( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/45535657.html からの続き)
自死遺族は 次に 親族からも責められます。
「あなたが一緒に暮らしていながら 気付かなかったの?」
「お前が殺したんだ」
最も嘆き苦しんでいるときに、最も傷つけられることを 言われたりします。
自分自身でも おのれを責めてしまいます。
「あの時 こうしていれば……」
「あんなことを言いさえしなければ……!」
自分のせいで死んでしまったのだと、どうしようもなく 苛まれるのです。
怒りは自分に対してだけでなく、亡くなった人にも向かいます。
「なんで何も 話してくれなかったの?」
「どうして自分を残して 逝ってしまったのか?」
亡くなった人は戻ってこないので、答は決して返ってきません。
こういう苦しみは、病死の場合以上に 長い期間続きます。
最悪の場合は、後追い自殺に至ってしまいます。
すると さらに残された人は 二重三重の苦しみに陥ります。
自死に対しては、悪いことだ,本人が弱いのだという 偏見がまだまだ根強く、
遺族は 周囲の人にも言えなかったり、誰にも話せず 独りで抱え込んだりします。
そのため苦痛は 否応なく増してしまうのです。
心子のお母さんも 心子の自死のことを 近所の人にも言わなかったので、
彼女の葬儀は 親族だけの淋しいものになりました。
今でも近所では 心子の死因を 知らない人がいるそうです。
[ 演者 「グリーフケア サポート プラザ」 理事・藤井忠幸 ]
(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/45642418.html