「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

研究から何が言えるでしょうか (1)

2012年04月29日 22時07分06秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス
 
 ボーダーの人の 子供に対する行動は様々です。

 皆さんの言動も それに大きな影響を与えます。

 さらに子供も 一人一人異なっているのです。

 ボーダーの親に 共通して見られる性質に、 支配的であるということがあります。

 様々な支配のスタイルを 説明します。
 

・ 子供の要求を抑えつけること

 ボーダーの親は わが子を巻き込もうとします。

 子供の自立と個性を妨げ、 高圧的に支配し、

 自分と子供のニーズを 区別できません。

 その結果、 子供は 人との健全な境界を 持つことができず、

 深い信頼関係を結ぶことが 困難になるかもしれません。

 他人に依存し、 率先して行動することができなくなります。

・ 完璧主義的な子育て

 ボーダーの親には 非常に完璧主義的な人がいます。

 わが子の欠点や子育ての欠点を 見つけられることを恐れ、

 わが子に最高であることを求めます。

 それが自分を反映しているからです。

 彼らは脅迫的で 表面的な価値を重視します。

 無条件の愛とは 正反対のものです。

 成長した子供たちは、

 自分が誰であるかではなく、 何をするかによって 評価される気持ちになります。

 彼らは常に後悔をし、 自分の考えに重きを置かず、

 感情を表現するのが 難しくなってしまいます。

 抑うつ的に気分に陥りながら、 その理由を理解できません。

(次の記事に続く)

〔「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」 星和書店(ランディ・クリーガー)より〕
 

子供にとって 何が最善策でしょう

2012年04月28日 19時53分01秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス
 
 パートナーの行動は お子さんを傷つけていますか?

 正確にはどのようにですか?

 皆さんが父親なら、 親権を獲得する可能性はありますか?

 その可能性に賭けるより、 今の関係に 留まるほうがいいのでしょうか。

 BPDの親には、 冷淡で無関心, 自分にのみ関心がある 人もいれば、

 過保護で 子供の自立を妨げてしまう 人もいます。

 中には 素晴らしい親もおり、 自分の症状で わが子を傷つけないようにしています。

 症状が現れたら、 パートナーが子供を その場から離します。

 しかし概して、 BPDの性質は 親であることに相反しています。

 そうすると 子供の世界も、 自分に対する見方も 歪んでしまうのです。

 BPDの親は 子供を愛しています。

 問題は、 子育ては骨が折れるということです。

 子育てが報われるには 何年もかかりますが、

 ボーダーの人は すぐ満足できるものを求めています。

 子供の衝動には ブレーキが必要ですが、 ボーダーの人も 同様に衝動的なのです。

 激しい怒りの 犠牲となる子供は、 怒りと羞恥心を学びます。

 子供には 一貫性が必要ですが、

 低機能のボーダーの人は、 自分の生活をこなしていくだけで 精一杯です。

 そして 子供は自分が 主役になるときも要りますが、

 自分自身がその役を手放せない ボーダーの人もいます。

 BPDの人が 子供を支配したがると、 確実に反抗期を招きます。

 ボーダーの人の多くは 巧みに人を操るようです。

 しかし子供は親を、 自分の生死を支配する 神として捉えています。

 自分勝手で矛盾した BPDの行動によって、

 子供の心に 深い爪痕が残らないとも限りません。

〔「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」 星和書店(ランディ・クリーガー)より〕
 

治療について

2012年04月27日 20時10分47秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス
 
 個人療法や夫婦療法があり、 通常 両方が必要です。

 お子さんがいれば、 お子さんにも治療が必要かもしれません。

 成功するかどうかは、 セラピストの技量, 問題を見つめる二人の気持ち,

 カップルやBPDの人の 問題などによります。

 効果を見極めるのは、 直感が最も有効です。

 セラピストは問題を理解しているか, 進展が見られず 歳月が流れていないか,

 治療で何か洞察が得られたか, 行動に変化が見られたか、 など。

 よいセラピストなら、 BPDの人の過去を調べることと、

 いま変えるべき行動とを バランスよく行ないます。

 例えば 過食をしている場合、

 心の深いレベルを探求しながら、 過食に代わる方法に 取り組んでいくでしょう。

〔「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」 星和書店(ランディ・クリーガー)より〕
 

決断の回避

2012年04月26日 20時31分02秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス
 
 なぜ待ち続ける人がいるのか、 その理由を挙げてみます。

・ 「だって、 子供がいるんです」

  彼らは、 親権を得られないと 不満を言います。

  しかし実際は、 噂に流され、 最悪のシナリオを信じているのです。

  弁護士に会ったことがないか、

  もしくは たまたま 悲観的な弁護士に当たって 怖じ気づいています。

  子供に対する 離婚の影響を過大評価し、

  虐待的な環境での生活や、 子供への 言葉の暴力の影響を 軽んじています。

・ 「私は パートナーが良くなってくれるのを 待っているんです」

  パートナーが 積極的に治療に取り組んでいるなら、 それもいいでしょう。

  けれども 待っても結果は同じだ という事実を、

  受け入れていないだけかもしれません。

・ 「独りになりたくない」

  パートナーと どれだけ一緒にいて、 どれだけの愛情を得ているのでしょう。

  パートナーと離れたら 誰が支えとなってくれるか、

  また 独りでいると何を得られそうか、 書き記してください。

・ 「経済的にも 自分でやっていくのは無理です」

  皆さんは 自分を低く評価しているかもしれません。

  パートナーが 皆さんを置いて出ていったら どうしますか?

  できないことを考えるのではなく、 何ができるかを考えましょう。

・ 「彼女には僕が必要なんです」

  「救済者」について 書いた箇所を読んでください。  (4月14日の日記)

・ 「未知への挑戦が怖いんです」

  起こり得る 最悪のことは何か?

  その恐怖を 口に出して はっきり言ってみてください。

  今からそれに備えていけば、 恐怖に圧倒されなくなるでしょう。

・ 「他の誰も、 私を必要としていないから」

  これこそ、 皆さんが今 この関係を離れる必要があることを 示しているのです。

〔「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」 星和書店(ランディ・クリーガー)より〕
 

ふたりの関係を 診断してみましょう (3)

2012年04月25日 20時16分00秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス

(前の記事からの続き)

 自己防衛の強い人たちについて、 次のようなことが言えます。

・ 自分を弱く、 無力に感じている。

・ パートナーが立ち去ってくれるのを 待っている。

・ 出口がどこにもないと 感じている。

・ パートナーなしでは 生きられないと感じている。

・ 未来を恐れ、 動けなくなっている。

・ 他人からの反対を恐れている。

・ 言い訳や言い逃れをして、 今の関係に留まろうとする。

・ 以前にも 別れを決意したことがあるのに、 結局やめてしまった。

 一方、 次のような兆候は 自己防衛の必要がなくなっている証です。

・ 新しい興味や友人ができた。

・ 自分自身の目的を重視し、 行動しつつある。

・ 独りでいても、 現実的な問題に対応できると、 心強く感じている。

・ 自分自身と自分の決断力に 自信を持っている。

・ パートナーの思い通りにさせなくなっている。

・ パートナーや家族に 正当性を証明する必要がなくなっている。

・ 自分とは何か、 人生に何を求めているか 理解している。

〔「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」 星和書店(ランディ・クリーガー)より〕
 

ふたりの関係を 診断してみましょう (2)

2012年04月24日 20時44分17秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス

(前の記事からの続き)

・ この本のアドバイスに従ったら、

  パートナーは二人の関係について 責任を引き受けてくれるでしょうか?

  (問題を一緒に見つめていく気持ちが、 何よりも長期的な成功を予測させます。)

・ パートナーとの間には、 今でもスキンシップがありますか?

・ 皆さんは  “待ち時間の罠” にはまっていませんか?

  パートナーが変わるのを 既に5年待ったとしましょう。

  さらにもう1年、 2年待ちますか?

  (期限を設けましょう。)

・ パートナーは 変化が皆さんにとって どれほど重要か、 気が付いていますか?

  (パートナーが皆さんにとって、 10段階評価でどのくらい大切だと思うか、

  パートナーが落ち着いているときに 尋ねてみてください。

  その回答 (もしくは無言の回答) は、

  彼らの心を 雄弁に物語ってくれるでしょう。)

・ パートナーはこれまで 、譲れない一線を 侵害したことがありますか?

・ 酷い状況へ一転するのを恐れ、

  パートナーとの 素晴らしい時間を持つことさえ 制限していませんか?

・ パートナーについて、 なくなってしまったら惜しいと 思うものは何でしょうか。

  「一緒にいること」 や  「支出を二人で負担すること」 など、

  一般的なことですか?

・ パートナーは  “汚い闘い” をしますか?

  彼らは、 二人のためより自分自身のために 存在しているようですか?

・ 皆さんにとって 最も重要な関心事は、 保身をはかることですか?

(次の記事に続く)

〔「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」 星和書店(ランディ・クリーガー)より〕
 

ふたりの関係を 診断してみましょう (2)

2012年04月23日 20時23分29秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス

・ 最も良かった時期を 思い出してください。

  皆さんは現在、 パートナーの本当の姿に 憧れていますか? 

  それとも 彼らが装っていた姿に 思い焦がれていますか? 

・ パートナーが 皆さんまたはお子さんに、

  身体的な暴力を振るったことが 一度ならずありましたか? 

  (もしそうなら 今すぐ別れてください。)

・ 二人の関係が壊れても 誰も気に留めないとしたら、

  別れる可能性が高くなりませんか?

  全知の存在が 別れてもいいと言ったら、 とてつもなく安心しませんか?

・ 本当はもう 別れる決意をしているのに (アパートを解約するなど)、

  それを認めようとしないのではないですか?

・ コインを投げ、 裏が出たらパートナーと別れる、 表が出たら留まります。

  さあ、 裏が出ました。  どう感じますか?

  では表だとしたら、 どう感じますか?

・ 頭では理解しても、 心底実感していないことがあります。

  一方、 心では真実に気付いていても、

  その裏付けを必要としていることもあります。

・ 皆さんとパートナーが (お子さんを抜きにして)、

  一緒に楽しめることがありますか?

・ パートナーは 皆さんが必要なものを、 与えることを意図的に避けていませんか?

  (もしそうなら、 彼らの支配欲は 思う以上に強いかもしれません。)

・ 皆さんは自分を 恥ずかしい存在と感じていませんか?

  大切なことを話そうとしても、 パートナーは皆さんを黙らせようとしませんか?

・ 二人の関係に捧げてきたものが、 報われると思いますか?

(次の記事に続く)

〔「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」 星和書店(ランディ・クリーガー)より〕
 

去るか去らぬか?  それが問題 -- パート4 決断の段階

2012年04月22日 19時31分29秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス
 
 今日から  「パート4 決断の段階」 です。

 パートナーが態度を改めないときは どうすればよいでしょう? 

 決断に 数ヶ月かかる人も、 数年かかる人もいます。

 ノン・ボーダーラインの人がまず考えるのは 現実的なこと、

 つまり 子供やお金の問題です。

 しかしここでは、 皆さんが  「本当に求めていること」 を取り上げます。

 自分の置かれた状況を認識し、 自分が人生に何を求めているのか を知ることです。

 それが分からなければ、 それを手に入れることはできないのです。

 アンビバレントな感情を抱える人は、 自分たちの関係について 決断する際、

 紙の一方にメリットを、 もう一方にデメリットを リストアップします。

 でも、 関係から去ることの メリットとデメリットを比べるのは、

 トマトとシリアスの重さを 比べるのとは違います。

 むしろ、 2匹の犬を シーソーの両側に乗せることに 似ているかもしれません。

 それぞれが常に動き、 上がったり下がったりし続けるのです。

 また ボーダーの人というのは、 態度を明確にさせられることを 拒みがちです。

 必要なのは、 医師のように 関係を診断する方法です。

 以下の質問に対する回答と、 皆さんの考えを書き記してください。

(次の記事に続く)

〔「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」 星和書店(ランディ・クリーガー)より〕
 

カウンセラー養成講座

2012年04月21日 20時28分08秒 | 心理
 
 本日、 カウンセラー養成講座の2回目がありました。

 新しいメンバーが一人増え、 前回欠席だった人も 来てくれました。

 前回と同じように、 参加者の自主的な会話によって 進められていきます。

 今日は講師の人から、 カウンセリングに大切なこととして、

 「受容」 「共感」 「一致」 という お話が出ました。

 「受容」 「共感」 は分かるとして、  「一致」 とは次のようなことです。

 相手の話を聴きながら、 受容, 共感する言葉を返し、

 自分の気持ちも その言葉と一致していることが 大切です。

 もし一致していない場合は、

 一致していないということを 自覚していることが必要です。

 言葉と気持ちが一致していないと おかしな方へ行ってしまうので、

 相手の話を聴くだけでなく、

 自分に気付くというのが カウンセリングでは大事なのです。

 もし 相手の言うことに 共感できない場合は、

 まず 自分は違うけれども 相手はそうなのだということを  「了解」する、

 というのが第一歩です。

 それを自覚していることが 肝要だということです。

 そこから 受容、 共感へ 進んでいくことができるのでしょう。
 

 今日の反省点としては、 僕は時々 人の話を聞き漏らしてしまうことがあるのです。

 人の言葉が聞き取りにくいというのは 子供のときからあるのですが、

 講座のように 数人で話を聴く場で、 集中力を欠き 言葉を聞き逃すこともあります。

 しっかり耳を傾けて 話を聞き取る、 これは今後も 講座の課題です。

 とにかく 自分から能動的に臨んでいかないと、

 得るものが少ない 講座になってしまいます。

 自分自身で意識し、 人のことにも 自分の内側にも 目を向けながら、

 色々なことを感じて 気付いていくというのは難しいですが、

 少しずつやっていきたいと思います。
 

古紙回収、 ホッチキス付きでもOK? 

2012年04月19日 20時28分59秒 | Weblog
 
 古紙を回収に出すとき、 紙に付いたホッチキスを どうしていますか? 

 僕は 再生するのに支障があると思って、 ひとつひとつ外していました。

 ところが読売新聞に、 ホッチキスを付けたまま 出して構わない

 という記事が載っていました。

 再生紙の製造過程で 除去されるというのです。

 古紙は水と混ぜて溶かされ、 繊維の状態にされます。

 言われてみれば 確かにそのプロセスで、

 異物が取り除かれる 仕組みになっていても当然と 気付かされますが、

 それを知らない人が 86%いるということです。

 そして 55%の人は僕のように、 ホッチキスを外して出していたそうです。

 そのため ホッチキスメーカーが、 古紙回収の際 ホッチキスを外さなくて大丈夫と

 呼びかけている、 という記事でした。

 ただ記事では、 ホッチキスは小さいので 除去されるが、

 大きなクリップやクリアファイルなどは 再生に影響が出る可能性がある

 と書かれていました。

 でも、 大きい異物のほうが 取り除きやすいのではないかと思われ、

 この記述は よく分かりませんでした。

 ネットで調べてみると、 この記事と同内容のページと、

 僕が思うように まず大きな異物が除去され、

 その後の段階 で小さい異物も除去される というページがありました。
(http://www.max-ltd.co.jp/company/eco6_2.html
 http://www.yamajuu.com/bunbetu/bunbetu.htm#2)

 会社によって 方法が違うのでしょうか? 

 ちなみに、 大きいクリップはダメというページには、

 次のものは 古紙に混ぜてはいけないと書かれています。

 窓の付いた封筒, 紙コップ, 写真, カーボン紙, ビニールテープ, フィルム。

 濡れた紙, 油が付いた紙, こげた紙。

 σ (^^;) は 窓の付いた封筒も、 窓を切り取って捨ててます。
 

心子に似た花屋さんに 会えなかった

2012年04月17日 22時52分52秒 | 心子、もろもろ
 
 本日17日の月命日、

 心子似の花屋さんも 来ている曜日なので、 墓参りに行ってきました。

 ところが、 花屋に着くと 別の店員さんでした。

 聞いてみると、 今日は心子似の店員さんは 来ていないとのこと。

 でも 来ていた店員さんが面白い人で、 (ため口だったりするんですが、)

 買った花を僕に渡すとき、

 「いなくてすみません。

 でも いなくても花は同じですから!」

 あざーっす!」

 だって。  (^^;)

 去年の5月に初めて 心子似の店員さんに会い、

 それから その人が来ている曜日に 合わせて行くようにしていましたが、

 2度だけ別の曜日に 行ったことがあります。

 ちょうど月命日の日に 霊園の近くで 別の用事が重なった時と、

 1月17日の祥月命日で 日取りをずらしたくない時でした。

 しかし、 前者の時は 心子のお母さんが 亡くなったことが分かって、

 数日後に改めて お母さんへの花を供えにいき、 その際店員さんに会いました。

 後者の時は、今年から店員さんの出勤日が増えて、偶然来ていたのです。

 従って 最初に会ってから 毎月必ず会えていたのです。

 今月は初めて 会えなかったという次第です。
 

 お墓に行くと、 新しい塔婆が立っていました。

 誰かの法要の月ではないはずなのに、 と思って見てみると、

 お母さんの百箇日と書いてあります。

 告別式も四十九日の時も 塔婆がなかったのに、

 何だか 変わったところがある親族です。

 心子も 苦笑いしてはいないでしょうか。
 

健全な関係 : 不可能ではありません

2012年04月16日 23時32分13秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス
 
 健全な関係とは どのようなものでしょう。

・ 自分の気持ちに正直になれる。

・ 自分は愛されていると思える。

・ パートナーに共感しながらも、 自分が相手の病気を 治す責任はない。

・ お互いにニーズを抱えつつ、 バランスが取れている。

・ パートナー以外にも、 友人や趣味を持つ。

・ 過ちは認め、 先へ進んでいく。

・ 支えが必要なときは 助けを求められる。

・ 一方だけが責任を取ったり、 与えるのではない。

・ 重要なことは二人で決められる。

・ 問題について話し合える。

・ 自分の時間を確保できる。

・ パートナーを愛しながら、 自分が一人の大人であると 自覚し、

  時にはパートナーなしでも 生きていける。

・ お互いに いらだちや怒りを伝えられる。

  完璧である必要はない。
 

 以上が 無理だという人は、 臨床家と共に 取り組んでください。

 パートナーに何が起きても、 皆さんが前向きでいれば、

 うまく事態に対処できるでしょう。

〔「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」 星和書店(ランディ・クリーガー)より〕
 

恋愛依存症

2012年04月15日 23時15分03秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス
 
 恋愛依存症者は 愛という考えを愛しているといいます。

 新しい関係がもたらす 興奮を求めています。

 相手が誰かより、 甘い状況が重要です。

 興奮が冷めてしまうと、 今度は強く否認します。

 相手がどんな人物かは 知りたくないのです。

 現状に決して満足することなく、 ますます幻想にのめり込みます。

 その他、 境界設定を難しくさせる問題として、 下記のようなことがあります。

・ 恐れ, 義務感, 罪悪感でしか 自分の欲求を適えられない。

・ 子供やペットに関する脅し。

・ 自分は無力で、 パートナーより劣ると思っている。

・ いつか パートナーが間違いに気づき、

  彼らの行動が 奇跡的に変わると信じている。

・ 宗教を通じて、 苦しみは善だと教えられてきた。

・ 女性の場合、 決断は男性が下すべきと 信じている。

  男性の場合、 紳士は淑女に譲るべきと 信じている。

・ 激しいドラマがなくなったら、 生活はつまらなくなると思っている。

・ パートナーに捨てられることを 恐れている。

・ 関係がなくなるくらいなら、 惨めな関係でもあったほうがいい。

・ 問題を乗り切る方法を 教えてくれる人がいなかった。

・ ひどい扱いを受けるほど、 自分が愛されていると証明する。

  パートナーとの関係が、 かつての親の関係と似ている。
 

 皆さんは、 家族や友人などの サポートグループが必要です。

 皆さんをあるがままに 受け入れてくれる人たちと 親睦を図りましょう。

 PUVASやDEARを 参考にしてください。

〔「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」 星和書店(ランディ・クリーガー)より〕
 

皆さんは 「救済者」 なのでしょうか? 

2012年04月14日 23時11分54秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス
 
 「関係依存症者」 と呼ばれる人がいます。

 ある種の関係 (どれほど酷い関係でも) なしでは

 「完全」 と感じられない人のことです。

 「救済者」 というタイプの 関係依存症者があります。

 治療が必要な人に 惹かれる人たちです。

 自分がその問題を改善できると 信じています。

 しかしそれは 何と勝算の薄い試みでしょう。

 救済者は、 パートナーの問題を解決すれば、

 完璧な恋人になると 信じているといいます。

 そして自分は、

 優しく思いやりのある世話人として 認められると確信しているのです。

 ボーダーの人もノン・ボーダーラインの人も、

 最も恐れているのは 見捨てられることです。

 愛する人が自分なしではいられないと 確信すると、

 しばしの間、 この最大の恐怖を 和らげられるのです。

 以下の点に 思い当たる節がありつつも、

 自分はパートナーを変えられると 信じているなら、

 皆さんは救済者と言えるかもしれません。

・ 嘘をついてでも パートナーをかばうことがある。

・ 返してもらえないのに パートナーにお金を貸す。

・ パートナーを助け出すのが 役割になっている。

・ パートナーは 浮気や過去について 隠し事をしている。

・ パートナーは 自分や家族を害することに 中毒になっている。

・ パートナーの破壊的行動から逃れるには、 警察や友人の助けが必要である。

・ パートナーに治療を受けさせることで 頭が一杯である。

・ 問題が消えれば 完璧な関係になると信じている。

・ 仕事を探すなど、 本来パートナー自身がするべきことを 引き受けている。

・ パートナーに充分なことをしていないという 罪悪感に駆られている。

  パートナーのために 自分の生活を蔑ろにすることに 罪悪感がある。

〔「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」 星和書店(ランディ・クリーガー)より〕
 

カウンセラー養成講座に入学 (3)

2012年04月13日 22時05分40秒 | 心理
 
(前の記事記からの続き)

 4月7日 (土) の午前中、 早速 3時間の講座を受けてきました。

 参加者は6名 (うち一人欠席) で、

 初参加は 僕を含めて二人、 2度目以上の受講の人が 3人。

 講師が一人と、 受講歴の長い元受講者が 準講師として二人、 計8人でした。

 最初に事務的な説明と、 自己紹介が行なわれました。

 そして 講座が始まると、 何の前置きもなく、 いきなり講師は黙ってしまいました。

 沈黙がしばらく続き、 おもむろに一人の受講者が よもやま話を始めます。

 それが終わると また沈黙。

 また別の受講者が よもやま話。

 これは一体何だろう という感じです。

 申し込み前に 電話で問い合わせをしたとき、 この講座は上から教えるのではなく、

 自分で学んでいくものだという 説明を聞いてはいましたが、 ここまで極端とは? 

 「初参加の人は、 こういう状況で どう感じましたか?」 と、

 あとから講師の人から質問される テストのようなものかとも考えました。

 とにかく、 カウンセリングでは  「聴く」 ことが重要ですから、

 傾聴し、 話し手の気持ちを 汲むように心がけました。

 また、 自分に気付くことも 講座の目的と聞いていたので、

 その時々の自分の気持ちにも 目を向けていました。

 例えば、 沈黙が続いて 何だか落ち着かないときは、

 その感情を感じながら 腹式呼吸をして戸惑わないようにしたり、

 参加者たちの様子を観察したり。

 話は次第に活発になり、 聴くことの大切さや 命の価値など 深い話になってきます。

 僕も 自分の挫折体験などを 開いて語りました。

 基礎コースは こういう形で進めていくそうです。