「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

胃ろう中止  「患者意向尊重」

2012年06月29日 20時20分48秒 | 介護帳
 
 日本老年医学界は、 胃ろうなどの栄養補給について、

 導入や中止, 差し控えを判断する際の 指針を示しました。

 人口栄養補給を導入する際は、

 「口からの摂取が可能かどうか 充分検討する」 などと指摘。

 延命が期待できるとしても、 本人の意向などにそぐわない場合、

 複数の医療者と 本人・家族が話し合った上で 合意すれば、

 差し控えが可能としました。

 一度開始したあとでも、 苦痛を長引かせるだけの 状態になったりしたら、

 再度話し合って 合意すれば、 栄養の減量や 中止もできるとしました。

 医療側に対しては、

 患者側が適切な選択ができるよう、 情報提供することを求めています。

 近年、 胃ろうが急速に普及しました。

 認知症で 終末期の寝たきりの患者でも、 何年も生きられる例が 増えています。

 そのような延命が 必ずしも本人のためになっていない、 との声が出ていました。

〔読売新聞より〕
 

口から食事、 こだわって

2012年06月28日 21時54分52秒 | 介護帳
 
 口から食べることは、 楽しみ, コミュニケーションに加え、 免疫力も高めます。

 高齢者施設で関心事の1位は どこでも食事。

 ところが 口から食べにくくなると、 一番の楽しみが禁じられ、

 胃ろうなどがされます。

 でも胃ろうをしても 口からは食べられるので、 諦めてほしくありません。

 口から食べるには、 噛んで 呑み込まなくてはなりません。

 噛むときに必要なのは、 食べ物を認知する能力です。

 食べ物が口に入った瞬間に、 食べ物の種類によって、

 その固さなどに合った 噛み方を判断します。

 他に、 噛む力, ほおや舌の動き, 唾液も必要です。

 歯も大切ですが、 歯がなくても 噛む能力がある人はいます。

 噛むことの目的は、 食べ物を唾液と交ぜながら 呑み込める形にすることです。

 刻んだ食べ物を 口に入れるだけでは 呑み込みやすくなりません。
 

 ある女性は、 胃ろうを入れた途端、 元気がなくなってしまいました。

 最期まで口から食べられるように、
 医師, 歯科医師, 歯科衛生士, ケアマネージャーらが連携し、

 食べる支援をした所があります。

 マッサージや口腔ケア, 入れ歯の調整,食べるときの姿勢の矯正などをして 4ヶ月、

 普通食が食べられるようになりました。

 胃ろうは抜き、 1年後にはステーキを食べたのです。

 口から食べるには、 本人の意志がないとできません。

 だからこそ 食べることは生きることなのです。

〔読売新聞より〕
 

心に寄り添うケアを (3)

2012年06月26日 20時04分12秒 | 介護帳
 
(前の記事からの続き)

 認知症の薬は、 これまで ドネペジル (アリセプト) だけでしたが、

 昨年、 ガランタミン, リバスチグミン, メマンチンが 新たに加わりました。

 認知症を治すことはできませんが、 進行を遅らせることができます。

 メマンチンは 異なる作用の薬なので、 他の3種と併用もできます。

 副作用は、 最初の3剤は 吐き気や食欲不振, 中には落ち着かなくなる方もいます。

 リバスチグミンは張り薬なので、 かぶれが出ることもあります。

 メマンチンには、 目まいや眠気, 便秘などが見られます。

 BPSDの軽減に、 漢方の抑肝散 (よくかくさん) が よく使われます。

 認知症の精神症状に 非常に効果があるとされ、 副作用も少なく、

 攻撃性が抑えられた時に 意欲が回復される方もいます。
 

 認知症のリハビリには、

 脳機能に働きかける 「脳トレーニング」、 記憶を引き出す 「回想法」、

 体と脳の働きの関連に 注目する  「認知運動療法」 などがあります。

 リハビリは 楽しくなければ効果はありません。

 家族やスタッフが褒め、 認めてくれることが大事です。

 やり遂げて嬉しいという 達成感が必要です。

 リハビリは 前頭葉の活性化につながります。

 年齢を重ねても、 海馬で 神経細胞が新たに作られる という報告もあります。
 

 個人だけでは支えきれなくなるのが 認知症介護。

 遠慮なく相談すれば、 道は開けるでしょう。

 家族の健康も考え、 ケアと医療の連携も必要です。

 いい介護をするには、 介護サービスやご近所の力を借り、

 心の余裕を 持つことが大切です。

 面倒かけたり、 かけられたり、 声を掛け合う世の中に なってほしいものです。

〔読売新聞より〕
 

心に寄り添うケアを (2)

2012年06月25日 20時33分55秒 | 介護帳
 
(前の記事からの続き)

 認知症介護研究・ 研修センターの  「センター方式」 という手法は、

 特に行動障害のある 高齢者に有効です。

 色々な角度から スタッフ全員で本人を観察し、 課題を分析する手法です。

 例えば、 ある方の 24時間の気分の変化を 記録してみると、

 スタッフが忙しい時に 攻撃的になることが分かりました。

 「私を置いて みんな行っちゃった」 など ご本人の言葉を拾い、

 寂しさが隠れていることにも 気付きました。

 心の中にためた 悲しみをはき出し、 心を軽くします。

 「独りぼっち」 と言われたら、 そばにいることが伝わるよう 手を握ります。

 こうしたケアは、

 「パーソンセンタードケア (その人を中心にした介護)」 といいます。

 その人その人の感情に 寄り添ったケアです。

 パーソンセンタードケアは、 専門家だけでなく家族もできます。

 歩き回り (徘徊) をする人は、

 ここには自分の居場所がないと 感じているのかもしれません。

 その思いに寄り添い、 一緒について散歩などしてみましょう。

 ヘルパーや外部の力を 借りることも必要です。

 暴言, 暴力, 歩き回りがあると、 周囲は 「なぜ」 と考えがちですが、

 「なぜ」 をひとまず脇に置いた  「4W1H」 で接します。

 「いつ、 どこで、 誰が、 何を、 どのように」 を 交ぜながら話し、

 「なぜ」 を探していきます。

 歩き回りなら、

 「どこへ行くんですか?」  「誰が待ってるんですか?」  などと聞くうちに、

 心の奥の気持ちに 辿り着くこともあります。

(次の記事に続く)

〔読売新聞より〕
 

心に寄り添うケアを (1)

2012年06月24日 21時32分26秒 | 介護帳
 
 アルツハイマー型認知症は、 脳が萎縮し、

 新しいことを記憶する 海馬がやせるもので、 全体の50%を占めます。

 次に多いのが、 脳卒中などが原因の 脳血管性認知症や、

 幻視が特徴のレビー小体型認知症です。

 認知症の症状には、

 「中核症状」 と 「行動心理症状 (BPSD)」 があります。

 前者は 「記憶障害」 や、 時間や場所が分からなくなる  「見当識障害」、

 自然な行動が取れなくなる  「実行機能障害」 が含まれます。

 後者は、 妄想, 歩き回り (徘徊) 〔*注〕, 暴言, 暴力, 抑うつなど、

 人によって 様々な症状が表れます。

 〔*注: 「徘徊」 という言葉は、  「目的もなく歩き回ること」 です。

  けれどもご本人には 必ず何かの目的があります。

  従って、 徘徊ではなく  「歩き回り」 という言葉を 使いたいと思います。〕

 例えば 気分が悪くなっても、

 認知症の人は それを訴えることができないので、 BPSDの症状で表すのです。

 無理にやめさせようとすると、

 緊張やイライラが増して、 BPSDが悪化してしまいます。

 BPSDのケアは、 体調の安定と 人間関係が大切で、

 ご本人の尊厳を守り、 穏やかな生活に向ける 意識が大事です。

 認知症の人の 暴言や妄想に、 家族は非常に心を痛め、

 介護者の方が先に うつ状態になることもあります。

 認知症の人の立場に立って 考えることは基本ですが、

 行動の裏にあるものを考えているうちに 追い詰められることもあり、

 考えすぎてもまずいでしょう。

(次の記事に続く)

〔読売新聞より〕
 

認知症の人と 上手に会話

2012年06月23日 20時44分11秒 | 介護帳
 
 傾聴ボランティアというものがあります。

 認知症の人や 独居の高齢者, 精神障害を持つ人らを訪ね、

 その人の話を じっくり聴くことで、 相手の心を癒します。

 最近は全国各地で 養成講座が開かれています。

 認知症の人は 若い頃のでき事は よく覚えていますが、

 最近のことはすぐ忘れ、 同じ話を繰り返すことも多くあります。

 傾聴ボランティアは、 何度目でも 始めて聴いたように対応します。

 でも 失敗することもあります。

 ある施設で 認知症性の女性と話が弾み、

 再訪したとき、 女性に  「また来ました」 と声をかけました。

 女性は さっと顔色を変え、 向こうへ行ってしまいました。

 ボランティアのことを覚えておらず、 動揺したのでしょう。

 以後 このボランティアは、  「こんにちわ」 と声をかけ、

 相手が覚えてなければ、 初対面のように接しています。

 認知症の人は、  「物盗られ妄想」 もあります。

 それを頭から否定するのもいけませんが、 同調するのも良くないといいます。

 否定はお年寄りの気分を害するし、 同調は思い込みを強めるからです。

 「財布がなくなったら大変ですね。 一生懸命働いて 貯めたお金ですものね。

 どんな仕事をなさっていたんですか」

 このように 若い頃の話題に持っていったりします。

 傾聴は 相手を否定せず、 話を聴かせていただくという 謙虚な姿勢が大切です。

 特に、 その人が輝いていた 若い頃の話を 聴くようにすると良いでしょう。

〔読売新聞より〕
 

高齢者の救急 (2) -- 自然な最期 家族の選択

2012年06月22日 12時07分45秒 | 介護帳
 
 Kさん (91才) は 呼吸が苦しくなって救急搬送され、

 病院で一旦は落ち着きました。

 しかし高齢者は 容体が急変することがよくあり、

 医師は心肺蘇生について 息子夫婦に尋ねました。

 夫婦の答は、

 「心臓が止まったら、 自然な経過に 任せたいと思っています」。

 Kさんは10年前から 息苦しさで救急搬送されることが増え、

 89才で脳梗塞を起こして、 介護施設に入りました。

 嫁のNさんが 見舞いに行くたびに、 Kさんは帰りたがりました。

 Nさんは語ります。

 「母をなだめるのは 辛いことでした。

 体のために 好物も食べられず、 ストレスを感じていたようです。

 好きなようにさせてあげたい 気持ちはありました」

 「人にとって、 死を迎えるのに いい時期とは何だろう、 と考えていました」

 夫婦は、 Kさんに 人工呼吸や胃ろうなどの延命処置は しないことに決めました。

 施設で 心肺停止で見つかったときは、 救急車を呼ばないことも伝えました。

 Nさんは、 葬儀社と遺族の間に入って、

 死後の手続の相談に乗る  「葬儀コンサルタント」 の仕事をしています。

 生前の意思を書き留めておく  「エンディングノート」 の編集を行なっています。

 最初のページは  「救急隊の方へ」 と題し、

 心肺蘇生を希望するかどうか、 本人が意思表示することにしました。

 意識不明になったとき 延命治療を希望を記す ページも作りました。

 残される家族の 負担を軽くするためです。

 その後 Kさんは、 安らかに息を引き取りました。

〔読売新聞より〕
 

高齢者の救急 (1) -- 見込みがなくても心肺蘇生

2012年06月20日 20時32分19秒 | 介護帳
 
 仰向けになった高齢者にまたがり、

 両手で胸を強く押しつける  「胸骨圧迫」 という心肺蘇生術。

 衰えた体には 負担になる処置です。

 食べ物が喉に詰まって 呼吸が止まる 緊急の事故などで、

 119番を呼ぶのは当然です。

 しかし高齢者の場合、 心肺停止は  「長年の病気の終着点」 と思われ、

 「お別れの時期」 を 受け入れる時かもしれません。

 ある高齢者施設で、 心肺停止で救急搬送された 664人を調べたところ、

 脳の機能が回復して 意識を取り戻したの0.9%でした。

 しかも回復した例は、 発症してすぐに処置できた 場合に限られていました。

 別の病院では、 施設から救急搬送された 31人の高齢者のうち、

 生きて退院したのは6人。

 全員に 重い障害が残りました。

 事故の場合を除き、 心肺停止した時は 蘇生をしないことを、

 入居者・ 家族と話し合って 決めている施設も増えてはいます。

 しかし  「救急車を呼ぶのが 内部のルール」 などの理由で、

 冷たくなり始めた高齢者を 搬送するケースもあるといいます。

 ある医師は こう話します。

 「高齢者に胸骨圧迫は しなくてもいいのではないかと、 正直思うことがある。

 施設入所時に全員から 蘇生の希望を聞くのを ルール化すべきだ」。

 見込みのないことが分かっているのに 行なわれる蘇生術は、

 患者と医療者の双方にとって 良いことではありません。

 敬意を持った 見送り方ができるよう、 個々の施設で話し合うときです。

〔読売新聞より〕
 

口腔ケアで肺炎防止

2012年06月19日 20時33分45秒 | 介護帳
 
 肺炎は、 がん, 心臓病, 脳卒中に次いで、 死亡原因の4番目です。

 97%が65才以上で、そのうち6割が誤嚥性肺炎です。

 注意が必要なのが、 寝ているときなど 気付かないうちに起こす

 「不顕性 (ふけんせい) 誤嚥」 です。

 寝ている間に、 細菌を含む唾液などが 気管に流れ込むことが原因です。

 予防には口腔ケアが必要で、 肺炎の発症を 4割減らせた例があります。

 食後と就寝前に、 歯ブラシや歯間ブラシで、

 歯や隙間に付着している 細菌の塊を 落とすことが大切です。

 洗口液は 細菌の付着は防げますが、 汚れは落とせません。

 歯磨き剤は 必ずしも必要ありませんが、

 歯ぐきがやせて出てきた 歯の根元部分は、

 フッ素入り歯磨きで 入念にブラッシングします。

 入れ歯洗浄剤は過信せず、

 1日1回は 入れ歯を外して、 ブラシで磨き 水洗いしましょう。

 舌やほお、 歯ぐきは、 粘膜を傷つけないよう スポンジ製などのブラシを使います。

 高齢者は ブラシで落とした汚れを 誤嚥する恐れがあります。

 口腔用のウエットティッシュで拭き取ったり、 吸引ブラシで吸引することが必要です。

〔読売新聞より〕

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 僕の勤務先のショートステイでも、 お年寄りは 食べかすが非常に残りやすいです。

 歯の隙間が大きくなって かすが入りやすく、

 感覚が鈍っているので それを感じにくく、

 舌や唾液で取ることも 難しくなっているのでしょう。

 認知症で ご自分では磨けず、 介助することに 抵抗を示す人もいるので、

 きれいにするのが 難しいこともあります。

 それがうまくいったとき、 ささやかな喜びを感じるものです。
 

口腔ケアで食事楽しく

2012年06月18日 23時20分51秒 | 介護帳
 
 年を重ねても 食べるのを楽しむには、

 歯や歯ぐき、 舌をきれいにする  「口腔ケア」 が欠かせません。

 加齢とともに唾液の量が減り、 食べかすが 口内に残りやすくなるためです。

 要介護者は 自分で歯を磨くのが 難しくなり、 口の不調も訴えにくくなります。

 虫歯や歯周病, 入れ歯が合わないなどの トラブルを放っておくと、

 食欲が落ち、 会話も減って、 ふさぎ込みがちになってしまいます。

 一方、 口腔ケアとリハビリを重ね、 固形物を食べられるようになる 例もあります。

 食べ物を噛むことで、 少しずつ体力も回復していきます。

 口内の細菌が 肺に入って起こる  「誤嚥性肺炎」 を減らすこともできます。

 舌の汚れを スポンジブラシや舌ブラシで 優しくかき出すと、

 思った以上に 口の中がさっぱりします。

 ドラッグストアや スーパーの介護用品売り場などで 入手できます。

 顔と舌の体操や、 唾液腺のマッサージも 勧められます。

 朝、 唇やほおを動かして 筋肉や神経を目覚めさせましょう。

 食前には 舌や唾液腺を刺激して、 唾液を増やします。

 3ヶ月間これを続けると、 唇や舌の機能が 明らかに高まり、

 食べかすや舌の汚れが 減ったといいます。

 続けることが大切で、

 50代から始めて習慣にすると 長続きしやすいということです。

〔読売新聞より〕
 

認知症 早期在宅ケア

2012年06月17日 20時32分49秒 | 介護帳
 
 急増する認知症に対応するため、

 厚生労働省は来年度から 新たな対策に乗り出すそうです。

 「初期集中支援チーム」 の創設と、

 このチームと連携する  「身近型認知症疾患医療センター」 です。

 前者は、 看護師や保健師, 認知症の専門家のチームで、

 自治体の介護相談窓口などに設置します。

 認知症が疑われる 高齢者宅を訪問して、

 本人や家族の状況を聞き取り、 医療機関を紹介します。

 本人の理解力があるうちに、 今後の見通しを説明し、

 財産管理や介護サービスの アドバイスを行ないます。

 火災防止のため、 ガスコンロを電化式に変えたり、 家族への心理的なケアもします。

 後者は、 診療所や中小病院などが担うものです。

 徘徊や暴力などの 症状が激しくなると、 介護施設から退所を迫られ、

 入院となることが少なくありません。

 このため、 自宅だけでなく 施設にも出向き、 治療やケアの改善を図ります。

 これまでは 在宅への支援が乏しく、 本人の状態が悪化して、 家族も疲弊し、

 やむなく精神病院に入院する例が 増加していました。

 半年以上の長期入院は、

 「身の回りのことをする 能力や意欲を失う」 と 問題視されています。

 既に こうした取り組みを始めている 英国では、

 入院が3分の1に減るなどの 効果が出ています。

 このほか、 薬の過剰投与で 症状の悪化を防ぐため、

 薬物治療の指針も 作成することになっています。

〔読売新聞より〕
 

花屋さんの名前

2012年06月16日 22時53分32秒 | 心子、もろもろ
 
 今月もお墓参りに行ってきましたが、

 心子似の花屋さんは シフトの変更で、 店に出る曜日が 一定でなくなりました。

 花屋さんは、 前もってお店に電話してもらえれば、

 いる日を教えると 言ってくれました。

 でも他の人が出たら、 何と聞けば? 

 花屋さんはハッとして、 自分の名前はNYだと 教えてくれました。

 Nさんは 拙著で僕の名前を知って、

 自分の名前も 伝えたつもりになっていたそうです。

 今まで聞く機会がなくて、 日記にも 「心子に似た花屋さん」 と

 長たらしい書き方をしてきましたが。  (^_^;)

 まぁ、 週のうち二日は 曜日が決まっているので、

 そのどちらかに行くことが 多くなるのではないかと思います。

 今日もNさんは、  「行ってらっしゃい」 と送り出してくれました。
 

 ところで、 心子の実家は 霊園の隣の駅です。

 先日テレビで、 その駅の商店街の 惣菜格安店を紹介していました。

 昨年、 心子のお母さんが亡くなったとき、 実家に赴いたときに 見た店です。

 ただ、 その店は 10年前に開かれたということで、 心子はこの存在を知りません。

 今日は ちょっと足を伸ばして、 この店に行ってみました。

 巨大チキンカツや キャベツ焼 (お好み焼き) など、

 色々と買い込んできた次第です。  (^_^;)

 今晩は 1本50円の焼き鳥で 寝酒を味わおうと思います。
 

認知症、 明日へ -- 進行を遅らす

2012年06月15日 21時00分23秒 | 介護帳
 
(前の記事からの続き)

 「認知症かな?」 と思ったら、 神経内科や精神科, 内科などが対応します。

 「もの忘れ外来」 など 専門窓口を設けている所もあります。

 国の認知症研修を受けた かかりつけ医も3万人いますが、

 薬は処方できても、 生活や家族への対応には ばらつきがあります。

 医療機関の情報は、 地域包括支援センターや 都道府県の認知症電話相談,

 家族会の支部などで得られます。

 診察は、 血液検査や 記憶力などを調べる神経心理検査などを 行ないます。

 CTやMRIでは、 脳内の出血や 脳の萎縮が分かりますが、

 脳の機能が低下した 場所は分かりません。

 認知症のタイプが 複数重なっていることもあるので、

 診断に拘りすぎず、 困っている症状をよく見て、 治療することが大切です。

 アルツハイマー型などは 根治はできませんが、 薬で進行を遅らせることができます。

 早期に診断を受ければ、 適切な介護など 対応を考えこともでき、

 それによって 暴力などの症状が抑えられます。

 早めの受診が勧められます。

〔読売新聞より〕
 

認知症、 明日へ -- 治るタイプも

2012年06月14日 22時29分03秒 | 介護帳
 
 認知症は 脳の病変で 記憶障害などが生じ、 生活に支障が出る 状態のことで、

 原因になる病気は 数十種類あります。

 そのタイプによって 薬や治療法が異なるので、 原因を区別する必要があります。

 認知症なのか、 治療可能なのかを 見極めることも重要です。

 記憶障害が主体で、 受け答えを取り繕う様子が見られたら

 「アルツハイマー型」 を疑います。

 「脳血管性」 は、 意欲の低下が目立ち、 言葉が出にくいなどの 特徴があります。

 歩幅が小刻みになり、 幻視があったり、 症状が大きく変動すれば 

 「レビー小体型」。

 同じ行動を繰り返し、 我慢することができないと

 「前頭側頭型」 の可能性があります。

 「アルツハイマー型」 なら 数年かけて進行します。

 一方、 半年で急に 記憶障害や歩行障害が出たら、

 「正常圧水頭症」 を疑います。

 早期の治療で 認知症が改善することもあります。

 他にも、 慢性硬膜下血腫, 脳腫瘍, ビタミンB2の欠乏などでも

 認知症の症状が出ますが、 早めに治療すれば 改善する可能性があります。

 認知症ではない場合もあります。

 年相応の物忘れは、 生活に障害がなければ 認知症ではありません。

 また認知症で 気分が落ち込むこともあり、 うつ病と区別が難しくて、

 抗うつ剤を使って 経過を見ることもあります。

 昼夜で症状が変わる場合は、

 「せん妄」 (軽度の意識障害) の可能性があります。

 興奮などを伴う 「せん妄」 の原因は、 不眠, 脱水, 睡眠薬の副作用などです。

 認知症の人が起こすことも多いのですが、  「せん妄」 自体は治ります。

(次の記事に続く)

〔読売新聞より〕
 

心見つめてケア -- 最後は自分で決める

2012年06月13日 23時04分19秒 | 介護帳
 
(前の記事からの続き)

 介護に向き合う 三つのポイントは、

 「自分で決める」 「終わり方を決めておく」 「家族のコンセンサスを取る」。

 特に  「最後は自分で決める」 は大切です。

 専門家のアドバイスを受けても、 結局 何を選ぶかは自分です。

 そして 大事なのは終わり方。

 介護にも終わりはあります。

 その時どうしたいか、 本人から聞いておくことが 必要です。

 例えば、 まひや障害があって入院し、

 口から食べられなくなった場合、 胃ろうをするかしないか。

 ふたつの例があります。

 一方は、 「諦めたくない」 と、 胃ろうで栄養を取りながら リハビリし、

 1年後は在宅で 何とか食べられるようになりました。

 もう一方は、 家へ連れて帰りたいので  「すぐ胃ろうを」 と。

 在宅で訪問歯科, 訪問リハビリを使い、

 ごく少量を口から食べたり なめたりする方法もあります。

 本人や家族が意思表示をしたから 実現できたことです。

 元気なうちから 自分の考えを伝え、 家族の意見も聞き、

 話し合いを重ねていきたいものです。

〔読売新聞より〕