「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

決断の回避

2012年04月26日 20時31分02秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス
 
 なぜ待ち続ける人がいるのか、 その理由を挙げてみます。

・ 「だって、 子供がいるんです」

  彼らは、 親権を得られないと 不満を言います。

  しかし実際は、 噂に流され、 最悪のシナリオを信じているのです。

  弁護士に会ったことがないか、

  もしくは たまたま 悲観的な弁護士に当たって 怖じ気づいています。

  子供に対する 離婚の影響を過大評価し、

  虐待的な環境での生活や、 子供への 言葉の暴力の影響を 軽んじています。

・ 「私は パートナーが良くなってくれるのを 待っているんです」

  パートナーが 積極的に治療に取り組んでいるなら、 それもいいでしょう。

  けれども 待っても結果は同じだ という事実を、

  受け入れていないだけかもしれません。

・ 「独りになりたくない」

  パートナーと どれだけ一緒にいて、 どれだけの愛情を得ているのでしょう。

  パートナーと離れたら 誰が支えとなってくれるか、

  また 独りでいると何を得られそうか、 書き記してください。

・ 「経済的にも 自分でやっていくのは無理です」

  皆さんは 自分を低く評価しているかもしれません。

  パートナーが 皆さんを置いて出ていったら どうしますか?

  できないことを考えるのではなく、 何ができるかを考えましょう。

・ 「彼女には僕が必要なんです」

  「救済者」について 書いた箇所を読んでください。  (4月14日の日記)

・ 「未知への挑戦が怖いんです」

  起こり得る 最悪のことは何か?

  その恐怖を 口に出して はっきり言ってみてください。

  今からそれに備えていけば、 恐怖に圧倒されなくなるでしょう。

・ 「他の誰も、 私を必要としていないから」

  これこそ、 皆さんが今 この関係を離れる必要があることを 示しているのです。

〔「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」 星和書店(ランディ・クリーガー)より〕
 
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