私たちは 個人的な限界を抱えていて、
「もう引き返せないポイント」 というものがあります。
無理がかかりすぎたとき、 限界も関係も修復不可能になるのです。
そうならないように、 自分の限界がどこにあるのか 知らなければなりません。
ある人の近くにいると 身体がこわばったり、
その人の電話に 出たくなかったりしたことはありますか?
何がそのリアクションを引き起こしたのか 分かっていれば
(その人が あなたを傷つけることを言った など)、
あなたは自分に限界がある (傷つけることを言われるのは嫌だ など) ことを
知っていたのです。
その関係が重要かどうか、 そして その限界を伝達すべきかどうか、
決定しなければならなかったでしょう。
○ 限界を見極める練習をする
はっきり言葉にされていない 限界を特定してみてください。
・ ある人が自宅に来ることに関する 限界がありますか?
訪問しても構わないのはいつですか?
訪問すると困るのはいつですか?
・ 誰かとの電話に関する 限界がありますか?
・ 接触に関する 限界がありますか?
・ 言葉や感情に関する 限界がありますか?
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
(星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
[星和書店の許可のうえ掲載]