「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

低機能BPに 話を聞いてもらうための秘訣

2015年07月31日 21時14分40秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
 低機能BPは、 悪意のない言葉に、 話し手が意図しない解釈を加えて、
 
 自分をこき下ろしていると 考えるかもしれません。
 
 事が起きる前に、
 
 小さなサインや 微妙な気分の変化に 注意を払うことが求められます。
 
 非難や問題行動に、 怒りではなく共感をもって反応するには、
 
 適切な言葉が必要です。
 
 家族が自分の 感情やニーズに敏感だと、
 
 BPに感じさせるような 言い回しがあります。
 
 家族の 正確な解釈と共感的な反応によって、
 
 BPに 言葉によるコミュニケーションを促します。
 
※ アクション・ステップ 38
 
 これらの言い回しを暗記しましょう。
 
 以下の表現を暗記し、 友人や家族と 練習を重ねてください。
 
1. 「私には あなたがちょっと、
 
   ________ と 感じているように聞こえます」
 
2. 「私は ________ を聞いています。
 
   ________ のせいで、 ________ と感じているのですか?」
 
3. 「私が言ったことが、
 
   あなたが 〈苛々している / 怒っている / 不安・焦燥を感じている〉
 
   原因のなったのかと、 気にしているのです」
 
4. 「この点で、 あなたが少し
 
   〈孤独だ / 失望している / 裏切られた / やる気を損なわれた〉
 
   と感じているのではないかと思います」
 
5. 「もし、 これが私の身に起こったら、 ________ と感じるでしょう。
 
   あなたはどうですか?」
 
6. 「あなたが ________ を始めると、
 
   私は ________ と感じます」
 
7. 「約__ 〈分/時間〉 経ってから、 この話を再開することができますか?」
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 

話を聴いてもらうこと : ボーダーラインの人との意思疎通

2015年07月30日 20時31分48秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
○ 正しいコミュニケーション方法を 選択すること
 
 BP (ボーダーの人) とのコミュニケーションでは、
 
 異なった状況において 異なった方法を 学ぶ必要があります。
 
・ 聞く能力と才能
 
 幼児期にトラウマを経験した人々は、 脳の回路が異なっているようです。
 
 ショックや否認によって、
 
 脳の情緒的部分が 認知的 (思考的) 部位を 締め出してしまうのです。
 
 non-BP (ノン・ボーダーの人) が 論理的な答を探せば探すほど、
 
 BPはnon-BPの反応を 理解できなくなります。
 
・ 激怒しがちな人に DEARを用いること
 
 激怒に関する境界を設けるためには、
 
 比較的穏やかなときに  「DEAR法」 を用いてください。
(http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/64719285.html 参照)
 
 BPが怒ったら、 その場を離れると説明してください。
 
 誰かナイフで脅されたら、 逃げるのに許可を求めますか? 
 
 言葉による虐待は 同じくらい危険なものです。
 
 境界を一度決めたら、 死守しなければなりません。
 
 その場を離れる時、 見捨てられ恐怖に対処するため、
 
 いつ戻るのか必ず伝えてください。
 
※ アクション・ステップ 37
 
 以下の、 その場を去る幾つかの方法で、 使えるものに○を付けましょう。
 
_ 電話を切る
 
_ 別の部屋へ行く
 
_ BPのメールを削除する
 
_ ヘッドフォンを付ける
 
_ 子供を望みの場所に連れていく
 
_ 友人を訪ねる
 
_ 迎えに来てもらうように、 友人と事前に約束しておく
 
_ 予め鞄に必要なものを詰め、 どこへ行くか考えておく。
 
  必要なら警察に電話する
 
 
 自分自身の方法を考え、 下に記入してください。
 ______________________________________
 ______________________________________
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 

予想して実行すること

2015年07月29日 20時45分03秒 | 「BPD 実践ワークブック」より

※ アクション・ステップ 36
 
 感情的な脅迫をされている場合の 会話を予想して、 ノートに書いてみましょう。
 
 最良と最悪のシナリオに 戻ってください。
 
 各個人が 自分自身の行動に責任があることを 忘れないでください。
 
 あなたは自分の決断を持っていて、 脅迫者も自分の決断を持っています。
 
 初めは不快に感じるでしょうが、
 
 成功させるたびに 新たな自尊心を得て、 次はより容易になるでしょう。
 
 「私は自分を第一に考えている」  と言うのは避けましょう。
 
 見捨てられ恐怖の 危険度最大のボタンを押すことになります。
 
 「二人にとって最善のことをしていると 感じています。
 
 同意してもらえないなら残念です」  と言ってください。
 
 あなたが 自分のニーズに応えれば応えるほど、
 
 二人の関係は 改善する可能性があるのです。
 
○ 得られるものを心に留め続けましょう
 
 変化は 二人にとって難しいでしょう。
 
 自分の人生を取り戻すことと、 二人の関係の健全さを確保するという、
 
 両方の目的を 持ってやっているということを、 心に留めておくのが大事です。
 
 自分自身に、  「こういう気持ちを我慢できないわけがありません。
 
 大人の選択をするというのは こういう感じなのです。
 
 これが普通なのです」  と言い続けましょう。
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 

FOGと闘うテクニック

2015年07月28日 20時15分09秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
○ 内的な動機づけ
 
 感情的脅迫に屈伏する代償で、 当てはまるものに○をしてください。
 
_ 怒りや苛立ち, 罠にはめられている, ストレスがかかる, 燃えつきている,  
  欲求不満, 混乱させられる, 傷ついている, 愛してもらえない,
 
  気力をくじかれる といった気持ち。
 
_ 自尊心, コントロール, 高潔性の喪失。 喜びの喪失。
 
  自分や人のための時間の喪失。 人の手本になる可能性の喪失。
 
_ 同意することを強制された感覚。 何か言おうとするときに くじかれてしまう感じ。
 
  人にどう思われるかが気になる。 自分の人生を コントロールしている気がしない。
 
  自発的に同意した状況が 幸せでない。
 
○ 変化に対する 本気の取り組み姿勢
 
 個人的境界を明確にして、
 
 自分自身との  「変化への取り組み」 の契約書を書きだしましょう。
 
 何がしたいですか? 
 
 どんな条件で 人を受け入れたいですか? 
 
 見返りに何かを期待しますか? 
 
 何かを得ているという 感覚を持てるように、 利益を現実的なものにします。
 
 完璧でなくても大丈夫です。
 
○ 練習
 
 「ノー」 と言うのが難しいなら、
 
 BPDでない人に対して、 依頼を断ることから始めてください。
 
 脅迫者に対して、 自分の決心を正当化したり、 説明しないようにします。
 
 説明や正当化しても、 BPとは話が噛み合いません。
 
 弁解は BPに爆薬を与えるだけです。
 
 説明すればするほど、 BPは 義務感や罪悪感の ボタンを押してくるでしょう。
 
 「仕事をしなければならない」 と言えば、
 
 「私と仕事とどちらが大事なの?」  といった具合に。
 
○ 完遂
 
 以下のセリフを 必要なだけ繰り返し、
 
 説明するという罠に 陥らないようにしてください。
 
・ 悪いけど私にはできません。
 
・ 私はただただ できないのです。
 
・ そういうのは分かりますが、 「いいえ」 と言わなければなりません。
 
・ それはあなたの選択です。 こちらが私の選択なのです。
 
・ 以前にしたことはあるけど、 今回はできません。
 
・ 落ち着いているときに、 話し合いましょう。
 
・ 失望するのは分かります。 他の解答を 見つけられるとよいと思います。
 
・ 脅迫してもうまくいきません。
 
  すでに決断したし、 それを尊重してくれるよう 頼んでいるのです。
 

自分の人生を FOGから脱却させること (3)

2015年07月27日 21時37分48秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
※ アクション・ステップ 34 (3)
 
○ 罪悪感
 
 感情的恐喝者たちは、 自分の不満や不幸に対して、
 
 私たちが 全面的な責任を取るように 仕向けてきます。
 
 自分の人生に 特有な言い分となるように、 以下のセリフの空白部分を埋め、
 
 1~5の尺度で 罪悪感を等級づけてください。
 
 なぜあなたは罪悪感を持つのか、 ノートに書き込んでください。
 
_ 私は____でなく、 ____と感じていることに 罪悪感があります。
 
_ 直接対決が大嫌いなので、 ただ 「悪かった」 と言ってしまい、 
 
  それで終わることを期待します。
 
_ 私は________のとき、 悪人であるかように感じます。
 
_ もっと早く ボーダーラインに関して知っていたら、 
 
  何もかもぐちゃぐちゃにすることは なかったでしょう。
 
_ BPが________と感じているとき、 それを私のせいにします。
 
_ 自分が悪いと感じることがないのなら、 私は________。
 
_ BPは私を 多くのことに関して責めます。
 
_ 時々、 ________と考えることに 罪悪感を持ちます。
 
_ 時々、 ________することに 罪悪感を持ちます。
 
_ 時々、 ________であることに 罪悪感を持ちます。
 
_ 時々、 ________を持っていることに 罪悪感を持ちます。
 
_ 何年も前にあることをして、 いまだに罪悪感があります。
 
_ 私の____が、 ________に関して 私に罪があると言いました。
 
_ 時々、 BPが死んだ方がいいと思うことを、 悪いことと感じます。
 
 
○ FOGを切り抜けて
 
 FOGで 搾取する人と搾取される人は、 愛や思いやりで行動していません。
 
 FOGを取り除けば、 BPは 欲しいものを明確に求められるし、
 
 non-BPは 自分がそうしたいからという理由で、
 
 BPの望むものを与えられるのです。
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 

自分の人生を FOGから脱却させること (2)

2015年07月26日 20時58分13秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
※ アクション・ステップ 34 (2)
 
○ 義務感
 
 私たちの義務感が、 自尊心と自己への思いやりより強いと、
 
 恐喝者たちはどのようにつけ込むか即座に学ぶのです。
 
 以下の事柄について、 1~5の尺度で、 どのくらい義務を感じているでしょうか?
 
 なぜ義務あると感じるのでしょう? 
 
 できるだけ現実的 かつ合理的になって、 ノートに書いてください。
 
_ 自分は良き 〈パートナー/友人/家族〉 だと思います。
 
_ BPは私を必要としています。
 
_ BPは私に いくつかの物を与えてくれたので、 感謝すべきです。
 
_ 人は 〈パートナー/友人/家族〉 を愛することになっています。
 
_ 私は 〈パートナー/友人/家族〉 の期待に 応じるように努力しています。
 
_ ボーダーラインは脳機能障害である以上、 私の方に適応する義務があります。
 
_ もし私がこれをしなかったら、 人々は私を悪く思うでしょう。
 
_ 私はこの関係の中に、 これほどの時間を注ぎ込みました。
 
  なぜ今やめられるでしょうか? 
 
_ 人々は 私が義務を抱えていることを好みます。
 
_ 私の宗教が このようなあり方を教示します。
 
_ 私の両親が これをすべきだと教えました。
 
_ もし私が 自分の義務に応えられなかったら、 自分が悪い人間だと感じるでしょう。
 
_ 自分の価値観が妨げになります。
 
_ BPは必ず私に思い出させます。
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 

自分の人生を FOGから脱却させること (1)

2015年07月25日 20時39分00秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
※ アクション・ステップ 34
 
 FOGから抜け出すために、 攻撃されやすい部分を はっきりさせて、
 
 FOGを警戒しましょう。
 
○ 怖れ
 
 怒りは、 怖れをすばやく引き寄せます。
 
 他人の怒りだけでなく、 自分自身の怒りにも怯えます。
 
 下記の筋書きは どの程度恐ろしいか、 1~5の目盛りで示してください。
 
(1が低く、5が高い)
 
 何が起こるのが怖いか、 できるだけ現実的に、 ノートに説明してください。
 
~が恐ろしいのです
 
_ BP (BPDの人) の承認を失うこと
 
_ BPが私に対して怒ること
 
_ 黙り込みを受けること
 
_ BPが危険な状態になること
 
_ BPが違法をすること
 
_ BPの自殺企図
 
_ BPの自傷
 
_ BPが抑うつ状態になること
 
_ 自己中心的と見られること
 
_ 変化
 
_ 責任を取ること
 
_ 正体を見られること
 
_ 悪いパートナーとなること
 
_ 悪い家族になること
 
_ 悪い友人になること
 
_ 見捨てられること
 
_ 報復されること
 
_ 人々が自分を悪人と思うこと
 
_ 新しい何かを試みること
 
_ 関係を失うこと
 
_ 愛・友情・仲間を失うこと
 
_ 子供との接触あるいは親権を失うこと
 
_ 事実ねじ曲げ作戦
 
_ 一人でいること
 
_ 一人のでの生活
 
_ ある種の実際的な問題の処理
 
_ 悪口を言われること
 
_ 公の場で困らせられること
 
_ 脅されること
 
_ 誤認逮捕されること
 
_ 誰かを殴ること
 
_ うつ状態になること
 
_ 期待に応えそこなうこと
 
_ 正面からの対決
 
_ 怒ること
 
_ コントロールの消失
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 

感情的脅迫でのFOGの行使

2015年07月22日 21時10分34秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
 操作は色々な形で現れます。
 
怖れ
 
 パートナーが 浮気相手との性的な話をしますが、
 
 それをやめさせようとすると、 パートナーが去っていってしまうのが 怖いのです。
 
義務
 
 自分のことを 良い人と考えるのを好み、
 
 他者のニーズを 自分のものより優先する傾向があります。
 
罪悪感
 
 ボーダーラインの娘の両親は、
 
 自分たちが 娘の障害を引き起こしたのではないかと 案じています。
 
※ アクション・ステップ 33  日常の容疑者を逮捕すること
 
 感情的脅迫を仕掛けてくる人の リストを作りましょう。
 
 脅迫者が、 怖れ, 義務感, 罪悪感を弄ぶ状況を 考えてみましょう。
 
 脅迫者が求めているのは 何でしょう? 
 
 それを どうやって手に入れようとしますか? 
 
 あなたが降参したとき、 誰が何を言い、 どう感じ、 自分で自分にどう言ったか、
 
 思い出してください。
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 

心子似の花屋さんがやめる? 

2015年07月21日 22時13分17秒 | 心子、もろもろ
 
 心子の墓参りで、 いつもの花屋さん (Nさん) に行きました。
 
 最寄り駅の高架化に伴い、
 
 5年後くらいに 花屋が移転する話は 前から聞いていました。
 
 けれどもそれとは別に、 花屋が入っているビルのスーパーが 最近イオンに変わり、
 
 売り場を制限されてしまったことにより、 花屋の経営に 影響が出ているそうです。
 
 そのため オーナーがここの花屋を 閉めるかもしれないというのです。
 
 その場合、 Nさんは 近隣駅の別の支店に 移るかもしれないといいいます。
 
 僕は 心子のお墓へ行くとき、
 
 今までより遠回りになりますが、 そこには寄れる場所です。
 
 でもその店は 勤務条件が非常にハードで、
 
 Nさんはやっていけるかどうか 心配と話していました。
 
 また、 最近店で色々なことがあって、
 
 これを機に 花屋をやめるかもしれないという話を聞き、 驚いてしまいました。
 
 その他にも 様々な事情があり、 どうなるかまだ分からないと……。
 
 当面は 別の支店でやってみるか、 ハーフハーフと言っていました。
 
 まさかの青天の霹靂で、
 
 こんな話が急に出てくるとは 思ってもいませんでした。 (;_;)
 
 心子によく似た Nさんに出会い、 毎月通うようになって、 もう5年になります。
 
 今は毎月の墓参りで、 Nさんに会うのが 楽しみになっています。
 
 何とかこれからも 会えるようになってほしいですが、 どうなるのでしょう……? 
 
 何か分かったら 連絡してくれると言っていましたが、
 
 もしかすると 今日会ったのが これで最後になってしまう可能性もあります。
 
 もしもそんなことになったとしたら、 本当に全く残念で 淋しい限りです。
 
 今日は (幸い?) お客さんが少なくて、 1時間も立ち話をしてしまいました。
 
 今後も会えることを、 ただ祈るばかりです。
 

脅迫は どう機能するのでしょうか? 

2015年07月20日 21時35分27秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
 FOGは 4段階で進行します。
 
 要求, 抵抗, 圧力と脅し, 追従です。
 
要求
 
 要求は、 直接的なものも 間接的なものもあります。
 
 後者の場合、 例えば、 話を聞いてほしいと 電話がかかってきます。
 
 その時あなたが、 全容を聞くと主張しなければ、 そして 彼女の味方をしなければ、
 
 彼女はすねて怒りだします。
 
抵抗
 
 あなたが、 電話を別の日にできないか尋ねると、
 
 彼女は躊躇し、 ため息をつき、 嘆きます。
 
 本当は、 いま話したいのです。
 
 あなたは 自分が友人思いだと感じていて、
 
 自分のニーズより 自己イメージのほうが大事だということを、
 
 脅迫者はよく分かっているのです。
 
圧力と脅し
 
 これは、 巧妙で分かりにくいものも、 直接的なものもあります。
 
 彼女は、 あなたが 親切であることにプライドを持っているのを 知っています。
 
 これを、 FOGの切り札に使います。
 
 「いま時間が取れないのなら、 本当の友人なのか分からないわ」
 
追従
 
 あなたは、 彼女が友人でいたくないと思うのを 怖れ、 断るのに罪悪感を覚え、
 
 身勝手と言われたくないので、 彼女の長話を聞いてしまいます。
 
 あなたは見事にFOGされました。
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 

想い出の神宮、 新国立に翻弄され

2015年07月18日 21時51分34秒 | 心子、もろもろ
 
 心子との想い出の 神宮外苑に建つ新国立競技場。
 
 これほどの大事業が、 たった数日で 急転直下の白紙撤回になるなんて、
 
 こんな例はあまり記憶にありません。
 
 安倍首相は 1ヶ月前から検討していた などと言いますが、
 
 直前まで 変更するつもりはないと断言しており、
 
 計画は着々と進んでいたそうです。
 
 まして 安保関連法案を強行採決したのと同時とは、
 
 当然 内閣支持率のためと思われてしまいます。
 
 森元総理も、 立派なものを作るのだと 1ヶ月前に言っていたのに、
 
 今さら生ガキみたいで嫌だったなんて、 どの口が言うかという感じですね。
 
 下村文科相もJSCも安藤氏も、 皆責任のなすり合いで、
 
 誰も信用できなくなります。
 
 僕は建築学科中退で、 斬新なデザインには関心がありましたが、
 
 神宮の景観にそぐわない懸念を 当初から持っていました。
 
 そもそも 1300億円の予算のコンペで、
 
 何故 3000億円かかるデザイン (コンペ直後の試算) を 選んだのか
 
 理解できません。
 
 それらに対する異論は 当初からあったのに、
 
 国民的な盛り上がりが どうして今頃になったのかも、 ずっと疑問に感じていました。
 
 元々日本は こういう事業には準備周到なはずなのに、
 
 こんなことになってしまったのが 不可解でした。
 
 この事業は責任者不在で、
 
 最終的に責任を辿っていくと 安倍首相と森元総理になるので、
 
 誰も鈴を付けられず、 ここまで来てしまったのだといいます。
 
 権力者の胸先三寸で 戦争への参加さえ決まってしまう、 国家の恐ろしさを感じます。
 
 また新たにコンペを開催する というのも不合理で、
 
 前回コンペの次点作を 採用すればいいのではないでしょうか。
 
 心子の苦々しい顔が 思い浮かびます。
 
 何にせよ、 このままザハ案で押し切られていたら、
 
 5年後の五輪・ パラリンピックは 禍根を抱えて迎えることになり、
 
 士気にも影響していたかもしれません。
 
 国民の気持ちがまとまって 高まるために、 障害者にも使いやすい競技場が生まれ、
 
 今後にも引き継がれる レガシーになることを望んでやみません。
 

霧 (FOG) をはらって : 怖れ, 義務感, 罪悪感

2015年07月17日 21時29分05秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
○ 感情的脅迫とは何ですか? 
 
 感情的脅迫とは、 「身近な人が、 望むことをしないと 罰を与えると脅かす、
 
 強力な操作の形態」 です。
 
 その道具は、 怖れ (fear), 義務感 (obligation),
 
 罪悪感 (guilt)、  頭文字を取って 「FOG」 (霧) と言います。
 
 感情的脅迫は BPDの人 (BP) にとって、
 
 望むものを入手する 最善または唯一の方法です。
 
 FOGは、 自尊心が低く、 個人的境界を設定するのが 難しい人にとって、
 
 有効な手段となります。
 
 BPは 要求を通すために、
 
  「嫌い!」 と口にし、 ナイフを掴んで 部屋に閉じこもります。
 
 親は子供の安全を怖れ、 よい親であるべきという 義務を腹立たしく思い、
 
 ナイフを放置した罪悪感で、 半狂乱になります。
 
○ 活動状態のFOG
 
 FOGは論理ではなく、 感情の領分です。
 
  「私のニーズを満たすために、 私は あなたのボタンを押しても 許されるけど、
 
 あなたが同じことをしたら、 自己中心的行為を後悔させてやります」  という、
 
 誤った理屈があるのです。
 
 脅迫者をはっきりさせようとすると、 話題を変えたり、 芝居がかった行動に出たり、
 
 怒りだして 注意を背けようとします。
 
○ 感情的脅迫には 二者が必要です
 
 感情的な脅迫は 二人の人間を要する行為です。
 
 つまり、 脅迫者と、 脅迫が起こることを許す  「被脅迫者」 です。
 
 あなたが参加を拒めば、 脅迫者の努力は 不毛に終わります。
 
 あなたが、 個人的境界を設け、 自分自身を大切にする 意志を持てば、
 
 脅迫者に降伏することを 避けられます。
 
 それが成功するたびに、 BPが同じことをする 可能性は減ります。
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 

新宿にゴジラ!

2015年07月14日 20時39分23秒 | Weblog
 
 もうご存じの方も多いでしょうが、
 
 新宿・歌舞伎町のTOHOシネマズ (元・コマ劇場) に ゴジラが出現しています。
 

  
 
 
 4月にオープンした TOHOシネマズ新宿ですが、
 
 併設しているホテルグレイスリー新宿の 8階テラスに、
 
 ゴジラの等身大の頭部が 設置されているのです。
 
 本日14日は、

 TOHOのサービスデイ (とお, フォー、 ということで、 毎月14日) で、
 
 映画が1100円。
 
 「ターミネーター」 を観てきました。
 
 ちょうど観終わって 映画館を出た12時には、
 
 突然ゴジラの鳴き声が聞こえ、 見上げると ゴジラの口が青く光っていました。
 
 そういうアトラクションなのですね。
 
 他にも 写真を撮っている人たちの姿が 見受けられました。
 
 かつて新宿歌舞伎町は、 ミラノ座や東急スクエアなど 映画館が林立しており、
 
 僕もよく通ったものでした。
 
 心子と行ったことも思い出します。
 
 今はどこも閉館になり、 シネコンのTOHOが取って代わりました。
 
 ミラノ座などの跡地もホテルになるそうですが、 新宿もどんどん変わっていきますね。
 

隣の桜、 伐採

2015年07月13日 07時46分52秒 | Weblog
 
 隣の庭に また職人さんが入り、 桜の木を チェーンソーで更に切っていました。
 
 
 
 飛び散る木屑。
 
 
 
 こうやって 少しずつ切断していくんですね。
 


 
 
 桜の横の 垣根の枝も切ってしまったので、
 
 隣の庭や 向こうのアパート (工事中) が 丸見えです。
 
 
 
 工事が終われば、 向こうのアパートからも こちらの部屋が丸見え? 
 
 これから暑くなるのに、 窓を開けにくくなりそうです。 (;_;)