「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

研究から何が言えるでしょうか (1)

2012年04月29日 22時07分06秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス
 
 ボーダーの人の 子供に対する行動は様々です。

 皆さんの言動も それに大きな影響を与えます。

 さらに子供も 一人一人異なっているのです。

 ボーダーの親に 共通して見られる性質に、 支配的であるということがあります。

 様々な支配のスタイルを 説明します。
 

・ 子供の要求を抑えつけること

 ボーダーの親は わが子を巻き込もうとします。

 子供の自立と個性を妨げ、 高圧的に支配し、

 自分と子供のニーズを 区別できません。

 その結果、 子供は 人との健全な境界を 持つことができず、

 深い信頼関係を結ぶことが 困難になるかもしれません。

 他人に依存し、 率先して行動することができなくなります。

・ 完璧主義的な子育て

 ボーダーの親には 非常に完璧主義的な人がいます。

 わが子の欠点や子育ての欠点を 見つけられることを恐れ、

 わが子に最高であることを求めます。

 それが自分を反映しているからです。

 彼らは脅迫的で 表面的な価値を重視します。

 無条件の愛とは 正反対のものです。

 成長した子供たちは、

 自分が誰であるかではなく、 何をするかによって 評価される気持ちになります。

 彼らは常に後悔をし、 自分の考えに重きを置かず、

 感情を表現するのが 難しくなってしまいます。

 抑うつ的に気分に陥りながら、 その理由を理解できません。

(次の記事に続く)

〔「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」 星和書店(ランディ・クリーガー)より〕