

 以上のことを 自閉症児に教えるためには、

 言葉だけに頼らない, 見て理解するのは 比較的得意であること,

 習慣づけを利用すること などに配慮が必要です。


 構造化には、 以下のような方法があります。

1.物理的構造化 (決まったことを 決まった場所でする)

2.ルーチン化 (課題や指示の手順を 一定にする)

3.一日のスケジュールを一定にして、 見て分かるように示す

4.ワークシステムの確立

5.視覚的構造化 (目で見て 分かるように示す)


 治療教育の原則は 次のようなものです。

1.親, 学校が共同で:

  学習や習慣づけには 繰り返しが必要ですし、

  皆で理解しなければ、 自閉症児は安心して生活できません。

2.個別の評価・ 個別プログラム:

  得意不得意がアンバランスなため、 オーダーメイドが必要です。

3.健常者も歩み寄る:

  自閉症児の成長はゆっくりなので、

  子供だけに修行させるのでは 上手くいきません。

4.構造化:

  自閉症児療育の基本です。

5.理解して誉める

6.低刺激:

  沢山の情報には 混乱してしまいます。

7.地域の理解・ 協力:

  親も子も 気楽に床屋に行ったり、 買い物ができるように。

〔「広汎性発達障害とは」
  http://www2k.biglobe.ne.jp/~motoi/lecture/pdd1.html より〕
 
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心子によく似た 花屋さん

2011年05月17日 22時19分55秒 | 心子、もろもろ
 
 きのう、 心子の月命日の お墓参りに行ってきました。

 最寄り駅の花屋さんで 花を買うのですが、 この店は昨年末から 経営が変わり、

 数人の店員さんが シフト制でやっているので、 行くたびに 店員さんが変わります。

 きのうも 初めて見る店員さんでした。

 花の説明を 色々聞かせてもらいましたが、 この人が何と、

 心子によく似ているのです!

 言おうかどうか ちょっと迷いましたが、 つい言ってしまいました。

 「失礼なんですけれど……」 と 事情を説明すると、

 「ぜんぜん失礼じゃないですよ」 「今も花を供えてもらって幸せですね」

 などと言ってくれました。

 次のお客さんが来ていたので あまりお話しできませんでしたが、

 心子の本を書いたこと、 今度チラシを持ってくることなどを 話させてもらいました。

 心子に似た人を見るのは これが2度目ですかね。

 この花屋さんは、 心子に菅野美穂が 入っている感じでした。  (^^;)

 20代半ばか 後半くらいでしょうか。

 この店では、 ちょうど10年目の 祥月命日 (1月) に行ったとき、

 別の店員さんが ブーケを作ってくれて、 色々な話ができました。

http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/61516290.html?type=folderlist
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/61518761.html?type=folderlist

 2月に行ったときも 偶然同じ店員さんで、

 またお話をしたり 拙著のチラシを渡したりしました。

 心子似の店員さんも、 月1回のタイミングが うまく合うかどうか分かりませんが、

 また会って 心子の話などができたらと思います。
 
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しずちゃんのトレーナーは  σ (^^;)の知り合い

2011年05月16日 09時33分38秒 | Weblog
 
 いま日テレの 「スッキリ!!」 を見ていたら、

 南海キャンディーズのしずちゃんの 強化合宿風景をやっていました。

 そこに映っていた トレーナーの梅津正彦は、

 何と σ (^^;) の知り合いでした! 

 昔、 映画 「砂の器」 の 野村芳太朗監督の下で、

 シナリオの勉強をしていたときに 知り合ったのです。

 ボクシングをやっていたというのは 知っていましたが、

 まさかボクシングに戻って しずちゃんのトレーナーになっていたとは!  (^^;)

 色々なことに関心を持って 手を伸ばす、 体育会系の人でした。

 しばらくは 年賀状のやり取りをしていたのですが、

 その後は ご無沙汰してしまっていました。

 これからしずちゃんと共に、 脚光を浴びるかもしれませんね。  (^^;)
 

 それにしても、 いくらミドル級に 選手層がないとはいえ、

 初心者に毛が生えた程度で オリンピックを目指せるとは。

 主要種目の選手が オリンピックに出場するのは、

 想像を絶する 努力と才能を必要とするのに、

 そんな甘いことでいいのかなと 思ってしまいます。

 でも 強化合宿の強化委員長の話では、 期待はできるということだそうです。

 今の実力では 世界の強豪に渡り合えませんが、

 いくつかの強化合宿で 経験を積んでいけば 可能性はあると。

 ただし今後、 他の階級や 他の種目 (空手, キックボクシングなど) から、

 参入してくる選手も いるかもしれないそうです。

 テレビで スパーリングの様子を見ても、 今はまだ 素人同然の感じで、

 梅津トレーナーも  「遠い、 遠い、 遠い道です」 と言っていました。

 しかし、 やる気だけはあるようです。

 あと1年で どこまでいけるのか分かりませんが、

 もしも オリンピック出場ということになったとしたら、

 大変話題になるし、 めでたいことかもしれません。

 頑張れ! 梅津  (^o ^;)
 
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「重ね着症候群」

2011年05月15日 19時53分27秒 | ボーダーに関して
 
 主に境界性パーソナリティ障害と 診断された人の中に、

 その背景に 高機能発達障害を持っている人の存在が 注目されています。

 衣笠隆幸氏は、 これを 「重ね着症候群」 と呼んでいます。

 青年期に 種々のBPD様の精神症状を 訴えて受診し、

 問診していくうち 高機能発達障害が発見されるといいます。

 発達障害は軽度で、 高機能 (知能が平均以上) の人なので、

 物事の達成能力があり、 それまで見過ごされてきてしまったのです。

 高機能発達障害には 精神分析的精神療法が適用されますが、

 BPDはそれはかえって 患者の衝動性を刺激し、 自己感が混乱してしまうので、

 支持的なアプローチや 薬物療法が適切です。

 小児・ 児童期に、 不登校や神経症が 見られることがありますが、

 発達障害を疑われたことはありません。

 思春期・ 青年期には、 様々な精神症状を呈します。

 対人恐怖, 強迫, 摂食障害, 人格障害, 抑うつ, 反社会的な逸脱行為など,

 統合失調症, 躁うつ病, 摂食障害, 神経症,

 パーソナリティー障害などの 症状をきたします。

 精神科を受診し、 自己理解を促進する (精神分析的) 治療を受けると、

 かえって悪化してしまいます。

 治療者が混乱すれば、 治療困難事例になってしまうでしょう。

 支持的・ 療育的な関わりをすると、 安定していきます。

 面接場面では、 情緒的交流の困難さ, 激しい感情の変化や平板化,

 自己感の喪失を訴えます。

 いじめや孤立など コミュニケーションの問題や、

 攻撃性・ 衝動性・ 性衝動の問題が 浮き彫りになってきます。

 家族からは、 発達の異常 (早熟・遅滞) の存在, 言語障害の存在,

 協調運動障害の存在, 強い拘りの存在が聞かれます。

 いずれにしても、 発達障害のために 周りと合わなくて、 理解されず、

 不安や無力感, 反抗や攻撃, 自暴自棄などに陥り、

 BPDのような行動化を してしまうというものです。

〔「outlandos d’amour」:

 http://outlandos.blog.eonet.jp/outlandos_damour/2009/04/layered-cloths-.html

 他より〕
 
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自閉症スペクトラム

2011年05月14日 20時40分56秒 | ボーダーに関して
 
 広汎性発達障害の色々な困難を、 子供の性格や 親のしつけのせいにせず、

 障害に基づいて 理解した上で 対応することが大切です。

 子供自身が 自分の障害を 理解することも重要です。


 (1) 対人関係の障害, (2)  言葉などのコミュニケーションの障害,

 (3) こだわり 或いは想像力の障害の、 3つの障害の程度によって、

 「自閉症」, 「アスペルガー障害 (アスペルガー症候群)」,

 「特定不能の広汎性発達障害」 (PDD-NOS) などと 診断されます。

 「アスペルガー障害」とは、

 言葉の遅れがなく、 対人関係以外の困難が 目立たない人達です。

 (1), (2), (3)のいずれもが 典型的に当てはまるものを

 「自閉性障害 (自閉症)」 と呼び、

 (1), (3)  のみのものを  「アスペルガー障害」 と呼びます。

 以前 「自閉症」 と言われていたものは  「自閉性障害」 で、

 「カナータイプの自閉症」 (古典的自閉症) といいます。

 それぞれに、 知的障害のあるものと ないものがあります。

 自閉症, アスペルガー症候群, PDD-NOSなどは、

 それぞれの境界が 明確でデジタルなものではなく、

 ひとつの連続体として 考えられています。

 それを  「自閉症スペクトラム (自閉症連続体)」 と呼んでいます。

 ちょうど虹のように、

 色が別れているけれど 境目は曖昧で つながっているのと同じです。

 広汎性発達障害 (PDD) のなかで 知的障害を伴わないものを、

 高機能広汎性発達障害 (HF-PDD) と言います。

 アスペルガー障害のほとんどと、 自閉性障害や

 特定不能の広汎性発達障害の 一部が含まれ、 自閉症の軽症例と言えます。

 ただし、 社会性の障害が 軽いわけではありません。

 子供の200人に 1人位いると言われています。

 障害として認知されないと、 わがままや性格の 問題として扱われ、

 不適切な対応によって 不登校や様々な不適応行動に 発展してしまいます。
 

〔「ほっぷ・ すてっぷクラブ」 http://www.hopstepclub.jp/archives/hf-pdd.html

 「広汎性発達障害とは」 http://www2k.biglobe.ne.jp/~motoi/lecture/pdd1.html

 「Wikipedia」 より〕
 
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広汎性発達障害 (PDD)

2011年05月13日 20時51分41秒 | ボーダーに関して
 
 発達障害には、

 ADHD (注意性多動性発達障害) や LD (学習障害) などの他に、

 自閉症やアスペルガー症候群を含む  「広汎性発達障害」 があります。

 広汎性発達障害は、 自閉症に近い特徴を持つ 発達障害の総称です。

 先天的な脳の障害によるもので、 成育歴や環境が 原因ではありません。

 軽い人から重い人まで、 人口の0.5% ~ 0.9%いると 言われています。

 その特徴は 次のようなものです。

(1) 対人関係の障害 (場面に応じた 適切な行動がとれない)

  母親に甘えたり、母親と遊んだりしない

  視線が合わない

  1人遊びが好きで、 人との関わりを好まない

  感情が伝わらない

(2) 言葉などの コミュニケーションの障害

  言葉が遅れていたり、 一問一答になってしまったりして 会話にならない

  オウム返しと言われるような 特有の応答をする

  遊びのルールや役割を 理解できない

(3)こだわり, あるいは想像力の障害

  興味を持っているものが 限られている

  服や靴などは 特定の物しか身に着けない

  コップなどが いつもの所に置かれていないと、 気にして直す

  同じものに執着して 集めたりする

  くるくると体を軸にして周る などの常同行動がある
 

 その他にも 様々な特徴があります。

・ 人の表情や感情を 読み取るのが苦手、 その場に合った 行動ができない

・ 人が何を考えているのか 推し測れない

・ 特に年少時は 多動であることが多い

・ 得意なことと不得意なこととの ギャップが著しいことが多い

・ 一度に多くの情報が与えられると 混乱する

・ 不安になると なかなか収まらない

・ 真似をするのが苦手で、 教えるのに工夫が必要

・ 特定の音に対して 敏感すぎたり、 逆に鈍感だったりする

・ 不安な体験や 嫌な体験を、 ずっと後になって思い出して 落着かなくなる

・ かんしゃく発作や、 自傷行為・ 危険行為
 

〔「ほっぷ・ すてっぷクラブ」 http://www.hopstepclub.jp/archives/hf-pdd.html

「広汎性発達障害とは」 http://www2k.biglobe.ne.jp/~motoi/lecture/pdd1.html

「発達障害アスペルガー症候群」http://asperger.blog.so-net.ne.jp/archive/200910-1

 より〕
 
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境界性パーソナリティ障害と発達障害

2011年05月12日 20時57分28秒 | ボーダーに関して
 
 境界性パーソナリティ障害と発達障害の関連性を よく耳にします。

 境界性パーソナリティ障害は発達障害の一種ではないかと、 自説を述べる人もいます。

 BPDは 心の成長が未熟な人なので、 そのような考え方もできるのかもしれません。

 発達障害のひとつである 「アスペルガー症候群」 の  “二次障害” として、

 境界性パーソナリティ障害が生じる とも言われます。

 アスペルガーの人は 場にそぐわない言動をしたりするため、 周囲から誤解され、

 その結果として 感情が不安定になったり、

 BPDに似た症状を 示すことはあります。

 両者の区別は難しいようですが、 全く別のもので、 治療法も異なります。

 精神医療の現場では 一時期、 何でもBPDと 診断されていたことがありましたが、

 最近は何でも アスペルガーと言われる傾向が あるとも聞きました。

 問診で、 発達段階に兆候がなかったかと、 小さい頃の様子を 聞かれるそうです。

 「重ね着症候群」 という 概念も唱えられています。

 BPDなどの精神症状の背景に 発達障害があるものを言い、

 パーソナリティ障害だけ、 発達障害だけという人は少ない とも言われます。

 BPDとアスペルガーの 両方を持っているという人が いる一方、

 両者の併発は0に等しい と言う人もいました。

 この機に、 アスペルガーや自閉症を含む  「広汎性発達障害」 について、

 簡単に説明してみたいと思います。

(次の記事に続く)
 
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