「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

子供を保護するための 実践的な提案 (5)

2013年04月27日 20時58分07秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
(前の記事からの続き)

《離婚を考えているなら》

 子供を虐待から守れない 不安を感じるでしょう。

 男性のほうが この不安を持ちます。

・ 裁判所は母親寄りです

・ 裁判所は、 身体的虐待は立証できても、 感情的虐待には無関心です

・ ボーダーの女性の中には、 親権を失うことで半狂乱になったり、

  相手の信頼を 傷つけようとする人がいます

  裁判の場は、 ボーダーの人の スプリッティングを助長します。

  ボーダーの人の 脆弱なアイデンティティや 根深い不安に対する 脅威となります。

  積極的なアプローチをする必要があります。

・ 受け身でなく、 戦略的に考える

  衝動的に行動しない

・ 争点を取捨選択する

・ 自分が標的にならないようにする

・ 誠実であること

・ 配合者の行動パターンを示す 証拠を集める

○ 幼い子供たちに話をすること

 4~6歳の子供には、

 「誰が何と言おうと、 パパはお前を愛しているよ」 と伝えます。

 母親の言葉を 取り消そうとする必要はありません。

○ 年長の子供たちに話をすること

 8~10歳の子供には、 事実に基づいた 情報を与えることです。

 あなたの愛情に満ちたでき事を、 一緒に思い出させてください。

 どんなことであれ、 配偶者を侮辱することは 言わないでください。

 10代の子供には 使う言葉が異なります。

 「離婚は パパとママにとっても とても辛いことだよ。

 誰が何と言おうと、 パパはお前を愛しているよ。

 恐くなったりしたら、 すぐに電話をかけておいで」

● 子供を持つことを 考えている人へ

 これから 子供を作ろう考えているなら、

 ボーダーの人が 充分に回復に向かうまで 待ったほうがよいでしょう。

 子供は、 常に親に無力感を与えるものです。

 自分の感情が認められないことが、

 ボーダーの人の行動化を起こす 最も大きな要因になります。

 親の仕事というのは、 この世で最も大変な仕事なのです。

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 

子供を保護するための 実践的な提案 (4)

2013年04月26日 21時32分23秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
(前の記事からの続き)

○ 子供にセラピーを受けさせてください

 セラピーを受けさせた方がいい サインは、 以下のものがあります。

・ 苦痛を伴う感情に うまく対処できない:

  自分や他人, 動物を傷つけたいと繰り返し思う

・ 自己破壊的な行動をする:

  物質依存, けんか, ひどい学業不振,

  頻繁で予測できないかんしゃく, 反抗や攻撃を押し通す

・ 説明のつかない身体的問題:

  睡眠や食習慣の 著しい変化や過活動

○ 子供を虐待から引き離してください

 子供の前で 危険な振る舞いをすべきでないと指摘し、

 あとで二人だけで話をしようと 伝えてください。

《子供をその場から引き離す》

 ボーダーの人が コントロールを失ったら、

 子供を外に連れ出したり、 親戚や友人の家に 連れていってください。

 いつでも出られるように 荷物を用意しておき、

 友人や親戚に連絡して 手筈を整えておきましょう。

《子供を 色々な活動に参加させる》

 課外活動に参加するのは 4つの意味があります。

・ 有害な行動に 身をさらすことが少なくなる

・ 自身や自尊心が高まる

・ 他の大人と付き合う機会になる

・ あなたの重圧が軽減される

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 

子供を保護するための 実践的な提案 (3)

2013年04月24日 20時51分13秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
(前の記事からの続き)

○自分の考えを持つことや、 新しい経験をすることを 奨励してください

 ボーダーの親と 一緒でない時間を 経験させてください。

 でも嫌がったら 無理強いしないように。

 ちょっと散歩に連れて行き、

 帰っても親がそこにいるからと 安心させてあげればいいでしょう。

 子供が、 他の子たちと正常な関係を 築けるように応援します。

○ 子供が ボーダーの人の行動を 個人的に受け取らないよう、 手助けしてください

 子供は大抵、 全ては自分のせいだと 考えるものです。

 子供が この障害を個人的に受け取らないよう、 次のように言ってあげましょう。

 「ママは病気なんだよ、 君をとても悲しくさせるような。

 君のせいで ママが怒ったり泣いたりするんじゃないんだよ。

 ママは 君をとても愛しているし、 君がママを幸せにしてるんだよ」

 「パパは大人なんだけど、 時々自分を コントロールできなくなってしまうのよ」

○ 子供に関して、 ボーダーの人と 境界を設けてください

 あるノン・ボーダーの夫は ボーダーの妻を脇に引っ張って、

 「子供が聞いてる, 怖がっている」 ということを はっきり分からせます。

 「子供を巻き込んじゃいけないよ」 と言って、

 妻を2階へ促したり、 落ち着くまで 子供を別の場所に連れて行きます。

 穏やかに提案することが ボーダーの人の行動を 変化させる場合があります。

 子供に与えるダメージについて 説明し、

 どうすれば欲求不満に対処できるか、 共に考えます。

 子供への虐待は どんなものでも深刻に受け止めてください。

 無視すれば 虐待を許可することになります。

 常にその境界を守ってください。

(次の記事に続く)

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 

子供を保護するための 実践的な提案 (2)

2013年04月23日 19時52分48秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
(前の記事からの続き)
 
 ボーダーの人は 自分のベストを尽くせるように サポートされ、

 理解されていると 感じたいのだと言います。

 しかしそうしても、 ひどい批判と受け取られるかもしれません。

 そうならないための 提案を3つ挙げます。

・ 子供に対して 最善を尽くしたいという、

  ボーダーの人の 本来の気持ちに訴えることです。

  親の行動は 子供にとって良いものもあれば、

  害を与えるものもあると 指摘してください。

・ 親の仕事というのは、 この世で最も大変な仕事であり、

  助けを必要とすることを 力説してください。

・ 子供に よりよい経験をさせてあげたいという、 彼らの気持ちに訴えましょう。

 ボーダーの人が冷静な時に、 子供に対する本当の愛と献身を認めます。

 彼らの良い面を強調し、 協力関係を確立してください。

 ボーダーの人が サポートを得る手伝いをしてください。

 批判ではなく ポジティブな助言を与えてください。

 彼らが 疎外感を感じないようにしましょう。

 例えば、 「ママが問題なのは分かってるけど、

 どうすれば ママへの尊敬をなくさずに、 家族の団結を維持できるだろう?」

 と考えてみてください。

○ あなたと子供との関係を 強くしてください

 子供たちと良質の時間を 多く過ごすことで、 大きな変化を起こすことができます。

 何度も抱きしめてください。

 終始一貫して、 子供に愛情と好意を与えてください。

 子供の言葉に 耳を傾けましょう。

 子供が 自分の感情について話すよう 勧めてください。

 子供は安全だと感じて、 あなたに怒りをぶつけこともあります。

 彼らの感情は 正常だと教えてください。

 一貫した態度を保って、 あなたを信頼してもよいのだと 教えてください。

 他の大人にも、 子供との関係を深めるよう 促してください。

 関わる人が、 親と子供の両方に 愛情とサポートを与えられているか 確認します。

(次の記事に続く)

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 

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2013年04月22日 21時14分56秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
 ボーダーの親は大抵、 子供を非常に愛しており、

 自分が子供に与える影響を 心配しています。

 子供への危害の可能性に気付いて、

 この障害から立ち直ろうという 勇気と決意が得られた、

 と多くのボーダーの人が言っています。

 ボーダーの人が 虐待的行動を認めないと、

 子供たちは 極めて対処が困難になります。

 子供は 自分のニーズを満たすため、 ボーダーの親に 頼らざるを得ないのですから。

○ 優先順位を決定してください

 ノン・ボーダーの人の中には、 自分とボーダーの人の関係が 危うくなるのを恐れて、

 行動を起こさない人がいます。

 自分がどれだけリスクを引き受けるか、 自分にしか決められません。

 どう決意しても、 長期的な影響と共に生きていく 覚悟が必要です。

 子供に与える影響を 過小評価したり、 言い逃れをしないでください。

 躾だなどと正当化すれば、 子供を保護していないことになります。

○ よい手本を示してください。

 子供は観察から 多くを学びます。

 あなたの行動は、 あなたの言葉より重要です。

 あるノン・ボーダーの人は、

 ボーダーの妻との喧嘩を 子供に見られ、 恥ずかしく思いました。

 波風を立たせないためなら 何でもしました。

 彼は 優しく責任感のある人で いようとしました。

 しかし子供は、 母親が行動化した時、

 それを受け入れるのが 自分の役目だと学んでしまったのです。

 子供は、 母親の言うことは正しいと 思うようになりました。

・ 子供の前で あなたの境界を維持できているか 確認します。

 「お母さんは 時々腹を立てるよね。  でもそれでもいいんだよ。

 声を張り上げるのはよくないけど」 と 説明してください。

・ ボーダーの人が 気まぐれを起こす場合は、

 周りに影響を 与えないようにしてください。

 子供の計画が 台なしにされないようにしてください。

(次の記事に続く)

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 

ボーダーの親が 子供にもたらす影響 (2)

2013年04月20日 21時07分08秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
(前の記事からの続き)

 幼かったとき、 子供は承認されたこともなかったのでしょう。

 自分自身を見つめ、 知ることは困難です。

 親が荒れているとき、 子供はいい人であることと、

 自分自身の感情やニーズを 軽視することを結びつけていたのでしょう。

 子供は発達段階において、 真の受容を 経験する必要があります。

 自分は申し分のない人間だと 思えなくてはなりません。

 転んでも 親の暖かい微笑みに 迎えられなければならないのです。

 受容されることで、 子供は 自分の 「存在そのもの」, 本質的自己が、

 愛されるに足ることを知るのです。

 「健全な子供を育てるための 6つの種」 があります。

 サポート, 敬意と受容, 声, 無条件の愛・ 好意, 一貫性, 安全性です。

 ボーダーの人は子供のとき、 自らを受け入れたり、 親をモデルにできませんでした。

 脆弱な自己感しかないため、

 助けを求めたり、 自分の欠点を受け入れられません。

 親がボーダーの子は、 自分の人生を乗っ取られた気がして、

 誰とも感情的に関わることが できないと言います。

 過度の愛情から、 激怒や親業の放棄へと揺れ動く ボーダーの親を持つ子は、

 他の人と信頼関係を築けず、 無意識のうちに 相手の愛情を試したり、

 拒否されたという思い込みによって 見捨てられたと感じるかもしれません。

 怒りっぽい親の下で育った 女の子は、 抑うつ, 感情麻痺,

 親密さや一体感を切実に求める, 無力感, 学業や職業での不振などが 生じます。

 男の子は主に、 感情的な愛着を持てないという 影響が出ます。

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 

ボーダーの親が 子供にもたらす影響 (1)

2013年04月19日 21時06分44秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
 子供の感情的ダメージが どの程度になるかは、

 子供の遺伝的気質, 他の大人からの愛情, 子供の年令 (幼いほど傷つきやすい),

 虐待の度合いなどに左右されます。

 内に向かって 行動化を起こす親に、 「介護者」 的な 性格の子供がいる場合、

 子供は 親を元気で幸せにする責任を 感じるかもしれません。

ex. 親がODして運ばれたときも、

   3才の娘は おとなしくおもちゃで遊んでいました。

   その子がしゃべれるようになって 初めて言った言葉は、

   「ママ、 大丈夫?」 でした。

 外に向かって 行動化を起こす親に、 自分を主張するタイプの 子供がいる場合、

 独特の混乱が生じます。

 親が怒鳴ると、

 子供は  「黙れ!」 「大嫌い!」 などの言葉を 投げつけたといいます。

 境界性パーソナリティ障害が 家族の中に伝染すると言われます。

 遺伝なのか環境なのか、 或いは何かの組み合わせになのか、 充分分かっていません。

 子供は以下のような特徴を 身に付ける可能性があります。

・ 感情調節の困難

・ 摂食障害, 物質依存, 嗜好の問題

・ 人を理想化したり、 こき下ろしたりする

・ 羞恥心, 空虚感, 劣等感

 (この傾向は、 環境だけでなく 生物的要因の結果かもしれません。)

 青年期の子供の、 対人関係や家族関係の問題, 怯えた愛着スタイルは、

 親のBPDと関係があるとのことです。

 子供の “自己” は、

 自分の内面の問題より、 ボーダーの親を制御するために 働くようになります。

(次の記事に続く)

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 

ボーダーの人の行動から 子供を保護すること (2)

2013年04月18日 19時48分01秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
(前の記事からの続き)

○ 問題: 子供の正常な行動に 脅威を感じる

 子供が自立してくると、 親は見捨てられたように感じ、

 抑うつ的になったり、 子供に怒りをぶつけたりします。

 無意識に 子供の依存度を強めようとするでしょう。

 子供は、 親から分離して自信を持つことが できなくなるかもしれません。

 親は 非承認的なやり方で怒鳴ったりし、 状況を悪化させます。

○ 問題: 無条件に愛することができない

 自分の不完全さを 埋め合わせるために、 子供に完璧さを要求するでしょう。

 子供が従わないと、 彼らは 自分が愛されていないと感じ、

 怒ったり落ち込んだり、 愛情を引っ込めたりします。

 子供は、 親の愛情が 条件付きであるということを学びます。

 また親は、 子供が愚かで 失敗作だと思うかもしれません。

 そうして自分のほうが 優秀だと思うのです。

○ 問題: 子供の感情や意見に 脅威を感じる

 子供に 自分と全く同じであることを要求し、

 そうでないと 脅威を感じるかもしれません。

 子供は無意識に 期待に応えようとします。

 自立は親への裏切りとなるので、 本来の姿は歪められてしまいます。

 ボーダーの人の中には、 子供に虐待やネグレクトを する人がいるでしょう。

 これは 子供の自尊心や自己価値観を 傷つけます。

 また、 パートナーの虐待から 子供を守れないこともあります。

 守ろうとすれば 自分とパートナーの関係が悪くなる、

 或いは 自分の問題で精一杯で 子供を守れないのです。

 子供は自分に価値がないと 思ってしまいます。

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 

ボーダーの人の行動から 子供を保護すること (1)

2013年04月17日 21時08分02秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
 ボーダーの人の多くは、 子供の前では行動化を起こさず、

 子供を保護しようとします。

 ボーダーの人は 素晴らしい親になりうるのです。

 しかし中には、 行動化を抑えられなかったり、 そうしたがらない人がいます。

 または抑うつ状態に陥って、 子供に無関心になるかもしれません。

 極端な場合は、 虐待やネグレクトに至ります。

● ボーダーラインの親が抱える 典型的な問題

 ボーダーの人は情緒面・発達面で、 子供と似た点があります。

・ 自分の要求を脇に置いて、 人の要求に 焦点を当てることが困難

・ 自分の問題に気を取られ、 子供の要求や感情を 見過ごしてしまう

・ 子供の要求や感情が 自分のものと別だと認められない

○ 問題: 子供との関係を 他の人との関係と切り離せない

 自分が好きでない人と 子供が仲よくするのが 理解できません。

 子供を通して その人に仕返しする人もいるでしょう。

 親か他の人か、 どちらとの関係を取るか、 子供に迫る人もいます。

○ 問題: 一貫性のない子育て

 自分の気分によって、 過保護からネグレクトへと揺れ動きます。

 子供を通して、 不適切な方法で 自分の感情的要求を満たそうとするかもしれません。

 子供は 自分に価値がないと感じてしまうでしょう。

○ 問題: 予測できない愛情

 ボーダーの親の中には、 責任を取らなすぎたり、 負いすぎたりする人がいます。

 子供への悪影響を無視しながら、

 子供の不出来に罪悪感を感じたり 落ち込んだりします。

 子供が善か悪か決めつける人もおり、

 子供が 一貫した自己感を持つのを 困難にします。

 親は愛情のスイッチを 入れたり切ったりします。

 それは予測がつきにくいので、 子供の関心は、

 親の気分や行動を 予測することだけになり、 正常な発達が損なわれます。

 子供は 兄弟や親の世話をする役割になり、 「親化」します。

(次の記事に続く)

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 

まぶしいと くしゃみが出る

2013年04月16日 21時11分12秒 | Weblog
 
 今日 TVでやっていたクイズです。

 光を見ると出やすくなるのは、  「あくび」 か 「くしゃみ」か? 

 スタジオの答は半々に分かれ、 述べられたその理由も いい加減なものでした。

 でも僕は すぐにくしゃみだと思いました。

 小さいとき親父が、 くしゃみが出そうになると 太陽や電灯を見て、

 「ハアーッハァ!! ……わっしょい……」 と やっていたからです。

 僕も親父の真似をし、

 くしゃみが出そうで出ないときは 光のほうを見て、 くしゃみを促してます。

 ただ、 それがどうしてなのか、 自分でも分からず不思議でした。

 くしゃみと光が 何故関係があるのか? 

 クイズの答は やはり 「くしゃみ」。

 その理由は、 顔の知覚をつかさどる 三叉神経によるものです。

 三叉神経は 脳から、 目, 鼻, 顎に伸びています。

 目に光の刺激があると、 鼻がむずむずする刺激かと 脳が勘違いして、

 くしゃみを起こすということ。

 「光くしゃみ反射」 というそうです。

 でもスタジオの人たちは それを知らなかったんだろうか? 

 ネットで見てみると、 この反射がある人は 日本人の25~30%なんだとか。

 親子で遺伝するそうです。  (^^;)

 親父も、 お父さんのくしゃみを見て 覚えたんでしょうか。

(おじいさんは 僕が生まれる前に亡くなっているので 知りませんが。)

 ちなみに、 耳掻きをした時に 咳が出ることも。

 これは迷走神経の混乱で、

 耳に刺激があった時、 喉に異物が入ったと 誤解するのだそうです。

 2割くらいの人ということですが、 σ (^^;) はこれもあります。

 それから、 かき氷を食べると頭が痛くなるのも、 三叉神経の混線だといわれますね。
 

心子の家がなくなった

2013年04月14日 21時53分40秒 | 心子、もろもろ
 
 今日は久しぶりに、 心子の実家の最寄り駅にある 映画館で、

 映画のハシゴをしてきました。

 その帰りに 心子の実家へ寄ってみることにしました。

 一昨年の11月に 心子のお母さんが亡くなり、 住む人がいなくなった家は、

 お母さんのお姉さんが 時折空気の入れ換えなどに 来ていると聞いています。

 昨年の6月に見に行ったきりで、

 その後どうなっているだろうかと思って 訪ねたのですが。

 まさかとは思いましたが、 行ってみると、

 なんと 家がなくなって、 更地になっていました。

 遠方のお姉さんが ずっと通い続けるのも難しいだろうと 懸念してはいましたが、

 一番見たくない事態を 目にすることになってしまいました。

 心子の一家が皆 天に召されて、 こちらに住む人がいなくなってしまい、

 いつまでも現状のままであることは できないだろうといえ……。

 心子がいなくなってから建て替えた 新しい家なので、

 取り壊すことなく、 売りに出しても良かったのではないかと、

 残り惜しい思いでした。

 またひとつ、 そして大きな、 心子の生きた名残りが なくなってしまいました。

 こうして心子の足取りが だんだん消えていってしまうのでしょうか……。

 とても物寂しい気持ちを 否むことができません。

 心子の本に収めた 彼女の姿だけは、 幾久しく 生き続けていってほしいものです。

 ブログやミクシィにも 心子の追憶を書き記し、

 人々と繋がっていくことを 切望しています。
 

心子のメイプルシロップで ゴーヤジュース

2013年04月13日 20時37分34秒 | 心子、もろもろ
 
 冷凍保存しておいたゴーヤが、  冷凍庫の底に まだ少し残っていました。

 ジューサーミキサーを使って、 ゴーヤのジュースを 作ってみることにしました。

 蜂蜜の代わりに、 心子がくれたメイプルシロップを 使ってみようかと。

 これは心子が、 酒好きの僕のために、

 実家にあったウイスキーを 持ってきたというものなのですが、

 見てみたら それがメイプルシロップだったのでした。  (^o ^;)

 心子らしいドジぶりです。



 蜂蜜には 消費期限がないと聞いていますが、 メイプルシロップは?

 ネットで調べてみると、 蜂蜜は糖度が非常に高く、 強い殺菌力があるそうです。

 エジプトのピラミッドで見つかった 3千数百年前の蜂蜜が、

 問題なく食べられたとか。

 一方メイプルシロップは、 蜂蜜ほど保存はきかないものの、

 未開封なら何年も持つとのこと。

 でも 心子からもらったのは、 もう10年以上前に開封し、

 そのまま常温で置いてあったものです。

 ネットには、 数年でカビが浮いていたという 例もありましたが、

 カビを取り除いて使ったとか、

 沸騰させて コーヒーフィルターでこして食べたと 書いてあります。

 心子のメイプルシロップを見ると、

 カビではなさそうですが、 何かもろもろしたものが浮いています。

 それを濾紙でこし、 充分に煮沸させました。

 臭いや味を見てみると、

 少しビターな感じがしましたが、 何とか大丈夫そうです。

 心子の想い出を捨てるのは 忍びがたいので。  (^^;)

 そして、 ゴーヤとバナナを ジューサーミキサーにかけ、

 メイプルシロップと氷を入れました。

 ゴーヤのほのかな苦みが香り、 シロップとバナナの甘みで、

 おいしくいただきました。  (^^)

 メイプルシロップの残りも、 また何かに 使ってみたいと思います。



 これで去年のゴーヤは 全て使い切りました。

 でも、 もう今や4月。

 6月には 今年の苗を植える時期です。

 またゴーヤの季節が やってきそうです。
 

退職 (2)

2013年04月03日 20時53分48秒 | 介護帳
 
(前の記事からの続き)

 その面談の翌日も勤務で、 深夜に目が覚めましたが、

 その時は 寝汗をかいていませんでした。

 もしかすると、 進退を 頭で考えて決める前に、

 体のほうが もう辞めようと “思って”、 それですっきりしたと感じ、

 寝汗が出なかったのではないだろうか? 

 頭より先に、 体が判断して 辞めることを決めたのではないだろうか? 

 今 エンカウンターやマインドフルネスの 講習を受けていて、

 体の声に 耳を傾けることをしているのですが、 そんなことを思いました。

 マインドフルネスの講師は、 「そういうことはある」 と言っていました。

 以降、 寝汗は出ていません。

 そして、 気持ちは退職のほうへといき、 その意向を伝えたのでした。

 これで肩の荷が下りて、 すっきりしました。

 理解のある人がいる デイサービスに移れなかったのは 残念でしたが。

 また新しく求職することになります。
 

 それにしても 今回のことでは、

 人間関係などのストレスによる 緊張や萎縮で、 こんなに自分らしさを失って、

 身体症状や不都合が生じるものかというのを 経験した次第です。

 恐らく、 このようにして 本来の自分を発揮できず、

 生きづらさを感じている人が 大勢いるのでしょう。

 自分の居場所がないということで、 人はいかに脆くなるか、

 僕も身をもって知りました。

 心療科の患者にもなりましたし、 何事も無駄になる経験はないでしょう。

 一方で、 記憶力低下の問診を受けた際、

 アルコールによって 脳が萎縮することがあると聞き、

 心配になって 寝酒をやめることができました。

 長年の間 お酒を控えるように言われながら、

 “分かっちゃいるけどやめられない”  というやつだったのですが、

 あっさりと アルコールをウーロン茶に代えられたのです。

 脳に異常がないと分かってからも、 寝酒はやめています。

 目の前にお酒があっても 全然飲みたいと思いません。

 禁酒ではないので、 機会があれば飲むし、 プレッシャーにもなりません。

 血圧もてきめんに下がり、 肝臓にも良く、 酒代も浮き、 正に怪我の功名でした。

 記憶力低下がなければ、 今後も 深酒をし続けていたことでしょう。

 これで 寿命が何年か延びました。  (^^;)

 そんなこんなで、 新年度になり、 気持ちも新たに やっていきたいと思います。
 

退職 (1)

2013年04月02日 21時27分08秒 | 介護帳
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/63242337.html からの続き)

 急な成り行きだったのですが、 3月で 今のグループホームを退職しました。

 ストレスで 昨年末から少し休職し、 2月末に復帰しましたが、

 人間関係などの問題は 解決したわけではなく。

 同じ施設内のデイサービスへ 異動を希望していたところが、

 そこに欠員がなくて、 異動の見通しは立たなくなりました。

 出勤する際の ストレスは明らかで、 勤務の前の晩になると、

 夜中に何度も目が覚め、 寝汗をびっしょりかいていました。

 休みの日は そんなことは全くありません。

 記憶力や集中力の低下といい、 寝汗といい、

 精神的な緊張が こんな端的に 体の症状に現れたのは 初めてのことです。

 かつて最も苦しかった 大挫折の時期にも、 体には症状が出なかったのですが、

 年のせいなのか……? 

 どの道、 今の職場で長く続けられないことは はっきりしていました。

 そんな状況で、 利用者さんの中に

 一人苦手な人 (認知症で、 男性のスタッフに対してきつい) がいたのですが、

 僕のミスも重なって、 状況が悪くなってしまいました。

 その利用者さんのほうも、 僕の姿を見ることさえ ストレスになるということを、

 スタッフに訴えたそうです。

 施設としては 利用者さんを守らねばならず、

 僕とその人が なるべく顔を会わせないように、

 僕の勤務時間を 大幅に減らすという提言を、面談のときにしてきました。

 また、 リーダーはすっかり 僕を批判的に見るようになり、

 僕のやることなすこと, あることないこと -- 本当にないことまで作り出して

 非難されたりしました。

 僕がストレスで 調子を崩していることも考慮されず、

 「ストレスは誰にでもある」 などと、

 心療科にかかった人間に対して 一番言うべきでないことを言われます。

 ストレスがあれば それを解決しようとするはずの面談が、

 一番のストレスになってしまう という状態でした。

 経済的にやっていけないほど 勤務時間を短縮され、 苦境を理解されず、

 辛い思いをして続けていく 意欲が損なわれました。

 人間関係の問題は 必ずどこにでもありますが、 今回は限度を超えています。

 そして面談の1週間後に、 進退の答を出す ということになりました。

(次の記事に続く)